迷走する顕正会を斬る


淺井昭衞会長の足跡と変節

    顕正会年表 (私家版)


      
1月1日
 宗門、大白法、阿部日顕管長「新年の辞」
「しかるに一度目を転ずれば、世界各国もまた我が日本社会も、六道輪廻の中に存在する種々の宗教の対立と、それに基づく憎悪と怨念による果てしない闘争と破壊の環境の中で、種々の恐怖と混乱に右往左往する状態であります。これを宇宙法界に於ける因縁果報の絶対なる正理が籠められている妙法蓮華経の大法より照らすとき、この世界がその対立と抗争から脱却できない理由は、法界の実相たる六道四聖のあり方に無知である、あらゆる指導者層の念慮の狭小によるものであり、根本的には衆生の謗法罪障の悪業によるのであります。… 「個我」によるあらゆる対立や悪念・悪業の解決、これは個人より全人類の種々の問題に至るまで、共通する命題であります」 (「大白法」第636号 )
1月1日
 宗門、大日蓮、阿部日顕管長「新年の辞」
「僧侶たるもの、特に住職・主管は、大法広布への強い信念を元として、信徒への慈悲といたわり、そして大法に沿った正しく適切な教導を常に心掛けるべきである。また「維持経営ができれば、もうこれでよい」という観念が、もしあるとすれば、情けない限りである。大聖人様の大慈大悲による正法弘通に対し、もうこれ位でよかろうでは相済むまい。世界広宣流布は、僧侶の教導が根本であるが、僧侶だけで出来るものではない。… これらを踏まえて本年は、宗門の法華講組織内容を「宗規」に合わせて更に充実してゆくべきと考える。僧俗の真の和合の上に一層の広布の進展を計るべく、宗内諸師の協力と精進を祈り、一言、新年の辞とする」 (「大白法」第636号 )
1月1日
 宗門、宗務総監・重役・各部長「新年の御挨拶」
 藤本日潤総監「平成21年の御命題を仏勅と拝し、何としてもこれを成就達成するためには、一昨年の宗旨建立七五〇年慶祝記念法華講30万総登山の時の厳しい体験や教訓をふまえ、目標と計画をしっかりと立てることが必要と思います」
 大村日統教学部長「世界の情勢はいよいよ混迷を極め、民衆は塗炭の苦しみに喘いでいます。… 宗務院教学部としては、本年1月25日に初級教学試験を実施し、法華講員の教学力のレベルアップを図りたいと思います」
 早瀬日如庶務部長「国内外の情勢を見ると、国外にあってはイラク問題に象徴されるように、戦争や動乱、テロや暴動、災害や食糧難など、悲惨で不幸な出来事が至る所で起きています。また、我々一の身近な所でも、政治・経済・教育・医療等の様々な問題点が指摘される一方、凶悪な犯罪が頻発し、無惨な事件や事故が後を絶ちません。大聖人は諸御書の中で、これら世の中のあらゆる不幸と混乱と苦悩の原因は、邪義謗法の害毒によるものであり、この邪義謗法を破折しなければ、真の幸せも国土の平安も築かれないと仰せであります。… 就中、邪教と化した池田創価学会に対しては、講中が一致団結・異体同心して破折に当たっていくことが大事であります」
 石毛寅松大講頭「御宗門は、昨年の「広布大願の年」に引き続き、御命題達成の第二年目として、さらに一段と、広布推進を展開していくため、年間方針を「破邪顕正の年」と定め、実践テーマとして、
 1. 勤行・唱題の励行で信心の基礎確立
 2. 下種先拡大で折伏誓願目標の完遂
 3. 家庭訪問で人材の育成
 4. 御報恩御講と広布唱題会へ参加の徹底
 5. 教学研鑚で邪義破折の徹底
 6. 支部総登山の徹底で組織の充実強化
 7. 常に家族ぐるみの寺院参詣で法統相続の徹底
の7項目を決定し、発表されました」(「大白法」第636号 )
1月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、年頭の辞「御照覧直下の戦い
