迷走する顕正会を斬る


淺井昭衞会長の足跡と変節

    顕正会年表 (私家版)


      
1月1日
 顕正会、元旦勤行、本部会館を初め全国36会場で奉修。 浅井昭衛会長、年頭の辞「悪は多けれども一善に勝つ事なし
「しかるにいま、明年の大石寺建立七百年の意義深き年を期して、正本堂の誑惑完結を目論む動きが着々と進みつつある。… 大事の法戦場が近づくにつれ、魔障の波風が荒くなるのも当然である。恐らく本年からは魔障も本格化するであろう。まさに魔障の大なるを見て、仏事の大なるを知るべきである。… 彼等の怖畏、察するに余りある。ここに悪人は結託し、あらゆる謀略をめぐらし顕正会を害せんとするのである。しかし御書に云く、「悪は多けれども一善にかつ事なし」(異体同心事)と。… 本年は、競い起こる魔障を破邪の利剣で切り捨てつつ、一筋に二十万をめざし驀進する」(「冨士」第298号 )
(※ この年は浅井昭衛会長に、"魔障の波風が荒く"、"魔障も本格化"、"魔障の大なるを見"、"競い起こる魔障" と予見の通り、魔障が押し寄せた。妙観講から法義上の批判を受け、男子部の暴走、200名以上の大量脱会、元藤狂言事件、高知支部の離反など、数々の問題が競い起こる。櫻川 忠 )
1月1日  日本共産党、赤旗、宮本顕治議長の新春インタビュー「最近、陰湿な反共謀略事件への民主的決着がありました。わが党の糾明は、現代の法廷でも、創価学会による私の家の盗聴という驚くべき蛮行を糾弾し、彼らも18年ぶりに敗北をみとめ、上告をとりさげざるをえなくなりました」
1月6日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,398名。
 浅井昭衛会長「いま不浄の正本堂に、恐れ多くも戒壇の大御本尊は居えられ奉っている。まさに池田は選挙と名利のために、戒壇の大御本尊を利用したのである。このような不浄なところに、どうして大聖人の御法魂が安穏に住し給うことがあろうか。大聖人のお憤りはいかばかり、日興上人のお悲みはいかばかりか。宗開両祖の御悲憤の聞えぬ者は大聖人の弟子ではない。… いま仏弟子として為すべき御奉公は、一日も早く戒壇の大御本尊を、不浄の正本堂から清浄の御宝蔵に還し奉ることである。これ以外に大聖人の御心を安んじ奉る御奉公は断じてない」
1月7日  天皇陛下崩御、明仁殿下即位。新元号「平成」と定まる。
1月8日
 顕正会、教学部。三級昇格試験 (開目抄)、四級昇格試験 (立正安国論)、全国30会場で施行。1,806名が受験。
1月8日  元号、「平成」が発効。
1月10/17日
 顕正会、初講義開催、「日蓮大聖人一代御化導の大綱」をビデオ放映、参加者 9,272名。(全国139会場)
1月15日
 顕正会、成人式、本部会館で行う。
1月16日
 顕正会、教学部。一級昇格試験 (三重秘伝抄・文底秘沈抄)、都内ヴォーグビルで施行、88名が受験。二級昇格試験 (観心本尊抄・宗教批判の原理)、全国7会場で施行、293名が受験。登用試験 (南無日蓮大聖人)、全国46会場で施行、2,629名が受験。
1月 日
 顕正会、男子部・女子部から一度に200名以上の脱会者が生じ、「脱会表明文」を顕正会本部に送付、その多くが妙観講に入構。各地で脱会者が続出、大量脱会者を出したことがなかった顕正会に、大きな衝撃が走った。
1月20日
 顕正会、浅井昭衛会長、「顕正新聞」に妙観講・大草一男講頭への反論を掲載。
1月25日
 顕正会、顕正新聞「御遺命守護特集号」発刊。
1月26日
 顕正会、1月度総幹部会開催(板橋文化会館)。浅井昭衛会長、第二次御遺命守護の序戦として「御遺命守護特集号」の配布を大号令。
「顕正会十六万の力を結集して、百万部でも二百万部でも、力の限り爆発的に配布しよう。… この新聞が全国の学会員に滲透する時、必ず大きな波動が起きてくる。正義にめざめる者も次々と出てくるであろう。また学会がいよいよ動き出し、顕正会を潰さんとする動きも本格化するであろう。顕正会が有利になるか不利になるか、そんなことは考えない。有利・不利を考えるのは世間のレベル。顕正会の起こす戦いはすなわち仏事である。… 顕正会の第二次御遺命守護の戦いにより、池田大作は必ず亡ぶ。御遺命を破壊した者が、どうしていつまでも持とうか」
1月 日
 顕正会、妙観講に法論対決を申し入れ、1月29日に大阪で対論の運びとなる。
1月26日  創価学会、池田大作名誉会長、第14回 "SGIの日" 記念提言。新たなグローバリズム形成へ、内在的普遍・漸進主義の指標を提示。国連に紛争防止センターと「戦争と平和展」の開催を提言。
1月28日  チベット、パンチェン・ラマ7世、チベット自治区シガツェ訪問中に死去、暗殺の疑いがある。
「ラマ教を信じるチベット人たちが、中国軍の進駐を受けたのは、中華人民共和国建国2年後の51年のこと。以米、59年の「チベット暴動」に代表されるようなダライ・ラマ14世の亡命、反乱や鎮圧、抵抗運動など、磅余曲折を経ながら、中国共産党による強硬な弾圧政治は今も続いている。中でも、チベット暴動30周年にあたる89年、その騒乱は頂点に達した。この時、区都ラサには戒厳令か敷かれ、人々は徹底的に弾圧されるのだ」(「週刊新潮」2002年12月5日号 )
1月29日
 顕正会、男子部、大阪府高槻市民会館で妙観講と法論、卑劣な策略を粉砕。(「顕正新聞」)
 当日、妙観講員が先に到着し入室していたが、浅井克衛男子部長はそれが気に食わず、"出ろ!、誰がここを借りてるんだよ、出ろ!" と、狼藉を働いた。(動画
 "妙観講員10名が負傷" との報告を受けた大草一男講頭は、ただちに浅井昭衛会長に電話をした。
 浅井昭衛会長「… お前は馬鹿だの。… 私はな、池田大作と細井管長を訂正せしめてるんだぞ。お前のような痴犬がなんだ!。… そのうちに男子部を派遣してやる。逃げるんじゃないぞ」(音声)
 
(※ 一連の顕正会男子部員の威嚇・暴力の数々は、一時的・偶発的な暴走ではなく、浅井昭衛会長に起因していることが知られる。櫻川 忠 )
2月1日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,459名。浅井昭衛会長「顕正会が命をかけて御遺命守護に立ち上がり御奉公するのに、もし諸天が動かぬなら、諸天は怠慢である。必ずや御本仏のお叱りを蒙る。… 全顕正会員は諸天を動かす戦いを展開しよう」
(※ この「諸天が動かぬなら、諸天は怠慢」は、"浅井昭衛本仏論" に通じる慢心の言であること、解る人には判るだろう。櫻川 忠 )
2月5日
 顕正会、男子部員60余名、広報車と共に妙観講本部前敷地に集結。拡声器で抗議文を読み上げ、全員でシュプレヒコールを上げ、本部乱入を阻止する妙観講員に暴行。警察が出動する事態となり、責任者の浅井克衛男子部長は事情聴取を受けた。(動画
 妙観講は傷害事件として、この件についても顕正会を告訴した。
2月6/19日
 顕正会、特別講習会開催、参加者 10,109名(全国142会場)。
 浅井昭衛会長「いま日蓮正宗の中で、御遺命守護の御奉公を為す者は顕正会以外にない。ゆえに全顕正会員は、こと御遺命に関する限りは御法門の練達者、エキスパートになってほしい」
(※ 残念ながら、「おい! 包丁1本もってきなよ。こっちは真剣勝負しているんだぞ。… 血吐くくらいじゃ済まないぞ」という、恐喝の "練達者・エキスパート" を作ってしまった。会長絶対化が進展し、入会成果の数だけが求められ、迷走する顕正会の中にあって、小生は後に「本門戒壇の本義」を執筆し、末文に「深甚の法門を諄々と講義下さった冨士大石寺顕正会会長・淺井昭衞先生に、謹んでこの書を捧げます」と記した。この書の出版を前に、小生は除名となった。櫻川 忠 )
