迷走する顕正会を斬る


淺井昭衞会長の足跡と変節

    顕正会年表 (私家版)


      
1月1日
 顕正会、元旦勤行、本部会館を初め全国33箇所で奉修。浅井昭衛会長、年頭の辞「一筋の道」。
「これからの八年間、顕正会員は仏法の眼を開き、日本および世界の傾きゆく姿を、確と見据えてほしい。… 恐らく、今後八年間に、破局の前兆たる経済崩壊は月を追って激化し、天変地天は歳に随って増大するであろう。… 恐るべき世界動乱は刻々と迫りつつある」(「冨士」第287号 )
1月6日  創価学会、池田大作名誉会長のアセアン諸国外遊を前に、小和田恒外務省官房長宛に文書提出。
「本年1月末より2月中旬にかけて、創価学会インタナショナル(SGI)会長・池田大作(創価学会名誉会長)一行が教育・文化交流のため、香港並びにアセアン3カ国(タイ・マレーシア・シンガポール)を約2週間にわたり、下記の日程で訪問する予定です。何卒宜しくお願い申しあげます。…
1. メンバー
(1)池田大作創価学会インタナショナル会長・創価学会名誉会長
(2)池田かね同夫人
(3)池田博正同子息
(4)原田稔創価学会副会長
(5)鈴木琢郎同(略)
 各国訪問のおりには先発メンバーより大使館、領事館と適宜連絡をとらせて頂きます。各国大使館、領事館におかれましては入国、出国の際の空港内の特別通関等の便宜供与を宜しくお願い致します」
1月7日
 顕正会、四者合同班長会開催、浅井昭衛会長「広布前夜の濁悪の世に、もし百万の仏弟子が御本仏の師子王心に同心し奉るならば、広布の大事は必ず成る」と。
1月10日
 顕正会、教学部、三級昇格試験。全国25五会場で施行、1,735名が受験。
1月12/20日
 顕正会、初講義開催、浅井昭衛会長「日蓮大聖人一代御化導の大綱」を講ず。参加者 8,987名。(全国 113会場)
 浅井昭衛会長「正系門家の中の顕正会において、この書 (南無日蓮大聖人) が刊行されたことは、やがて全日本人が『南無日蓮大聖人』と手を合わせる瑞相である」
1月15日
 顕正会、本部会館で成人式、308名が参列、浅井昭衛会長「青年の情熱なくして広布なし。8年後には青年部の中核たれ」
1月16日
 顕正会、教学部、六巻抄の第二「文底秘沈抄」の講義始まる。
1月18日  大阪地検特捜部、砂利船汚職で田代富士男参議院議員を取り調べ。参院大阪選挙区選出の田代富士男議員は、砂利船転用に関連して全国砂利石材転用船組合連合会から謝礼として現金1,000万円をふくめ、政治資金名目等で計7,000万円を受けとった疑いで大阪地検特捜部から取り調べを受けた。
 同議員はただちに離党届けを提出し、参院議長に辞表を郵送した。公明党の国会議員が収賄を問われるのは初めて。この日、公明党は緊急中執委を開き、離党届けを受理するとともに、矢野絢也委員長が記者会見で陳謝。
1月24日
 顕正会、教学部、登用試験。全国42会場で実施、2,565名が受験。
1月26日
 顕正会、1月度総幹部会開催、浅井昭衛会長「一国広布推進の中に御遺命守護の完結がある。顕正会の折伏が一国にしんしんと進み、全学会員が顕正会の名と御遺命の正義を知る時、殷の紂王と周の武王の戦いは事相となる」
1月26日  創価学会、池田大作名誉会長、第13回「SGIの日」記念提言。ヨーロッパ近代文明の功罪とアジア・太平洋の可能性、国連「平和と軍縮の10年」を人類的課題へ、「世界市民憲章」発足を提案。
1月28日  創個大学、法学部教授·北山茂、首都圈私大教職員研究集会の席上「創価大学における非民主的支配構造」と題する報告を行う。
1月30日
 顕正会、教学部、「文底秘沈抄」第2回講義。
2月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、巻頭言「開目抄の実践
 男子部幹部会、豊島公会堂で開催、参加者 878名。浅井昭衛会長「青年の情熱なくして広宣流布はあり得ない。いま顕正会に続々と有為の青年が集うのも、すべては御仏意である。男子部は鋼のような人材の集団になれ」
2月2日
 顕正会、女子部幹部会、豊島公会堂で開催、参加者 1,041名。
 浅井昭衛会長「女子部は現在四者の中で最も大きな組織となったが、昭和49年の解散処分以前は最も弱い組織であった。女子部幹部の今日までの捨身不退の精進に敬意を表する」
2月2日  公明党、池田克也議員、公明党本部労働局主任の実弟をともなって記者会見。弟の池田譲がファーストファイナンス社からの全額融資で、リクルートコスモス株 5,000株の譲渡を受け、86年2月に売却して約1,000万円の利益をあげていた事実を明らかにした。
2月3日
 顕正会、壮年部・婦人部合同幹部会、豊島公会堂で開催。壮年 477名、婦人 577名が参加。
 浅井昭衛会長「壮年部は支部の柱、婦人部は支部の母体である。この壮年部と婦人部の本格的前進が今年こそ事相になることを、期待している」
2月3日  創価学会、池田大作名誉会長、タイ王国のプーミポン国王をバンコクのチトラダ離宮に表敬訪問。
2月7日
 顕正会、第二祖日興上人御報恩勤行会、本部会館で厳修。浅井昭衛会長「広布の責務は正系門家にのみある
2月8/21日
 顕正会、2月度御書講義、「上野殿御返事」を拝読。参加者 8,543 (全国 118会場)。
2月16日
 顕正会、教学部、「文底秘沈抄」第3回講義。
2月22日
 顕正会、2月度総幹部会開催、2月度折伏成果 2,343名。
 浅井昭衛会長「大聖人御入滅後、日興上人の富士門流と五老僧の流れができたように、いまの正系門家に、大聖人の御遺命のままに戦う顕正会と、世間に諂い御遺命を曲げた学会との流れがある」
 昭和64年度の教学試験は、五段階となる旨発表。早稲田支部長に横田高明任命さる。
2月23日
 顕正会、本部会議開催、浅井昭衛会長「折伏が激しくなるほど指導が大切。折伏の中に指導、指導の中に折伏を」
3月1日
 顕正会、四者合同班長会開催、浅井昭衛会長「顕正会が百万になった時、全人口の百分の一に当る。この時、一人が百人を折伏すれば、全日本人が大聖人の御大法を耳にすることになる。たとえ逆縁であろうとも、全日本人に下種することが出来る。この意味からも、百万はまさしく一国広布の鍵である」
3月12/21日
 顕正会、3月度御書講義、「上野殿御返事」を拝読。参加者 8,491名 (全国 120会場)。