「末法濁悪只中の日本に、百万の清き仏弟子の大集団が出現した。世間の人々は、まだ誰もこの意義を知らない。… 日本の人々は、御在世には御頸刎ね奉るの大逆罪を犯しながら、七百年を経てなお御本仏を無視軽賎している。この罪は「用いずば国必ず亡ぶべし」に当る。また門下は一同に、国立戒壇建立の御遺命に背いて恬として愧じない。これ「悪しく敬はば国亡ぶべし」に当る。この二悪のゆえに、日本はいま亡びんとしているのである。
 このとき「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」と全日本人に告げ、一国を諌める戦いこそが、御馬前の法戦である。… 人心荒廃した日本の前途には、すでに国家破産と巨大地震が待ち受けているではないか。そして他国侵逼の影も迫りつつある。核と生物・化学兵器を持つ北朝鮮は、いつ暴発するかわからない。… すでに日本は一閻浮提大闘諍の大渦に巻きこまれつつあるのだ。… このことを、仏様の使いとして一国に知らしむる戦いをなすものは、顕正会を除いてはあるべくもない。百万の地涌の流類は、このために出現したのである。… さあ、百万の地涌一結して、勇躍歓喜、大事の御奉公に立とうではないか--。平成十六年 元旦」(「顕正新聞」第0952号 )
1月3日
 宗門、総本山、法華講連合会初登山会。
 阿部日顕管長「ただいま、皆様も御覧のように大講頭を5名、幹事を1名増員し、法華講本部の充実を図った次第であります。それと同時に法華講本部・支部の在り方、すなわち日蓮正宗法華講の総合的な相互の信行増進の意義をさらに充実していくことを目途として「講頭会」を開いていきたいと思うのであります。実は、このことは既に日蓮正宗の「宗制宗規」という規約のなかに折り込まれておったのであります。… 実は日達上人には深いお考えがおありあそばされて、実際の法華講としての本部・支部の連携の上の活動、日蓮正宗法華講の活動については、形だけの面において、しばらくそのまま差し置かれたと私は拝するのであります。というのは、創価学会は創価学会としての組織のもとに、しかも日蓮正宗とは別に宗教法人を取得して行っておりますから、そのような事情の上からの総講頭・大講頭の任命であり、それはけっして本来の姿ではなかったからであったと拝するのであります。…
 本年、いよいよ法華講の本部・支部ともに充実していくという意義を踏まえて、それを行うことになりました。… ただし、ここで申し上げたいことは、従来の法華講連合会との関係はどうなるのかというように思われる方があるかと思いますが、これはなんら、そこに蹉跌はありません。連合会は連合会として従来どおり、また現在、中央教議会・地方教議会等の行事も行われておりますが、これはそのとおりに行っていただくのであります。本来、法華講の本部・支部の在り方は、日蓮正宗の「宗制宗規」に謳われておったものなのです。そこのところを間違えないようにしてください。… 重ねて申しますが、連合会は連合会として従来どおりやっていただくことでもあり、そこになんら内容においてぶつかったり、蹉跌するようなことはないのであります」(「大白法」第637号 )
1月3日
 宗門、法華講本部体制を拡充。
 院達「今般、宗制宗規に基づいて法華講本部の体制を整備充実して本来の機能を発揮し、もって法華講員の信行増進及び大法広布を図るため、1月1日付をもって、下記の通り、法華講本部指導教師の新規任命、法華講大講頭の増員、法華講本部幹事の新規任命がありましたから通達いたします。… 記
 1) 法華講本部指導教師 藤本日潤・大村日統・早瀬日如
 2) 法華講大講頭 永井藤藏・渡邊定元・石渡秀男・河原昭太郎・大草一男
 3) 法華講本部幹事 下條映」(「大白法」第637号 )
1月9日  創価学会、斉藤克司教学部長、宗門へ訂正の手紙。
 登座後も要法寺(広蔵日辰師)の造読思想があったとして、創価学会は日精師を誹謗してきた。
 今回、斉藤克司教学部長が正式に「確かに日精はこの書では一応「或ル抄」の立義の誤まりを指摘しており、要法寺流の邪義にべったりというわけではない」と、従来の見解を訂正した。
1月11日