2月7日
 顕正会、第二祖日興上人御報恩勤行会、本部会館で厳修。
 浅井昭衛会長「日興上人が身延を離山せられてより本年はちょうど七百年。いま広布前夜のゆえか、宗門は濁乱の極み、まさに大事の御遺命が破壊されんとしております。ここに顕正会こそ、宗開両祖の御心のまま、身を捨てて御奉公申し上げなくてはなりません」(「冨士」第300号 )
2月13日  創価学会、聖教新聞、池田大作名誉会長が国連難民高等弁務官事務所初の「人道表彰」受賞。
2月20日  創価学会、本部幹部会、池田大作名誉会長「これまで宗門に対し一生懸命に貢献してきたけれど、結局は利用されただけだった。坊主や寺院に騙されてはならない。学会員を利用しようとするよこしまな黒い動きは、これまで常にあったし、今後も必ず起こるだろう」と、口汚く宗門僧侶を罵る。(「諸君」4月号 )
(※ お詫び登山以降、宗門への恭順の発言を繰り返して来たが、反創価学会僧侶の追放が一段落したことで、いよいよ本音が出てきた。櫻川 忠 )
2月22日  松江地方裁判所、正信会の「代表役員地位確認請求」を棄却。正信会、即日控訴。
2月24日  大喪の礼、内閣の主催で行わる。
「明仁謹んで御父昭和天皇の御霊に申し上げます。… 顧みれば、さきに御病あつくなられるや、御平癒を祈るあまたの人々の真心が国の内外から寄せられました。今また葬儀にあたり、国内各界の代表はもとより、世界各国、国際機関を代表する人々が集い、おわかれのかなしみを共にいたしております。皇位に在られること六十有余年、ひたすら国民の幸福と平和を祈念され、未曾有の昭和激動の時代を、国民と苦楽を共にしつつ歩まれた御姿は、永く人々の胸に生き続けることと存じます」
2月27日
 顕正会、2月度総幹部会、会場を大宮大宮ソニックシティ大ホールに移して開催。参加者 2,704名、2月度折伏成果 2,907名。
 浅井昭衛会長「新しい会場で総幹部会が行われることは、顕正会の前進の新しい段階を象徴するものである。… 御遺命を破壊して平然としているいまの宗門を見る時、どうして日本が安穏たり得ようか。『平成』という年代は、破局を待つ安逸の時代である。この破局から日本を救う道はただ一つ。大石寺を清浄にする以外にない、日蓮正宗を御在世の信心に立ち還らせる以外には、断じてない。現在の宗門・学会は腐敗の極にある。その腐敗を切開するメス、正本堂の誑惑を粉砕するミサイルは何か。すなわち『御遺命守護特集号』である」
3月7/21日
 顕正会、3月度御書講義、「四条金吾殿御返事」を拝読。参加者 9,929名。(全国149会場)
3月8日  中華人民共和国、チベット・ラサに戒厳令。
「3月8日、胡錦濤は、拡大する暴動に、新中国発足以来、初めての戒厳令を発令するのです。最初の2日間で200人のチベット人が殺され、その後の取り締まりで1ヵ月間におよそ1,000人が死亡したと亡命チベット政府は発表しています。… この鎮圧成功によって北京では胡錦濤の評価は一気に高まるのである。そしてわずか3ヵ月後、天安門事件(六・四事件)の際には、これが戒厳令発令のモデルケースとされるのだ」(「週刊新潮」2002年12月5日号 )
3月12日  創価学会、池田大作名誉会長「『仏法は勝負』にどれほど深い意義があるか、皆わかっていない。物事は正邪ではない。勝つか負けるかなんだ。全員が『勝つ』と強く決めていけ! 勝つか負けるか。やられたらやりかえせ。世間などなんだ! 私は恐れなど微塵もない。勇者は私だ。私だけ戦っている。強気でいけ! 強気で勝つんだ! 強気、強気、強気でいこう。どこまでもしぶとくいくんだ。… なんでもいいから、言い返すんだ。こわがったり、ひるんだりしてはいけない。怒鳴っていけばいいんだ。… 反逆者は『この野郎、馬鹿野郎』でいいんだ!」(埼玉指導)
(※ 顕正会、浅井克衛男子部長の対妙観講への言説・振舞いは、この池田大作の指導のままであるが、実は浅井昭衛会長直伝である。総幹部会等の穏やかな表の顔と異なり、内部での裏の顔は絶対者として君臨し、"強気"で一方的に指示・命令する。それが、意外なかたちで外に出てしまったのが、1月29日の大草講頭との電話応答である。櫻川 忠 )
3月21日
 顕正会、男子部、都内の主要正宗寺院の前で「御遺命守護特集号」を一斉配布。
3月23日  東京地方裁判所、正信会 (白蓮院・常光寺・行法寺・善福寺・常修寺)の「代表役員地位確認請求」を棄却。
3月23日  公明党、矢野絢也委員長、明電工疑惑を報道した朝日新聞に対する、告訴を取り下げ。事実上、十億円の取引関与を認める。
3月26/27日
 宗門、法華講連合会春季総登山会開催。
 阿部日顕管長「この法華講の組織は何が目的であるかといえば、まず第一に、末法下種の御本仏・宗祖日蓮大聖人様の難信難解の正法を正しく護持し、信行していくところの団体として、はっきり信心修行を立てていくことであります。第二には、この大聖人の仏法を、そしてまた一代仏教の惣要である法華経に釈尊が予言されてあるところの「後五百歳広宣流布」という仏の遺命、また大聖人様の三大秘法広布の御命令を、我々日蓮正宗の正しい法を受け継ぐところの僧俗が一つになって広宣流布していくという、このための機関として現在、それそれの寺院に法華講が結成されておるのでございます。…
 各地方部がありますが、地方部のなかで、非常に折伏等の成果が多い所と、ほとんど、全く折伏等も行われていない区域とがあるようであります。決して私は、折伏ををするからどうの、しないからどうのと言うのではありません。しかし、その一番元になる各々の信心、講中の信心をお互いが深く考えなけれはならないと思うのであります。ですから、特にそう折伏の進まない所は、やはりそれだけ信心修行の功徳を感じていない。もっと考えるならは、信心修行の尊さを徹底していないというふうに思うのであります。そういう所の講頭の方々は、まず自分自信の信心修行を一歩進めるということ、また、そのための色々な計画を考えていただきたいとも思います」(「大白法」第316号 )
3月27日
 顕正会、3月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)。参加者 2,737名、3月度折伏成果 2,503名。
 浅井昭衛会長「大事な幹部大会までに十七万を達成して、晴れて大聖人様の御照覧を給わりたい。… 顕正会の真剣なる折伏がよく諸天善神を動かし、池田の陰謀を阻止することができるのである」
3月 日  創価学会、顕正会対策として秘密裡に「広宣部」発足。
 主な活動内容は、郵便物の抜き取り、尾行、盗撮、盗聴、怪文書配布、交友関係調査など。広宣部はさらに宗門や対立組織もターゲットとし、創価学会内で20年に及び隠密部隊として活動した。
 裁判でその実態を暴かれ、その後、公然の組織として認知された。メンバーは池田大作の懐刀である創価班から秘密裡に人選され、周囲にその謀略活動を漏らすことはない。
4月1日
 顕正会、富士4月号に「仏法の実践」掲載さる。
4月1日  消費税スタート、商品の販売やサービスの提供に対し、3%の税金を課する消費税が施行された。
4月3日
 顕正会、合同班長会開催 (豊島公会堂)、参加者 1,406名。浅井昭衛会長、政治の混迷と青少年の凶悪犯罪の実態を示し「この濁悪の世に、三大秘法はしんしんと広まる。折伏を進める顕正会は仏様の使いである。4月は『いわずば慈悲なきに似たり』の大精神で、空前の折伏をなしとげたい」
