迷走する顕正会を斬る


淺井昭衞会長の足跡と変節

    顕正会年表 (私家版)


      
1月1日
 宗門、阿部日顕管長「新年の辞」、「正法を信仰する者として、慢心や名聞名利こそ仏敵となることを、お互いに心すべきであろう」と、池田大作名誉会長を批判。(「大日蓮」1月号 )
 創価学会機関誌「大白蓮華」寄稿の「新年の辞」、「特に、池田先生の指揮において大書すべきは、戦後の世界的な移動交流のなかで、各国に広まった信徒の方々を組織化した、世界広布への大前進が図られたことであります。今日、地球的規模による広布の着々たる進展がみられることは、撰時抄の御金言のごとく、実に広布史上すばらしいことと思います。また戸田先生のころより始まった総本山への諸供養や末寺寄進は、池田先生によって本格的に行われ、先師日達上人の数々の賞辞が残っております」と、池田大作名誉会長を称讃。(「同誌」1月号 )
 福田毅道師、創価学会組織の切り崩しを宣言する文書を、SGI幹部へ送る。
1月1日
 顕正会、元旦勤行、本部会館をはじめ全国39会場で奉修。浅井昭衛会長、年頭の辞「一国広布に身を捨てん
「昨年は、まことに "不思議" の一年であった。池田大作が正本堂の誑惑を完結せんと、細井・阿部両管長を籠絡しつつ十八年前から企んできた「本門寺改称」の陰謀が、みごと御本仏の御威徳の前に砕け散った年あった。顕正会は年初より、ただ大聖人・日興上人の御悲憤を信心の耳で聞き奉り、捨身の御奉公に徹してきたが、その一々の戦いに、御本仏の御守護・諸天の働きを、肌身に感じさせて頂いた。…
『本門寺改称』の陰謀がみごと粉砕された時、私の耳朶に響いたのは、"一国広布に身を捨てよ" との御本仏の厳たる御命令であった。… 7年後の百万が成れば、一国広布は必ず成る。広布前夜の濁悪の日本国に、立正安国の大旆をかかげ国立戒壇建立を叫ぶ百万の仏弟子の異体同心が出現する時、広宣流布は眼前となる。… まさに百万達成こそ一国広布の鍵である。7年後をめざし、全顕正会員一結し、共に励まし歓喜の前進を開始しようではないか」(「冨士」第319号 )
「冨士」、海老原秀夫「現代の「殷の紂王」=池田大作」掲載。(「冨士」第319号 )
1月1日  創価学会、秋谷栄之助会長、「『お尋ね』に対する回答」を、宗門に送附。
『私どものこのようなお願いに対し、ご宗門が、総監から秋谷宛の12月26日及び29日付書面において、あくまでも文書での回答をと言われるのは、なぜ、そうまで対話を拒絶されるのか、まことに訝しく思われてなりません。頑ななまでに対話を拒まれ、取り合おうとされない態度には、悲しみすら覚えるのでございます。さて、一連の書面で、ご宗門からの「お尋ね」文書に返答がないとご立腹の件ですが、なぜ私どもが文書より話し合いをお願いしたかという件について、私どもの考えを、一歩立ち入って申し上げさせていただきます。
 一 前文の部分について
 二 「御法主上人・宗門に関する件」について
 三 「創価学会創立五十周年当時の回顧の件」について
 四 「僧侶軽視の発言に関する件」について
 五 「宗門の布教と平和文化活動に関する件」について
 六 「『真言亡国・禅天魔』の発言に関する件」について
 七 「『歓喜の歌』の合唱について」について』
1月1日  創価学会、宗門攻撃のFAX通信「地涌」発刊、全国末寺に送信を開始。この怪文書は、創価学会本部地下の地涌会館で、野崎勲副会長、北林芳典 報恩社社長等によって執筆されている。(「顕正新聞」)
「『地涌』創刊の御挨拶 不破優このたび私ども日蓮正宗宗内の僧俗の有志でFAX通信紙を発行することになりました。昨年十二月二十六・二十七日の「宗会」における規則改正により、信徒を処分できる事由として「言論、文書等をもって、管長を批判し、または誹毀、讒謗したとき」という一項(第二二九条五項)が付け加えられました。これにともない、宗内の言論統制がより厳しくなってくることが予想されます。これでは、かつての本宗の良き伝統であった自由闊達な論談の気風すら根絶されかねません。… 日蓮正宗内の言論の自由を守り、情報を公開し、広く宗内に考える気風を養い、世界宗教としての活性化がなされんことを祈り、本紙を創刊することにいたしました。本紙は原則、日刊とし、真実の僧俗一致のなされる日までねばり強く発行していきたいと思います。… 最後に、一日も早く真実の僧俗一致がなされ、団結して世界広布への力強い歩みがなされんことを祈ります」(「地涌」第1号 )
「宗門史七百年に、これほどまでに悪辣極まりない正体不明の謀略文書はないのではなかろうか。日蓮正宗自由通信同盟発刊のFAX通信「地涌」のことである。平成三年1月1日以来、全国末寺に毎日欠かさず発信データーなしで送信されている。いつまで続けるつもりなのだろうか。…
「地涌」の総元締めは池田大作であるが、池田の意を受けた野崎勲の直接指揮下に竹岡誠治と北林芳典がいる。さらに下請け作業をする宗教ゴロたちとしては、丸山実、大木道恵、梅沢十四夫がおり、彼らを専属の男子部数名が手伝っている。宗門の最新情報提供者は、公然と池田を賛嘆して悼らない僧侶、K、O、N、その他数名である。そして、出来上がった原稿を中外日報の社員がワープロで打ち、中外日報東京本社のFAXを使って全国末寺とマスコミ関係者に流し、宗内外の情報撹乱を狙っている。…
 学会広報室の平塚晋は、調整役として、「地涌」の他に、「中外日報」「新雑誌X」「特ダネ最前線」の執筆陣と濃厚に接触し、スキャンダル情報を適当に振り分けている。…
「新しい宗教観の確立」「清浄なる宗風の厳護」「外護の赤誠」「世界の指導者」「平和の先駆者」「平和への貢献」「開かれた民主主義」等々、聞く者がみな赤面するほどの悪趣味な美辞麗句を連ねて色相荘厳に余念がない池田大作。滅びの日は近い」(「時局雑感」日乃本 魁 )
1月2日  創価学会、池田名誉会長、恒例の新年初登山に参詣せず。
 地涌第2号「令法久住を願う日興上人の御心に叛くのか」
「本宗において僧俗に限らず順守しなければならないものに、御開山日興上人の遺された「二六の掟」(日興遺誡置文)がある。その中に、 「時の貫首為りと雖も仏法に相違して己義を構えば之を用う可からざる事」 「衆議為りと雖も仏法に相違有らば貫首之を摧く可き事」 とあり、この一見相剋するがごとき、二箇条の御遺誡の微妙な緊張関係があってこそ我が富士門流は、七百有余年を経た今日まで、宗祖の教えを違わず伝えることができたのである。しかるに先の宗会における決定は、本宗のしかるべき立場にある方々が、御開山上人の御遺文を公然と踏みにじったことにはなりはしないのか。… しかるに御開山上人の御遺誡に逆らい、一信徒団体を封ずるために、宗規が変えられたとなれば、本宗の歴史に拭いがたい汚点を残したことになる」
(※ 妙信講を解散処分に付すため、にわかに宗規を変えさせたのが創価学会である暗黒史について、執筆者(不破優)が触れることはできない。"還著於本人" とはこれである。櫻川 忠 )
1月3日  創価学会、森田一哉理事長、藤本日潤総監に「質問書」を送附。
1月4日  創価学会、聖教新聞に「宗門問題の経過」発表、これより抗議キャンペーン始まる。
1月5日
 宗門、福田毅道海外部書記、山崎正友の部下・梅沢十四夫に、阿部日顕管長から山崎正友に宛てた伝言を伝える。「あの時はウソつきと言って悪かった。かんべんして下さい」
1月5日
 顕正会、合同班長会、板橋文化会館で開催、「学会と宗門ついに全面戦争に
 浅井昭衛会長、創価学会・宗門の抗争勃発の経緯を説明、その本質を「これ、大事の御遺命に背いたゆえに、学会・宗門ともに罰を受け、ここに自界叛逆が始まったのである」と。
 さらに「この濁悪の次には、必ず正系門家に御在世の信心がみなぎる。そして日目上人は必ず宗門に御出現される。またこの濁悪の中から、真の一国広布の戦いは始まる。それが、本年から始まる顕正会の戦いである。濁乱の日本国に、大聖人様に命かけて同心し奉る百万の仏弟子の大集団が出現すれば、日本は必ず救える。一国広布は眼前であります。この百万が、十五年・二十年先では遅い。世界の激動のテンポから見て、破局に間に合わないのです。七年後には、断じて百万を成しとげねばなりません。大聖人様の御守護を頂き、必ずできる。大聖人様は顕正会の前進をお待ちあそばす。顕正会はただ一筋、いよいよ二月から、百万めざし前進を開始しようではありませんか。(大拍手)」(「冨士」第320号 )
1月5日  創価学会、森田一哉理事長、藤本日潤総監に「質問書(二)」を送附。
 創価学会東京婦人部、阿部日顕管長に「抗議書」を送附。
 創価学会青年部、阿部日顕管長に「質問書」を送附。
1月6日
 宗門、全国教師指導会開催、470名が参加。
 阿部日顕管長、"五十二年路線の根源は正本堂問題である" と言及。
「① 宗門・学会抗争の根本原因は正本堂にある
 ② 池田大作は時の法主も云わないのに、正本堂を御遺命の戒壇であると勝手に断定した
 ③ 僧侶は、正本堂が三大秘法抄・一期弘法抄に御遺命された戒壇とは、誰も思っていない
 ④ 昭和47年4月28日の訓諭は、正本堂が御遺命の戒壇であることを否定したものである
 ⑤ 池田大作は訓諭が出たにもかかわらず、今に至るまで反省も訂正もしてない。この慢心が宗門との争いの根源である」と。
「どうしてこのようなことが起こってきたのかということであります。… それは、非常に大事な宗門の教義・信条の根本である三大秘法の意義・内容に関すること、それと正本堂との関係が一番根本になっておるような感じがいたしております。… 私は当座以来、この問題については一言も触れませんでした。… 今日、初めてここで申し上げるのです。
 池田名誉会長は、昭和四十三年の正本堂着工大法要の時に『三大秘法抄』の文を引き、『この法華本門の戒壇たる正本堂』とはっきり言っております。ある一人の信徒の方が確定してしまい、発言してしまったということは、言い過ぎでありますから、これははっきりと反省しなければならない。また、訂正しなければならないと思います。ところが、今日に至るまで、本人がそれに対する反省も、また訂正も全然ありません。
 では、五十二年路線がどうして起こったのかと言う、その元を皆さんは考えたことがありますか。私は、先ほどの正本堂に関する定義を、色々な問題の過程において日達上人がお示しになったことに対して、『法華本門の戒壇たる正本堂』と論じた気持ちにおいて、…日達上人や宗門に対する批判等が五十二年路線だったと思うのであります」(「大日蓮」2月号 )
 藤本日潤総監、全国末寺住職に対し毎月13日の御講で、池田大作名誉会長の批判をするよう指示。
「今後の対学会を呪んだ方針として六項目を発表した。これは、学会からの脱会者は寺院の直属の信徒、あるいは法華議員として積極的に受け入れること等が骨子」(「文藝春秋」平成4年1月1日号 )
「一月六日、総本山大石寺においておこなわれた教師指導会において、日顕上人猊下は自宗の信徒団体である創価学会組織の切り崩しを指示した。主な指示内容は以下のとおり。
 ◇ 学会側の誤っている点について、御講などの席でどんどん発言していく。ただし個人的な発言は止め、宗務院からの書面に基づいておこなう。
 ◇ 葬式、法事、結婚式では、創価学会・名誉会長等についての批判はおこなわない。ただし質問があった場合は遠慮なくやる。
 ◇ 創価学会は、宗門に対して讒謗してきている。徹底的にやるべき時が来た。各寺院は全力で法華講づくりをしていく。
 ◇ 末端の創価学会員に対しては、これ以上ないというぐらいに親切にする。学会をやめて寺院に来たいという者は即座に受け入れる。
 本山では午前中は大客殿、午後からは大講堂で昼食会が持たれ、その後、質疑応答が行われた」(「地涌」第7号 )
「このような中で一月六日、「全国教師指導会」という集りが総本山で開催された。「教師」というのは住職になれる資格を持った僧侶です。阿部管長は全僧侶の団結と引きしめを図ろうとしたのでしょう。集った僧侶は四百七十名。この席で宗務院は、学会との全面対決の姿勢を打ち出し、学会を脱会してきた会員を遠慮なく末寺の檀徒とするよう勧めた。学会組織の切り崩しを公然と指示したわけです。そしてこの席上、阿部管長の極めて重大な発言がありました。追いつめられたあげくに告白したのでしょうが、極めて重大な内容を含んでおります。この発言の主要部分は「資料・ 阿部日顕管長発言」として、本日皆さんに配布いたしました。後でくわしく説明いたします。それはさておき、阿部管長は最後に僧侶の団結を訴えてこうも云っている。「僧侶の中には学会に内通してスパイのようなのがいる。宗門の文書をすぐ学会に送る者がいる。僧侶として恥ずかしくないか …」と。しかしその二時間のちには、この阿部管長の発言テープが、何本も学会本部に届けられていたという。(爆笑)坊さんたちは、腹の中では笑っているでしょう。なんだ猊下こそ、日達上人が学会と争った時には、学会に内通していたじゃないか (大笑)と。坊さんはよく知っている。だからしまらないのです」(「宗門・学会抗争の本質」 浅井昭衛 「冨士」第321号 )
1月6日  創価学会、地涌第6号、「まんまと操作情報に乗せられた宗門中枢 いまだに創価学会最高幹部の“大量造反”なし」
「猊下が池田総講頭を罷免すれば、創価学会内部の反池田名誉会長派の幹部たちが多数決起して、雪崩をうって本山に駆けつけるなどといった分析を猊下側近ではやしていた者がいた。ところが、池田総講頭を実質的に罷免してみせた今日になっても、創価学会の主な幹部は誰も猊下のもとに駆けつけていない。… 創価学会を離反した大物幹部にも、宗門中枢は期待するところ大であった。たとえば福島源次郎・元創価学会副会長、藤原行正・元公明党東京都議会議員、大橋敏雄・元公明党国会議員などである。一説によれば、福島以下三千人、藤原以下六千人ぐらいの脱会者が本山につくといったことも話されていた。だが現実はどうなのか。福島以下十数名、藤原は妻と次男、大橋は妻と長男と数名といったところ。それぞれ既に本山や末寺などに出入りしはじめているが、期待が大きかっただけに、手勢の少なさに宗門中枢は愕然としている」
1月8日
 宗務院、全国各末寺に「念達」を配布。創価学会に対する「当面の方針」を打出す。
1月8日  アメリカ日蓮正宗(NSA)、阿部日顕管長に「抗議書」を送附。
1月9日
 宗門、福田毅道海外部書紀を解任し、謹慎処分。
「日蓮正宗宗務院の海外部の書記をしていた福田毅道が、去る一月九日付をもって免職させられ、自宅謹慎している。福田は新年早々、SGI(創価学会インタナショナル)の幹部に対して「宣戦布告」ファックスを送りつけ、「今後、SGIの要請により海外での出張御授戒・御本尊下附は一切なくなる」「国内の創価学会組織のみならず、海外のSGI組織についても、徹底して切り崩し、破壊してまいります」などと述べた(一月九日付『聖教新聞』参照)。ずいぶんと大胆に本音を述べたものである。宗門もこれにはまいったようで、処分に至ったものだ。… 福田書記の本当の処分理由は何か。それは「創価学会分離作戦」(「C作戦」)の呼称と、その作戦内容の一部を「宣戦布告」の中に書いてしまったことだ。最高機密の電撃作戦を漏洩したのだから、その動機のいかんにかかわらず、"軍律" に基づき厳重処分となったものである」(「地涌」第16号 )
「こうした流れの中で、学会は裏面で阿部管長への直接攻撃を始めた。一月一日から毎日「地涌」という怪文書が全国末寺にFAXで送られてくる。編集長のネームは「不破優」、「フー アーユー」だ(爆笑)。この怪文書で、ズケズケ云いたいことを云っている。… "猊下は昨年七月から学会潰しを画策していた。11・16スピーチを取り上げたのはそのきっかけに過ぎない。総講頭罷免は予定の行動だった" などと。しかしこのような情報を裏づけるように、宗務院の海外部書記の福田毅道という僧侶が、「C作戦」という創価学会分離作戦の存在を自慢そうに公表してしまった。… この "勇み足" を学会に突かれた宗門は、福田毅道書記を一月九日付で免職し、謹慎処分にしております。詰腹を切らせたわけですね。また怪文書は、学会の供養で僧侶がいかに金に埋まりぜいたくをし、堕落しているかを、宗務院の大村寿顕教学部長・秋元広学渉外部長などの名を挙げてあばいている。さらに学会内の公報「創価新報」では堂々と「猊下夫人は昨年だけでも億単位の買い物をしている」などと宣伝している。このような謀略活動では、学会のほうが一枚も二枚も上手という感じであります」(「宗門・学会抗争の本質」 浅井昭衛 「冨士」第321号 )
1月9日  創価学会、青年学術者会議、藤本日潤総監に「質問書」を送附。
「もとより、私たちは「仏宝法宝は必ず僧によりて住す…仏法有りといへども僧有りて習伝へずんば正法・像法・二千年過ぎて末法へも伝はるべからず」との御文にある法義の継承、伝授における僧の意義、また歴代御法主によって継承されてきた法体の意義、またその血脈相承を否定するものでは毛頭ありません」(「宗門の不当措置に抗議」平成3年1月9日 )
1月9日  週刊文春、段勲「大石寺 VS 創価学会 ついに全面戦争へ」掲載。(「同誌」1月17日号 )
1月10日
 宗門、全国教師指導会、阿部日顕管長、再び「正本堂問題」に言及し、"大いに反省" と弁明。
「池田名誉会長は、随分前から、仏法を御自分の考えを中心として解釈し述べておりまして、それによって大きな問題が起こっておると思います。それは正本堂の意義についてであります。… その当時は、私達もそのような空気の中に巻き込まれてしまって、たしかに私も藤本総監も、ズバリとは言っていないが、それに近いようなことを実際に言っており、『大日蓮』にきちんと残っている。今、それは大いに反省しております。しかし、その時はそのような空気が宗門を巻き込んでいった。その一番の元は池田大作名誉会長が、大聖人の御遺命の達成であるという意味で、正本堂を『三大秘法抄』の戒壇であると指名したことであります。… だから、私どもは一時、そのような考え方に多少、引き込まれたけれども、その後においての色々な事情の中で、日達上人が今のような意義内容の定義にされたわけです。… 私は、あの当時の宗務役員として、その経過や色々な過程から、このことを深く感じておるものであります。…
 日達上人は「正本堂は広宣流布の暁に本門寺の戒壇たるべき大殿堂なり」ということを仰せになっておられます。この「たるべき」の「べき」は、推量の意味に使われる助動詞であります。推量ということは「推し量る」ということですから、現在、そうでないから推し量るのです。… 推量はすなわち、予想、予定ということにもなる。「予定は未定にして確定にあらず、しばしば変更することあり」という言葉もあるように、やはり、日達上人が定義され、決められたことは、要するに「正本堂は直ちに『三大秘法抄』『一期弘法抄』の戒壇ということではない」ということであります」(「大日蓮」2月号 )
「だから阿部管長も曽ては、本門寺改称と正本堂の関係について「この時、現在の正本堂が本門寺本堂となるであろうことは、昭和四十七年四月二十八日の訓諭と合せ拝するとき、まことに明らかであろう」(49年12月・戒壇論後記) などと云ってきたのです。しかしいま、都合が悪くなってきたので、この訓諭の文意をごまかそうとしている。その キーワードが「たるべき」です。この「たるべき」の四字でごまかした。
 いいですか......。「たるべき」の「べき」は推量だ、推量は予想だ、予想は予定だと。そして「予定は未定にして確定にあらず、しばしば変更することあり」というのです。何というデタラメ、訓諭の冒頭には何と書いてあるか。「日達、この時に当って正本堂の意義につき、宗の内外にこれを闡明し、もって後代の誠証となす」とある。「後代の誠証」とは、後の時代のための真実の証明ということですよ。それが「しばしば変更することあり」とは何ごとか。訓諭とはこんなものだったのです。この訓諭に背いたといって、顕正会を解散させたのですよ。