 宗門、唱題行の砌「法華講本部の拡充と破邪顕正について」
 阿部日顕管長「今般、妙観講講頭の大草一男氏を、総本山総代の渡辺定元氏らと共に、法華講大講頭に任命いたしました。これまで、法華講支部は全国にあったわけですが、法華講本部は名前はあったものの、機能していませんでした。… このように「宗規」に基づき、支部に対する本部の体制を確立させた次第であります。…
 総本山七百年の仏法に対して、わずか7,80年の歴史しかない創価学会・池田大作が久遠元初の仏法の根本であるなどという大それた考えを持っており、そういう謗法の根底が今日に至るまで存し、あらゆる面から宗門を誹謗しておるのであります。…
 総本山内には各塔中坊がありますが、坊にもそれぞれ昔からの檀家があります。これがまた創価学会の邪悪な影響を受けて、いまだに謗法の念慮をもって行っておる者も総本山の地元に残っておるのであります。… 聞くところによれば、法華講の信徒でありながら『聖教新聞』を取っておる人もいるようです。こんな間違ったことはないと思います。… ここにいる坊の住職達には、ひとつ今年はしっかりやってもらいたいと思います。今までのようないい加減な、すなわち各坊の檀家に対して、その謗法をそのまま認めているような住職は、住職自身がそこに破邪顕正の意識がないということにもなります」(「大白法」第638号 )
1月22日
 顕正会、1月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「戦後六〇年初めて自衛隊海外派遣」
 浅井昭衛会長「この大現証こそ『下種の本仏とはかくなるものぞ』ということを、理屈ぬきに全人類に見せて下さったもの。… 今度の一国諫暁こそ、まさにこのことを全日本人に教える第一弾である。… いよいよ熱烈の求道心をもって御書講義に馳せ参じてほしい。一月よりは二月、二月よりは三月と、水かさを増していきたい。…
 一国諫暁の年に符節を合わせるように、日本も歴史的な曲がり角の年になってきた。… いまの日本の置かれた状況を仏法士から見るならば、まさしく日蓮大聖人に背くゆえに、日本はいよいよ一閻浮提の大闘諍の渦に巻き込まれてきた、ということである。…
 本年以降は、いつ何が起きるかわからない時代に入ってきた。だから私は「曲がり角」と云うのである。… 今後、大地震・大彗星・異常気象・大疫病・テロ・大闘諍が徐々にその姿を現わしてくる。そういう段階に今年から入っていく。この日本を救うのは、いま国会で騒いでいる無責任な政治家たちではない、軽佻浮薄なマスコミではない、口舌だけの学者・文化人ではない。実に『日蓮によりて日本国の有無はあるべし』の重大なる仰せを命に刻んで戦う顕正会以外には絶対ない」
 菅谷克彦、内田健史、中井浩、磯村光正、副男子部長に任ずる。(「顕正新聞」第0955号 )
1月25日
 宗門、全国526の寺院で初級教学試験実施、9千8百余名が受験。
「この試験に向けては、昨年10月、宗務院教学部の編纂による「初級教学試験設問集」(平成16年度版)が受験者に配布され、全国の各支部においては … 教学の研鑽に取り組んだ。試験の問題には設問集より、「法華経の会座」「三類の強敵」「一念三千」「三大秘法」「四箇の格言」「日蓮大聖人の御事蹟」「御書要文」の7つが出題された」(「大白法」第639号 )
1月26日  中央公論新社、池田大作著「人生は素晴らしい」発刊。
2月7日
 宗門、総本山、"奉安堂建設御供養者名簿" 奉安堂須弥壇へ収納。
「奉安堂建設御供養者名簿、… 宗旨建立七五〇年慶祝記念の諸大法要において御法主上人猊下が着用された法衣一式、特別大法要と総本山奉安堂落慶大法要において御法主上人猊下が奉読された「慶讃文」、さらに『平成校定日蓮大聖人御書』をはじめとする宗旨建立七五〇年慶祝記念出版委員会から刊行された諸出版物、そして諸法要に参詣した僧俗に配布された記念品の数々も共に収蔵された」(「大白法」第640号 )