4月7/19日
 顕正会、4月度御書講義、「崇峻天皇御書」を拝読、参加者 10,314名。(全国146会場)
4月9日  創価学会、合同最高会議開催。池田大作名誉会長、明秋総本山で「大石寺開創七百年記念慶祝文化祭」開催を決定。
4月10日  講談社、藤原行正著「池田大作の素顔」を発行。
「耳を疑う“裸の王様”の正体。こんな男をなぜ許しておくのか。学会幹部・前公明党都議団幹事長が、虐げられた者たちの怒りをこめて、独裁者・池田大作を告発する」
4月13日  東京地方裁判所、正信会(妙真寺)の「代表役員地位確認請求」を棄却、宗門側が全面勝利。
「この山口(法興)は、御法主日顕上人の血脈を否定する『正信会』の中心的人物。昭和五十五年八月、山口は日顕上人猊下の御指南や、その御意を体した宗務院の度重なる中止命令を無視して、学会への誹謗・中傷のために第五回全国檀徒大会を強行開催した一人。これによつて、宗門より住職罷免処分を受けた。さらに、後任住職が赴任しようとした際には、多数の檀徒を使って実力で妨害したため、擯斥処分に付されていた」(「聖教新聞」4月14日号 )
4月14日  創価学会、池田大作名誉会長、李鵬中華人民共和国首相と会談。
4月15日  中華人民共和国、胡耀邦前共産党総書記、死去。
 改革派であった胡耀邦総書記の死をきっかけに、胡耀邦の葬儀までに政治改革を求める学生が中心となり、自然発生的に天安門広場に集まり "民主化要求" 運動が始まった。
4月16日  創価学会、滋賀研修道場で大学会結成と創価同窓の合同総会。池田大作名誉会長、ウィンストン・チャーチルの「敗北には抵抗」という言葉をひき、「党に支配されても、宗門に支配されてもいけない。矢野(公明党委員長)だって汚いじゃないか。明電工から金もらってる」と批判。
(※ 戦争には果断さを、敗北には抵抗を、勝利には寛大さを、平和には賢明さを )
4月25日  竹下登首相、リクルート事件で責任を取り、退陣表明。
4月26日  竹下登首相の秘書、"竹下の金庫番"と呼ばれた青木伊平、自宅の寝室で首吊り自殺。遺書があったことから自殺とされているが、不自然な状況から謀殺の可能性がある。
4月26日
 顕正会、合同班長会開催 (豊島公会堂)。
4月26日  中華人民共和国、鄧小平党中央軍事委員会主席、人民日報社説に「旗幟鮮明に動乱に反対せよ」と、民主化要求運動を "動乱" と呼ぶ。ミハイル・ゴルバチョフと対照的に、鄧小平は民主化要求に厳しい態度で臨んだ。
4月27日  中華人民共和国、天安門前において学生十万人の「民主化要求」デモ。デモは最初は天安門広場で、そして広場周辺に集中していたが、のちに上海市を含めた国中の都市に波及していった。
4月28日  福島地方裁判所、正信会(蓮成寺・願成寺)の「代表役員地位確認請求」を棄却。(「聖教新聞」4月29日号 )
4月 日  創価学会、財務を "振り込み方式" に変更。
 '89~'90年にかけ、財務の集金方式を銀行振り込みに変え、全国の財務部員をデータ管理化、個人の財務状況を詳細に把握。
5月1日
 顕正会、富士5月号、「日蓮大聖人の御化導」掲載さる。
 海老原秀夫男子部幹事「嘘と悪口だけの大臭文書を粉砕す」、大草一男講頭の "続・摧破異流義考" を論難。「この「続・摧破異流義考」なるパンフの性格を一言にして言えば、"学会・宗務院から材料を支給されて、下請けとして書いたもの" に他ならない。… 学会・宗務院の魂胆は、"恥はすべて、この何の責任もなきチンピラに背負ってもらう、そしてできればこのパンフを末端の無知な学会員に読ませて、組織防衛を図ろう" というところにあること、ミエミエである。… いずれにせよ、この悪文出来が、御遺命守護特集号がいかに学会・宗務院を震撼させたか、その何よりの証拠であること疑いない。… それにしても、国立戒壇の正義に対する様々な邪義・論難、さらに顕正会に対する悪口中傷も、すべて今までに出尽くし、何一つ新手のないこと、今更ながらに実感するものである」(「富士」第299号 )
(※ 浅井昭衛監修であろうが、論難の相手を "大臭カスオ" と呼び "宗内ヤクザ" "チンピラ" 等の下劣なレッテル貼りは、"御遺命守護" の意義を汚している。櫻川 忠 )
5月4日  中華人民共和国、趙紫陽共産党総書記、アジア開発銀行理事会総会で「学生たちの理にかなった要求を民主と法律を通じて満たさなければならない。… 我が国の法制度の欠陥と民主的監察制度の不備が腐敗をはびこらせてしまった」と学生の民主化要求を擁護、デモ沈静化に一定の効果があった。
5月7日
 顕正会、幹部大会、渋谷公会堂で挙行、「本門寺改称の大陰謀 断じて許さず」。全国代表幹部 3千名が参加、4月度折伏成果 4,995名、十七万を達成。
 浅井昭衛会長「彼の用意は周到でありました。まず邪魔になる顕正会を宗門から抹殺しようと、昭和49年8月に解散処分を下さしめた。そしてその3ヶ月後の11月、学会の本部総会を開き、時の法主たる細井管長をして、次のようなことを言わしめた。「日本国全人口の三分の一が入信すれば、わが大石寺は … 大聖人御遺命の『富士山本門寺』と改称することもありえる」(大日蓮 347号 趣意)と。… しかも阿部日顕現管長も当時宗務院総監代務者として、…「法主上人の鳳詔を深く心に体し、『本門寺』実現の大目標をめざし … 邁進致そうではありませんか」(大日蓮 347号)と。…
 そして池田がこの陰謀を実現すべく前々から狙っていた年が、実は来年なのであります。池田は明年3月16日の儀式に、何としても時の総理大臣及び閣僚の何人かを大石寺に招待して、誑惑の儀式に利用しようとしております。彼はこの日、なんと「不開門」を開けようと計画している。すなわち時の総理を国主に見立て、自らは精神界の王者、いわゆる国父を気取り総理を先導して「不開門」を通る。そしてその後に、阿部管長以下宗務役僧が続くとのことです。これが彼が描く、広布達成の儀式であります。このように、明年の一連の儀式は3月16日の広布達成宣言に始まり、そして大石寺建立七百年の日の10月12日に、いよいよ本門寺改称が強行されるものと思われる。…
 もし、ごまかしの本門寺改称が実現したらどうなるか。これ御本仏の御遺命の消滅、まさに三大秘法の破壊ではないか。二祖日興上人以来歴代先師七百年の御辛労は水泡に帰するではないか。このような大謗法は断じて許されない。この大謗法を見て平然としている僧侶が日蓮正宗にいたならば、それは大聖人の弟子ではない。いわゆる禿人、職業坊主に過ぎない。たとえ日蓮正宗の僧侶がすべて無道心で池田に協力したとしても、顕正会だけは断じてこの大謗法を許さない。座視しない。私は顕正会二十万の命運を賭して、この陰謀を断固粉砕しようと決意しているが、皆さんどうでしょうか(大拍手)。…
 明年こそまさに御遺命守護の決戦場であります。この大法戦場を見つめ、顕正会は今日まで、二十万の死身弘法を急いで来たわけであります。この二十万法城も、明年6月には必ず成就いたします。いや大聖人様の御守護により、もっと早くなると私は確信している。来年二十万が達成したら、直ちに大総会を開きたい。場所は本年2月完成したばかりの横浜アリーナ。ここに顕正会の代表幹部一万数千人を結集して、池田の陰謀粉砕の大総会を開こうと思いますが、皆さんどうでしょうか(大拍手)。…