3月17日
 顕正会、教学部、「文底秘沈抄」第4回講義。
3月26日
 顕正会、3月度総幹部会開催、3月度折伏成果 2,163名。浅井昭衛会長、顕正会の一年の前進のリズムを示し、さらに全班一律の折伏誓願を示す。
4月1日
 顕正会、本部会議開催。浅井昭衛会長、巻頭言「一日片時も心安き事はなし
 男子部幹部会、豊島公会堂で開催、参加者 1,430名。浅井昭衛会長「大聖人様を命かけて信じまいらせる男子精鋭一万人が結集すれば、日本の広布は必ず成る。この一万人結集の男子部大会を、顕正会百万達成の大総会の数ヶ月のち、日本武道館で開こう」
4月3日
 顕正会、大阪支部指導会、吹田市文化会館で開催、参加者 412名。
 長野事務所、長野市栗田に移転。
4月4日
 顕正会、壮年部・婦人部合同幹部会、豊島公会堂で開催。壮年 466名、婦人 639名が参加。
 浅井昭衛会長「大聖人の仰せのままに信心すれば、晩年に必ず現世安穏の証拠が出る」
4月5日
 顕正会、女子部幹部会、豊島公会堂で開催、参加者 1,328名。浅井昭衛会長、「祈祷経送状」を引いて "大聖人の仰せのままの信心" を。
4月11/24日
 顕正会、4月度御書講義、「松野殿御返事」を拝読。参加者 8,634名 (全国 123会場)。
4月13日  創価学会、聖教新聞、池田大作名誉会長のスピーチ掲載。
「近年の悪侶等や山崎一派らのやり方が、まさに"クモの巣"を張って、仏子をアミにかけ、食いものにし、「正宗」と「学会」をからめとろうとの卑劣な陰謀であった」
4月18日
 顕正会、教学部、「文底秘沈抄」第5回講義。
4月22日  創価学会、第4回本部幹部会開催、池田大作名誉会長「山崎正友・福島源次郎・原島嵩等の批判者を責めずに放置すれば、地獄に落ちる」と。(「週刊ポスト」6月3日号 )
4月25日
 顕正会、4月度総幹部会開催、4月度折伏成果 2,402名。
4月26日  東京高等裁判所、日本共産党・宮本顕治議長宅電話盗聴事件裁判判決。「北条前会長の関与は明白、創価学会の組織犯罪」との控訴審判決下る。
 秋谷栄之助会長、内部通達文書「本日の判決について」を流す。
 (1) 事件について、北條前会長が関与したというのは「デッチ上げ」であり、北條が生きていれば、北條関与を認定するような「判断は出なかったのに … 残念」、
 (2) 恐喝罪で告訴されたのを知った山崎が「自分の犯罪をうやむやにしよう」と、盗聴事件を暴露した、だから裁判は山崎と共産党の「慣れ合い」だ、
 (3) 「さまざまな魔が競うのはもとより覚悟の上」、「すべてを変毒為薬しながら、粘り強く障魔を打ち破って前進していこう」、
 (4) 「正義は必ず勝つ」
4月27日  創価学会、聖教新聞、秋谷栄之助会長談話「この事件は … 山崎正友が学生部員らを使って独断で行なったものであり、故北條会長は一切関与していない。… 山崎が、学会を崩壊させようと、なりふりかまわず謀略を企てたことに今回の事件の本質がある」
4月 日  創価学会、三色旗(シンボル旗)制定。
「三色は、それぞれ平和(青)、栄光(黄)、勝利(赤)を表し、一人一人の幸福と平和の実現を目指す創価学会の理念を象徴」( 創価学会公式サイト )
5月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、巻頭言「広布に通ずる祈りは必ず叶う
5月4日  日本共産党、宮本議長宅電話盗聴事件について声明。「この期におよんでなお事実を否認する創価学会と、ひたすら沈黙する公明党の反民主的、反社会的な体質が糾弾されなければなりませんが、とくに指摘しなければならないのは、池田大作創価学会名誉会長の責任です。池田氏は、法的責任が問われないだけであって、その社会的、道義的責任を免れるものではありません」と批判。(「赤旗」5月4日号 )
5月8日
 顕正会、幹部大会、渋谷公会堂で挙行。「広布前夜『他国侵逼』は必ずある」、全国代表幹部3千名が参加。
 浅井昭衛会長「顕正会が近く二十万を達成する時を期として、全学会員に向けて本を書こうと思っております。すなわち『学会員はなぜ功徳を失ったか』(仮題)と題して御遺命違背の事実と経過を誰にもわかるようにやさしく書き、全国書店を通して広く読ませ全学会員を救って行こうと思っております。この書こそ、御遺命守護の決定版。もしこの本が広く学会員の眼にふれるならば、池田大作の誑惑は止めを刺されるものと、私は確信しております。… 広布の大潮流の加速度をいよいよ増すため、私は、長年心に懸けていながら未だ実現していない『折伏の理論書』を、万事をさしおいて執筆し、本年中には発刊することを決意しております。…
 私は思っております。恐るべき他国侵逼の難は、米国が日本を守る力を失った時、そしてソ連が日本を侵略する意志を懐いた時、必ず現実のものになると。… この破局の前に、何としても百万の仏弟子の大集団を築き、御本仏の立正安国の大師子吼を、日本国上下の耳に入れしめなければなりません。…
 二十万が出来れば、百万は確実になり、その姿がはっきり見えてまいります。私はこの二十万を昭和65年半ばまでに成し遂げたい。この昭和65年こそ、日興上人が広布の根本道場たる富士大石寺を建立されてよりちょうど七百年に相当する。この意義深き年に、重要な節たる二十万を、断じて成しとげようと決意しておりますが、いかがでしょうか。(大拍手)
 顕正会の発足は昭和三十二年、そして最初の十万ができたのが昭和六十年、実に二十八年かかりました。しかし次の十万はわずか五年で成しとげることになる。さらに次の十万は二年以内に、その次の十万は一年で必ず出来るでありましょう。このように加速度がついて、八年後には大事な百万が成しとげられる。すべては、大聖人様の御守護であります」(「冨士」第292号 )
 沖縄支部、新潟支部、福井支部結成さる。全国23箇支部の陣容整う。
 名古屋地方部長に加藤礼子 任命さる。
5月10日  文芸春秋、公明党・大橋敏雄衆院議員の「池田大作への宣戦布告」と題する告発を掲載。「私はもはや池田名誉会長に我慢がならない。学会と公明党を私物化して恥じない男を、何としても倒す。そのためには一身を賭しても惜しくはない」と宣言。(「同」6月号 )