 また「予定は未定にして確定にあらず、しばしば変更することあり」とは何ごとか。たとえば、男が付き合っている女性に「あなたは将来私の花嫁たるべき人である」と云った(大笑)。これは婚約を意味する。そこで何年か後にその女性が「いつ結婚してくれますか」といった ら、男は「私は『たるべき』と云ったはずだ(大笑)。『べき』とは推量の助動詞で予想である(爆笑)。予想は予定だ(爆笑)。予定は未定にして確定にあらず、しばしば変更することあり」と(大爆笑)。ひっぱたかれるよ(爆笑)。まったく無責任きわまる、純真な信徒をバカにし切った話ですね」(「宗門・学会抗争の本質」浅井昭衛「冨士」第321号 )
1月10日  創価学会、執行部会合、池田大作名誉会長「俺はマルチン・ルターになる … 日本での宗教改革の歴史はなかった。今それをやるのだ … 内に甘く、外に厳しい宗規を叩きつぶすまでやる。今後、登山は一切しない … 今は前三後一の時だ。十年に一度は坊主とケンカするのだ … 日蓮正宗とは絶対に離れない。もしもの時でも、大聖人の仏法を掲げて、外から宗門を攻めていく」(「週刊文春」1月31日号 )
1月12日
 宗門、藤本日潤総監、「『《お尋ね》に対する回答』についての指摘」を秋谷栄之助会長に送附。
「学会より平成三年一月一日付をもって、ようやく当初の「『お尋ね』に対する回答」が送付されてきましたが、一二月二三日付文書に示された不誠実と同様、核心をぼかし、内容をすり替え、弁解にならない弁解に終始しています。… 宗務院としては、「お尋ね」に対する回答に、まったく反省や誠意のかけらもみられないことを強く指摘するとともに、再度これに対して反省を促すべく、一文を纏めました。…
(1)について
 ① テープの再生・反訳の相違について
 ② 改鼠テープでないことが判明
 ③テープレコーダーの持込みを禁止する不合理
 ④「親鸞云々』について
 ⑤「推量・憶測』等について
(2)1・1 回答の問題点について
 ①「前文の部分」について
 ②「御法主上人・宗門に関する件」について
 ③「創価学会創立五十周年当時の回顧の件」について
 ④「僧侶軽視の発言に関する件」について
 ⑤「宗門の布教と平和文化活動に関する件』について
 ⑥「『真言亡国・禅天魔』の発言に関する件」について
 ⑦「歓喜の歌」について」
1月13日
 顕正会、教学部、三級試験 (三大秘法抄)・四級試験 (立正安国論)・五級試験 (南無日蓮大聖人)、全国37会場で施行、2,435名が受験。
1月15日
 宗務院、全国教師に対し「急報」を送附。
「創価学会は1月15日付聖教新聞において大見出しで「宗務当局『テープ』の誤り認め質問撤回」とか「今回の措置が根底から崩れる」などの言辞をもって、宗務院からの「お尋ね」文書がいかにも全面的に誤りであったかのような印象を与える卑劣な記事を掲載しております。… 学会は、宗門の指摘した肝心な部分については全く触れずこのような卑劣極まる宣伝をしたのであり、問題の本質をすりかえる学会の無慙な体質を表すものであります。故に宗門の方針は些かも変わらないので、宗内僧侶各位には、このような謀略的な記事に惑わされることなく、いよいよ御法主上人猊下のもと、一結して既定の方針に従ってご精進願います」
「本年一月一日、学会は宗門の「お尋ね」文書のミスを指摘した。すなわち、宗門が池田発言として挙げた箇所に誤りがある、テープの反訳にまちがいがあるというのです。その結果、一月十二日、宗門はテープ起こしのミスを認め、それに基づいて発した三箇所の質問、ならびに伝聞に基づく一箇所の質問を取り消した。その云いわけとして「池田名誉会長の発 音は聞きとりにくい」と云った。たしかに、池田大作の発音は不明瞭なところがある。彼は「ラ行」が「ア行」になってしまう。だから「蓮華」が「エンゲ」(笑)となり、「広宣流布」が「コウセンウフ」(大笑)になってしまう。まあ、それにしても宗門もお粗末ですね。詰問の根拠となる池田発言のテープ起こしが間違っていた、というのでしょう。これではしまらない」(「宗門・学会抗争の本質」 浅井昭衛 「冨士」第321号 )
1月15日
 顕正会、成人式、本部会館で開催。
 浅井昭衛会長「皆さんが30歳になる時、顕正会は百万を大きく突破している。40歳の時には一千万をも突破して、広宣流布はいよいよ勝負を決する正念場を迎える。このような大事な時に生まれ合わせた宿縁はただならない」
(※ 2011年、"40歳の時には一千万をも突破" のはずが、3月にマグニチュード9.0の "東北地方太平洋沖地震" が発生、名目会員数は 150万に留まり、実質会員数は 15万~20万で横這いを続けている。"広宣流布はいよいよ勝負を決する正念場" には、ほど遠い。櫻川 忠 )
1月15日  創価学会、聖教新聞紙上で「宗務当局、テープの誤り認め、質問撤回」と報ずる。
「宗門の「取り消し」を聞いて、創価学会は鬼の首でも取ったように喜び大宣伝した。一月十五日の聖教新聞は一面トップで、「宗務当局テープの誤り認め質問撤回」「藤本総監は重大責任」「陥れの策略明るみに」などの大見出をつけてこれを報道した。さらに翌十六日と十七日、連続して「宗務当局の責任を問う」との抗議書を宗門に送附し、それを機関紙に大々的に発表した。その内容は,宗務当局がテープの誤りを認めたことで、総講頭を罷免した根拠が根底から崩れたのだから、早く不当な措置を全面撤回し、公式に謝罪のうえ藤本日潤総監は責任をとれ、というものです。しかも,書面による回答を十日以内に求める」としている。 宗門は十日経っても回答しなかった」(「宗門・学会抗争の本質」 浅井昭衛 「冨士」第321号 )
1月16日  創価学会、秋谷栄之助会長、「宗務当局の責任を問う」を藤本日潤総監に送附。
 池田大作名誉会長、海外派遣メンバー研修会において「(中世ヨーロッパの)『魔女狩り』は、『財産目当て』が非常に多かった。… ある富裕な騎士団(在俗の信仰団体)は "目をつけられ"、富を全部奪い取られて解散させられた。要するに『魔女狩り』は教会の財源であった。… いかなる理由をつけようとも、無力な庶民を権威でいじめ、苦しめることは、悪である。いわんや仏法を習う者として、そうした行為があれば、その人間は、キリスト教のうちでも最も醜悪な聖職者にそっくりということになる。いわゆる『外道』のなかの『外道』である」と。(「聖教新聞」1月18日号 )
1月17日  創価学会、秋谷栄之助会長、「『お尋ね』文書の誤りにつき、宗務当局の責任を重ねて問う」を藤本日潤総監に送附。
1月17日  国際連合、多国籍軍の派遣を決定、湾岸戦争始まる。34ヵ国の諸国連合からなる多国籍軍は "国連憲章第42条" に基づき、クウェート国を武力で併合したイラク共和国への攻撃を開始した。
1月17日  最高裁判所、山崎正友恐喝事件裁判、山崎正友に "懲役三年" の実刑判決。
1月18日
 宗門、非教師指導会。阿部日顕管長、創価学会問題の経過と現状を説明し、今後の方針と末寺での応対策等を指示。(「大日蓮」2月号 )
1月18日  創価学会、国際部研修会開催、池田大作名誉会長「カトリック教会の権力が『繁栄の頂点』を迎えた中世末期。それは、聖職者たちが『堕落のどん底』に落ちた時代でもあった。…『救済』も、金銭で取引されるようになった。また聖職者の地位も売買された。経済力が教会内の高位を約束した。ますます金が必要になってきた。聖職者の生活も乱脈を極めた。結婚が許されていないのは表向きのことで、子供がいたり、愛人を何人も持っていたり、売春的行為も常識になっていた。…
 魔女狩りがない点だけでも、私どもは仏教徒であってよかった。仮にも、それに通じるような行為、宗教的権威による庶民狩り、信徒狩りがあったならば、それはもはや仏法ではない。『外道』である。仏法破壊であり、当然、大謗法である。無力な信徒を、問答無用に処分するような考え方や行為は、絶対に仏教ではない。いわんや日蓮大聖人の仏法の世界では、大慈大悲の御本仏への反逆となろう」(「聖教新聞」1月20日号 )
1月20日
 宗門、八木信瑩大石寺主任理事、富士学林長となる。(「大日蓮」2月号 )
1月20日
 顕正会、教学部、二級試験 (観心本尊抄・宗教批判の原理)、全国14会場で施行、364名が受験。
 登用試驗 (折伏理論解說書 第一章~第八章)、全国49会場で施行、4,212名が受験。
1月20日  創価学会、池田大作総講頭資格喪失に対し、冊子「宗門の不当措置に抗議」を発行。
(※ 「理不尽な措置」と抗議しているが、後の「魂の独立」宣言と矛盾 )
1月21日  創価学会、聖教新聞紙上に「総監の珍妙なる教学を笑う」の連載を開始。
1月21日
 宗務院、聖教新聞記事を「欺瞞に満ちた文書」と反論。
1月22日
 顕正会、本部指導会開催(本部会館)、浅井昭衛会長「組織活動上のルールと制誡五ヶ条」を発表。
1月24日
 宗門、創価学会対策のため、時局協議会 (指導班、文書作成班、教義究明・資料収集班) 発足。
 代表者会議開催、阿部日顕管長「(戒壇について) 三大秘法抄・一期弘法抄の御文は、ただ単に戒壇を建てるということだけが、主目的では無いと私は思います。… それが正本堂がその戒壇だということになってしまうと、もうそれでその目標は終わったということになる場合がある。どうしてもそうなってしまう」と。
1月24日  海部俊樹内閣、湾岸戦争への追加支援として90億ドル、当時の日本円で約1.2兆円を拠出することを決めた。米国ブッシュ大統領は日本に自衛隊の派遣を求めたが、海部首相は内閣法制局の解釈を尊重し、代替として資金援助という対応策を採り、公明党も賛成した。(「日本経済新聞」)
1月25日
 宗門、現時点における「学会問題の経過と往復文書」発行。
「「号外」の発刊に当たって 経過説明 日蓮正宗総監 藤本日潤
 ① 宗務院より創価学会宛の第三五回本部幹部会における池田名誉会長のスピーチについてのお尋ね(平成2年12月13日)
 ② 創価学会から宗務院への九項目の「お伺い」(平成2年2月23日)
 ③ 宗務院より創価学会への「通知」(平成2年12月26日)
 ④ 宗務院より宗内教師宛に発せられた「急告」(平成2年12月28日)
 ⑤ 創価学会から宗務院への返書 (平成2年12月28日)
 ⑥ 創価学会からの「お伺い」書に対する宗務院の返書(平成2年12月29日)
 ⑦ 宗務院より創価学会への返書(平成2年12月30日)
 ⑧ 宗務院よりの「お尋ね」に対する創価学会からの回答(平成3年1月1日)
 ⑨ 創価学会からの「『お尋ね』に対する回答」についての宗務院よりの指摘(平成3年1月12日)
 ⑩ 宗務院より宗内僧侶宛に発せられた「急報」(平成3年1月15日)」(「大日蓮」号外 )
1月25日
 顕正会、1月度総幹部会開催。(川口総合文化センター)
 浅井昭衛会長、宗門・学会の抗争について「この大現証こそ、戒壇の大御本尊への不敬をいつまでも許さぬ、との大聖人の厳しき御意の表われ。… 正本堂の誑惑は、池田大作ひとりの罪ではない。貫主の立場でこれを助けた、阿部日顕管長の責任はさらに重い。… 懺悔がない以上、阿部日顕管長も池田大作と共に、身を亡ぼすこと疑いない
 さらに「やがて歳を経るごとに世界の各地で動乱が起き、将来、北東アジアが地球上で最も危険な地帯となる。… この北東アジアの動乱の大渦が日本を襲う時こそ、日本の事の広宣流布の時である」と。
 総合女子部長に加藤礼子、女子部長に西沢礼子、第七隊幹事に浅井城衛任命さる。
1月27日
 宗門、法華講連合会、創価学会批判の「決議文」を作製。
1月28日
 顕正会、男子部班長会開催、浅井昭衛会長「今回の宗門の不祥事は、原因たる『御遺命破壊』も七百年来未曽有、またその罰たる抗争も規模と深刻さにおいて七百年来未曽有。私はこれを『一閻浮提うちみだす』の前相と思っている。… 北東アジアで動乱の起こる時、大聖人様の御心のままに、立正安国を叫び、一国を揺り動かす力を持った団体が日本になければならない。顕正会の究極の使命は、まさにここにある。この大事な戦いの先陣を承り、中核となって戦う部隊こそ、顕正会男子部である。… 日本国中の心ある青年男子を、すべて顕正会に糾合せよ」
1月30日  創価学会、「宗門『お尋ね』文書事件についての見解」を発表。
 宗門の公式謝罪と藤本日潤総監の辞任、さらに宗門側による池田大作名誉会長の "総講頭剥奪処置" の撤回を要求した。
「学会は一月三十日、創価学会の「本部見解」なるものを、機関紙に発表した。その見出しは「抗議書に宗門回答できず」「テープの誤りに改ざんの意図あきらか」「宗門の悪意と策略が明白に」そして藤本総監の名を挙げて、今度は「辞任せよ」とはっきり迫ったのです。一連の学会文書を見ていると、宗務院の藤本日潤総監を狙い打ちにしている。まるでサンドバッグみたいに(笑)。しかし藤本総監という人はおとなしい人ですよ。これでよく総監が務まるなと思われるくらいおとなしく、会議の記録係みたいな人です。いいこともしなければ悪いこともしない、「沈香も焚かず、屁もひらず」(爆笑)という人です。学会だってそんなことはよく知っている。藤本総監は名目にすぎない。真の狙いは背後にある阿部管長にあるのです。宗門はこの学会の反攻に対して、「お尋ね」の取り消しは一部分にすぎない、他の条項についてどうして回答しないのか、などと云って対抗しております」(「宗門・学会抗争の本質」 浅井昭衛 「冨士」第321号 )
1月 日
 宗務院教学部長、大村寿顕師、「正本堂の意義付けに関する反省」を「大日蓮」に発表。
2月1日
 顕正会、「冨士」編集部「池田大作名誉会長の11・16スピーチ
「満六十周年の創立記念日、本当に嬉しい、ね。五十周年、敗北の最中だ。裏切られ、叩かれ、私は会長を辞めさせられ、ね。もう宗門から散々やられ、正信会から馬鹿にされ。… 会館作るんだって、今大変ですよ。もう、こっちに反対がある。こっちに反対がある、ね。それで今度は友好を、こう結ばなければならない。それからまた、あのー。えー、ビラを配られたりなんかしたり、大変。お寺でも同じ事ですよ。たくさん作っているけれども、そういう苦労が分からないんですよ。もう簡単なように二百箇寺が出来ると。…
 それで、あのー。もう一つ、あのーあれですね。文化活動、ね。… 文化は要らないんだ、謗法だ。もうわけがわからない、ね。なんにも苦労していないから、本当のことを、社会を知らないから、折伏しないから。… 平和・文化、それがいけないって言うんですよ。… 猊下というものは、信徒の幸福を考えなきゃあいけないんです。権力じゃありません。… 全然、またあの難しい教義を聞いたってわかんないもの。誰もわかんねぇ。ドイツ語聞いているみたいでね。…
 今の坊さんはね、俺を信者ちゅんだ、自分も信者だ。今はですよ、出家ってもねー、ちゃんと奥さんをもらって赤ちゃんを作ってさ、何食べてもいいんだから」(「冨士」第320号 )
2月5/17日
 顕正会、特別講習会開催、浅井昭衛会長「宗門・学会抗争の本質」について講演。全国 127会場、一万数千人が受講。
 浅井昭衛会長、宗門・学会抗争の根本原因と仏法上の意義について「ついこの間まであれほど一枚岩のごとく癒着していた両者が、どうしてこのように互いに罵り合うようになったのであろうか。その根本原因は "正本堂の誑惑" にあった。このことは、1月6日の全国教師指導会における阿部日顕管長発言で立証された。… まさしく抗争は、御遺命違背の罰である。そしてこの罰は、顕正会の諫暁によって現われた。… 今回の現証は池田大作の滅亡の始まりであり、また御遺命の正義が正系門家に蘇る瑞相である」と。
「では、問題の一月六日の阿部管長発言を見てみましょう。この発言の中に、二つの告白と二つの卑劣が読み取れる。皆さん、わかりますか …。
 二つの告白とは、一には "宗門・学会抗争の根本原因は「正本堂」にある" と云っていること。二には "正本堂は御遺命の戒壇ではない" と云っていることです。
 二つの卑劣とは、一には未だ国立戒壇を隠していること。そうでしょう、正本堂が御遺命の戒壇でないとすれば、御遺命とはいったい何なのか、国立戒壇以外にはないではないか。それを隠すのはずるく、無慙無愧です。また二には御遺命破壊の大罪を池田大作だけに着せていること。二冊の悪書を書いて誑惑を助けたのは誰だったのか。仏法上の責任から云えば、池田より阿部管長のほうがずっと重い。しかるに池田だけに罪を着せるとは、何とも卑劣で無慙無愧です。この二つの告白・二つの卑劣を見抜けるのは、顕正会だけです。御遺命を命かけて守ってきた当事者であるから、発言の裏の裏まで見抜けるのです。
 さて、阿部管長はなぜ今の時点でこのような発言を敢えてしたのでしょうか。推して考えるに、理由は二つある。一つは昨年四月の顕正会の諫暁書で、正本堂の誑惑の根は完全に断たれた。そしてこの諫暁書は宗門僧侶もすべて読んで知っている。ゆえに何とか自分の立場を釈明しておく必要があった。そこでこの際、池田だけに罪を着せて、自分を始め宗門僧侶はこの誑惑に関係なかったことにしようとしたのでしょう。もう一つの理由は、学会との抗争において、低次元の争いでは学会には敵わない。そこで "池田の最も悪いことは正本堂を三大秘法抄の戒壇と断定したことだ" と暴露して、抗争を有利にしようとしたのです。愚かしいことですね …。泥棒の共犯者が、主犯の悪口を云っているようなものだ(爆笑)。この二つの理由が、阿部管長にこの突発的発言をさせたのでしょう。しかしもっと深く考えれば、時来って、大聖人様が、いつまでも誑惑を許さぬと、阿部管長にこの告白をなさしめ給うたのであります。…
 顕正会は七年後には百万になる。そしてそれより十年のちには一千万になる。北東アジアの危機は、顕正会が百万を達成して一千万までの間に到来すると思われる。それ以前でないことを、私は祈念しております」(「宗門・学会抗争の本質」浅井昭衛「冨士」第321号 )
2月6日  創価学会、聖教新聞紙上に「これでいいのか! 正宗のお講」の連載開始。
 創価新報、「"威張る僧侶" は世界中の笑いもの」を特集。
2月7日
 宗門、「創価学会問題について(一)」(「大日蓮」号外 )を発刊。
「本宗僧侶および檀信徒各位には、聖教新聞における創価学会側の一方的、かつ謀略的な記事や言動に惑わされることなく、今回の一連の問題の根本原因が、池田名誉会長の昭和52年路線に対する無反省と、御法主日顕上人や宗門僧侶に対する蔑視と反発という、信徒の代表者としてあるまじき信仰姿勢にあるという事実を、深く認識していただきたいと存じます。…
 質問一 宗門はどうして … 日蓮正宗の大功労者である池田名誉会長を、非難するのですか。
 質問二 宗門はどうして学会側が提案するように、話し合いに応じようとしないのですか。
 質問三 今回、どうして「宗規」の一部改正が行われ、総講頭の資格が喪失されたのですか
 質問四「宗規」に新しく信徒の処罰条項が加えられたのはどうしてですか。…
 質問五 何の相談や連絡もなく「宗規改正」が行われたのは、… 一方的ではありませんか。
 質問六 宗門はどうして200箇寺建立の、残りの89箇寺の寄進を辞退したのですか。
 質問七 名誉会長の「一一・一六」のスビーチは盗みどりのテープで … 道義的に許されるべきものではないと思いますが、いかがですか。」
 宗門各布教区、池田大作名誉会長に反省懺悔を求める「決意書」を、阿部日顕管長に提出。
2月7日