 御本仏の大事な御遺命を守るためならば、たとえ顕正会の命が失われても本望であります。顕正会のために仏法があるのではない。大事な大聖人の仏法のために顕正会があるのであります」(「冨士」第302号 )
5月14日
 顕正会、顕正新聞「幹部大会特集号」発刊。"本門寺改称断固阻止" 特集号を、創価学会員を対象に配布。
5月15日  ミハイル・ゴルバチョフ書記長、中華人民共和国を訪問。鄧小平と会談し、国家関係の正常化を盛り込んだ "中ソ共同コミュニケ" を発表、 "中ソ対立" を終結した。
 胡耀邦総書記を追悼する学生が、民主化を求め天安門広場に集結している中、天安門で予定のゴルバチョフ歓迎式典は中止となった。ゴルバチョフと鄧小平の歴史的会談を取材に来ていた各国のマスコミは、天安門広場の騒然とした事態を報道することになった。
5月16日
 宗門、全国宗務支院長会議(総本山)。阿部日顕管長、出席者よりの質問に答えて「本門寺改称」を否定
5月16日  公明党、池田克也衆院議員、リクルート事件で取り調べを受け議員辞職。
5月17日  中華人民共和国、北京・天安門の民主化要求デモ、百万人を超える。
 鄧小平の私邸で政治局常務委員会が開かれ、鄧小平は北京に戒厳令を発令するよう提案。李鵬と姚依林が賛成、趙紫陽と胡啓立が反対、喬石が棄権した。したがって、戒厳令発令は鄧小平に委ねられた。
5月17日  公明党、矢野絢也委員長、公明会館(東京・新宿)で記者会見。自身の明電工疑惑を棚上げし、池田克也議員の取り調べと田代富士男前公明党参議院議員の砂利船汚職での起訴を、主な理由として辞任を表明。
5月19日  中華人民共和国、午前4時に趙紫陽総書記は天安門広場に立ち、民主化要求の抗議絶食を続ける学生たちに声を詰まらせながら「来るのが遅すぎた、申し訳ない」と、拡声器を手に約8分間 "絶食をやめるよう" 呼びかけた。趙紫陽が公の場に姿を見せたのは、これが最後となった。
 午後10時、鄧小平共産党中央軍事委員会主席の決定により、北京に戒厳令が布告され、武力鎮圧の可能性が高まった。民主化を推し進めたミハイル・ゴルバチョフと対照的に、鄧小平は民主化要求デモに対し武力弾圧に踏み切った。
5月21日  公明党、石田幸四郎が委員長に、市川雄一が書記長に就任。マスコミは、無名の石田幸四郎がなぜ委員長か、といぶかしがる論調。
5月22日  創価学会、池田大作SGI会長、英国・ロンドンの首相官邸にマーガレット・サッチャー首相を訪ね会談。
5月22日  東京地方検察庁、リクルート事件にからみ、藤波孝生衆院議員と池田克也衆元院議員を、受託収賄で在宅起訴。
5月26日
 宗門、総本山の大客殿前広場完成。(「聖教新聞」5月27日号 )
5月26日
 顕正会、5月度総幹部会開催 (板橋文化会館)、参加者 2,696名。浅井昭衛会長「未だ広宣流布もしていない今日、もし大石寺を本門寺と改称したら、大聖人の御遺命は完全に破壊される。… "幹部大会特集号" を全学会員に読ませ、陰謀を知らせよ」
5月26日  宇野宗佑、急遽後継総裁に擁立される(竹下裁定)。
 ポスト竹下と目されていた安倍晋太郎、宮澤喜一、渡辺美智雄ら自民党の有力者は軒並みリクルート事件に関与していたため身動きが取れず、河本敏夫は三光汽船経営危機問題から敬遠され、伊東正義や田村元、坂田道太、後藤田正晴からも断られ後継の総理総裁選びは難航。主要閣僚中リクルート事件との関連性が薄く、サミットが近かったこともあり、外相であった宇野宗佑に竹下亨が打診。
5月28日  創価学会、ロンドン近郊で第1回創価学会インタナショナル欧州総会開催。
 阿部日顕管長メッセージ「一切衆生皆成仏道の大法を受持する皆さまこそ、世界平和への透徹した良識と信念と実践の力が養われるのであり、その組織的基盤として世界連帯のSGI、また皆さまの欧州各国SGIが存在することはまことに心強い限りであります。皆さまはSGIの育ての親である会長池田先生の指導を受け切り、一人一人が御本仏・日蓮大聖人の尊い仏法の意義を体し、世界平和に貢献されるとともに、欧州各国におけるSGIの充実・発展にますます精進なさることをお祈りいたします」
 池田大作SGI会長「本日は、御法主日顕上人より、丁重なメッセージを賜っている。これは私どもにとつて何よりの喜びであり、私は哀心より感謝申し上げたい」(「聖教新聞」5月30日号 )
5月28日  中華人民共和国、香港で百五十万人の民主化要求デモ。
6月1日
 顕正会、富士、浅井克衛男子部長「警察を巻きこんだ 学会の謀略活動について
「12月20日、私達は再び弁護士と共に深川署を訪れ、先の告訴状の受理と、暴走族に虐待されて命の危険すら感じられる少女たちについての捜査保護を要請いたしました。深川署では副所長及び刑事課長等が応対いたしましたが、元藤班長の事件は、やはり110番通報の記録がないことを理由として、事件そのものの存在を否定し、こちらが求めた当日のパトカー乗務の警官との面会も、副所長は頑強に拒みました。… これが国民の生命を守るべき義務を有する警察のとるべき態度でありましょうか。深川警察署は事件の存在そのものを否定し、かえって元藤班長を被害妄想などと決めつけましたが、真実はただ一つであります。すなわち、元藤班長の言っていることが真実ならば、まさに警察は何者かの働きかけにより、事件そのものをもみ消してしまったのである、と云わざるを得ません。… 警察の不正行為の真相を究明すべく、本年の4月18日、国家賠償法に基づく民事訴訟を起こしました。よって今後は法廷の場で、この真相究明が行われることになりました」(「冨士」第302号 )
6月2日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,459名。
 浅井昭衛会長「大聖人御遺命の『本門寺』とは、広布の暁の国立戒壇である。もしいま大石寺を本門寺と改称すれば、大石寺は池上本門寺などと同一レベルになり、国中の物笑いとなる」
6月3日  宇野宗佑、第75代内閣総理大臣に就任。リクルート事件で竹下登内閣が総辞職し、ポスト竹下と目されていた安倍晋太郎、宮澤喜一、渡辺美智雄らはリクルート事件に関与していて、後継の総裁選びは難航した。サミットが近かったこともあり、外相であった宇野宗佑が急遽、後継総裁に擁立された。
6月4日
 顕正会、松山事務所、愛媛県松山市に開設。
6月4日  中華人民共和国、第二次天安門事件。中国人民解放軍、戦車で天安門広場のデモ隊を鎮圧。6月4日未明、人民解放軍は学生・市民に向け無差別に発砲、犠牲者の正確な数字は不明であるが、死者は約3,700人、負傷者は約1万人と推定される。中国共産党は、さらに抗議者とその支持者を逮捕、外国の報道機関を国外退去させ、自国の報道機関には厳格に報道統制を敷いた。
6月5日  創価学会、池田大作SGI会長、スウェーデン王国のカール16世グスタフ国王を表敬訪問。
6月6/18日
 顕正会、「平成元年度幹部大会」を全国141会場でビデオ放映、参加者 11,109名。
6月6日  サンデー毎日、神楽坂の芸妓の告発を掲載、宇野宗佑首相の女性スキャンダルが表面化。当初、他のマスコミは無視したが、外国メディアに「セックススキャンダルが日本の宇野を直撃」(ワシントン・ポスト)と報道され、国内でも問題化した。
6月8日  日本共産党、不破哲三副議長を新委員長に選出。
6月14日  創価学会、池田大作SGI会長、フランス学士院で「東西における芸術と精神性」講演。
6月15日
 顕正会、松本日仁尊能師第十三回忌法要、顕正寺で厳修。代表幹部80余名が列席、「宗門の圧力の中で顕正会を庇護」。