2月8日  しんぶん赤旗、日本歯科医師連盟が自民・公明・民主の115名に、総額 21億円の献金と報じる。
 公明党は、2000年から3年間、坂口力厚生労働省大臣に 100万円、池坊保子議員に 200万円の献金を受けていた。
2月16日
 宗門、総本山、宗祖大聖人御誕生会奉修。
2月16日
 宗門、大白法、「異流儀破折『顕正寺はどうなった!?』」
「平成10年3月、正本堂に厳護されていた本門戒壇の大御本尊は、奉安殿へ御遷座された。この出来事に、一喜一憂した男がいた。顕正会会長・浅井昭衛である。かねてから大御本尊が正本堂から御遷座されることをもって「御遺命守護の完結」と叫び、顕正会の年来の大目的としてきた。それが浅井にしてみれば、何の前触れもなく、大御本尊が御遷座されてしまった。慌てふためいた浅井は、この出来事を「還御」と称し、顕正会の戦いによって大御本尊を守護できたとすまし、「御遺命守護完結奉告式」なる式典を開いている。ここにおいて、まさかの御遷座の出来事によって、組織の存在の意義を失うこと(解散)を恐れた浅井は、会員に顕正会が新しい時代に入ったなどと言って、適当にごまかしている。このことからも、大御本尊が正本堂から御遷座されないことを一番願っていたのが、実は浅井だったと言える。… もはや、本来の目的を失った浅井よ。顕正会を即刻解散させるのが筋ではないのか!。…
 さて、浅井には、大御本尊御遷座に伴う組織の解散とともに、果たすべき事柄がまだある。顕正会には独自で建てた「顕正寺」という、寺まがいのものがあった。昭和53年3月に行われた同寺の落慶式で浅井は、「このお寺は誰のものでもない。(中略)御遺命守護完結のその日には、この顕正寺は時の御法主上人猊下に御供養申し上げる」(顕正新聞 昭和53年3月15日号)と、実直さを装い、顕正寺の寺院規則をペラペラ喋っている。爾来20年、大御本尊は御遷座され、「御遺命守護」なるものも完結されたはずだが、浅井は顕正寺の件には何も言及せず、頬被りを決め込んでいた。ところが浅井は、平成14年になると、突然、顕正寺の老朽化と納骨堂の収容能力の限界を理由に、同寺の全面建て替えを「新顕正寺建設」と、ひとまず発表している。(顕正新聞 平成14年5月15日号)しかし、それから1年後の平成15年5月には、驚くことに顕正寺を、何食わぬ顔で「冨士大石寺顕正会・典礼院」という、納骨専門の"会館"に全面的に建て替え、寺自体を完全に消滅させたのである。これが浅井の手口である。… 顕正会員達よ、顕正寺を消滅させた浅井昭衛に騙されるな!」(「大白法」第639号 )
2月26日
 宗門、院達「写真偽造事件裁判 ― 最高裁が宗門に上告棄却の不当決定」
「"御法主上人(個人)に対する名誉毀損を認めながら、日蓮正宗・大石寺(宗門)に対する名誉段損には当たらない" との常識はずれの高裁判決を黙過した怠慢決定」(「大白法」第641号 )
2月25日
 顕正会、2月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「一国諌暁見つめ陣列堅固に」
 浅井昭衛会長「追善回向の本義について述べておきたい。… 塔婆は一切不要である。… 御在世においては戒名などはない。熱原の神四郎殿を見よ。顕正会においては戒名などは要らない。御在世に立ち還って、俗名のままでいきたい。いまこのように決めるのは、顕正会は広宣流布の団体だからである。…
 いま顕正会の一国諫暁は、日本一同の仏法違背、謗法を顕わすものである。ゆえに必ず国に罰が出る。......第一回諫暁よりわずか七年間で、日本を取り巻く情勢は一変した。いわんや今度の本格的大規模の一国諫暁においてをやである。やがて全日本人が口を揃えて『本当に、日蓮大聖人のおっしゃる通りの世の中になってきた』と、怖気をふるうときがくる」
 横田高明 儀礼室長に任ずる。(「顕正新聞」第0958号 )
2月28日  創価学会、エリ-ト学者が強制猥褻事件で現行犯逮捕。