 顕正会、第二祖日興上人御報恩勤行会、本部会館で厳修、「唯仏与仏の御境涯で大法を万年に」。浅井昭衛会長「いま私たちが戒壇の大御本尊を信ずることができたのも、国立戒壇の御遺命を知ることができたのも、まさに日興上人が大聖人の御意のままに三大秘法を正しくお伝え下さったからである。この御恩徳を私たちは、一日として忘れてはならない」(「冨士」第321号 )
2月7日  中外日報、「創価学会潰し "C作戦" の全容」を掲載。
2月9日
 宗門、藤本日潤総監、秋谷栄之助会長宛てに反省懺悔を求める「通告書」を送附。
「1月30日付の「宗門『お尋ね』文書事件についての見解」と題する創価学会からの書面を読み、今さらながらに学会首脳の傲慢にして無慚極まりない姿勢に深い悲しみを覚えるものであります。そもそも今回の問題は、池田名誉会長の、御法上人および正宗僧侶に対する蔑視と52年路線に対する無反省に起因するものであります。…
 ところが、聖教新聞1月25日号の記事や1月16日および17日付の抗議書は、反省はおろか、指摘された本質的問題には全く触れないばかりか、宗門が反訳ミスを認め撤回した部分を誇大に取り上げて、あたかも宗門が「お尋ね」文書を全面的に撤回したかの如く宣伝しておりますが、これまた卑劣極まるすり替えであります。しかのみならず、宗務当局に今回の問題の責任を転嫁するという、完全に居直った態度に転じたのであります。…
 宗務院としては、今一度、反省懺悔の機会を与えるべく、この一文を送るものであります。… 文底下種の仏法の一切の義を正しく御所持あそばされている御法主上人に随順し奉ることが、成仏への直道であります。全学会員を正信に導くためにも、池田名誉会長並びに学会首脳は、虚心坦懐にその誤りを認め、深く反省懺悔すべきであります」
2月10日
 宗門、創価学会に内通する "スパイ僧侶" 対策を検討。
2月12日
 宗務院、創価学会の「宗門『お尋ね』文書事件についての見解」(1・30文書)への反論を作成。
2月12日
 顕正会、「冨士」巻頭言、浅井昭衛会長「罰を以て徳を推せよ
「阿部管長は二冊の悪書をものして顕正会の諌暁より池田を庇い、また昭和六十五年をめざしてはひたすら「本門寺改称」路線を声高に叫んで池田を援護した。この二人の絆の固さはあたかも岩石のごとく、堅鉄のごとくにも見えたが、今や池田は「あの爺さんは権威と金取り主義だけだ」と謗り、阿部管長は池田を「ウソつき」「驕慢謗法」と罵る。一昨年まで、誰がこの醜い自界叛逆を予想し得たであろうか」(「冨士」第320号 )
2月15日  創価学会、地域幹部の僧侶殴打事件発生。「福岡布教区の教説寺に創価学会地域幹部が怒鳴り込んで乱入し、住職の国島道保師に諭争を挑んだあげく、三方で住験の頭を何回も殴る事件が発生した。国島住職の義父は宗務院の早瀬義寛庶務部長で、創価学会から集中攻撃のターゲットにされている役僧である」(月刊「諸君」4月1日号 )
2月18日  創価学会、聖教新聞記事、「宗務院の策謀また露見」と題し、法勤寺問題(ニセ電話)における偽装工作を暴き、さらに早瀬義寛庶務部長の責任を追及。
2月19日  創価学会、岡山・玉野会館で創価学会最高幹部が暴言。
「法師の皮を着た畜生坊主。供養を欲しがるコジキ坊主、本山の僧侶の位なんかクソクラエ。衣は着とるけど、外見は僧侶でも心は腐っとる」(「週刊実話」4月18日号 )
2月20日  創価学会、創価新報、「これが聖職者のすることか!」を掲載。
2月23日  創価学会、「全創価学会員の名簿作り」に着手。
2月25日  人間の科学新社、中川義雄「創価学会・公明党池田王国の落日」発刊。
2月25日
 顕正会、2月度総幹部会開催。(川口総合文化センター) 2月度折伏成果 4,344名。
 浅井昭衛会長「阿部日顕管長の告白は、一には顕正会の諫暁に責められ、二には学会との抗争を機として出てきたものである。しかしさらに深く考えれば、大聖人様がいつまでも正本堂の誑惑を許さぬ、と阿部日顕管長をして告白せしめたものと、私は拝している。… 誑惑というものは、これを顕し責める者があれば必ず崩れる。正本堂の誑惑は二十有余年、いま顕正会の諫暁によって、漸くその厚き氷が解け出してきた」
2月25日  山崎正友、収監さる。最高裁判所で懲役3年の実刑判決が下っていた。
2月26日
 宗門、全国支院長会議、池田大作名誉会長への「謝罪要求書」提出を決定。
2月26日  創価学会、僧侶抜きの「学会葬」を始める。
2月27日
 宗門各布教区、池田大作名誉会長に対する「謝罪要求書」を作成し、創価学会本部へ送附。
2月27日  創価学会、阿部日顕管長の1月6日・10日の正本堂発言について「お伺い書」を送附。
3月1日
 顕正会、女子部班長会開催、浅井昭衛会長「いま顕正会は、日蓮正宗の中で大聖人の仰せのままに御遺命を貫く唯一の団体である。その中で先陣を切る女子部であれば、顕正会の女子部は『日本第一の女子部』である。… 学会は『権力』を以て御遺命を曲げた。宗門は『権威』を以てこれに加担した。顕正会は『正義』を以てこれを竦めた。この権力・権威・正義のそれぞれの主張が、全宗門、いや一国にあらわれてきたということは、誑惑がいよいよ崩れる兆である」
3月1日  創価学会、聖教新聞紙上で「これでいいのか! 塔婆供養」の連載開始。「親や子供、夫や妻を亡くした人の悲しみは、他人がうかがい知ることのできないほど深いものである。ところが、その遺族の心情につけこみ『塔婆供養』を強要するなど、『塔婆』を金もうけの手段にしている正宗寺院が少なくない。信徒に信仰の範を示すべき僧侶が堕落し、日蓮正宗の清らかな宗風を汚していいものか。このシリーズでは、全国のなかから目にあまる事例をリポートする」
「潮」、「日蓮正宗宗門の体質を問う」を特集。(「同誌」3月号 )
3月5日
 宗門、海外信徒の指導を池田SGI会長に一任してきた方針を廃止する旨、創価学会に通告。
「御通知
 宗務院に於いては従来、海外信徒の指導をすべて池田SGI会長に一任し、海外においてはSGI以外の信徒組織は認めない方針をとってまいりました。しかし今後は諸般の事情により、この方針を廃止する事に致しましたので、お知らせいたします」
3月6日  創価学会、聖教特集座談会「信徒利用の金もうけの塔婆を破す」(辻武寿・森田康夫・曽根角二郎・田村志津子・山田郁子・山口寿子・望月教子・今井照磨)
 ・塔婆の本数は信心の厚薄と無関係
 ・塔婆年間数百万本の木材消費
 ・追善供養の本来の意義
3月7/19日
 顕正会、3月度御書講義、「開目抄」を拝読、全国 133会場。
3月9日
 宗門、阿部日顕管長、創価学会の正本堂についての「御伺い書」に対し、回答書を著わす。
「昭和43年の着工大法要の時の挨拶として、池田氏は、… この法華本門の戒壇たる正本堂の着工大法要 … と述べ、まことにはっきりと『三大秘法抄』の戒壇そのものが、ただちに正本堂であることを宣言されました。… 着工大法要の際の池田氏の言葉は誤りですから、正本堂建立発願者という責任ある立場からも、その後において自ら進ん大聖人様に対し奉り、誤りの言そのものをただちにお詫び申し上げ、それを宗内一般に公表すべきだと思います。これそ大聖人の御遺命の重大さを正しく拝する信仰ある者の行為と信じます。…
 落慶法要の時、池田氏は法要が終って下山する信徒に、幹部を通じて、七百年前の大聖人の御遺命が、ここに達成された旨の言葉を伝えさせたのです。このように、池田氏は日達上人の御指南に、あえて背くことを物ともせず、正本堂は御遺命の戒壇という意識に捕らわれ、その落慶が御遺命の達成であると深く執着していたと思われます。
 顧みれば、あの当時、正本堂を何とか御遺命の戒壇として意義づけようとする池田会長と学会大幹部の強力な働きかけや、妙信講の捨て身の抗議があり、その間にあって宗門においても、正本堂の意義がいろいろ考えられました。… そうした中で、3月26日(昭和47年)の宗門公式見解を教学部長より発表する仕儀となりました。教学部長としての私は、その時その時を忠実にと思い、御奉公をしたつもりでありました。
 しかし、今顧みれば、あの時の『正本堂は広宣流布の時に三大秘法抄・一期弘法抄の戒壇となる』という趣旨の教学部見解は、宗祖大聖人の御遺命たる本門戒壇の正義よりみれば、適当でなかったと思います。… その背景には、正本堂建立発願主を含む創価学会の強力な意義づけに関する主張があったことを、今にして思うものです。…
 池田名誉会長が、昭和43年10月、「本門の戒壇たる正本堂」と明言したことに対して、未だに訂正も反省もないと要求するの筋が通らないと主張していますが、… 47年4月の訓諭によって、正本堂法要の直前、和泉理事長が『聖教新聞』紙上に訂正発表をした理由を、よく考えるべきであります。全ては、時日の経過によって風化させてしまえばよいと考え、他人の真摯な反省も茶番劇と嗤う無慚さを憐れむものであります。
(※ 突っ込み処満載の言明だが、しれっと "正本堂法要の直前、和泉理事長が『聖教新聞』紙上に訂正発表をした理由を、よく考えるべき" とは、あまりに酷い云いようである。常泉寺での七度に渡った、妙信講と創価学会の熾烈な論判は、どこに都合よく消えてしまったのか。このような総括では、浅井昭衛会長が黙っていられないのは、さすがに当然ではないか。いささか "反省の弁" を述べつつ、罪を池田大作一人に押し付けている。櫻川 忠 )
3月9日  創価学会、第1回中国総会開催、池田大作名誉会長「ひねくれた劣等感は、他人への意地悪や、ことさらに優越感をもちたがる権威主義・虚勢となって、自分も他人もともに不幸にしていく。そうした人になってはならない。そうした人の屈折した心理の行動に巻き込まれてもならない」と、阿部日顕管長を批判。
3月11日  アメリカKABCニュース、5夜連続で「『アメリカ創価大学』の敷地不正購入」の特集番組を放送。
3月12日  創価学会、「地涌」(第71号)、阿部日顕管長の「地下プール付き3億円豪邸計画」を暴露。
 地番は目黒区八雲 … 都内屈指の高級住宅街である。敷地面積 555.57㎡、地上2階、地下1階、床面積は合計631㎡。エレベーター付き、地下には車が5台入る駐車場、プールとジムまである。水屋を備え「炉」を切った12畳の茶室、食堂が16畳、肝心の仏間はわずか10畳。二十数億円ともいわれたこの建物は、管長夫妻の隠居後の住まいと指摘された。
3月13日
 宗門、総本山内事部、全国教師に宛て「東京都目黒区八雲大石寺出張所建設計画並びに取り止めについてのお知らせ」を通知。
3月15日
 宗門、「創価学会問題について(二)」(「大日蓮」号外 )を発刊。
「十数年前には、創価学会の、いわゆる「昭和五十二年路線」という言葉に表される、教義上の逸脱という大きな問題があったのです。これは「学会は主、宗門は従」という体制に持ち込もうとした創価学会の策謀に基づくものと思われますが、当時、これに対して、一部の僧侶が創価学会の誤りを糺そうと立ち上がり、日達上人の御指南によって、53年のいわゆる「六・三〇」「一一・七」で是正されました。そして、これらの一切の責任を取って、池田名誉会長は昭和54年4月24日に会長を勇退し、続く26日に法華講総講頭を辞任しました。…
 しかし、最近の池田名誉会長並びに学会首脳の姿勢をみると、十数年前の反省が、果たして本当に心からのものであったのかどうか、はなはだ疑わざるを得ないのです。そこで、まず今回の問題の経緯について述べ、そののちに十数年の経過を辿ってみたいと思います。
 1 池田名誉会長の総講頭の資格喪失について
 2 最近の一連の経緯
 3『宗規』改正後の経過
 4 学会の五十二年路線と正信会」
3月16日
 宗門、7月1日より 創価学会による月例登山を廃止し、末寺添書による登山方式に改める旨、創価学会に通告。
「諸般の実情に鑑み、今後は本来の在り方に立ち還り、学会による登山運営を取り止め、総本山の責任において創価学会の登山を取り扱って参りたいと思います」
3月18日
 宗門、法華講支部指導教師指導会。阿部日顕管長、登山方式の改変と戒壇問題にふれるとともに、法華講組織の役割を強調。
「今、色々な問題がありますが、たしかに池田名誉会長の昨年の十一月十六日の発言において、特に法主に対する蔑視・軽視の発言、宗門の僧侶に対する蔑視・軽視、これも充分認められるところであります。さらに五十二年路線ということに関して、あれ程誓い、あれ程日達上人に対してお詫びを申し上げたにもかかわらず、宗門に対する色々な形での批判とか、そのような考え方が出てきておるようであり、これが最近は特に露わになってきました。前回はあまりに正直にやり過ぎたから、あのように謝らなければならなかったけれども、今度は謝らないと言っているらしい。
 私が思いますのは、十一月十六日に現れた以外の色々な面でも間違いがあったと思うのであります。その一つは戒壇問題でありますが、日達上人も当時の創価学会の、あの破竹の如き折伏大進撃の中で色々な建設が行われ、その中で特に正本堂建立というような事態になり、これらを善導することに非常に苦慮あそばされたと思います。…
 これは常に思うことですが、大聖人様の『一期弘法抄』『三大秘法抄』の戒壇の御文は、絶対にいい加減なものではないはずなのであり、あの御文は一期御化導の終窮究竟の御文なのです。… 大聖人様の一期の御施化は三大秘法であり、その最後の本門戒壇、すなわち「事の戒法」ということは終窮究竟の御指南であります。… これが、もう出来てしまったのだということですが、… 日本一国においても、まだ様々な邪教が跋扈しておる。このような時において、大聖人様の妙法による一切衆生救済の御誓願が達成されたと言えるでしょうか。そのような馬鹿なことが、あるはずがないでしょう」(「大日蓮」第543号 )
3月18日  創価学会、創価大学・女子短期大学合同卒業式、池田大作名誉会長「悪しき権力の奴隷となってはならない。服従してはならない。… 悪との妥協は、人間性の放棄であり、心の敗北である。… 陰湿で冷たい人間の周りには、人々は集まらない。一時、利害で集まったとしても、長くは続かない」と。(「聖教新聞」3月19日号 )
 森田一哉理事長、杉並ビクトリー勤行会において「絶対に謝罪しません。むこうが悪いんだ! こっちが悪いなら謝罪しますよ。謝罪というのは謝罪しろって云われてするもんじゃないんですよ。こっちがマズかったっていう事が、わかった時には謝罪しますよ。こっちにマズい事は何も無いんですから、マズいのはむこうばっかしですよ。謝罪するのこっちが待ってるわけだ、ところが僧侶は信者には絶対謝罪しません。そうでしょう、偉いんですから坊さんの方が、信者どもね。謝罪しませんよ、むこうも謝罪しないでしょ、こっちも謝罪しないでしょ、永遠に続く。だから1ヶ月や2ヶ月じゃ解決しないんですね、1年2年解決しません、もう百年2百年、こう覚悟を決めたいと思うんですけど」と。
3月20日  創価学会、秋谷栄之助会長。八木信瑩大石寺主任理事に「登山会に関する要望書①」を提出。
 聖教新聞、社説「『回向』の真義を考える」掲載。「回向とは、彼岸や盆などの特別の時だけに行うものではなく、日常的に毎日の動行の際にしていくことが、その基本となる。… 故人の追善供養のため塔婆を立てる風習が存在しているが、これは一つの慣習に過ぎず、塔婆を立てなければ回向ができないというものではない。… 日蓮大聖人が御書において塔婆供養に言及された例もわずかながら存在するが、それは、仏教の本義にたがわない限り、各時代や地域の風習を否定せず、時と場所に応じた弘法を行っていく『随方毘尼』の例として拝すべきであろう」
 創価新報、「ズバリ聞く宗門の堕落と謀略」掲載。「宗門は一連の問題の根拠となる重大な箇所のミスを訂正しながら、なぜ学会に謝罪をしないのか。あくまで僧侶の権威を誇示し、その実、金儲けに狂奔するのはなぜか。今、私たちが直面している宗門問題は、一宗の問題にとどまるものではなく、聖職者の在り方や日本の卑屈な精神風土をただす現代の宗教改革ともいうべき大きな意義を持つ」
3月22日  創価学会、佐賀県支部長会(佐賀文化会館)、秋谷栄之助会長「仏法が世界百十五カ国に流布し、二十一世紀をリードする大白法として光り輝こうとする時代にあって、江戸時代からの檀家制度の悪弊に染まっている宗門の改革が求められる。権威・権力の動向を鋭く見抜く英知の人として、威風堂々と広布を前進させ、自身の勝利と満足の人生を築いてほしい」(「聖教新聞」3月23日号 )
3月25日
 宗門、第1回海外指導に関する教師会。阿部日顕管長、海外布教を僧侶主導型で行うことを強調。(「大日蓮」5月号 )
3月26日
 宗門、法華講連合会春季総登山会目通り(総本山)、阿部日顕管長「創価学会員の方々の中において誤った考えに執われておるような人が皆様方の知人にあれば、やはりその人達に対して仏法の正しい道理を説き、そしてあなた方が盲従しておるところの学会の考え方は誤りであるということをはっきり申し切っていっていいものと思うのであります」(「大日蓮」第543号 )
3月26日
 顕正会、3月度総幹部会開催(川口総合文化センター)、「正本堂の誑惑完全に崩れる」、3月度折伏成果 3,916名。
 浅井昭衛会長、「宗門・学会の全面戦争は、その後いよいよ激しさを増し、文字通り "死闘" デスマッチの様相を濃くしております。宗門はこのたび、学会に対する組織切り崩しの決定的手段として「登山停止」という処置に踏み切りました。そしてその旨を、3月16日付書面で、学会に通告しております。… この通告は、事実上の「登山停止」を意味します。総本山に参詣したかったら、学会を脱会して末寺の信者になれ、ということでしょう。まさに「御登山」を道具にして、学会組織の解体を狙ったものであります。学会憎しとはいえ、思い切ったことをしたものです。…
 一方、学会の宗門攻撃はどうなっているかといえば、この通告の4日前の3月12日、例の全国末寺に流しているFAX通信の「地涌」で、阿部管長の金にまみれた奢りぶりを痛烈に攻撃しております。もう藤本総監などは眼中にない。ストレートに阿部管長への攻撃を開始しております。それによると、阿部管長は東京目黒八雲の高級住宅地に、20億円もの豪邸の建築計画を進めているとのことです。… そして、「地涌」がこれをすっぱ抜いた翌日の3月13日、大石寺内事部から全国末寺に通達があった。いつもは反応が遅い宗門なのに、このことだけは素早かった。阿部管長が、事は重大と思ったのでしょう。…
 それにしても、学会のこの痛烈な暴露は何を狙っているのか--。要するに、"阿部管長は辞めよ" ということでしょう。退座そのものを狙っているのです。また、宗門の「登山停止」処分は、学会組織の壊滅を狙ったものです。まさに修羅と悪童の死闘です。この現状こそ、宗門・学会共に、御本仏の御遺命に背いた罰なのであります。…
 そして仏法上において、何より重大なことは、この宗門・学会の全面抗争を機として、二十余年間正系門家をたぶらかし続けてきた正本堂の誑惑が、音を立てて崩れ出してきたということであります」と。
 阿部日顕管長の1月6日・10日および3月9日の三たびにわたる "誑惑訂正発言" を、創価学会の2月28日の反論と対比。さらに、誑惑訂正はしたものの、未だ真の懺悔なき阿部日顕管長の姿勢について「阿部日顕管長には、未だ御本仏の一期の御遺命を破壊した、罪の重大性がわかっていない。口先で『反省してます』というだけで、ことは済むのか。… 一日も早く戒壇の大御本尊を清浄の御宝蔵に遷座し奉らなければいけない。私はこの一事を凝視している。4月こそ御遺命守護完結への道を開く決戦の月である」と。(「冨士」第323号 )
 総務に浅井克衛、壮年部長に佐久間敬之、男子部主任幹事に海老原秀夫、男子部幹事に坪田敏任命さる。