 浅井昭衛会長「日蓮正宗の僧侶千人の中で、御遺命守護のために擯斥処分を受けたのは、松本日仁尊能師ただ一人でありました。そして妙縁寺を退出する時、尊能師は私を呼ばれて「妙信講のこれからの広宣流布の前進に、ぜひとも必要でしょう」と仰せられて、数百幅の御形木御本尊をお下げ渡しくだされた。この尊能師のご配慮により、こんにち顕正会において全国の拠点ごとに御本尊をご安置することができ、広布の戦いが滞りなく大規模に進んでいるのであります。… やがて御遺命守護完結の暁には、私は時の御法主上人に、まず何よりも松本尊能師の擯斥処分を取り消して頂き、猊下の大導師のもと総本山で満山供養をして頂きたい。このことを何より先に時の猊下に、御願い申し上げる所存であります」
(※ 9年後の平成10年(1998)、浅井昭衛会長は "御遺命守護完結奉告式" を奉修した。松本日仁師の "擯斥処分取消と総本山満山供養" のこと、小生も多くの幹部もはっきり覚えていた。しかし、当の浅井昭衛会長はどういうわけか、しっかり忘れるらしい。櫻川 忠 )
6月24日  中国共産党、中央委員会第4回全体会議、趙紫陽総書記を解任。後任に武力弾圧に理解を示し。上海学生デモの処理を評価された江沢民政治局委員が就任。
 戒厳令布告に反対した趙紫陽は、"動乱を支持し党を分裂させ、4つの基本原則から逸脱し、ブルジョア自由化に寛容だった" として、党総書記ほか全役職を解任された。2005年に死去するまで、自宅軟禁下に置かれた。
6月26日
 顕正会、6月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)、6月度折伏成果 3,407名。
 浅井昭衛会長、折伏理論解説書について「この本は、三毒強盛の大衆を、御本尊に導く案内書である。顕正会において期を画する解説書がここに発刊されることは、やがて期を画する広宣流布の大前進が始まる前ぶれである」と。
 本部幹事に小峰勝彦任命さる。
6月27日  青森地方裁判所、正信会寺院(東大宣寺・行修寺・覚宣寺・要蔵寺・本修寺)訴訟において、宗門側の主張を認め寺院建物明渡しを命ず。(「大日蓮」8月号 )
6月30日  日新報道、内藤国夫著「創価学会・公明党スキャンダル・ウォッチング」刊行。
「秋谷栄之介、石田幸四郎、市川雄一、渡部・多田夫妻など池田体制に取り込まれてしまった人間、大橋敏雄、藤原行正、石田次男、原島嵩、山崎正友ら公然と反池田の旗を掲げるもの等、大作を巡る人物群を通じ実像に迫る」
6月30日  横浜市旭区のゴミ処理場から、1億7千万円の入った古金庫発見さる。
「旧1万円札束で、大手都市銀行の封印のある新札ばかり、個人では入手不可の大蔵省印の官封券も含まれていた」
6月 日  創価学会、池田大作名誉会長、国連難民高等弁務官事務所から「人道賞」受賞。
7月1日
 顕正会、折伏理論解説書「日蓮大聖人の仏法」発刊さる。
 合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,480名。浅井昭衛会長「いま顕正会には、広宣流布の時を感じ二十万の地涌の流類が続々と集いつつある。この一人ひとりが折伏理論解説書を心肝に染めて仏様の使いとなるならば、滔々たる広布の大潮流は必ず巻き起こる」
7月1日  創価学会、聖教新聞「寸鉄」欄、前日の金庫事件を揶揄。「今度は廃品金庫から一億七千五百万円。ゴミの中から。欲ボケ社会の戯画か縮図か」
「当初、自分のところから出たとは夢にも思わぬ創価学会は、聖教新聞紙上で「1億7000万投棄事件」をオチョくった。だが、警察の調べで、創価学会本部から出たゴミの中にあったことが判ると、パニックにおちいった。結局、既に現役をしりぞいた中西治雄氏に、因果をふくめて一切をかぶせ、中西氏が、外郭会社の本山売店の売り上げをくすね、へそくって貯めた金である、ということにしてクサイものにフタをした」(「池田大作 日本経済乗っ取りの野望」山崎正友 )
7月2日  東京都議会議員選挙、宇野宗佑内閣発足後初めての大型選挙、参議院選挙の前哨戦となった。
 自由民主党はリクルート事件や消費税導入、宇野首相の女性問題などの逆風をまともに受け、現有議席を大幅に減らし惨敗した。公明党も現有29議席より、候補者を絞って選挙に挑んだが、2名が落選し惨敗、得票15万票減。
7月3日  創価学会、中西治雄(創価学会総務・聖教新聞社元専務理事)、1億7千万円金庫の所有者と名乗り出る。
 秋谷栄之助会長、聖教新聞紙上において「今回の事件は直接、創価学会並びに聖教新聞社そのものでないにせよ、誠に残念至極」と釈明。(「同紙」7月4日号 )
「中西は、昭和45年ころから、業者が総本山大石寺に建設中の正本堂に関連する記念品、土産品を勝手に製作して、次々と持ち込んできたことへの対応を担当していたところ、その立場を利用して、将来の生活の保全、個人の事業欲などの動機から、金杯、扇、楯、額、メダル等をHら販宛して利益を得ることを図り、約4年間にわたって実行して現金を蓄積した。… 銀行預金では表ざたになる可能性もあると考え、当初、現金のまま身の回りに置いていたが、そのままにしておくわけにもいかず、その後、(聖教新聞社の)第九倉庫に運び込んだ金庫の中に入れてひそかに保管していた」(「聖教新聞」89年10月17日号 )
7月4日  マスコミ各紙、古金庫事件で一斉に池田大作名誉会長と創価学会を批判。
「中西氏が記者会見で語った『札束入り金庫のことは、おいて5、6年たち、用事に追われて忘れていた』との内容も、一般人の感覚からはかけ離れている。また、中西氏は『7月1日に気付いた』と話しているが、届け出たのは3日で、この2日間の空白にも疑問がつきまとう。さらに、売上金のはずなのに、大蔵省印刷局の帯封のついた未使用の札が含まれていた点も、疑問点の一つとなっている」(「読売新聞」)
7月5日  日本共産党、中央委員会出版局、"共産党ブックレット15"「創価学会・公明党の電話盗聴」発行。
「梅沢十四夫氏。元『山崎師団』メンバーで、創価学会のスパイとして働かされた人物。その反省のうえに、氏自身の人生を狂わせた創価学会の不正、反社会的謀略追及に執念を燃やしています。梅沢氏はいいます。『北條関与の認定は当然。問題は池田さんですよ。彼がかかわっていないはずはないんだから!!』
 14年前の74年10月、梅沢氏はスパイの功績を買われて、山崎の口ききで池田会長(当時)に引き合わされます。そのときの池田氏の "ねぎらいの言葉" は、今も記憶に鮮明です。『全部、山崎から聞いています。これからも私を守ってください』等と」
7月7/20日
 顕正会、7月度御書講義、「四条金吾殿御返事」を拝読。参加者 10,579名。(全国122会場)
7月18日  アエラ、韓国創価学会初代議長・李敦秀の「韓国創価学会メンバーは本部の駒」を掲載。
「60年代後半からは10年近くも韓国創価学会初代議長を初めとした要職をやらせてもらいました。しかし結局、我々韓国人は、彼らにとって使い捨ての将棋の駒でしかないんですね。全ては日本の学会本部とその最高権力者である池田大作の利益のためにあったんです」(「同」7月18日号 )
7月19日  千葉地方裁判所、正信会の法喜寺・善行寺・本顕寺・蓮生寺に関する訴訟において、宗門側の主張を認め寺院建物明渡しを命ず。(「大日蓮」9月号 )
7月23日  第15回参議院議員通常選挙、リクルート問題、施行された消費税、宇野宗佑首相の女性問題などが焦点となった。土井たか子委員長の「マドンナ旋風」ブームで、日本社会党が46議席を獲得、与野党の議席数が逆転した。公明党も惨敗、得票134万票減。