 有田晴也は創価大学法学部卒業後、英・ブラッドフォード大学に留学し平和学修士号を取得、英・ウォーリッタ大学で政治・国際学博士課程在学中。『ロンドンの街角から』というエッセイを、1年に渡り聖教新聞に寄稿していた。懲役2年4ヶ月、執行猶予4年の判決が出た。(「週刊新潮」6月13日号 )
2月 日  元創価学会幹部、ソフトバンク恐喝未遂で逮捕。ヤフーBBが先に漏洩した451万人に及ぶ顧客情報をネタに、30億円もの額を要求する恐喝未遂事件。
 元創価学会幹部・竹岡誠治、元聖教新聞社職員、右翼団体会長が逮捕された。竹岡誠治は創価班全国委員長、全国副男子部長を歴任、創価学会職員を辞めた後も創価学会・公明党と密接な関係を持つ。宮本顕治宅盗聴事件の実行犯であり、池田大作親衛隊組織「伸一会」のメンバーであった。
3月16日
 宗門、大白法「顕正会12年間の呪縛が解けて」
「"お金は一切かからない。功徳の体験がなければいつやめてもよい"という甘い言葉を信用して、素直に顕正会に入信してしまいました。最初は違和感を覚えた会合や活動も、しばらくすると染まってくるもので、浅井会長のアジ演説と先輩に後押しされ、21歳という多感な青年期と相侯って、顕正会こそ宗祖の御遺命を守る唯一正しい団体と信じ込み、活動に没頭するようになりました。やがて、男子部の班長、支隊長、総支隊副長と役職を与えられ、広宣流布に戦うのは顕正会しかないとの誇りと使命感のもと、「誓願」と称する勧誘ノルマを見つめ、毎日のように深夜まで活動しました。…
 そして平成10年、本門戒壇の大御本尊様が正本堂より奉安殿に御遷座されると、顕正会では「御遺命守護完結」として歓喜に沸きました。ちなみに当初、「御遺命守護完結」とは、大御本尊御遷座の他、宗門に国立戒壇論が蘇り顕正会が宗門復帰することを意味し、晴れて御登山が叶うとされていました。しかしこれら会員の夢だったことが反故にされたのは申すまでもなく、釈然としない気持ちが残りました。… 会長が、突如「66・67代の御相承は断絶した。しかし、血脈は断絶せず」と意味不明な事を言い出し、… 次々と会館が建設され、そこには元日蓮正宗僧侶から受け取ったとされる、まだ真新しく見える大幅の日布上人御書写の御形木本尊が安置されていきました。また自宅拠点に安置されていた、日達上人・日顕上人猊下御書写の本尊は、出所も真偽も不明の日寛上人の本尊に懸け替えられ、… 大いに不安な気持ちになりました。 御書講義の回数がめっきり減り教学誌は廃刊となり、近年中に発刊予定だった御書全集も一向に発刊されず会長ばかりが賛嘆されるようになりました。…
 国立戒壇論と12年間やっていた固執により、なかなか踏ん切りがつきませんでしたが、法義上の誤りを知りながら支隊長として指揮を執ることに、ついに耐え切れなくなり、… 意を決して顕正会での役職の辞退を上長に申し出ましたが、…「貴様は無間地獄へ堕ちる」と連発され … たった一本の電話により除名が告げられました。… これが顕正会の実態でした。国家を救うなどと表では嘯きながら、無慈悲な組織の実態を最後に見せてもらい、長かった顕正会の呪縛がようやく解けました」(「大白法」第641号 大宣寺支部 大野勝保 )
3月20日
 顕正会、塔婆建立を廃止。(「顕正新聞」第0956号 )
3月27日
 宗門、総本山、法華講講頭会開催。
 阿部日顕管長「各寺院あるいは教会において、… 法華講支部が結成されているのでありますが、その支部には当然「規約」があり、その上から講頭・副講頭・幹事・会計等があって運営が行われている。… 法華講の支部はあくまで「宗制・宗規」によるところの法華講支部であります。
 それに対して、連合会は …「宗制・宗規」によるところの存在ではないのです。そこのところを誤解しておる人がありまして、法華講支部が集まって地方部になり、地方部が連合会を構成しているのであるから、組織的に連合会の下に地方部があり、地方部の下に各支部があるというような形で考え、… その僧侶までが地方部長の下にあるというような、… そのような意識を持っておる人が、ままあるのではないかと思われます。それは大きな間違いであります。…