3月27日
 宗門、法華講青年部大会、阿部日顕管長「正本堂という建物が出来たことにより、それはもう大聖人様の御遺命がそのままの形で出来上がっておるというような考え方が過去にありました。けれども、今申し上げたような意味において、これはまさしく誤りであるということを、私は今日、その時がまさしく来たことを感じつつ申し上げておるのであります。
 私は登座以来十年間、この問題に関しては、極めて重大事であり、時が来たらざるが故にこれを申し上げませんでしたが、やはりこのことを、自らの深い懺悔とともに、申しておくものであります。… 二枚舌というのは、ある時にはこう言い、次の時にはこう言う、要するに自分の利益のために適当にその趣旨を変えるのが二枚舌であります。これはたいへん誤ったことであります。
 しかし過去において、やはり仏法の展開の中における形で、どうしても誤っていたということがあるならば、その過去の誤りを誤りとしてはっきりと改めるということは、けっして二枚舌ではありません。これは仏法上の正しい懺悔反省に当たるのであります」と。(「大日蓮」5月号 )
3月28日  創価学会、4・2記念幹部会。池田大作名誉会長「仏法者は、どこまでも道理に従い、自分の非が明らかになっても絶対に怒らない、むしろ喜んで真理に服する。一方、権力者は、自分の主張を公平に吟味されることを嫌い、対等の対話そのものを拒否する、そして相手が自分の主張に従わなければ、一方的に『処罰』する」と。(「聖教新聞」3月29日号 )
3月29日  中外日報、「汚れきった法主一派の贅沢ぶり」を掲載、宗門高僧の奢侈を暴露。
3月30日  創価学会、阿部日顕管長の「回答書」に対し、再度の「お伺い書」を送附。
 聖教新聞、「河辺住職らが企む『宗門の策略』を破す(上)」を掲載。
3月30日  朝日新聞、「ルノワール絵画取引疑惑」を報道。平成元年3月28日、帝国ホテル「桂の間」で売買されたルノワールの油彩『浴後の女』『読書する女』の取引にからむ使途不明金疑惑である。
 絵の買い手は三菱商事で、当初は2点をスイス在住のフランス人2人から36億円で買ったと申告していたが、平成2年秋、東京国税局調査第1部が税務調査に入り、以下のことが判明した。
 ① 2人のフランス人は実在しない
 ② 三菱商事は創価学会から代理購入を頼まれ、東京・青山の画商「アート・フランス」から、21億2千5百万円で購入
 ③ 翌平成2年9月、三菱商事は、創価学会の外郭団体である東京富士美術館 (東京部八王子市)に、41億円で売却。その結果、「桂の間」での取引価格に差額14億7千5百万円が生じ、誰が懐に入れたのかという疑惑が浮上した。
 国税庁調査第1部は特別調査班を投入し、カネの流れを徹底的に洗った結果、「桂の間」での取引に立ち合った人物を特定した。三菱商事デベロッパー事業部の部長代理、創価学会副会長・八尋賴雄、東京富士美術館副館長・高倉達夫、売り主の画廊「アート・フランス」社長・石原優、取引を仲介した陶磁器店「立花」役員・立花玲子、干代田区の投資顧問会社社長・金子暁、豊島区の経営コンサルタント会社相談役・宮田宗信、新宿区の建設会社元役員・森一也の各氏、計8人であった。
 平成3年7月には警視庁も乗り出し、八尋賴雄副会長を事情聴取。平成4年9月には「ルノワールの絵画取引は創価学会の裏ガネ作りを目的としたもの。行方不明の3億円は八尋副会長に渡り、池田氏のノーべル平和賞取りの工作資金だった」旨の、立花玲子の告白テープの存在がメディアに取り上げられた。東京国税局査察部は平成5年4月に、立花らを東京地検特捜部に告発し、同特捜部は5月27日、立花を法人税法違反容疑で逮捕した。三菱商事も、古物営業法違反で書類送検された。(「フライデー」平成22年12月10日号 )
3月31日  創価学会、聖教新聞、「河辺住職らが企む『宗門の策略』を破す(下)」を掲載。
3月 日  アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニ(米ABC放送)、「アメリカ創価大学」(Soka University of America)を "カルトスクール" として報道。(「週刊実話」平成4年3月12日号 )
4月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、「冨士」巻頭言「宗門高僧の『反省』に思う」、「いま正系門家に起きた正本堂の誑惑は、二十余年を経て崩れ始めた。すなわち、池田に謳って宗内を誑惑し続けてきた阿部日顕管長自身が、1月6日・10日、3月9日と、三たびにわたって、正本堂は御遺命の戒壇ではない、と否定したからである。
 ただしその論法は極めて卑劣、罪はすべて池田に着せ、己れはあたかも巻きこまれた被害者のごとく装い、わずかに「反省」の弁を述べているに過ぎない。… たとえ池田大作が何を云おうとも、三大秘法抄の御金言は赫々明々、どう間違えたら正本堂が御遺命の戒壇と思えるのか。阿部日顕管長をはじめ宗門高僧は「そのような空気に巻き込まれて」わからなくなったのではない。誑惑であることは百も承知、ただ自己保身のため池田に謳っただけなのだ。御遺命破壊の罪は宗門高僧という立場上、池田大作よりもさらに重い。しかるに宗門高僧には、この大罪を怖畏懺悔する道念がない。ゆえにこのような安易な「反省」の弁が出るのである。… もし後生を畏れるならば、速かに大御本尊を清浄の御宝蔵に遷座し奉るべし」(「冨士」第322号 )
 壮年部班長会開催、浅井昭衛会長「信心は『始・中・終』不退でなければいけない。壮年期の信心こそ、一生成仏の上で最も大事である。なぜなら、壮年期の信心で晩年の境界が決まり、さらに臨終の善悪が決まるからである」
 冨士、編集部「阿部日顕管長のへつらい語録」掲載。
 冨士、男子部主任幹事 海老原秀夫「大村寿顕教学部長の無節操・破廉恥を検証する」掲載。
4月1日  創価学会、聖教新聞、「猊下の『正本堂ご回答』を拝して」の連載を開始。
4月2日
 宗門、創価学会と登山方式の改正(添書登山)に関する協議を実施。創価学会、開始時期は別として、改正を承諾。
4月2日  創価学会、宗門に対し "登山会変更" による「違約金」を要求。 「いきなり三カ月後というのは納得出来ない。そんな無理を言うなら、運輸関係者に対する補償金、総額六十億円を、宗門のほうで払って欲しい」(「週刊文春」6月20日号 )
4月3日  創価学会、創価新報、「宗門の超豪邸計画は本当だった」、「寺院用地は真っ赤なウソ 実体はプール付きの隠居所か」と、特集記事を掲載。
4月6日
 宗門、御霊宝虫払大法会法要執行(総本山)、阿部日顕管長、正本堂について「信徒中の一部の指導者が、いまだ三大秘法抄の御指南の事相に到達しないにもかかわらず、分々の広布相をもって広布の実証とし、御遺命の戒壇としての建物を建てたと執着することは、仏法の道理から見て深く反省すべきでありましょう。… 時いまだ至らざるに、御遺命の戒壇を前もって建てておくという考えは、願望としては許されるでありましょうが、所詮、それは機情の見であり、その機情の見に応じての御指南が先師にあったとしても、それは、その当分の慰撫教導の御心によるのであります。
 真義は、厳然たる御本仏大聖人の金文をもって決すべきであります。総じて、正本堂が現在において、『三大秘法抄』の御遺命の戒壇そのものであると断ずることが間違いならば、未来においてそれが確実に御遺命の戒壇となると言い切ることも、また早計であります。… 要するに、御仏意による『三大秘法抄』の戒壇の文意について、いまだその時が至らないにもかかわらず、直ちに『これなり』と断定し切ったことは、我見・私見であり誤りでありますから、これについて責任者は、おのずからはっきり訂正すべきであります」と。
 引き続いて行われた布教講演会において、創価学会員350名が席を立つ。
4月6/21日
 顕正会、4月度御書講義、「観心本尊抄」を拝読。(全国132会場)
4月10日  創価学会、第40回本部幹部会(大田池田文化会館)、池田大作名誉会長「新人間革命」(小説)の構想を述べる。「いろんなこういう事件がありました。妙信講の事件、それから今の事件、そういう色んな様のねぇ、もう、勝手気ままに書かない。それを厳然と、御書に照らし、そして又道理に照らし、大きい裏付けの上から、キチーッと『新人間革命』として、3巻に亘って構成しようと思っております」
 池田大作名誉会長、 "友人葬" を示唆。 「葬儀は会館でやれば良い。心配は要らない。葬儀は私たちで出来ますよね、しましょう。全国に会館がたくさんありますから。… 痛烈なる権力者に対してのパンチ。宗教、ニセ宗教に対する戦いです」(「週刊実話」5月2日号 )
4月11日  共産党、吉井英勝代議士。衆議院・地方行政委員会で、「ルノワール絵画疑惑」を取りあげ、創価学会を追及。
4月13日
 宗門、開信寺(福岡市)、創価学会男子部員約3百人が乱入し、住職らに集団暴行。全国の寺院で、創価学会員による妨害、居座り、面談強要、参詣者に対する暴行が頻発する。
 柏崎寿宣住職「御講の最中に、約三百人ほど(学会側の言い分では二百人)の青年部員が押しかけ、私の説法をさえぎって取り囲むと、装裟衣を引っ張って糸を切り、足の付近を数十回にわたって蹴り続け、さらに、暴行を上めに入った講頭ら檀徒にまで暴行を働いたのです」
 重松日出彦副講頭「当日の模様は録音テープに取ってあります。地獄絵図でしたね。数人の檀徒が暴行で怪我をし、診断書もある。最もひどい被害を受けたのは八尋由夫講頭です。私も青年部に取り囲まれていましたが、八尋さんは後ろからネクタイで首を絞められ、弓のように後ろにのけ反っておりました」 (「週刊文春」6月20日号 )
4月15日
 顕正会、教学部、六巻抄講義再開、「依義判文抄第三」講義始まる。(板橋産文ホール)
 浅井昭衛会長「私は御遺命守護の御奉公において、六巻抄の御指南をもとに諫暁に立った。まさに六巻抄あればこそ、御奉公ができたのである。そして広宣流布の時には、さらに重大な戦いが待っている。すなわち日本一国の邪宗との対決である。このとき、御遺命を曲げキリスト教神父まで招いた学会に、戦う資格と力があるか。またこの学会に迎合した宗門僧侶に、邪宗と戦う気魄があるか。顕正会こそ日蓮正宗を代表して、大石寺を、戒壇の大御本尊を、守り奉らねばならない。ここに顕正会がいま、六巻抄を真剣に拝読するゆえんがある」と。
(※ "日本一国の邪宗との対決"は、浅井昭衛会長の脳内妄想でしかない。昭和61年、本門正宗の小野寺日了主宰と論判の機運があったが、先方が逃げ「叱呵痴犬抄」(- 小野寺日了一党の悪義を破す -)で沙汰止みとなった。その後は、どうしたことか妙観講からの論判要請に対応できず、避け続けている。それで、"日本一国の邪宗との対決" などできようか。櫻川 忠 )
4月16日  創価学会、創価新報、「正宗の独善と退廃、一切が信徒利用の謀略体質」を掲載。
4月18日  創価学会、池田大作名誉会長、初来日したソビエト連邦のゴルバチョフ大統領と会見。
4月19日
 宗門、全国宗務支院長会議。阿部日顕管長、創価学会と手を切ることを示唆。
4月25日
 宗門、全国末寺へ創価学会員による「布教妨害・暴行の対応方法」を緊急通知。
4月25日  創価学会、県長会議全国事務局長会(東京広宣会館)、池田大作名誉会長が友人葬を指示。
「全国で学会幹部による葬儀を行なうようにする。ただし学会本部の指示で行なうのではなく、会員の要望を受け入れて実施する体裁をとりつくろうようにと、3項日の秘密指示が出された。
 ① 学会葬は全国の会館で執行
 ② 学会員に学会葬を希望させる雰囲気を作る
 ③ あくまでも会員の強い要望があったとする」(「諸君」7月号 )
4月26日
 顕正会、4月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、4月度折伏成果 5,345名。
 浅井昭衛会長、前年末より宗門に起きた「本門寺改称の陰謀潰滅」「宗門・学会の全面抗争」「正本堂の誑惑崩壊」という三つの不思議について「すべては御仏意である。これら昨年来の不思議を見るならば、戒壇の大御本尊様が遠からず誑惑・不浄の正本堂をお出ましになられること、誰か疑うことができようか」と指摘。
 さらに「阿部日顕管長は大聖人様の御威徳を恐れ、また顕正会の諫暁に責められ、しぶしぶと正本堂の誑惑を告白し始めたが、まだ懺悔が本物ではない。ゆえに私は一瞬も油断をしない。詮ずるところ、顕正会の "漢王三尺の剣" がさらに重くならなければいけない。顕正会の大折伏と、それを背景にした諫暁が強々と行われるとき、御本仏の御裁断はくだり、ことは一時に成る」と。
4月26日  創価学会、本部全体会議。池田大作名誉会長「2年前位だったかな、猊下が『宗門はおかげで本当に栄えました』と云っていたんです。それが急に "謝れ" です。謝らなくてもいいと思う人、…
 みんながそう思っているんだから、謝る必要はない。悪人であり、まさに鬼神です」と。
4月28日
 宗務院、池田大作名誉会長・秋谷栄之助会長・森田一哉理事長に対し、文書を以て「ルノワール絵画疑惑」の釈明を求める。
4月28日
 顕正会、立宗御報恩勤行会、本部会館で奉修。浅井昭衛会長「大聖人様の不退の御決意と大慈想がなかったら、今日、私達がどうして三大秘法を持ち、お題目を唱える身になれたであろうか。この恩を知り、恩を報ずる者こそ、仏弟子である。知恩報恩の念のない者は犬畜生である」と。
4月28日  創価学会、「正本堂問題の真実 (その経過と本質を明かす)」(非売品)を発刊。
 ① 経過説明と「お伺い書」要旨
 ② 「大日蓮」(2月号)抄録
 ③ 日顕猊下の正本堂の意義についての1月6日/10日のご説法に関する「お伺い書」(2月27日)
  一 はじめに
  二 1月6日、10日のご説法の訂正問題について
  三 日顕猊下の自語相違のご説法について
  四 おわりに
 ④ 日顕猊下の「ご回答」(3月9日付 宗務院書面)
 ⑤ 日顕猊下の正本堂ご説法に関する「ご回答」についての「お伺い書」(3月30日付)
  Ⅰ 3月9日の猊下「ご回答」の骨子
  Ⅱ 3月9日の「ご回答」の十箇の問題点
  Ⅲ 「ご回答」の検証並びに「お伺い」
 ⑥ 猊下の「正本堂ご回答」を拝して(熊田士郎弁護士)
 ⑦ 重大問題はらむ「正本堂ご回答」(松村弁護士)
 ⑧ 参考資料「訓諭」(昭和47年4月28日)
4月 日  創価学会、新会館へ模刻本尊安置。
「学会本部職員から宗門戦争について連絡があった。寺院を通して参詣登山した学会員は、自動的に学会を退会したとみなすとのこと。破門された場合、最も困るのは信仰の対象であるご本尊の問題だが、これについて幹部職員は『いままでいただいたご本尊を流用しているが数が足りない。新しい会館がオープンするとご本尊を備えなければならないが、数が足りないのでおそらく模刻している。模刻がバレるので、新しい会館オープンのことは聖教新聞に載せないみたいだ。宗門から模刻をチェックされるのを恐れているようだ』」(「乱脈経理」矢野絢也 )
5月1日
 宗門、時局協議会文書作成班有志。創価学会の「お伺い書」に対する反論を作製。
5月1日  創価学会、秋谷栄之助会長、大白蓮華「巻頭言」、「現在、宗門の一部に見られるような塔婆供養の強要、金額による戒名の相違等、まさに『葬式仏教』といわれてもやむをえないような実態は、まことに恥ずべきものであります。また檀家制度を墨守し、あたかも寺院、僧侶中心の儀式こそ、宗教の要であるかのような考え方も、決して大聖人の御精神にかなうものではないと断言しておきたい。これらは、まさに封建時代の残滓であり、今こそ、それを打ち破り、世界宗教にふさわしい宗風を確立する時であります」(「同誌」5月号 )
 創価学会、地区B長クラスに「冠婚葬祭について」の文書を配布、僧侶抜きの態勢を強化。
5月2日  創価学会、本山に首脳が登山するも「添書登山」について、協議申し入れをせず。しかして創価学会は、宗門が協議続行を全面拒否したかの文書を、会内に配布した。以後、創価学会は宗門からの協議の呼びかけに、一切応じず。
5月3日  創価学会、5・3「創価学会の日」記念式典、池田大作名誉会長「今の(阿部日顕管長)は、先師に反している。学会をいじめるなんて、破和合僧だ。魔の所為だ。五逆罪だ。… 宗門なんか何もやっていない。折伏は全部学会がやっているのだ。それをいじめるのは堕地獄だ」と。(「諸君」7月号 )
5月5日
 顕正会、新潟大会、新潟県民会館で開催、参加者 2,429名。浅井昭衛会長「新潟の大地には日蓮大聖人の尊き足跡が刻まれている。新潟は全国広布の先駆けである。この熱烈なる信心が全国各県に起こるとき、一国広布は眼前となる」
5月5日  創価学会、創価教育同窓の集い、池田大作名誉会長「権力者に正論が通るとは限らない。否、正論が通らないのが権力者である。正しい意見を聞けなくなるのが権力の魔性である。そればかりか、その行為が正当であればあるほど憎しみがわく。自分に従うものだけが正しく、従わないものは悪とする。善悪・道理が基準ではなく、自分の小さな面子が基準となってしまう。しかもその狂いが自分ではわからない」と、阿部日顕管長を批判。
5月6日
 宗門、本縁寺(福井県)に創価学会男子部員が乱入し暴行。
「留守を預かるお手伝いさん(50)と信徒の青年(26)が、寺院にいきなり乱入してきた男に殴られる、という事件が発生」(「週刊文春」6月20日号 )」
5月7日  読売新聞、創価学会が "法人所得税23億8千万円申告漏れにつき修正申告" と報ずる。
5月8日  創価学会、森田一哉理事長、宗門の "ルノワール絵画疑惑" に関する「通知書」に対し、「抗議書」を送附。
5月10日
 宗門、宗務院支院長会議開催、添書登山の具体的手続きは未決のまま、御開扉料の大幅値上げを決議。
5月10日
 顕正会、教学部、「依義判文抄」第二回講義。(板橋産文ホール)
5月18日
 宗門、宗務院、「最高裁で勝訴確定 ― 顕正会破折を是認した画期的判決 ―」
 「顕正会(代表役員・浅井城衛)は、本種寺(川越市)を相手に、名誉毀損による損害賠償請求訴訟を提起しておりました。 この訴訟は、一審・東京地裁が、本種寺敗訴の不当判決を言い渡しましたが、控訴審・東京高裁は、一転して本種寺逆転勝訴の判断を下していました。 顕正会は、これを不服として最高裁に対し上告及び上告受理申立をしましたが、このほど、最高裁は、上告を棄却し、上告受理もしないとの決定を下しました。これにより、この訴訟は顕正会敗訴が確定したのであります。
 本種寺は、そのウェブサイトに、「顕正会という団体自体が昭和49年10月4日に起きた他教団襲撃事件などから、公安当局からもマークされており、ここに留まるメリットは何一つありません」と載せ、所属法華講員は、「顕正会という団体自体が、公安当局からもマークされている危険なカルト教団」と記載されたリーフレットを配布して、顕正会を破折する布教活動に励んでいました。顕正会は、これらの内容が名誉穀損に当たり、本種寺は所属檀信徒への指揮監督関係に基づく使用者責任を負うとして、本種寺への訴訟を提起しました。
 東京地裁(民事第45部・藤澤裕介裁判長)は、昨年2月25日判決にて、「原告(顕正会)が、公安調査庁から危険な団体として継続的に注視されていた事実を認めることはできない」… とし、顕正会の主張を容れ本種寺に賠償金の支払いを命ずる判決を下しました。