7月26日
 顕正会、7月度総幹部会開催(大宮ソニックシティ)、7月度折伏成果 3,157名、「佞人は危きに居て安きを歎く」(「冨士」第304号 )
 浅井昭衛会長、7月の参院選について「政局の混迷こそ国傾くの前兆であり、日本をとり巻く国際情勢を見る時、国の柱たる国立戒壇を建立せねばならぬ時近づくをひしひしと感ずる。… 公明党の得票数激減は学会の崩壊が始まったことを示す。すでに諸天善神は大聖人様の御眼を恐れて動き出している。顕正会は一切の小手先の小細工を弄する必要はない。『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし』の御指南のまま、諸天を動かし、堂々と御遺命守護の御奉公を貫き通したい」
8月1日
 顕正会、「冨士」、海老原秀夫男子部幹事「池田滅亡の序曲・一億七千万円事件」掲載。
「金庫の中には中西の指紋だけでなく、池田の指紋もはっきり残されていたと云われている。なぜ池田の指紋かと分かるかといえば、昭和32年、池田は大阪参院補選に絡む買収・個別訪問事件で逮捕されたことがあり、その時指紋を取られているからである。… 今回出てきた金庫は、桐で内張りされているかなり高級なもので、学会の普通の事務施設に置かれていたものとは違い、各地の文化会館などの池田の専用室に設置されていたものではないかとのことである。… まさか金庫が "池田会館" から出て来たとあっては、池田に累が及び、それは口が裂けても云えまい。そこで、聖教新聞社の地下ということになったのであろう。それにしても、池田専用室には同じタイプの金庫が20台もあったということが明らかになっているが、今回の事件によって池田の金まみれ体質がますます露呈してきたことは間違いない。… 金庫が学会のものと判明した時、池田は秋谷栄之助・青木亨・大川清幸、そして中西の四人をすぐさま呼び出し、血相変えて怒鳴りつけたと言うが、池田の周章狼狽ぶりが目に浮かぶようである」(「冨士」第304号 )
8月1日
 顕正会、横浜事務所、横浜市港北区新横浜に開設。
8月10日  海部俊樹、第76代内閣総理大臣に就任。
 宇野宗佑首相が参議院選挙敗北の責任をとり辞意を表明、安倍晋太郎、宮澤喜一、渡辺美智雄らニューリーダーは謹慎中で、四大派閥(竹下派・安倍派・宮澤派・旧中曽根派)は後釜の総裁候補を出せる状態になかった。クリーンなイメージがリクルート事件後に相応しく、竹下登の早稲田大学雄弁会の後輩で、近い関係にあった海部俊樹が擁立された。
8月2/22日
 顕正会、特別講習会開催、参加者 11,835名。(全国121会場)
 浅井昭衛会長「この書の中に、日蓮大聖人の仏法の大要は説き示されている。もし熟読して命に染めるならば、折伏に当って恐れる心が無くなる。また地方において、たとえ折伏の応援をしてくれる幹部がいなくとも、この折伏理論書こそ最大の応援者である。どうか本書を常に離さず、いかなる地方においても一人毅然と立ってほしい」
8月17日  創価学会、第20回本部幹部会開催、池田大作名誉会長「組織の発展を急ぐ必要はない」と休戦宣言。(「聖教新聞」8月19日号 )
8月24日  創価学会、衛星通信システムによる "行事中継" スタート。
8月25日
 顕正会、8月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)。 浅井昭衛会長、創価学会が組織防衛のため組織内部に配り始めた、"顕正会誹謗" 文書について言及、さらに「明年の横浜アリーナ大総会を7月8日と決定する」と。
9月4日
 顕正会、9月度御書講義、「兵衛志殿御返事」を拝読。参加者 11,625名。(全国126会場)
9月6日  創価学会、第8回全国婦人部幹部会開催(東京・広宣会館)。
 池田大作名誉会長「個人のプライパシーの守秘、すなわち個人の私事の秘密を守ることについて確認しておきたい … 特に幹部の皆さまは、信心の先輩として、後輩や友人からさまざまな相談を受ける場合が多々ある。その際、相手のプライバシーは絶対に尊重しなければならない。立場上、知り得た秘密を守ることは、いかなる組織、団体においても当然のことである」(「聖教新聞」9月8日号 )
9月8日  創価学会、第17回全国青年部幹部会開催(埼玉池田文化会館)。聖教新聞100万部減で、啓蒙拡大運動本格化。
9月8日  最高裁判所、正信会の蓮華寺訴訟で、蓮華寺(宗門)と久保川法章師、双方の上告を棄却。以後、正信会寺院奪還訴訟は、全て双方却下となる。
9月12日
 顕正会、竜の口法難御報恩勤行会、本部会館で厳修、「大聖人様が命かけて顕し給うた御本尊
 浅井昭衛会長「この御本尊は、大聖人様が竜の口において成道を遂げ給うたその御内証を顕わされたものである。まさに大聖人様が命をかけて顕わして下さった御本尊であれば、私達も命をかけて信じまいらせねば申しわけない。この決定心に立った時、必ず成仏させて頂くことが出来る」(「冨士」第306号 )
9月16日
 宗門、全国宗務支院長会議、数名の僧侶から「本門寺改称はあるのか」との質問が出た。
(※ このとき阿部日顕管長は改称を否定、本門寺改称は広宣流布の達成と、正本堂が御遺命の戒壇と認めることになる )
9月 日  文芸春秋、藤原道宏 (聖教新聞社東海道前総支局長)の「池田大作の金づくり金づかい」を掲載。(「同誌」10月号 )
9月24日  創価学会、秋谷栄之助会長、「聖教新聞の購読部数が百万部激少」と発表。
9月26日
 顕正会、9月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)、9月度折伏成果 4,211名。
 浅井昭衛会長、二十万達成の意義にふれ「国立戒壇のゆえに解散処分を受けた講中が、潰れもせずに二十万法城を屹立するということこそ、御本仏の御遺命は誰人も破壊し得ないという確証、そして国立戒壇は必ず実現するということの厳たる瑞相」と、また「『日出でぬれば星かくる … 』との御金言のごとく、日蓮正宗の中に、御遺命を命かけて守り奉る真の仏弟子の集団が出現すれば、御遺命に背く不純な集団は亡ぶ」と。
9月 日  福宝物産社長 沢井俊光、原野商法の詐欺で逮捕、創価学会の現職の支部長である。
「昭和64年、不動産バブルの風潮を利用し、北海道の、ほとんど資産価値のない土地を、何もわからない主婦達などに売りつけ、いわゆる「原野商法」で詐欺罪に問われ、逮捕された沢井俊光は、熱心な学会員であり、詐欺で得た多額の金を"財務"として創価学会に貢ぎ、池田大作から、サイン入りの著書を贈られた。沢井は、この本を仲間の学会員に自慢して見せびらかしていたという」(「創価学会・公明党の犯罪白書」山崎正友 )
9月 日  サンデー毎日、「オウム真理教の狂気」特集をスタート。
10月1日
 顕正会、「冨士」、海老原秀夫男子部幹事「学会の "邪教平和共存路線" の実態 立正佼成会と停戦協定を結ぶ PL教とも数回にわたり首脳会談」掲載。
「池田が選挙と自身の名利から建てた正本堂のごまかしの正体は、まさにキリスト教神父招待の一件に象徴されている。そしてこのことも、何の前触れもなく突然行われたものではなく、その伏線として昭和40年初頭から立正佼成会 PL教団等と秘密裡に協定を結ぶなどの "邪教平和共存路線" が存在していたのである。… いま、池田の「本門寺改称」の大陰謀が着々と進行中とのことであるが、かかる悪だくみは諸天の働きによって必ずや阻止され、御遺命破壊の元凶たる池田は滅ぶこと、断じて疑いない」(「冨士」第306号 )