「中曽根内閣の後を受け、昭和62年の秋に成立した竹下内閣の最大の懸案は、もちろん消費税法の成立だった。… 63年の常会が終わり、夏からはいよいよ消費税国会だというときだった。公明党を揺るがす大騒動が起こった。いわゆる「大橋問題」である。
 公明党所属の衆議院議員・大橋敏雄氏が、昭和63年5月10日発売の「文藝春秋」誌上で、池田大作・創価学会名誉会長を批判する論文を発表した。中身は、学会を私物化し、相変わらず政教分離を弁えない池田氏を批判したものだった。公明党批判ではなく、あくまで池田批判だったが、この論文は学会のみならず公明党にも大きな動揺をもたらした。
 昭和44年、藤原弘達氏の「創価学会を斬る」に対して、学会・公明党が出版を妨害する事件が起こった。この事件をきっかけに、学会・公明党は「政教分離」を宣言したはずだった。大橋氏の告発は、その宣言が口先だけのものだったことを暴露するものだった。また大橋氏は論文の発表だけでは追及の旗を降ろさなかった。衆院議長への要望書や政府への質問主意書を提出し、池田大作を引きずり降ろすための具体的な行動にも出た」 (『公明党「汚れた裏面史」全真相』平野貞夫 「現代」2004年5月号 )
5月14日
 顕正会、教学部、「文底秘沈抄」の講義終了。
5月15日  創価学会、九州広布35周年記念幹部会開催、秋谷栄之助会長「大橋は我欲と名聞名利の退転者、反逆者。夏に出る蚊が、春に迷い出た」と。
 浅見茂総合青年部長「大橋はドブネズミ、ゴキブリのような者」と。
5月16日  東京スポーツ、66回にわたり『池田大作を撃つ』を連載。
5月22日
 正信会、神戸市(ポートアイランドホール)で、全国大会を開催。
5月22日  創価学会、本部幹部会、退転者名簿を発表。創価高校校長の小林道夫、創価学会副会長に就任。
5月26日
 顕正会、5月度総幹部会開催、浅井昭衛会長「学会の崩壊は御遺命違背の罰、顕正会ある限り正義は必ず蘇る」
 男子部幹事に海老原秀夫任命さる。
5月26日  創価学会、内部で幹部の叛乱続出。工藤直史(男子部主任部長)等、除名さる。(「週刊ポスト」6月17日号 )
5月27日
 顕正会、本部会議開催、浅井昭衛会長、二十万達成の意義につき「一に一国広布の鍵たる百万必ず成るの確証。二には御遺命守護の御奉公が新たな段階に突入することを意味する」と。
5月27日  週刊ポスト、「巨大教団の内幕追撃」記事を掲載。(「同」6月7日号 )
5月28日  創価学会、第4回全国青年部会開催、池田大作名誉会長「これまでにも、まさかあの人が、あの幹部が、と思うような人が、正法に反逆していった。しかし、自在に衆生に取り入り、悪の眷属としていくのが、魔の本質である。少しも驚くことはない。むしろ、広布が進んでいく証左である」と大橋等造反幹部を批判。(「聖教新聞」5月31日号 )
6月1日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,453名。浅井昭衛会長「曽っての御遺命守護の戦いは、道理の正しさを証明する戦いであった。二十万以後は、正しい道理の上に力が加わって完結へ向うのである」
6月1日  創価学会、池田大作名誉会長、第3回国連軍縮特別総会へ記念提言、"新軍縮大憲章" の採択を提案。その具体的な柱として、討議と検証機能をもつ "国連軍縮機構" の創設、各国に平和省の設置など。
6月8/13日
 顕正会、「幹部大会」(63年度) を全国126会場でビデオ放映、参加者 9,069名。
6月6日  公明党、女性問題などを理由に、大橋敏雄代議士を除名。現職国会議員としては、結党以来初の除名処分。大橋代議士「池田名誉会長の独裁的独善的な体制に対して生命を賭して戦う」と語る。同席の藤原行正都議も「矢野君だって昔は一緒に池田打倒を考えていた」と暴露。(「読売」6月6日号、「週刊文春」6月10日号 )
「大橋問題に対する公明党の対応は、あまりに稚拙だった。6月6日、公明党は、告発の内容とは無関係な、「金銭トラプル」や「女性スキャンダル」を理由に大橋議員を除名する。この対応にも批判が集中した」 (『公明党「汚れた裏面史」全真相』平野貞夫 「現代」2004年5月号 )
6月10日  創価学会、池田大作名誉会長、第3回国連軍縮特別総会を記念した「国連栄誉表彰」を受賞。
6月10日  文芸春秋、大橋敏雄の「『人間じゃない』と罵られた私」と題する池田大作批判を掲載。(「同誌」7月号 )
6月12日
 顕正会、九州大会、福岡県婦人会館で開催、参加者 310名。
 浅井昭衛会長「日本の悲劇はソ連が日本海に最大の要塞を作ったことにある。この要塞と太平洋を結ぶ出入口が、津軽・宗谷・対馬の三海峡である。ここに有事の際、北海道と並んで九州の危機が存する。思えば九州は大聖人様の御在世にも他国侵逼を受けている。そして事の広宣流布の時もその可能性を大いにはらんでいる。武力を以て国土を守ることはとうてい出来ない。ただ日蓮大聖人の仏法を以て守る以外にはない。九州の皆さんこそ、広布前夜の厳しい状況を認識し、大法弘通に立ち上がってほしい」
6月14日  創価学会、池田大作名誉会長、米国議会から「青年平和国際賞」を受賞。(「聖教新聞」6月11日号 )
 秋谷栄之助会長「大橋敏雄・藤原行正を『退転者名簿』に記載し、破門に処した」と発表。(「週刊サンケイ」6月15日号 )
6月14日  公明党、第60回中央委員会開催(公明会館)。挨拶に立った矢野絢也委員長、大橋問題について掘り下げた討議を要請。大久保直彦書記長は、政教分離の路線をさらに進めていく決意を表明。
 創価学会との「政教分離問題」の再燃に関し、矢野絢也委員長は創価学会との連絡協議会について、「今後は定期的な形にして、国民に今こういう話をしていると発表する形に運営を変える」と表明。
6月20日  鷹書房、浅沼美知雄著「池田大作名誉会長への公開質問状」発行。浅沼美知雄は、右翼団体(大日本愛国団体連合・時局対策協議会)代表。
6月21日  大橋敏雄代議士、衆参議長に「私と池田大作を証人奥問すべし」と要望書提出。(「赤旗」6月22日号 )
6月21日  公明党、大久保直彦書記長、大橋問題への対応を平野貞夫に相談。
「私は大久保書記長から議員会館の部屋に呼ばれ、大橋問題への対応を相談された。大久保書記長の部屋には、石田幸四郎副委員長、伏木和雄副委員長の顔もあった。… 大橋問題への対応で、公明党の幹部は心身ともに擦り減らしていた。この状態では彼らにまともな議会運営など望むべくもなかった。…