 控訴審である東京高裁(第19民事部・北澤純一裁判長)は、昨年12月8日、一審判決を取り消し、顕正会の請求をすべて棄却する旨の判決を下しましたが、その判決の中で、… 「被控訴人と日蓮正宗の対立経緯に照らすと、控訴人(本種寺)において、上記事実の重要な部分を信ずるについて相当な理由があったといえる」 ことを挙げ、顕正会の請求は棄却されるべきところ、これを認容した東京地裁判決は失当であるとしてこれを取り消し、本種寺の全面勝訴判決を言い渡しました。
 顕正会は、上告及び上告受理申立をして争いましたが、今月13日、最高裁は、裁判官全員一致の判断に基づき、顕正会の上告を棄却し、上告受理もしないとする決定を下しました。この決定は、顕正会の社会的実体と評価を正しく認識した東京高裁判決を維持するものであり、本種寺による布教活動の正当性を認めた極めて画期的な判断であります」(「宗務広報」 No.1389 )
5月22日
 宗門、花野充道師(浄福寺)、「新慧燈」を発刊。
「このように宗門と学会の抗争は、ますます陰険な形でエスカレートし、いつの日か、破門によって一応の終焉を迎える可能性が濃厚になってきました。本当の意味で創価学会を愛し、広宣流布のために真剣に僧俗和合を模索している、良識ある学会員の人達と、建設的な討議を重ねて、最悪の事態を何とか回避できないものかと、呻吟している毎日です」
5月25日
 宗門、「改正登山方式の実施について」の文書を創価学会に送附。
「登山方式変更のお知らせ
 来る7月2日から、創価学会員の皆さんの登山、御開扉願の手続き方法がかわります。御開扉を希望する方は、ご自分の所属する寺院から添書をいただいて個人個人で登山することになります。その手続きの際、必要なのは、① 印鑑(認め印でもよい)と ② 自分を証明できるもの(運転免許証・健康保険証等)の2点です。
 なお、「創価学会を退会して寺院に直属する信徒にならなければ添書を受けることができない」などということはありません。学会員のままで添書を受けることができます。
 ◎ 受付開始  6月5日
 ◎ 申込場所  各自の所属寺院
 ◎ 申込締切り 登山希望日の前月の20日
5月25日  創価学会、全国婦人部幹部会。池田大作名誉会長「信心の修行、広宣流布の前進を妨げようとするのは、『悪鬼入其身』と経文にある通り、『悪鬼』が身に入って働いている姿である。釈迦仏が入るのと、悪鬼が入るのと、たとえ外見は似たように見えても、働きは正反対である。その生命の本質を見抜いていくのが、信心、仏法の眼である」と、阿部日顕管長を批判。(「聖教新聞」5月27日号 )
「地涌」(145号)、僧侶の妻帯と血族支配が宗門を腐敗させた、と指摘。
5月26日
 顕正会、幹部大会、幕張メッセで挙行、「改悔なくば抗議の総登山敢行」、全国代表幹部 8千名が参加。
 浅井昭衛会長「いま宗門と学会の抗争は日ごとに激しさを増し、泥沼のような全面戦争は、各所で暴力事件にまで発展しております。
 宗門は池田の「総講頭剝奪」に引き続き、学会員の「登山停止」をすでに決定しておりますが、さらに "創価学会そのものを日蓮正宗の信徒団体として認めない" と公表することも、時間の問題と思われます。これに対抗して学会は、すでに葬儀も僧侶抜きにして学会でやる体制を整え、宗門僧侶の腐敗堕落を大々的に宣伝しては、徹底抗戦の構えを見せております。
 両者の憎しみ合いというのは凄まじいものです。宗門が池田大作のことを「大慢心」「驕慢謗法の者」と罵れば、学会は阿部管長を指して「末法の悪比丘」「僭聖増上慢」さらに「学会を妬み瞋恚の炎を燃やす男」(笑) 映画の題名みたいだ(笑)。また「嘘つきで恥知らずの男」(笑) などと、口をきわめて罵っております。さらに阿部管長の近況を暴露して「痛風と糖尿病で御開扉にも丑寅の勤行にも出られない」などとも伝えております。まさに食うか食われるかのこの凄まじい争いは「修羅と悪竜の合戦」そのもの。この自界叛逆の悪現証こそ、御本仏の御遺命を破壊せんとした大罰でなくて何でありましょうか。
 さて、阿部管長の誑惑訂正の発言でありますが、「正本堂は御遺命の戒壇ではない」と告白はしているものの、その告白は、自らの非は棚に上げて池田だけにその罪を着せようとする、きわめて卑怯なものであります。そもそも阿部管長のこの告白は何によって起きたのかと云えば、昨年四月、顕正会から「正本堂の誑惑を破し、懺悔清算を求む」と題した、誑惑の根を断ち切る諫暁書を阿部管長に送附した。さらにこの本は全国書店に並べられた。この事により、阿部管長は「誑惑すでに破れたり、もう逃げられない」と知ったのです。そこで今回の学会との争いを機に、「正本堂の誑惑は宗門でやったのではない、悪いのは池田大作なのだ」と、暴露を始めたというわけです。
 しかし自らの非を棚に上げようとする無理から、その論旨は支離滅裂、矛盾撞着に満ち満ちております。その責任逃れの発言を一・二挙げてみましょう。
 まず一月六日の教師指導会では「正本堂を三大秘法抄の御遺命の戒壇と一番はじめに云い出したのは、池田名誉会長であ る」(取意)。また一月十日の教師指導会では「私達もそのような空気の中に巻き込まれて、つい云ってしまったが、いま大いに反省している」(取意)。
 さらに三月九日の学会への回答書では「あの当時、正本堂を何とか御遺命の戒壇として意義づけようとする池田会長と学会大幹部の強力な働きかけや、妙信講の捨て身の抗議があり、その間にあって宗門においても、正本堂の意義がいろいろ考えられました。......今顧みれば、あの時の『正本堂は広宣流布の時に三大秘法抄・一期弘法抄の戒壇となる』という趣旨の教学部見解は、宗祖大聖人の御遺命たる本門戒壇の正義よりみれば、適当でなかった」(大日蓮3.4月号)などと云っております。
 こんな卑怯なことがありましょうか。すべてを池田大作と学会の圧力のせいにしている。たとえ圧力があったにせよ、大聖人に一分の忠誠 心でもあるならば、どうして学会の圧力をはねのけなかったのか、なぜ身を捨てて池田を諫め、その御遺命破壊を止めなかったのか。ところが阿部教学部長は、諫めるどころか、自分の立身出世のために進んで池田に協力し、二冊の悪書を著して、恐れげもなく三大秘法抄の文々句々をネジ曲げ正本堂の誑惑を助けたのであります。
 阿部教学部長がどのように三大秘法抄をネジ曲げたかと云えば、「王臣一同」を "民衆一同" と歪曲し、「有徳王」を "池田先生" とへつらい、「勅宣並びに御教書」を "建築許可証" とたばかり、「霊山浄土に似たらん最勝の地」を "大石寺境内" と偽り、「時を待つべきのみ」を "前もって立ててよい" とネジ曲げた。この宗務院教学部長のネジ曲げ解釈によって、二十有余年の間、日蓮正宗の数百万信徒は誑かされ「国立戒壇は本宗の教義ではない、正本堂こそ御遺命の戒壇なのだ」と思いこんでしまったのであります」
 さらに、正本堂の誑惑が崩れたことについて「これまさしく御本仏の御威徳・御仏意のいたすところと拝する以外にない」と指摘ののち、戒壇の大御本尊への不破解消について「正本堂の誑惑において、最も罪深いことは、この誑惑の道具として戒壇の大御本尊を利用し奉ったことである。… 歴代御法主は大聖人の御意のままに、国立戒壇建立の暁を待って、戒壇の大御本尊を御宝蔵に秘蔵し奉ってこられた。…
 しかるに今、国立戒壇に安置し奉るべき戒壇の大御本尊は、なんと国立戒壇を抹殺するための虚構に居えられ奉っている。しかも邪法の神父を招いて穢した場所に居えられ奉っている。大御本尊への不敬、これより甚しきはない。御法魂、どうして安穏に住し給うであろうか。… いま顕正会員こそ『早く戒壇の大御本尊を清浄の御宝蔵に遷座し奉れ』と、声を大に叫ぶべき義務と責任がある。…
 もし阿部日顕管長に一分の改悔なく、不敬をそのまま放置するならば、顕正会は敢然と抗議の行動を起こさなければいけない。すなわち、23万顕正会の総力を結集して大石寺への総登山を敢行し、戒壇の大御本尊の御前において、阿部日顕管長に不敬解消の抗議を、身を捨てて繰り返そうと私は決意しているが、皆さん、どうでしょうか。(大拍手)」
 さらに戒壇の大御本尊に対し奉る不敬がいかに恐ろしいことであるかを、日恭上人の火中の御遷化の現証を以て論証、最後に「全顕正会員は、大聖人様の御悲しみ、御憤りを信心の耳で聞き奉り、最後の御奉公に立とうではないか」と。(「冨士」第324号 )
(※ 浅井昭衛会長は、"大石寺への総登山を敢行し不敬解消の抗議" を"繰り返す"どころか、一度も "最後の御奉公" に立つことはなかった。7年後の平成10年、宗門は突如大御本尊を正本堂から、奉安殿に遷座。浅井会長は驚き慌てて、俄に "御遺命守護完結奉告式" を奉修した。ここは、"不敬解消奉告式"と、すべきであった。"御遺命守護完結" としたことから、宗門復帰が叶わぬ浅井会長はやがて "相承授受否定" へと、あらぬ方向へ迷走を重ねて行く。櫻川 忠 )
5月28日  創価学会、秋谷栄之助会長、阿部日顕管長に宛て「新登山方式について納得のいく話し合いの場を要望する」旨、文書を送附。
5月29日
 宗門、寺族同心会にて添書登山方式の手続を説明、さらに学会脱退者対策として「直属信徒の扱い」と「法華講支部の組織」について通達。
 藤本日潤総監「新しい登山方式は、創価学会の問題を契機とし、本山と末寺の関係のあり方を通して、日蓮正宗本来の信心のけじめを正していくところに意義目的がある。個々の信徒に、末寺の住職などが、定められたルールを無視して私情をはさんだりしてはいけない。それは新登山方式の流れに水をさすことになる」(趣旨)
6月1日
 宗門、大日蓮、「日顕法主様は現代における日蓮大聖人」とする、内田和子(法華講員)の論文を掲載。(「同誌」6月号 )
6月1日
 宗門、大白法、「最高裁で勝訴確定 本種寺の折伏活動を妨害する訴訟を排除 ― 顕正会破折を是認した画期的判決 ― 」(「大白法」令和3年6月1日号 )
6月1日
 宗門、慧妙、「顕正会、名誉棄損裁判で逆転敗訴す! 川越市・本種寺の布教活動妨害に、司法の裁断 「公安当局が顕正会をマーク」は事実無根にあらず! 最高裁、顕正会の上告を棄却」(「慧妙」令和3年6月1日号 )
6月1日
 顕正会、「冨士」、海老原秀夫「滅亡の予兆・池田大作」掲載。
6月1日  創価学会、第43回本部幹部会、池田大作会長、宗門の "檀徒作り" を「泥棒猫」と罵る。
6月4日
 宗門、尾林広徳師(海外部長)と 河辺慈篤師(日正寺住職)、インドネシアで檀徒作り開始。
6月5日
 宗門、一般紙に「創価学会員の皆様へ」と題し、総本山登山勧誘の広告を掲載。
「来たる7月2日から、創価学会の皆さんの総本山大石寺への登山(御開扉願)の手続き方法が変わります。今まで皆さんの月例登山会はすべて学会の組織を通して行なわれて来ましたが、今後は本宗本来のあり方に戻し、総本山と末寺において取り扱うことになりました。従って7月からは学会員の皆さんが登山されたい時は、各所属寺院から発行する添書を所持して個々に登山することになります」
6月5日
 顕正会、顕正新聞、「創価学会の崩壊始まる」特集号、名誉棄損裁判で逆転敗訴を隠蔽。
 「宗門僧俗の中には、「現在、顕正会は『公安警察』『公安調査庁』等から特異団体・危険な団体としてマークされていると、裁判所が認定した」などと、極めて悪質なデマを宣伝している者も散見されるが、そのような事実はない。
 こうしたデマを流すことで、法華講員が起こした犯罪の存在、顕正会教学部との法論で末寺住職や法華講員が徹底糾弾され続けている事実、初登山者数の激減に見るごとく衰退の一途をたどる宗門の窮状や腐敗堕落ぶりを誤魔化せると考えたのであれば、それは大間違いである。恥の上塗りはやめるべきである。
 法務部は引き続き、宗門僧俗の顕正会員に対する暴力行為・迷惑行為はもちろん、顕正会に対する誹謗中傷行為についても、それが確認でき次第、直ちに警察等と協力・連携し、徹底的に責任追及していく所存である」(「顕正新聞」令和3年6月5日号 )
6月5/18日
 顕正会、幹部大会ビデオ放映、全国126会場で開催。
6月7日  創価学会団体登山輸送を業務としていた、「大富士開発(株)」の副社長自殺。
6月10日
 宗門、正興寺(埼玉)新築落慶法要、阿部日顕管長「創価学会などは、大聖人の御信徒を『自分の信徒だ、自分の手下だ』と考えているのです。そして、そこに執われておりますから、大変な嘘まで言って、何とか自分の支配するところにつなぎとめようとしております。そのような姿を外道の我所見というのであります。… 今日、ひどい嘘によって僧侶を誹謗し、あるいは『塔婆などはくだらないことだからやめろ』とか、『寺には行くな』などと言って大聖人様の仏法を護持する宗門を迫害せんとする創価学会の者達がおりますが、これこそが因果撥無の姿であります」(「大日蓮」第545号 )
 尾林広徳師以下5人の僧侶、韓国で檀徒作り開始。
6月11日 「中外日報」、「日顕法主に『隠し子』説」を掲載。
6月14日
 顕正会、「依義判文抄」第3回講義。 (板橋産文ホール)
6月14日  創価学会、池田大作創価学会インタナショナル(SGI)会長、ドイツ連邦共和国のヴァイツッゼカー大統領と会談。
 ドイツの有力経済紙、「東京のドイツ大使館の明確な反対にもかかわらず、本日予定されている連邦大統領と日本創価学会会長の会談は、致命的ともいえる誤った決定である」と報じた。
6月15日  創価学会、森田一哉理事長、「大日蓮」(6月号)掲載の「内田和子論文」における正本堂御供養金に関する記述について、謝罪と訂正を要求。
6月17日  国税局、創価学会「はるな平和墓苑」の申告漏れを指摘、法人税(3年分)を修正申告。
「群馬県渋川市の財団法人・平和墓苑(はるな平和墓苑)に対する関東信越国税局の税務調査が、このほど終了した。その結果、同財団の経理に不正は一切ないことが明らかになったが、墓園事業の税法上の取り扱いについて理論的な解釈の相違があり、17日、昭和62年度、同63年度、平成元年度の3年分の法人税の修正をした。3年分の修正所得金額は約5億7千万円で、これに対する法人税約1億5千万円を高崎税務署に納税した」(「聖教新聞」6月18日号 )
6月18日  創価学会、国税局に約6億円の修正申告を行う。
6月18日  パリジャン紙(フランスの新聞)、創価学会が「リベルテ財団」(総裁・ミッテラン大統領夫人)や政府機関に多額の金権工作を行い、原子力工ネルギー委員会の防衛秘密に不正関与していたとの疑惑を報道。スパイ活動など、国の安危に関わる事柄を調査する内務省国土監視局 (DST) が、フランス創価学会に関心を持って調査中。(「週刊文春」7月4日号 ) 
 東亜日報紙 (韓国紙)、池田大作名誉会長と盧泰愚大統領の会談が中止になった顛末を報道。
6月19日
 宗門、尾林広徳師以下 3人の僧侶、台湾で檀徒作り開始。
6月19日  創価学会、創価新報、「学会登山会の一方的取り止めを破す」特集記事を掲載。
6月19日  PKO協力法 (国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律)、公布。国際連合によるPKO活動のほか、国連その他の国際機関等が行う人道的な国際救援活動に参加するため、自衛隊海外派遣の根拠となる。
6月20日
 宗門、大石寺大坊から 4人の所化が脫走。
6月25日  創価学会、イギリス(タプロー・コート)で、広布30周年イギリス記念総会開催。
 池田大作SGI会長「仏道修行は、水の流れるように『たゆまず』前に進むことが大切である。忙しい時や疲れきっている時、その他、さまざまな事情で勤行が完べきにはできない時もあるかもしれない。そういう時は方便品・自我偶の勤行、また唱題だけでもよいと思う。ただ決して『止まらない』こと、『やめない』こと、『続ける』ことである。ともあれ、だれが決めるのでもない。信仰は自身の『権利』である。やった分だけ、境涯は開け、自分が得なのである」(「聖教新聞」6月27日号 )
6月26日
 顕正会、6月度総幹部会開催(川口総合文化センター)、6月度折伏成果 5,333名。
 浅井昭衛会長、創価学会の登山禁止問題にふれ「すべては御仏意、大聖人が不敬の登山をお許しにならないのである」と、内房尼御前の故事を引いて指摘。
 さらに宗門が一般紙に登山広告を出したことについても「御開扉を本山の収入に利用する不純」として「現在のような不敬・不純な登山は、大聖人の御心には断じて叶わない。よって宗門一同身を震わせて大聖人に懺悔し、大御本尊を清浄の御宝蔵に御遷座申し上げない限り、御開扉は一切中止すべき」と。
6月27日
 宗門、尾林広徳師・高橋粛道師(浄顕寺)ら、スペインで檀徒作り開始。
6月27日  創価学会、電話盗聴されたとして創価学会員が、阿部日顕管長・藤本日潤総監・早瀬義寛庶務部長・日比野慈成師らを相手どり、徳島地裁に損害賠償請求訴訟を起こす。
6月27日  三菱商事、株主総会、諸橋晋六社長が "ルノアール絵画疑惑" について「学会の八尋副会長が取引の依頼をし、無横線小切手を指定した人物である」旨を示唆。
「三菱の諸橋社長の口から初めて、八尋副会長から直接購入の依頼があったことを明らかにされた。さらに発言で注目したいのは、三菱が支払った36億円は、最初、八尋副会長に手渡したこと。しかも、その架空のフランス人名義の領収書は、三菱が、八尋副会長を通して受取っていた。ここまで説明されたら、学会は、絵画取引に無関係どころか、むしろ深く関与していたことを認めるべきでしよう」(「週刊実話」7月18日号 )  
 レベヌマン・ドゥ・ジューディ誌(フランスの有力週刊誌)、「いかにして異端宗教団体・創価学会がミッテラン大統領夫人の慈善事業に潜入したか」との特集を掲載。
6月30日
 宗門、正本堂大前机の "裸体レリーフ" を撤去。
(※ 礼盤と須弥壇の間の大前机正面に、件の "池田大作裸体レリーフ" がはめ込まれ、管長以下全僧侶が拝む構図になっていた。)
 八木信瑩大石寺主任理事、秋谷栄之助会長に宛て「改正登山方式の協議について」を送付。
7月2日
 宗門、「添書登山」方式に切り替え、創価学会の団体登山廃止。
7月3日  創価学会、谷川佳樹男子部長、阿部日顕管長に「質問書」(偽書「通諜」について宗門の謝罪を求む)を送付。
「戦時中、軍部政府による神札の強制に対し、敢然と拒否、殉難の歴史を歩んだ創価教育学会。それに対し、宗門は、戸田理事長名による『通諜』なる文書を持ち出し、学会が神札を容認していたとの言いがかりをつけている。それが、宗門の時局協議会資料収集班一班による、『「神札問題」について』と「日蓮正宗と戦争責任』との二つの文書である」(「創価新報」8月7日号 )
 創価新報、「広宣流布阻止の五逆罪を許すな、目に余る聖職者の悪行を糺す」特集記事を掲載。
7月5日  創価学会、第44四回本部幹部会、池田大作名誉会長、宗門僧侶を「食法餓鬼」と批判。
 秋谷栄之助会長、「添書登山」について「初日は法華講が総動員され約2千6百人が参詣した。その後は人影も少なく、閑散とした総本山と化している。これからも百人から2百人程度のまことに寂しい様相を呈することになりそう」と。
7月6/21日
 顕正会、7月度御書講義、「妙法尼御前御返事」を拝読。(全国125会場)
7月10日  創価学会、第1回SGI世界青年部幹部会、池田大作名誉会長「肥大した病的な特権意識、人を人とも思わぬロボット的冷皿、邪智にたけた策謀好きの性格、好んで悪口ばかり云う嫉妬深さ、権威・権力に寄りかかる臆病さ、そうした本質を私どもは鋭く見破らねばならない」と、阿部日顕管長を批判。(「聖教新聞」7月12日号 )
 創価学会登山会運営委員会 細谷昭委員長、「八木信瑩文書」(6.30)に対し抗議書を送付。
7月10日  ロシア連邦、ボリス・エリツィンが大統領に就任。
7月11日  創価学会、正木正明青年部長、阿部日顕管長に対し「血脈否定の山崎弁護士に謝罪した猊下のご真意をお伺いする」との質問書を送付。