10月3日  創価学会、創価学会インタナショナル(SGI)理事会開催(東京・創価文化会館)。SGI副会長の森田一哉理事長が任期満了に伴い退任、秋谷栄之助会長がSGI理事長に再任。(「聖教新聞」10月4日号 )
10月4日
 宗門、阿部日顕管長、創価学会インターナショナル(SGI)の第10回総会に「その(池田大作の)大業に対し、私は心より尊敬する次第であります。また現在及び将来に於ても、私は池田SGI会長を信頼し、広布の指導のすべてをお願いするものであります」とメッセージを送る。(「聖教新聞」10月号5日号 )
10月4日  創価学会、中西治雄総務を懲戒処分。中西治雄、創価学会を退会、以後しばらく行方不明となる。秋谷栄之助会長、中西治雄総務処分につき「悪鬼入其身」との談話を聖教新聞に掲載。
10月10/22日
 顕正会、10月度御書講義、「乙御前御消息」を拝読。参加者 11,508名。
10月11日  蘇生の集い事務局、福島源次郎(元副会長)著「蘇生への選択 敬愛した師をなぜ偽物と破折するのか」出版。
「青年部の部隊長以来、男子部長・青年部長その他副会長に至る幹部として犯した次の誤りを、全会員に心よりお詫び申し上げます。私の信心のいたらなさの故に心より申し訳なく、慚愧に堪えません。合わせて、御宗門の方々に対しても、同じく心より謝罪申し上げます。又、外部の関係者の方にも、この場を借りて心よりお詫び申し上げます。
 一、 師の資格のない人物を、妙法広布に出現した稀有の仏法指導者と信順し、その偉大さを宣揚してきた誤り。
 一、 その「師」の説く仏法違背の「師弟の道」("師への帰命"も含め)を、仏道修行・広布実現の最要諦として自らも実践し、他にも訴え、指導してきた誤り。
 一、 名誉会長著「人間革命」を学会精神会得と仏道修行上の重要テキストとして、御書と同格のごとく重視し、その学習運動を推進した誤り。
 一、 名誉会長の外道義混入の教説の数々を正しい法理と信じて学び、且つそれを講義し教えたことの誤り。
 一、 私自身の信心の未熟さや人間としての欠点により、幹部としての言動や指示・決済に不適切を招き、いろいろの方々に迷惑や悲しい思いをお掛けした誤り。(この他にも自身、気がつかないことも多々あるかと存じますが、ここに合わせてお詫びいたします)」
10月13日
 顕正会、御大会式、本部会館で厳修、「御入滅偲び "御遺命の重き" かみしめよ
 浅井昭衛会長「御入滅直前の半年の間に著わされた御書はたった二つ、すなわち三大秘法抄と御付嘱状である。この二つの御書に、初めて本門戒壇の御遺命が明かされたということは、本門戒壇建立の御遺命がいかに重いか、ということの証左である。… いま正系門家において御遺命が破壊されんとしている時、この陰謀を粉砕することこそ最大の御報恩である。そのカギは二十万への死身弘法にある」(「冨士」第307号 )
10月16日  廃棄金庫から発見された1億7,500万円、他に名乗り出る人がいないとの理由で中西治雄元総務に返還される。
10月23日  創価学会、「戦争と平和」展、海外巡回開始 (ニューヨーク・国連本部)。
10月24日  創価学会、第22回本部幹部会、池田大作名誉会長「悪侶たちは、はじめ学会を波木井実長のごとく誹謗した。口は重宝なものである。下劣な人間は、ずる賢く何でも自分のために利用する。私たちは苦しい思いをしながら耐えた。そして私は戦った。戦ったからこそ、一身に攻撃を受けた。私は理不尽な悪侶に絶対にへつらわなかった。経文と御書に照らし、また道理の上からも、そうせざるを得なかった。… やがて彼らの悪の姿は白日のもとにさらされた。都合が悪くなると御法主をも訴えるという醜悪な本質を多くの人が知った。仮面ははがされた。「正義」の証明はなされた(大拍手)。そもそも法衣を笠に着た権威悪などは、大聖人、日興上人に、根本的に打ち破られている(大拍手)」(「聖教新聞」10月27日号 )と、52年路線の逸脱が間違いではなかったと開き直る。
10月25日
 顕正会、10月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)、10月度折伏成果 3,117名。
 浅井昭衛会長、明年を前にして池田大作名誉会長と阿部日顕管長の "誑惑の二人三脚" が顕著になっていることに言及、さらに「いよいよ二十万達成を眼前にして、全顕正会員は、魔を魔と見破る用心堅固な信心に立ち、ひたむきな大法弘通に励みたい」と。
10月25日  創価学会、中央会議で大石寺開創七百年慶祝行事を討議。
10月日  創価学会、池田大作創価学会インタナショナル会長、「戦争と平和展」開催により「平和貢献・国連事務総長表彰」を受ける。
11月2日  創価学会、創価大学池田記念講堂の定礎式。池田大作名誉会長、世界150大学の石を埋め込む。
11月4日  オウム真理教被害対策弁護団の坂本堤弁護士、妻子とともに行方不明となる。部屋にプルシャが落ちており、マスコミは "オウム真理教の仕業か?" と報道。
 横浜法律事務所所属の坂本堤弁護士は 1989年(平成元年)5月、オウム真理教の反社会性を批判・追及し「オウム真理教被害者の会」を組織、サンデー毎日の「オウム真理教の狂気」特集で取材を受けていた。
11月6/23日
 顕正会、11月度御書講義、「上野殿御返事」を拝読。参加者 10,909名。(全国113会場)
11月7日
 宗門、玉沢研済師(寿福寺)誘拐さる。大石寺に「学会が6億円ぐらい用意できんことはないだろう。学会に頼んで三菱銀行から出すようにせよ」等、身代金6億円を要求する電話が計6回かかる。
11月8日  創価学会、竹入央迪副会長(竹入義勝元公明党委員長の実弟)、犯人の要求にしたがい三菱銀行から6億円を受け取り大分空港へ向かう。犯人・桝永康典、逮捕される。
11月9日  各新聞社、日蓮正宗僧侶誘拐犯逮捕の報道。犯人は地元の現役創価学会ブロック長・桝永康典と共犯の川野健治。
 三津木俊幸副会長が記者会見、「寿福寺は、総本山大石寺の末寺なので、こちらには関係のないことだ。大石寺に聞いていただきたい。犯人から総本山に対して、学会の副会長かだれかが金を持ってこいとの連絡があったので、本山の依頼で行った」(「朝日新聞」)
11月9日  ドイツ民主共和国(東ドイツ)政府、国外旅行・移住規制を撤廃、ベルリンの壁が事実上崩壊。
11月15日
 顕正会、第三祖日目上人御報恩勤行会、本部会館で厳修。
 浅井昭衛会長「日蓮正宗においては七百年来、広宣流布の時には日目上人が御出現になる、"国立戒壇建立の時の御法主は日目上人の再誕である" との云い伝えがある。私は、その時もそう遠いことではないと確信している。『大悪起これば大善きたる』と。すでに、七百年来の御遺命が破壊されんとする今日の宗門情勢こそ、日目上人御出現の前兆である」
11月15日  東京高等裁判所、正信会の小田原教会に関する判決、第一審判決を支持し教会建物の明渡しを命ず。
11月16日
 創価学会・宗務院連絡会議、開創七百年慶讃大法要等を協議。(「聖教新聞」11月17日号 )、
11月18日  創価学会、第23回本部幹部会、池田大作名誉会長スピーチ。「牧口先生の十回忌法要の折、第56世日淳上人(当時・尊能師)は、こう仰せくださった。『牧口先生は自解仏乗された方と私はしみじみ思う』。「自解仏乗」とは「自ら仏乗を解す」と読み、自分自身で仏の境地を悟ることである。もちろん、御本仏たる日蓮大聖人の御境涯のことである。その上で、ここでは、日淳上人が、牧口先生の偉大なる信心の実践と境涯を賞賛しておられるお言葉と拝したい(拍手)」