 公明党としては、池田大作名誉会長の証人喚問だけは何とか避けたいと必死だった。一方の自民党にとって、これはチャンスだった。懸案の消費税法は、自民単独で成立させることは不可能だった。社会党や民社党が消費税に強硬に反対している以上、成立には公明党の協力は欠かせない。消費税国会を成功に導く鍵は、公明党が抱える大橋問題をいかにうまく処理するかにかかってきていたのである」(『公明党「汚れた裏面史」全真相』平野貞夫 「現代」2004年5月号 )
6月27日
 顕正会、6月度総幹部会開催(板橋文化会館)、6月度折伏成果 3,063名、15万を達成。
 浅井昭衛会長「(戒壇の大御本尊に対する)内の不敬・外の誹謗のゆえに、日本に刻々と他国侵逼の影は迫り、その前兆として地球的規模の異常気象が頻発している。『未来亦然るべきか』の御金言は、いよいよこれから事実となってくる。顕正会員は仏法の眼を開けて、この実相を見つめよ」
 整理部主任に小峰勝彦任命さる。
6月30日  週刊スパ、大橋敏雄・藤原行正の記事掲載。公明党・神崎武法議員が、検事在職中に "盗聴モミ消し工作" に暗躍したことを暴露。(「同」6月30日号 )
7月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、巻頭言「今こそ立正安国論を心肝に
「而して大聖人御入滅後においては、大聖人の御当体たる戒壇の大御本尊を境として、また一国に現証が出来するのである。すなわち御遺命の国立戒壇建立には必ず大なる怨嫉・抵抗がある。「事相たる故に一重の大難之有るか」(富木殿御返事)と。この時、戒壇の大御本尊を境として、「未来亦然るべきか」の御聖文が事実となるものと拝し奉る。… このゆえに、日本にいま他国侵逼の不気味な影は刻々と迫るのである。その前兆か、世界的規模の異常気象はすでに頻りである。顕正会員は、今こそ立正安国論の明鏡を深く心肝に染めねばならぬ。そして御本仏の御遺命のまま、「立正」の具体化たる国立戒壇建立をめざし、身命も惜まず戦おうではないか」(「冨士」第293号 )
 合同班長会、板橋文化会館で開催、参加者 1,397名。浅井昭衛会長「立正安国の実践とは、折伏以外にない。折伏をせずにいかに立正安国を論ずるとも、それは戯言(ざれごと)であり大聖人には通じない」
7月1日  押木二郎 (元・創価学会本部職員)、池田問題対策事務局を開設。
7月3日
 顕正会、第2回沖縄大会、沖縄県青年会館で開催、参加者 283名。
 浅井昭衛会長「沖縄は本州から最も遠く離れ、弘通にさまざまな困難がある。もしこの地で三大秘法の力強い弘通が進むならば、日本全国いかなる所でも、折伏の進まぬ所はない。その意味で、沖縄支部こそ全国広布の鍵を握る支部である。… 沖縄には数万の学会員がいると聞く。あるいはこの人たちが、最も早く御遺命の正義に目覚めるのではないかと、私は思っている」
7月4日  自民党の小沢一郎衆院議員、創価学会幹部と密談、社公から自公へ戻る方針決まる。
「大橋問題は結局、本人から出された学会の運営などについての質問主意書に対し、政府が答弁書を出したことで一応の決着が付くことになる。最大の論点だった「代表役員でない池田大作名誉会長による学会の支配が宗教法人法違反にあたらないか」との問いに対し答弁書は、「責任役員と代表役員による事務の決定と総理(統一管理)に従って管理運営が行われる限り、同法違反に該当しない」との見解を示したのだ。これによって、大橋問題が巻き起こした波紋は、消費税法の審議に影響を及ぼす寸前で、かろうじて収まった。…
 消費税に公明党を乗ってこさせるためには、ポイントが二つあった。一つは、老人医療の問題で、公明党が力を入れていた「ゴールドプラン」を自民党が採り入れて、翌年度の予算で4,000億円増やしたこと。もう一つは、消費税法を成立させる条件として、国会周辺の右翼の街宣活動による騒音を防止する法律を改正し、対象地域を国会周辺だげから、政党本部にまで拡大したのである。これにより、それまで街宣活動の騒音に悩んできた信濃町の公明党、創価学会が大いに助かったのだ。こうして不十分なものながら消費税が導入されたのだ」(『公明党「汚れた裏面史」全真相』平野貞夫 「現代」2004年5月号 )
7月5日  創価学会、東京練馬・村山圏合同記念幹部会開催。池田大作名誉会長、アフリカの大使から贈られた文面を紹介。
「私は(池田氏)との出合いの印象として、ソロモンの知恵、偉大なるブッダの本質、ギリシャの偉大な哲学者であるソクラテスの謙虚さ、アーサー王の勇気、シェークスピアの知性、リンカーンの清廉、そして、マーチン・ルーサー・キングの夢と信念、詩人キップリングが『IF』という詩の中でいみじくも表現した『"国王らと共に歩みながらも庶民的なものを失わない"その人』に相通じるものを感じた」(「週刊実話」2001年12月13日号 )
7月7日  正信会、宗務院に「創価学会の善導を促す意見書」を送附。
7月8/20日
 顕正会、7月度御書講義、「顕立正意抄」を拝読、参加者 9,065名。(全国135会場)
7月14日  藤原行正 (元公明党中央執行委員)、「矢野委員長は長年にわたって学会・公明党の極秘情報および池田大作に関する情報を内藤国夫氏に流し、秋谷会長も矢野に協力していた」と暴露。(「週刊新潮」7月14日号 )
 週刊文春、"創価学会反乱地図" を掲載。(「同誌」7月14日号 )
7月16日
 顕正会、浅井昭衛著「立正安国論謹講」発刊。
7月17日  創価学会、創価学園正門前で、暴力事件発生。
「この日、創価学園で催された「栄光祭」に出席した池田大作をキャッチしようと、学園門前に待機していたマスコミ各社の記者、カメラマンに対し、学会、学園関係者が、集団で暴行に及んだのである。午後6時20分頃、池田を乗せたとおぼしき黒塗りのセンチュリーが、学園正門を出る、これを撮影しようと十数人のカメラマン、記者が車に群がる。それに対し、50~60名の学会員が襲いかかったのである。路上に引き倒され、頭や腹を蹴られた「フライデー」カメラマンは、救急車で運ばれ、入院。現場写真には学園の北山教諭が、「フライデー」カメラマンを殴打している姿がはっきりと映し出されている」(「グラフティ創価学会の現実 PART3 継命新聞社 )