7月14日  創価学会、結成40周年記念青年部総会、池田大作名誉会長、阿部日顕管長を「天魔」「魔性」「師敵対」と罵る。
 秋谷栄之助会長、宗門を「葬式仏教」と批判。(「聖教新聞」7月16日号 )
7月15日
 宗門、「大日蓮」誌上で『謹告』と題するお詫び記事を掲載。「内田和子論文」(6月1日)中の正本堂御供養金額についての誤りを認める。(「同誌」7月号 )
7月16日
 顕正会、「依義判文抄」第4回講義。(板橋文化会館大会議室)
7月16日  創価学会、三菱商事との間で中国製陶磁器をめぐる、30億円売買疑惑が発覚。
 三菱商事が、"ルノアール絵画" 購入の3日後、創価学会の委託を受けて中国製陶磁器200点を、造船会社から22億5千万円で購入し、一年間東京富士美術館に預けた後、買値より7億円高い値段で創価学会に売却したとされる。
7月17日  創価学会、創価新報、「仏法破壊の魔の蠢動を許すな、猊下が血脈否定の山崎正友に"謝罪"」との見出しで、阿部日顕管長に宛てた「質問書」を掲載。
7月20日
 宗門、7月度の添書登山者数、9千数百人に激減。昨年同月の登山者数は、15万人であった。
7月20日  創価学会、「登山輸送センター」ビルを、宗門に明け渡す。
7月21日
 宗門、全国教師指導会、阿部日顕管長、檀徒作りを奨励。
「頭より足が大事なんです、足が。晩のお勤めが終わったら、『さぁ、飯だ』ってんで、女房にごっつぉう作らせて、まっ、ごちそうはなくてもいいが、ほんの二、三品でもいいんでしょうが、とにかく、『さぁ、一杯飲もう』と、ぐちぐち飲みながら、二時間、三時間。そしてテレビを見て、『ああ、今日も一日終わったぜ』、それで休むと。
 今日はそういう時代じゃないんですよ。今ではね、確かにその、お金はたくさん入る。入るなんて云っちゃまずいね、御供養が御本尊様に上がる。… 御書はもう私しゃ飽きるほど読んだから、ゴルフでもやってみようかなんて、それでだいぶゴルフに走った連中もいるとかいないとか。まっ、いないだろうけどもね。えへ、しかし、まぁ、ゴルフも、もうそういう時代じゃないと思いますね」と。
7月21日  創価学会、古参幹部 (和泉覚・辻武寿・柏原ヤス・白木義一郎)、宗門能化に対し書状送付。
「私ども牧口門下は、戦前の牧口常三郎初代会長の時代から、微力ながら、歴代会長のもと、その指導どおり、宗門、総本山を外護し、宗祖日蓮大聖人の御遺命たる広宣流布を目指し、尽力してきたものでございます。… ところが、作年末から、突風のごとく、宗門と学会の問に起きた嵐は、学会草創期以来、この半世紀にわたり、僧俗和合して広宣流布に邁進し、日蓮正宗を愛してきた私どもにとりまして、まったく信じられない出来事の連続で、毎日、悪夢を見る思いであります。…
 申すまでもなく、今日まで、総本山に一番ご奉公し、一番猊下をお護りしてきたのは、他ならぬ池田名誉会長であります。そのことは、能化の先生方が一番よく知っておられることと思います。それを事前に何の相談もなく、宗規変更と称し、いきなり一片の通知書で総講頭を解任されたのです。しかも、名誉会長が慶讃委員長を務めた大石寺開創七百年慶祝行事の直後の、昨年末のことであり、その性急ななされ方は、どのように考えてみても不可解極まりない処置であります。… このように何の根拠もないのに、口を開けば、慢心だ、三宝破壊だ、五逆罪だと、学会や名誉会長を悪人に仕立て、懺悔、謝罪を云々するのは、異常としか書いようがありません。…
 ご宗門とは牧口先生以来、長いお付き合いになりますが、以前はもっともっと率直に意見を交わしあったではありませんか。私どもが存じ上げているご宗門には、自由にものを言える雰囲気がありました。厳粛ななかにも自由闊達な宗風があったことを懐かしく思い出します。その良き宗風が、最近は、全くなくなってしまい、宗門は、頑なに私どもとの対話を拒否し続けております。否、それどころか、昨年末の宗規変更で、信徒が「言論、文書等をもって、管長を批判」すれば処分するとの条項を加えられました。これでは、信徒は怖くて何もものも言えず、まるで中世暗黒時代の隷属を強いるものではありませんか。…
 早瀬重役をはじめ能化の諸先生方、この事態をこのまま放置しておいてよいのでしょうか。今のままの状態が続けば、一体どのようなことになるのか。宗門は、やがては、顕正会、正信会等の根本的な信心が分からず我見を押し通そうとする徒輩や、また反創価学会を標傍する種々雑多なグループ、更にはブラック・ジャーナリストらの魑魅魍魎が、我が物顔で跳梁跋扈するところとなり、本山は彼らの食い物にされてしまうことでありましょう。能化の諸先生方におかれましては、現在と将来のご宗門を憂える思いは、私ども以上であると拝察致します。現状の暗黒を打開できるのは、諸先生方をおいて外にはないと考えております。どうか今こそ、先生方が勇気を奮い起こして立ち上がり、猊下に進言なされ、まずすべてを昨年12月27日以前の状態に戻し、そこから混迷せる今回の問題に終止符を打ち、宗門の未来に希望の光を点じゆく一石を投ぜられんことを、切に祈るものであります。… 重役早瀬日慈殿」
7月26日
 顕正会、7月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、7月度折伏成果 4,853名。
 浅井昭衛会長、宗門・学会抗争が "地上戦突入" ともいうべき段階に入ったこと、「この抗争の根本原因を知るのは顕正会だけである。私はいま、この根本原因を日蓮正宗全信徒に知らせ、戒壇の大御本尊への不敬を解消せんと、真剣に筆を進めている。この書が、抗争たけなわの時に発刊されることも御仏意である」と。
 本部幹事に海老原秀夫任命さる。
7月26日  創価学会、長野県婦人部の日記念研修会開催、池田大作名誉会長「彼らは陰でこっそり『策謀』をこらす。そしてまず『一人』を退転させる。それを足がかりに広げていこうという計略である。こうした人間は、まさに"泥棒"のような、いまわしい存在である」と、宗門の檀徒作りを非難。(「聖教新聞」7月28日号 )
7月27日  創価学会、霧ヶ峰・第3回研修会開催、池田大作名誉会長、阿部日顕管長を「破和合僧の提婆達多」と非難。
7月28日
 宗門、第28回法華講連合会総会開催(総本山)、阿部日顕管長、池田大作名誉会長を、"波木井実長" になぞらえて批判。
7月31日
 宗門能化、創価学会古参幹部の文書(7.5)に対し回答書を送付。文中「宗門に対して、多大な功績を挙げるならば、池田名誉会長よりも、七百年前の波木井入道のほうがはるかに上」と、再び波木井実長と池田名誉会長を比較。
「一読して、古参の大幹部である貴殿らは、50年もの長い間、一体、何を信仰してきたのかと呆れ果ててしまいました。貴殿らの書面は、結局、従来の学会文書と同じく、学会の根本的な誤りを省みようとしない無慚極まりないものであります。そして、現在、学会内で盛んに流されている口コミと同様、現御法主日顕上人に対する誹謗・悪口に終始しております。…
 貴殿らは、50年という信心歴のあることを自負しているようですが、それならば、なぜ唯授一人血脈付法の御法主上人に信伏随従することができず、池田名誉会長に信伏随従するのでしょうか。人生の師匠は、仏法の師匠に勝れるとでも言いたいのでしょうか。それこそ、本末転倒であります。
 第一に、貴殿らは、今回の一連の問題の発端となった11・16のスピーチをはじめ、最近の池田名誉会長のスピーチを聞いていて、仏法上、何もおかしいと思わないのでしょうか。…
 第二に、はじめにも触れましたが、貴殿らには、唯授一人の血脈に対する尊崇の念が、基本的に欠如していることです。…
 第三に、貴殿らは、唯授一人血脈付法の御法主上人の尊厳を侵しながら、三宝を破壊していないと言っていることであります。…
 第四に、貴殿らは、池田名誉会長が宗門興隆の大功労者であるということをもって、いかなる謗法行為も許されると思っているのでしょうか。… 宗門に対して、多大な功績を挙げるならば、池田名誉会長よりも、七百年前の波木井入道のほうがはるかに上であります。波木井人道は、御本仏大聖人に対し奉り、あらゆる面で直接的に外護申し上げた方ですから、池田名誉会長といえども、その功績については比になりますまい。しかし、波木井入道は、大聖人滅後、民部日向の誑惑にもよって、数々の謗法罪を積み重ねていったではありませんか。そして、大聖人がお住まいあそばされた身延の地を、ついに謗法の地と化してしまったのであります。…
 第五に、僧侶や法華講は外に向かって折伏すべきであって、檀徒作りはやめるべきだなどと述べていることであります …
 以上、貴殿らの書面における基本的な信心の誤りを、五点に括って指摘し破折して、もって正信に目覚めるための一助として認めました。貴殿らは、今回の学会問題の本質をよくよく見極められ、一刻も早く反省・懺悔すべきであります。そして、御法主上人のもとに一結し、私どもとともに池田学会の誤りを糾すべく立ち上がられることを申し上げて、貴殿らの書面に対する回答といたします。…
 法道院主管 早瀬日慈、妙本寺住職 鎌倉日櫻、平安寺住職 椎名日澄、妙蓮寺住職 吉田日勇、寂日坊住職 瀬戸日謙、本行寺住職 高野日海、法霑寺住職 秋山曰浄」
7月31日  創価学会、谷川佳樹男子部長、阿部日顕管長に宛て質問書を送付、偽書の「通諜」に関して宗門に謝罪を要求。
8月1日
 宗門、「大白法」(法華講機関紙)を月2回刊に改める。
 正信会、阿部日顕管長に対し書状を送付。
8月1日  創価学会、八尋頼雄副会長、警視庁防犯部の事情聴取を受ける。
8月5日  創価学会、全国各地幹部の夏季研修開催(軽井沢の長野研修道場)、秋谷栄之助会長、損失補填問題につき陳謝。「このたびの『国際証券』問題は、『損失補てん』とは異なるものの、"株式等は絶対にやらない" という戸田先生、池田先生以来の学会のよき伝統、基本を踏み外した結果であり、全国の会員の皆さまに、大変にご心配、ご迷惑をおかけしたことを、心からお詫び申し上げたい」(「聖教新聞」8月6日号 )
「バブル破綻後、税務調査で、証券会社が大口投資家へ投機損失を自社収益から補填していたことが明らかになる。公平性を著しく損ない、市場秩序を壊す反社会的行為である。国際証券の公表リストには、78法人(件)が載っていたが、そのなかに創価学会が入っていた。創価学会が国際証券に株の取引をさせていた資金は70億円、同運用で発生した損失の補填総額は約4億5700万円とされる。全証券会社の "損失補填" 公表リストに、創価学会以外の宗教法人は存在しなかった」(要旨)(「さらば池田大作」野田峯雄 )
8月7日 「中外日報」、「日蓮正宗の云う出家は、出家の詐称である」と報ずる。
8月12/21日
 顕正会、「顕正会三十周年」ビデオ放映、全国133会場で開催。
8月13日  創価学会、盂蘭盆会法要を各地の会館で実施。
8月14日  公明党職員、榊原一裕、鬼怒川温泉で投身自殺。
8月15日
 宗門、「大日蓮」編集兼発行人の名儀が、早瀬義純師から藁科鑑道師に変更。
 京都・本感寺(布田雄暢師)で、創価学会員による暴行事件が発生。
8月16日  創価学会、古参幹部、宗門能化に対し再び書状を送付。
「ご宗門の高僧方のことですから、僧俗和合を願う私どもの心の一端を少しはご理解いただけるものと信じておりました。ところが、長年、仏飯をはんでこられた方とはおよそ信じられないような高圧的、権威的なご返事に、私どもはただただ驚き、呆れ、哀れむばかりであります。…
 もう一度、私どもはお尋ね致します。宗門興隆の最大の功労者である池田名誉会長に対して、事前に何の相談もなく、宗規変更と称して、いきなり一片の通知書で総講頭の資格を喪失させたのは、何故でしょうか、その正当な理由が何一つないではありませんか。
 また、正本堂の意義について、… 日顕猊下は、いわゆる "正本堂ご説法" で、一信徒たる池田名誉会長が宗義の根幹にかかわる正本堂の意義について、宗内で初めて発言したのは慢心であると決め付けられました。ところが、これが日顕猊下の完全な記憶違いによる事実誤認であったことは、猊下ご自身、後に「大日蓮」に訂正を申し出されて明らかになっており、このことは私どもの先の書面で申し述べた通りであります。また、日顕猊下の "正本堂ご説法" の致命的な誤りは、日達上人の昭和47年4月の訓諭の「正本堂は広宣流布の暁に本門寺の戒壇たるべき大殿堂なり」の解釈の誤りです。これについては、学会側が3月30日、十箇の問題点、四十八項目のお伺いを提出しておりますが、未だに回答すらできないことに、すべて日顕猊下のご説法の誤りが明らかになっております。そうした明白な事実にさえ目を覆う尊能師の先生方こそ「問題の本質をみようともせず、ただ猊下や宗門の都合にあわせて、名誉会長を誹毀讒謗している」と言わざるをえないのであります。…
 さて、このように具体的な事実関係には、まともに答えようともせず、ただ「ありもしない種々の事柄」と言葉を濁して言い逃れに終始しているのが、今回の書面の特徴ですが、そこでは、一応、五点にわたって反論とも弁明とも察しかねる回答がつけられていますので、次に、その誤りを指摘しておくことに致します。
 第一に、尊能師の先生方は、昨年11月16日に行われた第三十五回本部幹部会における池田名誉会長のスピーチをなんとか大問題にしようと、はかない努力をされています。…
 第二に、先生方は「唯授一人の血脈の当処は、戒壇の大御本尊と不二の尊体」であるから、「戒壇の大御本尊と唯授一人血脈付法の御法主上人」の「根本の二つ」に対する信心は「絶対」でなければならないと、驚ぐべき法主本尊不二論を述べています。…
 第三に、下種三法をめぐる幾つかの論難について糺しておきたいと思います。…
 第四に、尊能師の先生方は、池田名誉会長が宗門興隆に大功労のあったことをなんとか帳消しにしようとして、七百年前身延の地を領していた波木井六郎実長を持ち出しております。そして「宗門に対して、多大な功績を挙げるならば、池田名誉会長よりも、七百年前の波木井入道のほうがはるかに上であります」などと、笑止千万、滑稽極まりない珍説を展開しています。…
 第五に、今回の書面では「檀徒づくり」について「本宗の信心の上からいって当然」と、開き直りの一大暴論を述べておりますが、自分達で本尊流布も、布教もしないで、御本尊を持った人をかすめとれ、という御聖訓がどこにあるでしょうか。…
 以上、尊能師の先生方の書面を一読して感ずるままを認めましたが、先生方が一日も早く、否、一刻も早く、謗法の酔いから目を覚まし、広宣流布の大願に立つ学会とともに、僧俗和合の大道を勇気をもって歩まれんことを心より念願する次第であります」
8月18日
 宗門、阿部日顕管長、TBS報道局の取材に応ずる。
8月18日  創価学会、第4回北海道総会、池田大作名誉会長「寺院を奪い返せ」と。
「寺は我々のものだ。僧侶のものでも、本山のものでもない。… こんだけよくして、こんだけ仕えて、こんだけ御供養して、焼きもちやかれて、バカにされて、それで怒れないような世界は、世界じゃありません、… おかしいです、妬んで私を悪者にしようと思って、学会を潰そうと思って、とんでもない所為です。天魔の所為です、全部堕地獄ですよ、宗門は。…
 私たち大多数の信徒こそ、寺院の所有者で主人である。住職も本山も、信徒から寺を預った管理者にすぎない。大猊下、日淳上人のお言葉です。圧迫されたり、威張られたり、遠慮することは絶対に必要ない。…大ボスにはね、出てってもらって。これから、我々が御供養したのみんな返せ、と。出てけ、と。そうだろう、理屈から云って。やりなさい、みんな! 北海道も」と。
「私どもが、どれほど真心を尽くして、宗門にご奉公し、多くの寺院を寄進申し上げてきたか。宗門の世界的な大発展を実現してきたか。これは、だれびとも否定できない事実である。それにもかかわらず、私どもが真心から御供養した寺院を私物化し、まして信徒をいじめ脅かす僧侶 がいるとすれば、まさに『信仰の横領」というほかない」(「聖教新聞」8月20日号 )
8月19日  ソビエト連邦、クーデター発生。新連邦条約の締結で、ソビエト連邦を構成する15の共和国の権限を拡大しようとした、改革派のミハイル・ゴルバチョフ大統領に対し、条約に反対するゲンナジー・ヤナーエフ副大統領ら保守派グループがクーデターを起こした。
 ボリス・エリツィン ロシア共和国大統領を中心とした市民の抵抗により、クーデターは失敗に終わり、逆にソビエト連邦の崩壊を招いた。
8月21日  創価学会、室蘭大勝利幹部会、池田大作名誉会長「正法の信者の信心を破壊し、自分のほうに横取りしようとする者 ― これは三類の強敵のうち、一番たちの悪い僭聖増上慢だ。… 彼らはどうして "泥棒猫" のようなまねをするのか。その心理をわかりやすく云うと、本物の法華経の実践者が出ると、皆そっちのほうへ行ってしまうので、『くやしく』『ねたましく』思うからである。それなら自分達も一から弘教に励めばいいものを、その苦労もせず、ありとあらゆる策略を弄して、正法の信徒をだまし、自分達の意のままになる存在にしようとする。これが古今の『悪僧』の醜い心理である」と。(「聖教新聞」8月23日号 )
8月22日  文部省・統理数理研究所、「『三大秘法抄』は日蓮大聖人の著作」と判定。
8月24日
 宗門、行学講習会閉講式、阿部日顕管長「私が『現在の大聖人様』であるなどということは、毛頭思っていない。そんなことを思ったならば、私自身、大謗法である」と、「大日蓮」掲載の "内田論文"(6月1日)について釈明。
8月24日  ソビエト連邦、共産党解体。ゴルバチョフ・ソビエト連邦大統領は「特別声明」で、ソビエト連邦共産党書記長ポストからの辞任を発表するとともに、ソ連党中央委員会に対し活動を禁止するよう勧告。これにより、ソ連の指導的中核だったソビエト連邦共産党が、事実上解体された。
8月26日  創価学会、北海道文化会館にて、池田大作名誉会長「苦労に苦労を重ねて築き上げた『正法の城』を横取りし、壊そうと策謀するなど、『信心』があればできることではない。城を造るまで手伝いもせず、石の一つも運びもせずに立派に出来上がってから、"少し、こっちへよこせ" では、どんな正義ぶった理屈をふりかざそうとも、賢明な民衆の目はごまかせない」と。(「聖教新聞」8月28日号 )
8月27日
 顕正会、8月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)。
 浅井昭衛会長、発刊予定の "諫暁書" について「この書こそ、過去長い間、正系門家・日蓮正宗を覆っていた誑惑の黒い雲を、一気に打ち払う歴史的な書である」と解説。ついでソ連の激変を例として、御遺命違背が全学会員に知れわたった時、学会もソ連のごとく一時に滅ぶことを断言。
 さらに「ソ連の崩壊こそ、世界が無秩序・混沌となる戦国時代の始まりである。この荒波の中で日本はどうなるのか、これこそ最大の憂いである。… この濁悪の日本に、仏勅を奉じて立つ捨身の百万ができるならば、御本仏日蓮大聖人の立正安国の師子吼を日本国中に知らしむることができる。そうなれば広宣流布は眼前である」と。
8月29日
 宗門、全国教師指導会、阿部日顕管長「かましてやれ」発言。
「脱会させなさいよ! 脫会を君がさせるのが、君の、君の一番の責務なんだ!。… 学会にいて、どうのこうのと云いたい放題のこと言ってんだから、信心がいやになろうが、何しようが、そんなことは関係ないんだ!、君にとっては!。そんなこと、そんなくだらないことを云っておってはだめだってことを、頭から少しかましてやればいいんだ、そんな者に対しては」(音声)