(※ そのような言葉は、"日淳上人全集" にない )
11月20日  大津地方裁判所、正信会の妙静寺に関する判決、宗門側の主張を認め寺院建物の明渡しを命ず。
11日20  チェコスロバキア社会主義共和国、首都プラハで十万人の民主化要求デモ。
11月27日  釧路地方裁判所、正信会の修覚寺に関する判決、双方の訴えを却下。
11月28日
 顕正会、11月度総幹部会開催 (練馬文化センター)、11月度折伏成果 3,768名、「痴犬の誹謗 元藤の詐誑 寺田の叛逆 三つの事件の背後に学会 内外に競い起こる魔障こそ大仏事の証明」
 浅井昭衛会長、元藤事件の真相と寺田高知支部長の叛逆事件について発表。「学会謀略グループは、昨年8月下旬より元藤富子に近づき、様々な方法で巧みに彼女を篭絡し、顕正会を混乱させるために、彼女を使って架空の事件をまことしやかに、女子部幹部に報告させたのでありました。… 謀略グループは、彼女と会うたびに、何回も覚醒剤を注射したそうです。さらに「お金はいくらでも出す、生活に不自由はさせない」と、百万円単位の札たばも見せたということです。結局彼女は買収され、学会の謀略活動の手先となってしまったのであります。…
 寺田の慢心ぶりは一体どんなものであったか。… 自分を偉く見せるため「… 先生の知らないことも知っている」などとウソを云っていた。… そして「指導会」などと称するものを、しばしば勝手に開いていたんですね。… およそ顕正会の信心の指導とはかけ離れている、ただ寺田の名聞名利を中心としたインチキ指導です。… 高知支部が本部と遠く離れていることをいいことに、彼はやりたいことをやっていたのであります。… 学会謀略部隊がどうして、寺田のこの腐敗と叛逆の心を見逃すでありましょうか。… いま寺田についている幹部の間には、相当な金品が実際に流れております。あの欲深き寺田が、どうして自分の身銭を切ってまで、こんなことをしましょうか。多額の金が、背後にあるものから流れている事、疑いありません。…
 さて、顕正会の前進を妨害しようとする魔障は、数えてみるとこれで三つですね。まず初めに昨年9月頃から、顕正会の誹謗中傷を狂ったように開始した痴犬件妙観講が一つ。そして同じく昨年11月に、元藤事件が起きた。これで二つ。この二つは共に、昨年8月、私が総幹部会で始めて本門寺改称の陰謀粉砕を叫んでから起きている。そしていよいよ大事の明年を控えて、ここに今回の寺田の叛逆が起きたのであります。… この三つの事件の背後にあるものは何か。… その根は一つ。共通でした。… すべて学会がやらせていたのであります。… このような魔障が内外に競い起こることこそ、顕正会の明年なさんとする御奉公が、どれほどの大仏事であるかの証明であると、私は確信しておりますが、どうでしょう。(大拍手)」
 さらに「新本部会館の建設」を発表、「十一月法戦により … 二十万の成ることは確定いたしました。しかも大事な御奉公が遅れることは絶対に許されない。ここに私は明年の歳が明け次第、"大聖人のお待ちあそばす法戦場にすでに到着せり" との確信に立ち、一月より、いよいよ大事の諫暁に立とうと決意しております」(「冨士」第308号 )
 高知支部長・高知支部担当に坂本久枝、第十三隊長に宇高明男任命さる。
12月2日  米ソ首脳会談、「冷戦終結」を宣言。地中海のマルタ島で、アメリカ合衆国大統領 ジョージ・H・W・ブッシュとソビエト連邦最高会議議長兼ソビエト連邦共産党書記長 ミハイル・ゴルバチョフによる首脳会談、第二次世界大戦後の40余年にわたった冷戦の終結を宣言、米ソ関係が新時代に入ったことを確認。
 ミハイル・ゴルバチョフ「世界は一つの時代を克服し、新たな時代へ向かっている。我々は長く、平和に満ちた時代を歩き始めた。武力の脅威、不信、心理的・イデオロギー的な闘争は、もはや過去のものになった」
12月10日  青年書館、段勲著「創価学会池田大作打倒の反乱:教団を歪め私物化する池田大作の悪業を糾弾する!」を発行。
「宗教乗っ取りを企み、信仰の過ちを犯し学会を私物化し、スキャンダルを続出させ、政教分離であるべきはずの公明党を支配し、国家掌握の野心を燃やし、本来の宗教団体創価学会を歪め、一般社会にも様々な悪影響を及ぼす独裁者、池田大作の正体と自滅の構造から腐敗しきった学会を救う唯一の道は、池田打倒にありと決起した全国学会員たちの凄絶な造反運動までのドキュメント」
12月13日
 宗門、阿部日顕管長、67歳の誕生祝賀会にて「私は智慧もなく力もなく、ただ『正直』ということを常に自分で考えまして、嘘は絶対につかない、言ったことは必ず実行する、ただ正直ということだけを、まあそれ以外に取り柄がないので......」と。(「大日蓮」2月号 )
12月17日  ルーマニア社会主義共和国、反独裁デモが暴動化。
12月20日  アメリカ合衆国、マヌエル・ノリエガ将軍の身柄拘束のため、パナマ共和国に軍事介入。
12月21日
 顕正会、12月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)。
 浅井昭衛会長「顕正会は、仏勅を受けて立つ広宣流布の生命体である。ゆえに、この顕正会の一員として、それぞれの立場で、力に応じて喜んで御奉公する時には、いかなる人も自然と大聖人様からお力を頂き、自分も幸せに、人をも救う力が出てくる。しかし、この広宣流布の生命休からひとたびはずれ脱落した時は、今まで力あるかに見えた幹部も、たちまち力も気魄も失せ、もとの三毒の素凡夫にもどってしまう」
 本部幹事に鈴木志郎、整理部長に小峰勝彦、本部参与に村岡長治、第二隊長に渡辺雄二、第十七隊長に藤村徹、整理部主任に岡田靖則任命さる。
12月21日  創価学会、池田大作名誉会長、品川池田文化会館に掲げられていたニコラエ・チャウシェスク大統領との会見写真を、取りはずさせる。
 チャウシェスクはルーマニア共産党書記長、ルーマニア社会主義共和国国家評議会議長、初代大統領を歴任。24年間にわたり、共産党政権の頂点に立ち独裁的権力者として君臨した。
12月24日  パナマ共和国、マヌエル・ノリエガ将軍、米軍の軍事介入により投降。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領、「ノリエガ恐怖支配体制は終わった。… パナマの自由と民主制度がいま復活している」と声明。
(※ マヌエル・ノリエガは海外の元首クラスで、初めて日蓮正宗の本尊を受持した )
12月25日  ルーマニア社会主義共和国、ニコラエ・チャウシェスク大統領夫妻、処刑さる。
 チャウシェスクが命じた民主化デモ武力鎮圧に反対した、国防相ワシーリ・ミリャの急死をきっかけに、国軍がチャウシェスクに反旗を翻して民主化勢力を援護。チャウシェスク政権側の秘密警察セクリターテとの武力衝突を展開し、国軍は1週間で全土を制圧し非共産党政権を樹立した。
 ルーマニア新政権・救国戦線評議会、チャウシェスク大統領夫妻を (1) 6万人以上の市民殺害関与、(2) 国民と国家権力に対する武力行使の組織化、等を理由に銃殺。
12月29日  日経平均株価、史上最高値 38,915円を記録。90年代半ばから日本経済は急激にバブル化し、89年12月29日に株価が史上最高値を記録、90年1月に下落を始め "バブル崩壊" となる。
 

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