「この七月十七日は「財務の日」と命名され、そのころは年に一度の財務を集める日 … 栄光祭に出席する池田を取材しようと、創価学園の前に雑誌メディアの取材記者が集まった。既に、小林校長(当時)が報道陣を「ブラックジャーナリスト」と罵り、「魑魅魍魎が学園を狙って跋扈している。革命的警戒心を全員が持ち、一致団結して創立者をお迎えしよう」と檄を飛ばし、学会本部の第一警備はもちろん、学園の男性教員や学園出身のOBも混じって、数十人が警戒にあたった。夕方、体育館でのスピーチを終え、池田が黒塗りの車が出ようとすると、一斉にフラッシュがたかれたが、そこで、警備にあたっていた学会員と取材陣とが押し問答となる。うちフライデーのカメラマンが殴られ、足蹴りにされてうつぶせに倒れされた後、さらに頭を足蹴りにされた」(「カルトとしての創価学会=池田大作」古川利明 )
7月19日  日本共産党、赤旗、「黒い鶴の実相」の連載開始。
7月22日  週刊ポスト、押木二郎 (元創価学会本部職員)の「池田問題対策事務所」設立を報道。(「同」8月12日号 )
7月24日
 顕正会、新潟事務所、新潟県長岡市に開設。
7月26日  創価学会、池田大作名誉会長。本部幹部会の席上「現在の学会に対する様々な誹謗も、その本質は、あの時代(言論問題の起きた45年当時)からいささかも変わっていない。そこには、正しい認識もなければ、真の批判もない。ただ恣意的な曲解と偏見、そして悪意と嫉妬があるのみ」と。
7月27日
 顕正会、7月度総幹部会開催(板橋文化会館)、折伏成果 2,511名。
 浅井昭衛会長「正系門家の中でこの書 (立正安国論謹講) が出来したことは、やがて御本仏の『立正安国』の師子吼が、日本国の上下の耳に入る序であり瑞相である。… 一万人の講習会を実現しよう」
 第9隊幹事に小峰勝彦 任命さる。
7月27日  公明党、大橋政雄代議士、矢野絢也委員長に「公開質問状」を送附。(「週刊文春」7月28日号 )
7月28日
 宗門、法華講連合夏季総登山会。
 阿部日顕管長「私自身も、もし私の行為・行動に対して誤りを指摘してくださる方があるならば、それを大聖人様の教えに照らして考えた上で、誤りと自分が解れば直ちに改めるつもりであります。また、その方に深くお礼を申し上げたいと思います。私もその心掛けを持っております。私の下におります僧侶の者達にも場合によって心掛けが不充分であるというような振る舞いがあれば、私は充分注意をいたします。…
 しかし、僧侶のほうが悪ければ、あくまでこれは直していってもらわなければならない。また、そのことが私の耳に入り、その僧侶が本当に悪ければ、私の立場からもその僧侶に注意をいたします。これが本当の切瑳琢磨であり、正法正義の正しい研鑽であると思います」
7月29日  創価学会、公明党と初の「連絡協議会」開催 (聖教新聞社)。
 初の連絡協議会には公明党側から矢野委員長ら8人、創価学会側から秋谷会長ら8人が出席し、89年の参院選や都議選への支援、党の基本路線、政策などについて意見交換がなされた。この連絡協議会は原則的に2ヵ月に1回程度開かれることになっていたが、88年中に開かれたのはこの1回だけであった。
8月1日  月刊現代、藤原行正「言論出版妨害事件の真相を語る」を掲載。(「同誌」8月号 )
8月2日
 顕正会、男子部班長会開催 (本部会館)、浅井昭衛会長「顕正会は師子王の子とならん」と。
「それより本年で三十一年。発足の時、私は25歳でした。しかし、発足の時と三十一年経った今と、気持ちが全く変わらない。今も25歳の時と同じ気持ちです。… 私は頭が悪いから複雑なことは考えない。発足以来、胸に抱いてきたことはただ一つ、「大聖人様への忠誠」-- これだけです。
 いま学会内部で反乱を起こしている藤原や大橋は、マスコミにもてはやされている。下らんことです。彼らはついこの間まで池田の手先として悪事に加担していた。そして御遺命が曲げられていることは少しも云わない。ただ池田に対する鬱憤だけを晴らしている。…
 将来、顕正会が実力を持って一国に国立戒壇の建立を叫び迫る時、必ずやマスコミは顔を歪めて反感を露わにするに違いない。ここに三類の強敵が起きて来るのです。この三類が顕正会の行く手に立ちはだかるならば、顕正会は真の仏弟子、正しく師子王の子であります。そして三類の強敵が競いおこれば、もう広宣流布は手の届くところにある。井戸を掘るのに、堅い地層にぶつかれば、その下には水がある。三類の強敵が現われれば、一国広布は間近であります」(「冨士」第295号 )
8月9日  産経新聞、公明党矢野絢也書記長の「明電工疑惑」を報道。
 明電工(中瀬古社長)の不正な仕手株売買に関与し、(1) 矢野書記長が10人の名義を使ってカロリナ株と吉田工務店株に約10億円投資して、約2億円の利益を得た。(2) 元秘書・中村道雄の名を使って2億円のカロリナ株を購入した。(3) その他。
8月11日  イギリスのタイムズ紙、創価学会の古城(タプローコート)買い上げに批判的論評。
「創価学会がロンドン西郊のウィンザーに近いバッキンガムシャーにある、チューダー王朝様式の城を600万ポンド(約18億8千万円)で買い取った。仏教は物欲を排した処世に基礎を置くとされるのに、あからさまな献金強要で大きな批判をまき起こしている」
8月17/24日
 顕正会、特別講習会「なぜ信心せねばならぬか」を全国135会場でビデオ放映。参加者 10,545名。「一万人の大講習会」初めて実現。
8月24日  創価学会、8月度本部幹部会、池田大作名誉会長「裏切り者が出る。… 近年のね、フジコウとかもみんなそうでしょ。オオコウ、大橋とか、なんだ、ハラコウとか、なんだ。なにかいるじゃないか、5、6人よ。よくなんか、汚らわしいからいわないけど、全部同じよ、方程式は。… ぼくの眼から見るとね、もう原島、福島ね、フジコウ、全部が、石田、全部。おかしい」
8月25日  右翼団体 (宏道連合会) の幹部、創価学会本部に銃弾を打ちこむ。
 午後2時40分ごろ創価学会本部 (信濃町の創価文化会館)正門受付に、右翼団体「宏道連合会」(新宿区)所属の男 K・S (20)が『創価学会に警告する』『池田大作を追放しろ』『創価学会は解散しろ』『宗教を餌に金儲けをするな』などと書いたビラ10枚を持って訪れ、手渡そうとしたが、警備員に無視され、押し問答となる。その際、男は持っていたイタリア製拳銃を空に向かって1発発射。男がさらに強引に入り込もうとしたため、その場で警備員が3人がかりで取り押さえた。男はその際にも空に向けて拳銃2発を発射した。ほどなく警察官が駆けつけてきて、男は銃刀法違反の現行犯で逮捕された。けが人なし。「創価学会に警告に来た」「上の者に言われて来た」「雑誌を見て憤りを感じて乗り込んだ」などと話す。