8月31日  創価学会、第2回大田記念文化音楽祭、池田大作名誉会長「自分の感情にまかせて、策略や虚偽を弄し、御書の仰せをないがしろにするのでは、仏法破壊の行為である。仏法破壊は大謗法である。謗法とは断固、戦わなければ、こちらまで謗法になってしまう。悪と勇んで戦わなければ、結果的に悪を認めたことになり、悪の味方になってしまう」
9月1日  創価学会、大白蓮華「巻頭言」、秋谷栄之助会長「宗門が公然と脱会者づくりの策謀を行っているのは、まことに常軌を逸しているという他ありません。... ただ衣の権威で人々をたぶらかすような宗門には、今後も徹底して覚醒を促していきたい」(「同誌」9月号 )
9月6日
 宗門能化、創価学会古参幹部の文書(8.16)に対し、再反論を送付。
「信仰歴50年と自負する貴殿らのことですから、今回の書面が到着したときには、「君子豹変」の故事のごとく、正直に前非を悔い、反省改心して懺悔してきたものと思いました。ところが、その内容たるや、7月21日付の書面よりも、なお多くの捏造と事実歪曲を交えた、低俗にして稚拙なものでありました。私どもは、貴殿らのこうした蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)の書面を見て、改めて50年もの長い間、一体、貴殿らは何を信仰してきたのかと呆れ果てるとともに、これほどまでに学会組織は腐りきってしまったのかと、哀憐の情を禁じえませんでした。…
 無漸な抗議書提出の真意は信徒懐柔の愚策 …
 虚偽捏造によって宗門僧侶を誹謗すべからず …
 事実無根の御法主批判は為にする讒言 …
 九項目の「お伺い」の正当化は姑息な謀略行為 …
 池田創価学会の支離滅裂な「信伏随従論」を暴く …
 宗規の改正への干渉は越権行為 …
 学会の正本堂意義付けは無知蒙昧な執情 …
 池田創価学会の傲慢体質は明白 …
 池田創価学会の本尊観はまさに外道義 …
 池田創価学会の僧宝観の蒙を啓く …
 唯授一人の血脈の当処は戒壇の大御本尊と不二の尊体 …
 池田創価学会は波木井入道と同轍の反逆者 …
 法華講員・直属信徒として受け入れるのは当然の責務 …
 勇気をもって池田大作氏を諌めよ …」
9月8日  創価学会、鳥取・島根代表記念勤行会、池田大作名誉会長「かりに、だれかが『三宝は一体』であり、広くは、自分も『僧宝』に当たるから、自分と『仏宝』『法宝』は一体である。御本尊と一体不二である。ゆえに自分は絶対である。… こんなことを云ったとしたら驕慢謗法であり、末法下種の三宝の本義を破る妄説であることは明らかである。…『法主と大御本尊は一体不二』『法主は現代における大聖人』等と主張する人がいたとしたら、歴代上人の御指南にも背き、大聖人の仏法の正義を破る謗法となるのである」と、阿部日顕管長を批判。(「聖教新聞」9月10日号 )
9月9日  創価学会、島根県代表幹部会、池田大作名誉会長「不正直の僧、邪曲の悪侶」「欲深く満足することのない『大欲不足』の僧」「どんな立派そうなことを云っても、ゴルフやキャバレー、カラオケなどへの執心は僧道に背く。いわんや自らは謗法を責めず、折伏もせずに、遊戯雑談にふけるのみならず、学会員を謗法呼ばわりする ---。そうした悪侶は "法師の皮を着た畜生" であり、大聖人、日興上人の末流と名乗る資格など、まったくない」と、宗門僧侶を批判。
9月6/22日
 顕正会、9月度御書講義、「顕立正意抄」を拝読。(全国133会場)
9月12日
 宗門、四国・敬台寺(日比野慈成師)で、創価学会男子部員が暴力行為。
9月12日
 顕正会、竜の口法難御報恩勤行会、本部開館で厳修。浅井昭衛会長「久遠元初の御本仏とはいかなる御方かということを、理屈ではなく、眼前の強烈な事実を以て教えて下さったのが、竜の口の御法難である。私たち凡夫は、竜の口の絶大威力を拝するとき、はじめて御本尊様の絶対利益を信ずることができる」と。
9月18日
 宗務院、創価学会員による布教妨害・いやがらせ・脅迫・挑発・暴力行為等を報告するよう、末寺に通達。
9月19日  創価学会、各部代表協議会開催(学会本部)、池田大作名誉会長「御本尊への供養を自分や家族のぜいたくのために利用したり、供養して当然と傲ったり、いわんや脅して供養を強要したりする者がいれば、大聖人に師敵対する謗法の者であろう」(「聖教新聞」9月21日号 )
 秋谷栄之助会長、第四十六回本部幹部会で、「宗門は天魔と化して、信者ドロボウに狂奔」と。
9月20日  創価学会、青年部・教学部代表協議会、池田大作名誉会長「私どもは … 悪の勢力に対しては、絶対にひるんではならない。こちらが安易に "妥協" したり中途半端に "寛容" になれば、ますます増張し、かさにかかって圧迫を加えてくるだけである。『正論』の呼びかけに耳を閉ざし、『対話』すら拒む "毒蛇" のような心の人々に対しては、相手の非を完全に打ち破るまで徹底して戦い抜くことが、仏法者としての真実の『慈悲』に通じていくのである」
9月23日  創価学会、彼岸会法要を各地の会館で実施。
 第1回日米交流研修会開催、池田大作名誉会長「私どもは、広布と信心を破壊する天魔の所業は鋭く見破り、正法を守り、信心を守り、仏子を守り、民主主義を守るために、悪とは一歩も退かずに戦っていかねばならない」と。(「聖教新聞」9月25日号 )
9月26日  創価学会、池田大作創価学会インタナショナル会長、米国のハーバード大学で講演。
9月27日
 顕正会、9月度総幹部会開催。(川口総合文化センター) 9月度折伏成果 6,312名。
 浅井昭衛会長、諫暁書が10月13日に出来することを発表ののち、「この書は、正本堂の誑惑の始めと終わりを括ってその正体を白日のもとに晒したものである。その願いはただ一つ、戒壇の大御本尊に対し奉る不敬解消の一事である。…
 醜い抗争により、日蓮正宗が蔑られ、大聖人の御威徳が傷つけられているのが、私には我慢できない。ゆえに本書の中で、日本国民に対して、大聖人の全人類救済の崇高なる御精神、また日本および全世界の運命に関わりをもつ国立戒壇の御遺命を、たとえわかろうとわかるまいと、信じようと信じまいと、はっきりと示しておいた。… 諫暁書と顕正会挙げての大折伏があれば、戒壇の大御本尊の不敬解消は必ず成る」
9月27日  中外日報、「日顕法主が"邪宗の墓地"に先祖墓」と、禅寺墓問題の記事を掲載。
9月29日  創価学会、第1回アメリカSGI総会。池田大作名誉会長、阿部管長を「天魔」と罵る。(「聖教新聞」10月1日号 )
 秋谷栄之助会長、「学術部の日」記念の集いで「(宗門は)確かに伝統的な化儀や形式や建物はあっても、僧侶に信仰者としての気風は薄れ、むしろ他の既成宗教と何ら変わりがない職業化が目立ってきている。あたかも封建時代の檀家制度が理想のような時代錯誤の感覚で、権威に固執し、檀徒づくりに狂奔している」と述べる。(「聖教新聞」9月30日号 )
9月29日  創価学会、総本山内の登山センターと雪山坊を宗門に明け渡す。
 総本山警備の「日光警備保障」(学会設立)、総本山との契約を解除さる。
9月29日  国税庁、創価学会に対し第2次調査開始。
9月30日  創価学会、聖教新聞、秋谷栄之助会長「人法一箇の御本尊を信仰し、大聖人に帰伏していくのが私どもの信心である。それを、法主への信伏随従にすりかえるのは、大聖人の御指南に反するものであり、三宝破壊の邪義である」
10月1日  創価学会、第1回アメリカ青年研修会。池田大作名誉会長、阿部日顕管長を「民部日向そっくりで三宝破壊の人」と批判。(「聖教新聞」10月4日号 )
10月3日  創価学会、カナダ・アメリカ最高代表者会議、池田大作名誉会長「学会を『波木井』というのであれば、日興上人のごとく、『我も住むまじき』として、学会寄進の寺院等からは出ていくのが筋だ。… 日達上人は(私のことを) "昭和の南条時光" と云われ、今の宗門は『波木井』と誹謗する。… 思えば堕落僧・日向も、謗法を容認し、折伏に励まず、酒宴で醜態をさらし、日興上人を『外典読み』とまで誹謗し、大聖人の清流を破壊してしまった」と。
10月4日
 宗門、スペイン王国で、法人「正法日蓮正宗スペイン」許可。野口スペイン理事長、副本部長、本部婦人部長らSGIメンバー700名の内、140名ほどが脱会し正宗側へ就く。
10月5日
 宗門、日蓮正宗時局協議会「日顕上人ご建立の墓石に対する学会の誹謗を破す」を刊行、全国の教師宛てに送付。
10月8日  カナダ、カレドン市議会。創価学会による文化会館建設の許可申請を否決。
10月9日  創価学会、学術部の日記念の集い、秋谷栄之助会長「"法主根本主義" は三宝破壊の邪義 … 宗門は、信伏随従という言葉を、信徒を従属させ、拘束するための "道具" として使っている。権威権力によって、信徒に盲従を強いる道具とすることは、宗教としては最極悪であり、断じて許されない」(「聖教新聞」10月10日号 )
10月9/20日
 顕正会、10月度御書講義、「兄弟抄」を拝読。(全国136六会場)
10月10日  創価学会、小田原記念音楽祭、池田大作名誉会長「檀那(信徒)を、自分の "食いぶち" としてしか考えない。その "食いぶち" 得るために、檀那を確保しようとし、ガツガツと供養を得ようと貪る。そのためには手段を選ばない、平気でうそをつく。人を救う慈悲など、まったくない。… こうした『邪見』の僧を、大聖人は、『狗犬の僧』と、厳しく断じられた」(「聖教新聞」10月12日号 )
10月11日  創価学会、"破門" に備え、阿部日顕管長を「日顕」と呼び捨てにすることを宣言。
 秋谷栄之助会長、栃木・千葉の本部研修会において、宗門を「天魔・極悪」と断じ、「法主本仏論」「御書部分論」「波木井礼賛」を強く批判。(「聖教新聞」10月12日号 )
10月13日
 顕正会、御大会式、本部会館で厳修、「御付嘱状の重大性心腑に染めよ
 浅井昭衛会長「御付嘱状は、大聖人の一代三十年の御化導のすべてを括って日興上人に示し給うたものであるから、御書四百余篇の中では最も大事である。この短い御文の中に、大聖人様の下種仏法の肝要が、すべて尽くされている。…
 日本国一同に戒壇の大御本尊を信じ奉り、国家意志の表明によって国立戒壇が建立されるならば、この戒壇建立は、そのまま日本国が事相に本門下種の大戒を受持したことに当り、そのとき、戒壇の大御本尊の功能により、"防非止悪" の戒徳また国家・社会に事相としてあらわれる。…
 国家においても十界があるが、修羅界の国家は、内には国家権力を以て人民をしいたげ、外には他国を侵略する。ソ連などはまさに修羅界の国でした。修羅界なるがゆえに軍備を拡張しすぎ、それが経済の破滅をもたらし、いまついに連邦の事実上の解体にまで至ったのです。この現象を見て、世間では「冷戦は終った」といいます。しかし、米ソの冷戦の終りが、新しい戦国時代の始まりであることに気づく者はほとんどいない。これから世界は、間違いなく無秩序と混乱の戦国時代に入ります。見てごらんなさい! ソ連は各共和国に分裂して互いに相争うようになったでしょう。…
 この重大な御遺命を破壊せんとする者は、まさに御本仏の終窮究竟の本願を破壊し、あの流罪・死罪をも忍び給うた一代三十年の御化導を泡沫に同ぜしむるの大罪を犯す者であります。昭和四十七年と六十五年(平成二年)、御遺命は危うく破壊されんとしたが、危機一髪のところで、大聖人様の御威徳によって破壊を免れました。
 そして今、この大罪の恐しさを感じてか、阿部管長は本年に至って「正本堂は御遺命の戒壇ではない」と云い始めた。顕正会の諫暁すでに二十一年、ようやくいま、正本堂の誑惑だけは崩壊いたしました。残るところは、戒壇の大御本尊に対し奉る不敬解消、この一事だけであります。
 ここに今回の諫暁書の重大意義がある。… 直ちに阿部管長に一冊送附いたしました。もう池田大作には送らない。すでに時は過ぎている。彼を諫めるつもりは毛頭ありません。懺悔なき一闡提は、もう亡ぶだけであります。阿部管長は昨年の諫暁書の時には送り返してきました。しかし今回は受け取っております。願わくば――、法のため、国のため、真剣に本書に目を通し、真の改悔を以て戒壇の大御本尊への不敬解消を速かになされんことを、私は心から念願しております。…
 顕正会は一分の油断もなく、ただ身を捨てて完結への御奉公に驀進するのみであります。この諫暁書と顕正会の死身弘法があるならば、御遺命守護は必ず完結する」
 浅井昭衛著「『学会・宗門』抗争の根本原因」(国書刊行会)発刊さる。
10月14日
 顕正会、教学部、「依義判文抄」第5回講義。(板橋産文ホール)
10月14日  創価学会、東京・小金井の本部研修会。山崎尚見副会長「法主・本尊一体不二論」および僧侶の「妻帯」を批判。
10月15日
 宗門、創価学会処分のための重役会議。大石寺東京出張所(文京区・西片)で開催。
10月15日  創価学会、新潟の本部研修会。秋谷栄之助会長、宗門を「六師が末流」「仏法破壊者」「魔の眷属」と罵る。
10月16日
 宗門、「正本堂のご指南に対する創価学会の『再お伺い書』の問難を破す」を発表。(「大白法」350~353号 )
10月17日
 宗門、全国教師指導会開催、参集した四百余人の中から六人の代表僧侶が選ばれ発言。
 青山聴堂師・石橋頂道師・高野法尊師・梅屋誠岳師・花野充道師・水島公正師、
 ① 創価学会への解散勧告
 ② 池田大作・秋谷栄之助・森田一哉の除名
 ③ 御本尊下附の停止
 ④ 登山の停止
等の要望を述べる。
 藤本日潤総監、「十月末までに、各教師は署名捺印をもって要望書を提出せよ」と指示。(「文藝春秋」平成4年1月1日号 )
10月17日  創価学会、関西最高協議会。池田大作名誉会長、阿部日顕管長を「三位房」「大悪魔」と罵る。(「聖教新聞」10月19/20日号 )
10月19日
 宗門、梅屋誠岳師を急拠、渉外部主任に抜擢。
10月20日  創価学会、日顕上人退座要求署名運動を開始。
10月21日
 宗門、藤本日潤総監、創価学会・秋谷栄之助会長に対し、"学会葬"停止の「通告文」を送付。
「最近、創価学会では、会員のみの同志葬・友人葬と称すみ僧侶不在の葬儀(以下、学会葬という)を執行するなど、組織を挙げて、本宗伝統の化儀を改変しております。これは、まさに大聖人の仏法と富士の立義を破壊する謗法行為であり、日蓮正宗として、絶対に認めることはできません。
 一、日蓮正宗の信仰の根幹は、大聖人・日興上人以来の師弟相対の信心化儀を中心とした、化儀即法体の法門にあります。…
 二、そもそも本宗における葬儀とは、故人の臨終の一念を扶助し、臨終に正念を遂げた者も遂げられなかった者も、ことごとく、本有の寂光へと尊き、本因妙の即身成仏の本懐を遂げしめる重要な儀式であります。…
 三、日興上人の『曾禰殿御返事』に「なによりは市王殿の御うは(乳母)他界御事申はかり候はす、明日こそ人をもまいらせて御とふらひ申候はめ」と、当時、僧侶が導師を務めて信徒の葬儀を執行したことを示された記述が存しております。…
 四、次に、現在葬儀において必要とされる戒名と位牌について述べておきます。戒名とは、仏法の三帰戒を受けた名でありますから、まさに法名と同意であります。…
 五、以上、本宗本来の化儀・化法の上から、葬儀の在り方を述べました。創価学会においても、牧口常三郎初代会長の葬儀は日淳上人(当時、歓喜寮主管)の導師によって、戸田城聖二代会長の葬儀は日淳上人の大導師によって、北条浩四代会長は日顕上人の大導師によって執行されました。…
 このように、導師御本尊を奉掲せず、僧侶を不要とし、戒名・位牌等を愚弄する学会葬は、明らかに本宗の血脈師弟義に背いた大謗法であります。このことは、創価学会の本宗信徒団体としての存立自体に、大きく影響を及ぼす問題であると考えるものであります。よって、貴殿らには、以上のことを深く反省された上、学会葬の誤りを率直に認め、速かに本宗本来の化儀に改めるべく、その措置を講ぜらるよう、厳に、通告するものであります」
10月21日  中外日報、「大石寺のイメルダ 阿部日顕法主夫人」を掲載。
10月23日  創価学会、第41回中央会議 (東京・創価文化会館)、秋谷栄之助会長「昨年の夏、宗門は、いわゆる『C作戦』なるものを画策していた。『C作戦』とは、学会、名誉会長を『カットする』=『切り捨てる」という作戦である。つまり、名誉会長を総講頭から解任し、日蓮正宗と創価学会とは関係がないと世間に公表し、学会組織の徹底的な壊滅を謀る、というものである」(「聖教新聞」10月25日号 )
10月24日  内外タイムス、「大石寺のイメルダ」を掲載。
10月25日
 顕正会、10月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、10月度折伏成果 4,425名。
 浅井昭衛会長、宗門の "池田除名手続" の開始、学会の "阿部日顕管長退座要求" 署名等、抗争が極点にさしかかりつつある現状を説明、自己保身のために日蓮正宗・大石寺そのものを傷つけ、五百万学会員を悪の道連れにしようとしている池田大作を、「悪知識」と喝破。
 さらに「私は、池田が昭和49年8月12日、宗門をそそのかして顕正会を解散処分にした直後、豊島公会堂で臨時班長会を開き『仏法の破壊者、池田大作を宗門から追放しよう! この卑劣なる解散処分こそ、やがて学会の命取りとなり、池田がその恥を天下に晒すことになる』と云った。17年前のこの叫びが、今日ついに、大聖人様の御意により、事相になる時がきた。… 御遺命守護完結への最も重大なるステップこそ、御遺命破壊の元凶・主犯たる池田大作の宗門追放である」と。
10月25日  創価学会、聖教新聞、「宗門の "黒い意図" を破す」の連載を開始。
10月28日  創価学会、地涌、創価学会処分の「要望書」に、署名拒否した僧侶を紹介。(「同誌」301号 )
10月29日  中外日報、「日顕一派こそ "現代の波木井"」と、批判記事掲載。
10月30日
 顕正会、壮年部決起大会開催、参加者 762名。浅井昭衛会長、信心第一の人生こそ最も大事であること、ついで大石寺と国家の関係を説明、「現在の未曽有の抗争は、未曾有の国難の前兆である」と。
10月30日  創価学会、緊急会議開催、宗門を批判しつつも、御本尊についての不安の声上がる。福島啓充弁護士(副会長)「破門には訴訟で対抗する。猊下も裁判に引っ張り出す
「天魔がゆく」(ビデオ)を作製、全組織に流す。
 秋谷栄之助会長、支部長会において「大御本尊を私物化しようとする陰湿な心は、大謗法である。大御本尊の願主は僧侶ではない。大御本尊は、法主の専有物なのではない」と。(「聖教新聞」10月31日号 )
11月1日
 顕正会、「冨士」特別レポート、海老原秀夫「悪侶小川只道の正体、ますます白日に
11月2日  創価学会、聖教新聞、青木亨副会長「供養貪る僧は『無用の長物』」と。
11月3日  創価学会、全国壮年部幹部会(創価大学)、秋谷栄之助会長「宗門は、自らの謗法の実態を覆い隠し、学会は異流義であるからとして破門をしたい、また、そのように宣伝をしたい、そして、多くの人にそう思い込ませたい、と姑息な手を打とうとしている。これこそ聖職者の常套手段の "たぶらかし" である。… 破門されれば血脈が切れて功徳がなくなると脅してくるかもしれませんが、謗法容認の宗門に、もはやそのような資格はない」と。
 秋谷栄之助会長「学会は一貫して、大聖人の仰せ通り、正法・正義を行じております。したがって、正法・正義を実践するのが日蓮正宗であるなら、創価学会こそが日蓮正宗であり、謗法の宗門は異端であります」(「聖教新聞」11月4日号 )