8月 日  創価学会、池田大作名誉会長、正本堂記念に大石寺境内に建造した「常灯ヶ峯の久遠の灯」を撤去。(「諸君」10月号 )
8月26日
 顕正会、8月度総幹部会開催(板橋文化会館)、浅井昭衛会長「「本門寺」改称の大陰謀 断じて許さず」と、「本門寺改称」に始めて言及
「私は本年五月に「御遺命守護の御奉公が、新たな段階に突入することを意味する」と申しましたが、その後、日を経るにしたがって、いよいよその思いを深くしております。それというのも、池田大作の御遺命破壊の陰謀が、今日なお密かに、そして着々と進行しつつあるからであります。…  しかし彼は決して諦めたのではない、虎視眈々とその機会を狙っていたのです。… 今学会、そして宗門の動きを深く見つめる時、池田大作はこの誑惑の完結を、昭和65年の大石寺建立七百年の年に、狙い定めているかの如くであります。… 日蓮正宗に顕正会がある限り、このような "誑惑の完結" は断じて許さない。… このような大それた悪事をなすものは、まさに「大謗法者」と断定したいと思うが、どうでしょうか。(大拍手)…
 不思議にも、顕正会の二十万は、池田が狙いをつけている昭和65年の前半に成し遂げられる。これこそ、大聖人様が顕正会をして戦わしむる御仏意であります」(「冨士」第296号 )
 男子部幹事に小峰勝彦任命さる。
9月2日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,473名。浅井昭衛会長「六十五年の二十万達成こそ御仏意
「さて、再来年の昭和65年は、日興上人が身延御離山ののち大石寺御建立あそばされてより七百年という、まことに意義深き年であります。…
 しかるに今、国立戒壇を否定するため、にわかに大石寺の境内のはずれに正本堂という建物が建てられ、これが御遺命の戒壇と偽称されております。そしてこの誑惑を守るためには、将来「天生原」に本門戒壇が建立されることを、どうしても否定せねばならなくなる。… 一つ嘘をつけば、次々とまた嘘をつかねばならなくなる。そしていま池田大作は、正本堂の誑惑を完結するために、同じく阿諛の阿部日顕管長と心を合わせ、まだ広宣流布も達成しないのに、昭和65年を期して、大石寺を富士山本門寺と改称せんと、大陰謀を企んでいるのであります。…
 大事な昭和65年の前半に、顕正会が二十万を達成することは、まことに不思議である。この不思議こそ、大聖人様が、顕正会をして戦わしめ、池田の大誑惑を徹底して粉砕せしめんとの御仏意であり、御命令ではないかと、私は深く拝しております。池田の誑惑の完結が早いか、顕正会の御遺命守護の完結が早いか、この戦いの帰趨に、日本の命運がかかっていると、私は思っております」(「冨士」第296号 )
9月2日  大橋敏雄衆院議員、原健三郎衆議院議長に「宗教法人『創価学会」の運営等に関する質問主意書」を提出。
「宗教法人の運営も公共の福祉に添うものでなければならず、またその義務を負うものである。宗教法人がこの義務に反して、その目的を著しく逸脱するなど、自由権を濫用すれば法の保護が受けられないことは当然であるし、またそのような場合には、所定の手続きを経て、裁判所が解散を命ずることができるようにもなっている(宗教法人法第八十一条)。最近の各種報道が示すように、国民は、宗教法人創価学会の運営や、学会の池田名誉会長の行動に対し疑念を抱いている」
9月7/23日
 顕正会、9月度御書講義、「刑部左衛門尉女房御返事」を拝読。参加者 10,245名。(全国133会場)
9月7日  創価学会、池田大作名誉会長、婦人部幹部会で「策謀に粉動され、真実を見誤って信心を破られたり、退転することは、あまりにも愚かである」と退転者続出にいらだつ。(「聖教新聞」9月9日号 )
9月12日
 顕正会、竜の口法難御報恩勤行会、本部会館で厳修。浅井昭衛会長「成仏させて頂くには『一心欲見仏・不自惜身命」の信心に立たなくてはならない。我ら仏弟子の『一心欲見仏』とは、御本仏大聖人にあいまみえんとの恋慕渇仰の切なる思いを以て、御本尊を信じ南無妙法蓮華経と唱え奉ること。『不自惜身命』とは、御遺命のまま広宣流布・国立戒壇めざし戦うことである」
9月16日
 顕正会、男子部、妙観講本部で法論対決。浅井克衛男子部長、講頭代理・渡辺茂夫を痛烈に破折。(「顕正新聞」)
 昭和63年9月16日夜8時過ぎ、浅井克衛男子部長以下14名の顕正会男子部員が、突然小金井の旧妙観講本部に乗り込んだ。妙観講側は、"2・3名なら入室を許可するがそれ以外は退去" するよう、通告した。顕正会側は大声で喚きちらし、罵声が近所中に響き渡った。地元住民が警察に通報、パトカーが出動する事態となった。警察官が立ち去った後も、顕正会員は退去勧告を無視、玄関に居座り続けた。深夜10時近く、妙観講側は "用意してきた話だけは聞こう" と、顕正会員全員を本部に入れた。 (動画)
 浅井克衛男子部長「間違いだったら腹キレるんか! … おい! 包丁1本もってきなよ。こっちは真剣勝負しているんだぞ。… 血吐くくらいじゃ済まないぞ、バケツ三杯の細井管長と同じになるぞ。細井管長はな! バケツ三杯の血を吐いて死んでったンだよ。… 細井管長のようになるぞ! こんな誑惑が通用するか! 大草講頭によく言っておけ … 」 (動画)
(※ 顕正会の劣化が激しい、ごろつきさながらである。こんな愚劣なことをやっていて、"一国広布" など望むべくもない。小生は妙信講解散処分後、創価学会謀略組織が送り込む妙信講対策部隊を迎え、妙信講側の代表として "戒壇論" をめぐり何度か小規模な論判をした。双方礼儀を弁え、罵詈雑言が飛び交うことはなかった。理に詰まった相手が声を荒らげれば、当方は "主人咲み止めて曰く"(立正安国論)を踏まえて諭した。浅井昭衛会長はこの頃、"試練と忍従" 期に鍛え上げた人材を排し、経験も少なく未熟な子息を男子部長に据えた。それは当人にとっても、さぞ荷が重かったことだろう。櫻川 忠 )