11月4日  創価学会、第二東京文化音楽祭総会、池田大作名誉会長「宗門が、戦略的に、創価学会の破門や解散を持ち出してくることは、当然推測できることであり、そうだとしても別に驚くほどのことでもない。学会は、宗教法人法にのっとって設立された "独立した人格" を持つ宗教団体である。ゆえに法的に宗門が何を云ってきても、何の実効性もない」と。
11月5日  宮澤喜一内閣発足。宮澤喜一、第78代内閣総理大臣に任命さる。
 自由民主党の総裁選で、渡辺美智雄、三塚博を破って、宮沢喜一が首班となった。
11月6日  創価学会、中央会議開催、秋谷栄之助会長「宗門は日顕が本、大聖人が迹という『顕本仏迹論』を作り出した。… まさに『法滅の法主』と云われてもやむをえない。… このような悩乱ぶりは、日蓮正宗とは全く縁もゆかりもない、否、正宗そのものを破壊する "日顕宗" になったと断ぜざるを得ない」と。
11月7日
 宗門、創価学会に「解散勧告書」を送付。
「創価学会は、本来唯授一人血脈付法の法主の指南、及ぴ教導のもと、日蓮正宗を外護し広宣流布へと挺身すべき本宗信徒の団体であります。ところが、最近創価学会は、自らの本分を忘れ、本宗信仰の命脈たる下種三宝義、並びに血脈相伝義をはじめとする本宗伝統の化法・化儀を、己義をもって改変し、他宗教さながらの様相を呈しております。日蓮正宗としては、これまで慈悲の立場から、種々の指導・善導に努め、教誠等をもつて反省懺悔を求めてきましたが、創価学会は全くこれを無視し、かえってあらゆる手段をもって、法主・宗門に対して、誹謗・攻撃を加えつづけてきております。よって、もはやこれ以上、看過することはできず、ここに創価学会に対し、解散を勧告するものであります」
11月7/20日
 顕正会、11月度御書講義、「聖人御難事」を拝読。(全国139会場)
11月7日  創価学会、七五三祝を各地の会館で行う。
 聖教新聞、「宗門は正宗教義破壊の日顕宗」と掲載。
11月7日  創価学会、全国県長会議(東京・広宣会館)、秋谷栄之助会長「(学会に対して)『解散』を求めるということならば、宗門は広宣流布そのものを破壊する、仏法上、極悪の大謗法であることが決定したといえよう。…『日顕宗』ともいうべき邪宗と化したのは宗門である。… 大謗法の "日顕一派" が、学会に解散を求めるなど、まったく筋の通らない話であり、また法的にもそのようなことに何の意味もない」と。さらに、阿部日顕管長の「十の大罪」を挙げ、「宗史に大汚点を残した法主」「傲慢と邪悪の法主」「平成の提婆達多」と罵り、"退座要求大署名運動" の開始を宣言。
 副会長の総数は180名となり、総合教学部長に青木亨が、新教学部長に斎藤克司が就任、47人の新師範が発表された。(「聖教新聞」11月8日号 )
11月7日  読売新聞(夕刊)、"創価学会解散勧告" を報じる。「現在の学会の活動路線そのものが同宗の教義に折り合わないことを明確にするため、解散勧告を行うことに固まったとみられる」
11月8日
 宗門、梅屋誠岳師(渉外部主任)、大石寺常灯坊で記者会見。「池田氏の仏法解釈は宗門の教義・信条に著しく違背。こちらは同氏の信仰姿勢を問い糺している」と。
11月8日  創価学会、秋谷栄之助会長・山崎尚見副会長・野崎勲副会長、聖教新聞社で記者会見。「教義から脱線したのは宗門であり、日蓮大聖人より日顕法主の方が偉いというのでは、もはや日蓮正宗ではない」「法主の退座要求署名を今後はSGIと共に学会ぐるみが行っていく」と発言。
11月8日 「中外日報」、「宗門いまや"日顕宗"に」と特集組む。
11月9日  創価学会、「聖教新聞」に「C作戦」の全文を写真入りで掲載。
11月10日  公明党現職市議団長(埼玉・川越市)水口和夫、創価学会を脱会、公明党を離党。
11月13日  創価学会、聖教新聞紙上に「SGIの声」と称し阿部日顕管長の「解散勧告」を激しく非難。「傲慢で恫喝的な、しかも、二枚舌の金儲け主義の極悪聖職者」「悪魔的行為」「法主にあるまじき冷酷な謀略、非人間性、非社会性の仕打ち」「歴代法主の中の最低法主」「破壊僧、堕落と欺瞞と二枚舌」等々。
11月14日  創価学会、秋谷栄之助、阿部日顕管長を「日顕法主こそ前代未聞の謗法法主」「日蓮正宗を滅ぼす『法滅の妖怪』であり『時代の妖怪』である」と罵る。
11月15日
 顕正会、日目上人御報恩勤行会、本部会館で厳修、「涙なくして拝し得ぬ死身弘法
 浅井昭衛会長、日目上人が最後天奏の時に所持された申状の末文につき「『先師の地望』とは、日蓮大聖人が胸に懐かれ給うた大願、すなわち御遺命の国立戒壇建立である。日目上人がいかに御遺命を重しとされていたか、この一文の中に深く拝することができる。…
 いよいよ広宣流布の前夜を迎えた今、私たちの立場でこの『先師の地望を遂げんがために』の御奉公を考えるならば、いま正系門家において失せんとする国立戒壇の御遺命を守り奉り、一国に折伏弘通を進めていくことこそ、まさしく『先師の地望を遂げんがため』の御奉公である」と。(「冨士」第328号 )
11月16日
 顕正会、「依義判文抄」第6回講義。(板橋産文ホール)
11月17日  右翼の街宣車、大石寺でイヤガラセ行動を開始。
11月17日  サンデー毎日、野崎勲副会長インタビュー記事掲載。
「質問 もう一点、「極悪」とか「天魔」とか呼ばれる日顕法主の書き写したご本尊を拝むのに、抵抗はないでしょうか。
 野崎 抵抗ある人は、いると思いますよ。いますけど、ご本尊というのは、日蓮大聖人が書いたものをそのまま書写しているわけですよ。日本語では書写ですが、英語でいえばコピーですよね。ご本尊に功徳があるんであって、法主であれば誰が書写したかというのは、問題じゃないんですよ。
 質問 信徒としては、本山に参拝したいと、思いますよね。
 野崎 当初、確かに寂しいという人もいましたけど、同時に、こういう形になってきちゃうと、その本山の座主は日顕法主ですよね。法主自身が狂っちゃってるんだから、会員は、そんなところ行きたくない、という心情になっていますよ。あの法主が退座するまでは本山に行かない、という皆さんが多いんじゃないですか。 (「同誌」11号24日号 )
11月18日  創価学会、「創立の日」記念SGI勤行会。池田大作名誉会長「相伝書は、かつては秘伝の書として伝えられてきたが、… 現在では、その内容は公開され、オープンになっている。… 僧侶だけが知っている、何か特別な根本の法門があるというのではない。日蓮大聖人の仏法の根幹は、「三大秘法」であり、その根本中の根本は「本門の本尊」である。日蓮大聖人が、弘安二年( 一二七九年)十月十二日に御建立になられた、一閣浮提総与の本門戒壇の大御本尊こそ「本門の本尊」であられることは、いうまでもない」と。(「聖教新聞」11月21日号 )
11月19日 「中外日報」、阿部日顕管長の私行を暴く。
11月20日
 宗門、総本山で御大会奉修。右翼街宣車の妨害で「お練り」の信徒参列は中止。
 阿部日顕管長「今や創価学会は、その本来の正法広布の目的と使命を忘れ、大聖人の五段の相対の元意と甚深の法脈に背き、特に、内外雑乱して世間に媚び、利養に貪著し、悪心を懐き、常に世俗の名誉権勢を思い、多くの民衆を誑惑して我見の仏法を申し狂い、正法を持つ僧俗を誹謗し讒言しております。かかる池田創価学会は、もはや昔日の如き正しく正法を弘通する団体ではなく、自らその使命を拠棄した、三宝破壊の集団と化しております。故に本月の七日をもって、宗門においては、創価学会に対し、断固、その解散を勧告いたしました」(「大日蓮」第550号 )
11月24日  右翼街宣車、20台が大石寺に集結。夕刻、境内に火炎ビンが投げこまれる。
11月26日
 顕正会、11月度総幹部会開催。(川口総合文化センター) 11月度折伏成果 6,342。二十六万達成。
 浅井昭衛会長、学会・宗門の抗争がその極に達しているさまを説明ののち「権謀術数や謀略合戦では宗門は学会の敵ではない。その力は大人と子供ほど違う。宗門は御遺命違背を心から懺悔し、大聖人様の御守護を頂く以外にはない」
「法主として大事な御遺命に背いたその罪の重大さを思うならば、阿部日顕管長は五体を地に投げるほどの本物の懺悔に立たなくてはならない。その懺悔のしるしとは、戒壇の大御本尊を、直ちに不浄の正本堂より御宝蔵に遷座し奉ること、これ以外には断じてない」
 さらに北東アジアの危機と顕正会の使命について言及、「明年を躍進の第一年として、断じて三十万を成し遂げたい」と。
11月27日  創価学会、各部代表者会。秋谷栄之助会長、阿部日顕管長の御大会式での発言について「日顕法主一派は、日興上人の正流に真っ向から反し大聖人減後退転した五老僧の眷属であると断ずる」「日顕法主という人はどこまでへ理屈の天才、いじわると邪悪の製造者なのか」と罵る。
11月28日
 宗門、創価学会に「破門通告書」を送付。
「創価学会は、法主並びに宗門の、たび重なる慈悲の教導に背反し、本宗の法義・信仰を著しく改変して、仏法破壊の大謗法団体と化したのであります。ここにおいて、本宗は、創価学会の過去における外護の功績が、いかに甚大であろうとも、謗法厳誡による宗門七百年の伝統法義護持と真の大法広布を目指す上から、もはや日蓮正宗の信徒団体として認めることができません。よって、日蓮正宗は、宗教法人創価学会を破門に付し、以後、日蓮正宗とは無関係の団体であることを通告いたします。さらに、このような創価学会の指導を受け入れ、同調している全てのSGI組織、並びにこれに準ずる組織に対しても、これを破門に付し、以後、日蓮正宗とは無関係の団体であることを通告いたします」(「大日蓮」550号 )
11月29日
 宗門、藤本日潤師等、常灯坊で記者会見。破門通告について「信仰上の追放処分で、信徒団体への措置としては最大の厳罰」「しかし会員個人は信徒であるので、目覚めて、創価学会を辞めて日蓮正宗の信者になるよう働きかける」と述べる。
11月29日  創価学会、秋谷栄之助会長、聖教新聞社で記者会見。破門通告について「何の話し合いもせず、一片の通知で破門などという時代錯誤の措置をとることは中世の暗黒時代そのものであり、まったく理不尽というほかはなく、憲法に保障される信教の自由の精神を踏みにじる冷酷無残な暴挙といわざるを得ません。創価学会としてはこのような破門通告を受ける筋合いはまったくなく、また、具体的な根拠もないものであり、無効なものであると断ずるものであります。… 会員の信仰の自由を妨げたり、さまざまな形の権利を損うようなことがあれば、法的措置を考えねばならない」と。
11月30日
 宗門、全国教師指導会(総本山)、創価学会員への本尊の新規下附・再下附・分世帯下附停止を決定。
 阿部日顕管長「創価学会は五十ヵ所ぐらいで裁判を直ちに起こすそうですから。で、そこへ全部私を引き出すんだそうで。私も別にまあ、場合によったら行ってもいいかと思っている。別にどうってことはない、あんなもの」(「今、改めて問う創価学会・公明党」内藤国夫 )
 藤本日潤総監「まさに、闘いはこれから … 学会に『日蓮正宗』の名称を使用させない」と。
11月30日  創価学会、創価ルネサンス大勝利記念幹部会開催(東京・創価国際友好会館)。
 池田大作名誉会長「11月28日は、歴史の日となった。『11月』は学会創立の月であり、『28』は、法華経二十八品の『28』に通じる。期せずして、魂の"独立記念日"にふさわしい日付になった」と。
 秋谷栄之助会長、県・区に「儀典部」を設置することを発表、「新入会メンバーや分世帯の方々の御本尊下付の問題については、海外のメンバーと同じように、何の心配もありません。また、日本全国どこへ行っても会館もあり、また、どこの家庭にも御本尊が御安置されているのですから、そこへ行って勤行をさせてもらえばよいのです。あくまでも一人一人の信心の姿勢が大事であることを、互いに銘記したいと思います」。さらに、「日蓮正宗の名称不使用」について「現宗門こそ謗法の"日顕宗"であり、日蓮正宗を名乗る資格がない。学会が今後、日蓮正宗という名称を使うかどうかは全くこちらの自由であり、とやかく云われる筋合いはない」(「聖教新聞」12月2日号 )
11月 日  龍年光、「有徳王」を発刊。阿部日顕管長、題字を揮毫。
「龍は日顕をあおり、できもしない創価学会の「法定解散」をするという目的で、法華講組織を総動員して署名運動をした。集められた署名簿は、4月2日、龍の手によって東京都知事に提出されたが、東京都の対応は"門前払い"同様の扱いだった。憲法や宗教法人法を知っていれば、行政が宗教に介入することなどできはしないのは常識である。龍の妄語を真に受けた日顕は、宗教法人のトップでありながら、みずからの依って立っている法律すら知らない者として、世の人々にその無知を笑われただけだった。
 この創価学会「法定解散」の妄動をするにあたり、それを煽動するためにつくられた小冊子があった。龍が理事長をする「財団法人土と人間の蘇生の会」が発行した『有徳王』と題する小冊子である」(「地涌」448号 )
11月 日 「中外日報」編集部、「崩壊する日蓮正宗」を発刊。
12月1日
 宗門、「創価学会員の皆様へ」と印刷したハガキ、および「破門通告書」掲載の「大日蓮」号外を広く創価学会員に送付。
 小川只道師、日本共産党「赤旗」誌(日曜版)のインタビューに登場、創価学会を批判。
12月1日
 顕正会、冨士、編集部「「叱呵痴犬抄」の再掲に当って
「五年前の昭和六十一年、「本門正宗」と名乗る新邪教が横浜で旗上げし、その主宰者・小野寺日了と共謀者・玉井礼一郎の二人が「万年救護本尊」を模刻した贋造本尊を立てて大石寺を悪口誹謗したが、当時、顕正会会長・浅井先生に「叱呵痴犬抄」を以て完膚なきまでに破折されたことは、広く知られている。
 この破折により、小野寺は逼塞して消息不明となったが、共謀者の玉井は小野寺と別れたのち、懲りもせず、今度は自ら日礼などと名乗って再び「万年救護本尊」をかつぎ新邪教を開いているとのことである。… 玉井は本年に入って、自著の「立正安世論」なるものを阿部日顕管長に送附したとのことである。阿部管長は八月二十九日の教師講習会において、これを採り上げ破折しているが、その中で、小野寺・玉井等の曽ての「本因妙大本尊」なる誑惑が、五年前、妙信講により粉砕されていることを次のように述べている。
 阿部日顕管長「そのような勝手な推断でありますから、偽物であるということがはっきりと露呈し、特に妙信講のほうからも破折をされたので、この『大本尊ふたたび出現す』という本の編著者兼発行者である玉井礼一郎という者は、『これではとても駄目だ』と思ったのか、それまでは小野寺日了を師匠とするような形でくっついていたのだけれども、どうもそれから別れたらしいのです。そして今年になって、玉井は玉井で別に『立正安国論』をもじって『立正安世論』という本を出したのです。… 小野寺から離れた形跡があり、色々と塗り変えて自分の説を立てております。しかも、五年程前の『大本尊ふたたび出現す』で小野寺の走狗として自ら論じたことには一言も触れず、説を変えたことについての弁明もありません。まことに無節操、無責任極まる者であります」
 以上のような経過の中で、宗門僧侶から資料として「叱呵痴犬抄」を求める声もあり、また小野寺・玉井の誑惑を広く世に知らしめるため、さらには顕正会員の教学研鑽に資するため、ここに「叱呵痴犬抄」(昭和六十一年十月十三日刊)を再掲する次第である」
12月2日  創価学会、第49回本部幹部会、第3回埼玉総会開催、池田大作名誉会長「本日は、学会が "独立記念日" を迎えてから第一回の本部幹部会となった」
12月3日
 右翼団体、大石寺境内で爆竹を鳴らす。所化20人が木刀・鉄パイプで応戦、右翼リーダーに傷を負わす。
12月4日  創価学会、「創価新報」に「宗門汚した日顕法主の『暴力』と『遊蕩』」との特集を掲載。
12月6日  創価学会、「聖教新聞」に関快道と「C作戦」の関わりを発表。
12月7日  右翼団体「武士の会」、阿部日顕管長に対し「公開質問状」提出。
12月8日  創価学会、本部幹部会。池田大作名誉会長「正本堂は、一部の人間の自己満足や、一宗のみの繁栄を願って建立されたものではない。あくまでも全人類の平和と文化の発展のため、世界のすべての民衆に開かれた殿堂である。... もしも、現在の宗門のように民衆の殿堂を私物化し、"差別の殿堂"にしてしまうのならば、それは大聖人の御心に背くことになる」と発言。
 創価学会、「日顕法主退座要求署名が 1千6百万人を超えた」と発表。
12月10日  大石寺周辺の住民、右翼の街宣活動に対して「陳情書」を富士宮市議会・同警察署に提出。(「中外日報」1月7日号 )
12月12日
 顕正会、「依義判文抄」第7回講義。(板橋産文ホール)
12月14日  創価学会員(千葉県市川市)、阿部日顕管長と藤本総監に対し「破門通告」の撤回を求める「異義申立書」を提出。60日以内に回答ない場合は、静岡地裁に処分無効を求めて提訴すると通告。(「産経新聞」12月15日号 )
12月15日  創価学会、第1回川崎文化音楽祭。池田大作名誉会長「学会を破壊しようとする罪は無間である。『創価学会を地上からなくしてみせる』『全学会員を、ひざまずかせ、支配してみせる』と豪語した策謀者たちの黒い意図は、完全に失敗した」と発言。
12月17日  創価学会、「続・天魔がゆく/実録・C作戦」(ビデオ)を作製。
12月20日
 宗門、大日蓮、「創価学会の処置と今後の対応について」掲載。
「平成三年十一月二十八日付をもって、創価学会に対し破門を通告いたしました。さらに、創価学会の指導のもとにある、SGI組織並びにこれに準ずる組織に対しても、併せて破門を通告いたしました。従って、創価学会、SGI組織及びこれに準ずる組織は、日蓮正宗とは無関係になりました。この破門により、宗門は創価学会を認めないことになりましたが、個々の会員が寺院で受けた御授戒・御本尊下附は、創価学会員としてではなく、日蓮正宗信徒として受けたものであるから、個々の会員については、日蓮正宗信徒としての資格は残ります。…
 一、御本尊下附
 二、御授戒
 三、総本山登山
 四、御報恩御講
 五、各種法要・諸願
 六、墓地
 七、会館入仏式等創価学会からの願い出は一切受け付けない」(「同」552号 )
12月23日  創価学会、荒川・立川文化音楽祭。池田大作名誉会長、平成3年度中に世界各国から入手した"勲章"を披露し、自らの功績を誇る。
12月24日
 顕正会、12月度総幹部会開催。(川口総合文化センター)
 浅井昭衛会長「この一年を振り返ると、御遺命に背くことがどれほど恐ろしいことであるかということを、大聖人様によって眼前に見せて頂いた年であった」
「顕正会は、明年三十万を達成する。そしてその後数年すれば百万は必ず成る。濁乱の宗門、濁悪の日本の中に、大聖人様の御心のままに戦う捨身の百万の仏弟子の集団が出現する、その意義の重大さは到底言葉には尽くし難い」と。
12月25日
 宗門、日蓮正宗時局協議会、「=創価学会破折= 正本堂に関する御指南の真義」発行。
12月25日  創価学会、「日蓮世界宗創価学会」を出願。創価学会は、正式名称を "日蓮世界宗創価学会" に変更するため出願、平成5年3月31日に認可された。
 法道院主管・早瀬日慈師の腐敗を、法道院法華講幹部・藤原栄の "遺書" 発表を以て開示。
12月27日
 宗門、大石寺三門の「日蓮正宗総本山」の大看板、墨で汚される。
12月27日  創価学会、阿部日顕管長に対し「法主退座要求書」を送付、1,624万9,638人が署名。宗門、受取りを拒否。
12月 日  右翼街宣車、阿部日顕管長に見立てた人形を、三門前で引きずりまわす。
 

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