9月17日  創価学会、池田大作名誉会長、本部幹部会で「悪人と戦わない人にかぎって "自分は忍辱の修行をしている" といって、自らを正当化してごまかしてしまう。しかし、それは自らの臆病さのゆえに、悪の傍観者となっているにすぎない。その人は必ず堕地獄の道に入ってしまう」と、造反者と戦わぬ学会幹部の無気力を嘆く。(「聖教新聞」9月20日号 )
9月18日
 顕正会、第2回新潟大会、長岡商工会議所で開催、参加者 722名。浅井昭衛会長「新潟の地こそ大聖人様の尊き足跡が刻まれた国土である。この地において、御遺命たる広宣流布・国立戒壇をめざす顕正会の折伏が進むをご覧あそばし、大聖人様は必ずお喜び下さる」
9月25日
 顕正会、顕正新聞、一面に「宗内の痴犬、妙観講の実態」掲載、全国末寺に送付。
9月25日
 妙観講、浅井昭衛会長宛に内容証明送付。
 妙観講大草一男講頭、記録ビデオを確認し浅井克衛男子部長の発言を論難する文書を送付、厳しく回答を要求した。しかし、浅井昭衛会長は回答せず、無視黙殺した。
9月26日
 顕正会、9月度総幹部会開催(板橋文化会館)、「宗門・学会の濁乱は御遺命違背の罰」、9月度折伏成果 3,116名。
 浅井昭衛会長「池田はなぜ昭和65年に狙いを定めたのか。それは、この年が大石寺建立七百年に当たるということは、すでに述べました。しかしそれだけではないのです。実はこの年が学会創立六十周年にあたり、また戸田前会長の三十三回忌にあたり、さらに池田自身の会長就任三十周年にも当たっている。いろいろと当たっているんですね。(笑)ことに最後の一つが一番大事らしい。冥利の魔物である池田が、この記念すべき年を見逃すわけがない。かくて何としてもこの年に、年来の誑惑を完結させ、"広宣流布を達成し御遺命を達成したのは自分である"と宣言しようと、狙いを定めていたわけであります。しかし、日蓮正宗の中にこの顕正会がある限り、このような大それた陰謀は断じて許しません。顕正会が先月この宣言をして以来、宗門の真面目な僧侶の中からは、『顕正会の御奉公に期待する』という密かなる声が、あちこちで起きてまいりました。…
 仏法は体、世間は影であれば、正系門家のこの濁乱が、日本国家に影響を与えぬはずはありません。天皇陛下の御容体もただならぬ御様子でありますが、いよいよ日本は重大な変動期を迎えつつあると、私は感じております。ここに思うことは、もし大石寺が『本門寺』と改称されたりしたら、それこそ取り返しがつきません。なんとしても池田大作の大陰謀を粉砕する二十万の法城を築くことこそ、時に当り最も大事であります」(「冨士」第297号 )
9月 日  国際証券、創価学会との間でトラブル発生。創価学会からクレームが付き、損失分をワラントの売買で穴埋め。( 国際証券・松谷社長記者会見 91年7月31日 )
10月2日
 妙観講、9月25日付内容証明文書が隠蔽されぬよう、顕正会本部におもむき文書のコピーを配布。
 顕正会、配布を妨害せんと浅井克衛男子部長ら、集団で妙観講員を威嚇し排除。 (動画)
(※ 9月16日には、自分たちが夜分妙観講本部へ強引に押しかけ、論判を強要したのである。しかして、妙観講員が顕正会本部を訪れると "帰れ! 帰れ!" と醜態を晒す。自信があるなら、喜んで顕正会本部に招き入れ、心ゆくまで論判すればよい。相手を "痴犬" と呼んでおいて、自らは "狂犬" のように吠えて威嚇と暴力に及ぶのは、"清浄な団体" の振舞いではない。櫻川 忠 )
10月5日  文藝春秋、山本七平の「池田問題と異端」を掲載。(「同」11月号 )
10月7日
 宗門、大石寺の六壺・総一坊落成。(「聖教新聞」10月8日号 )
10月7/23日
 顕正会、10月度御書講義、「聖人御難事」を拝読、参加者 9,568名。(全国139会場)
10月9日
 顕正会、西日本大会、毎日ホールで開催、参加者 1,561名。浅井昭衛会長「広宣流布は、東日本と西日本が相呼応して立たなければ、絶対に出来ない。いま西日本各地に、信心強盛・宿縁深き人材が続々と現われるのを見て、"時なるかな" と思わざるを得ない」
 当日、創価学会の謀略部隊、大会の動向を窺う。
10月13日
 顕正会、御大会式、本部会館で厳修、「国立戒壇こそ宗門七百年の悲願
 浅井昭衛会長、日目上人の身命を賭しての国諫の御振舞と対比して、今日の御遺命破壊の腐敗堕落に言及し「このような腐敗堕落を大聖人様が御覧あそばせば、いかようにおぼしめされるか。この恐れ多さを思えば、まことに身の縮む思いである。日蓮正宗の中に顕正会ある限り、早くこの誑惑を粉砕し、大聖人様の御心を安んじ奉らなければならない」と。(「冨士」第297号 )
10月26日
 顕正会、10月度総幹部会開催(板橋文化会館)、10月度折伏成果 2,302名。
 浅井昭衛会長「大石寺の姿を見れば日本の運命がわかる。… 破局より日本を救う方法はただ一つ。大聖人様の御法魂まします大石寺を、清浄にする以外にはない。すなわち正本堂の誑惑を粉砕し、大聖人様の御心に叶う清らかな宗門にすることである。… やがて、陰に隠れている学会が宗務院を楯として姿を現わし、顕正会誹謗の大合唱をするようになる。そういう時が来たら、御遺命守護の完結は近い。その時の来るのを私は楽しみにしている。これほどの大仏事に御奉公する以上、悪口中傷などは始めから覚悟の上である。顕正会はただ御一人の大聖人のおほめを頂けばそれでよい」
10月30日
 妙観講、「摧破異流義考」を顕正会本部へ送付。
 大草一男講頭、「摧破異流義考・日蓮正宗を詐称せる浅井昭衛一派の妄説を摧く」を、10月30日付けで浅井昭衛会長宛て送達。先の9月25日付け内容証明と併せ、浅井昭衛会長からの回答を求む。
10月 日  公明党、池田克也衆議院議員、リクルート疑惑で党役員を辞任。
11月1日  公明党、池田克也衆議院議員、読売新聞の「リクルート疑惑」取材に対し、「天地神明に誓ってない。謀略だ」と。
11月2日  公明党、池田克也衆議院議員、リクルート疑惑関与が発覚。のち、記者会見で「弟が知らない間にもらった」と弁明。
11月4日
 顕正会、合同班長会、豊島公会堂で開催、参加者 1,453名。浅井昭衛会長「11月に十六万が出来れば、再来年前半の二十万は絶対となる。いよいよ大聖人様のお待ち遊ばす法戦場に到達するのである。魔はこれを見て必ず憎む。必ず魔障も激しくなってくる」
11月5日
 顕正会、深川警察署を巻き込む謀略事件が起こる。
11月8日
 顕正会、11月度御書講義、「佐渡御書」を拝読。参加者 10,253名。(全国142二会場)
11月15日
 顕正会、第三祖日目上人御報恩勤行会、本部会館で厳修。
 浅井昭衛会長「広宣流布の時には、日目上人が再び御出現になる、と、本宗では昔から伝えられている。この事も、そう遠いことではないと私は確信している。『大悪起これば大善きたる』という。いまの正系門家の濁乱こそ、まさに日目上人御出現の相ではないか」
11月20日  鹿砦社、創価学会内部改革派憂創グループ著「池田大作・政教支配の実態創価学会=公明党の覚醒に向けて」(エスエル出版会)発行、正信会の立場で書かれている。
11月21日
 妙観講、大草一男講頭、沈黙した浅井昭衛会長に、重ねて"最終通告書"を内容証明郵便で送付。
「9月25日付け書面に対する回答と併せ、摧破異流義考に対する反論を要求する。… 期限は十二月十三日 … もし期限までに右回答なき場合は、君が全面的に誤りを認め、敗走したものと認定するゆえ、あらかじめ了承せよ」
11月25日  日新報道、藤原弘達著「池田大作をブッた斬る」発行。
「この戦後の虚妄の中で最も下劣で、非人間的、まさに古代的奴隷制度のような人間支配の形態がまさに池田創価党システムなのだ。学会員からえげつなく金を集め、殆ど収奪といってもいいが、集めた金をえげつなく使う。金権主義にどっぷりつかっているのである。しかも、強者は差別的に優遇をし、弱者は切り捨てる。人権意識は皆無。学会の総ては自分の支配下にあり、名誉会長・池田大作の私的所有という考えである。しかも、宗教法人という税法上の特権を悪用した最も効率のよいカネ儲けと、宗教と政治を癒着させ最大限に安上がりの選挙運動で有効投票をふやす。その結果、公明党なる政党の姿を借りた池田創価党が現実政治の中に一定の影響力を行使することになる。国家権力には距離があるが、議会政治、政党政治の力学を利用して、権力と取引をするのである」
11月29日
 顕正会、11月度総幹部会開催 (練馬文化センター)、11月度折伏成果 3,110名、十六万を達成。
 浅井昭衛会長「十六万達成により、再来年前半の二十万は絶対となった。明年は脇目もふらず、ただ大聖人様のお待ち遊ばす法戦場へと、ひた走りに走りたい」
11月29日  公明党、第26回党大会開催。
12月8日  自由民主党提案の議員立法で、静穏保持法(国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律)成立。
12月9日  朝日新聞、巨額の脱税が摘発された「明電工事件」の中瀬古被告が、88年1月におこなった10億円の株取引で株を購入した名義人のなかに、矢野公明党委員長の現秘書2人と元秘書1人の名前があることを報道。
12月10日  公明党、矢野絢也委員長、明電工疑惑を報道した朝日新聞を、名誉毀損で告訴。(※ 89年3月23日取り下げ )
12月12日  公明党、矢野絢也委員長、記者会見。明電工関連会社であるカロリナ社の株を担保に、元秘書からあずかった2億円を石田明電工専務に融資する仲介を、自宅でおこなった事実を明らかにした。
12月13日
 妙観講、大草一男講頭、浅井昭衛会長の反論がなく、12月22、23日の両日にわたり顕正会・浅井昭衛敗走の事実を一般紙に掲載、首都圏全域に広告した。
12月14日
 顕正会、教学部、「開目抄」講義。
12月23日
 顕正会、12月度総幹部会開催 (板橋文化会館)。
12月27日  創価学会、日本共産党宮本議長宅電話盗聴事件裁判の上告を取り下げる。(「赤旗」12月28日号 )
 これにより、創価学会の組織的関与を認定した、第二審(東京高裁)判決が確定。
12月28日  創価学会、聖教新聞、社会面記事に「"宮本邸盗聴事件"裁判 北條前会長の遺族ら上告取り下げ」の見出しで小さく報道。「"宮本邸盗聴事件"裁判の控訴審判決(東京高裁第4民事部)に対し最高裁に上告していた広野輝夫・竹岡誠治両氏が上告を取り下げたことにともない、北條前会長の遺族らも、このほど上告を取り下げた。これにより、この裁判は一切、終了したことになる」
「いま、創価学会・公明党は非常な窮地に立っており、混乱していますから、そのうえ『上告棄却』という形で明確な審判が下るのを避けたいということがあるでしょう。しかし、創価学会側としては、北条氏が関与していたことを認め、宮本氏と社会に対して謝罪するわけにもいかない。そこで彼らは、『談話』等でもいろいろ弁明しているように、創価学会としては北条氏は関与していなかったと信じている、しかし、北条氏の遺族や広野、竹岡らが個人として取り下げてしまったのはやむを得ないという形にして、自分の責任はまぬがれる、しかも、『上告棄却』という、もっとも明確な審判が下るのも同時に避けるというねらいがあるのではないかと思います」(「創価学会・公明党の電話盗聴」松井繁明 )
「盗聴は70年、当時、共産党委員長だった宮本氏宅に対してなされた。共産党はかねてから創価学会批判の急先鋒であり、学会はその動向を把握するため、内部に、後に『情報師団』と呼ぱれることになる秘密組織をつくった。組織は北条浩副会長(当時、後に会長)の指示によって作られ、責任者には学会の顧問弁護士だった山崎正友氏が就いた。宮本氏側は電話に雑音が混じることなどから盗聴に気付いて警察に届けたが、その時点では学会の関与は分からなかった。
 ところが、80年になって、池田大作名誉会長の側近となっていた山崎氏が突然、造反。宮本氏宅への盗聴を暴露したのである。盗聴事件は刑事事件としてはすでに時効となっていたため、宮本氏が学会の北条氏と山崎氏、そして竹岡容疑者ら『情報師団』のメンバー計5名を被告として損害賠償を請求する裁判を起こした。竹岡容疑者は当時、青年部副男子部長を務め、学会ではエリートとして知られていたが、裁判では盗聴の事実を認めた上で、『すぺては山崎氏の指示によるもので、北条氏ほか学会の組織的関与はなかった』と主張した。しかし、裁判所は一審、二審とも北条氏の関与を認め、学会の組織的犯行だったと断じたのである」(「週刊ポスト」2004年3月12日号 )
12月28日  公明党、中央執行委員会開催、「党政治倫理確立と党改革委員会」(委員長:大久保直彦書記長)発足を決定。

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