 では、「この講頭会はいったい何なのか」というように、皆様方の考えのなかにおいて認識が不充分であるといけませんので、それについて少々申し上げたいと思います。… その「宗制」は第七章までありますが、そのうちの第五章に「日蓮正宗法華講」という規定があります。ここが日蓮正宗の法華講、すなわち皆様方の法華講支部も含めての一切の元なのです。… つまり法華講は、本宗の寺院・教会に所属しておるところの … 「檀信徒」を総括しておるのであります。…
 次に、法華講には本部と支部があるということです。… 連合会は本部ではなく、あくまで連合会です。… 第百五十九条、本部の役員ですが、「総監の意見を徴して管長が任免する」ということになっております。これは総講頭・大講頭・幹事・会計の、本部の役員についてのことです。…
 次に第百六十七条。ここが一番大事なところなのです。「講頭会は、左に掲げる事項を審議し、必要により宗務院に建議する」とあります。… 講頭会の実際の審議では、私どもは退席いたします。僧侶は退席いたしまして、総講頭が会長となり、… 総講頭・大講頭、それから講頭の全部の御意見が色々と出てきて、そこにいわゆる大事な問題を審議していくということであります。… 議決されれば、宗務院に建議することもできるということになっております。…
 皆様方は「講頭会を突然開催して、いったい何を考えているのだろう」というように思われるかも知れませんが、… 日蓮正宗の法華講が名実ともにその充実を図り、もって広布への大前進を行っていきたいということの気持ちの上から、ここに講頭会が開催されるという次第であります」(「大白法」第642号 )
3月27日
 宗門、総本山、春季総登山会・法華講連合会第41回総会開催、2万9千8百余名が参詣。
 阿部日顕管長「講頭会が昨日行われまして、… 講頭会は、要するに信徒の方々の盛り上がりによる決議でありますから僧侶は座を外して、その場におりませんでした。その在り方について、「では、法華講連合会は一体どうなるのか」というようなことをお考えになっていらっしゃる方があるようにも伺いました。これは全く杞憂であります。講頭会は講頭会としての在り方があって、それを具体的な形で推し進めたに過ぎません。…
 法華講連合会は … 講頭会とはまた違った意味で、宗門の僧俗一致、和合団結によるところの広布への大前進を実際に推進していく具体的な形としての団体という意味において、法華講連合会の存在意義は、これから未来にわたって絶対に存するのであります。… したがって、連合会は講頭会とそこになんら抵触するものではありません」(「大白法」第642号 )
3月28日
 顕正会、3月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「一国諌暁の全貌を知り、満場感涙」「亡国の大災難 前以て全国民に告知」
 浅井昭衛会長「私はこの心血注いだ諫暁書を、日本のすべての人々に送りたい。しかし一人ではとうていできない。そこで皆さんの力を借りたい、全顕正会員にこの重大なる戦いを手伝ってほしい。百万顕正会員の力を以て、未だかってない大規模な配布をなし遂げたい。こう念願しているが、皆さんどうか …
 この諫暁書で広宣流布の勝負を決したい。日本を救わねばならぬ。… この諫暁書は広宣流布のその日まで折伏に使われるべき書である。折伏理論書は入信した人のため、この諫暁書は折伏の相手に読ませるため。まさに広布のその日まで、国を救うミサイルとなるのがこの諫暁書である。…
 この書は怨嫉の心なく読めば必ずわかる。しかし末法は『逆謗の二人』で充満しているから、必ず怨嫉がある、悪口罵詈がある。しかし私は、へつらってわかってもらおうなどとは思わない。よし、憎まば憎め、すべてを大聖人様に任せ奉る、そして諸天の働きを待つという思いである。…
 たとえ国中の者が悪口し嘲笑しようとも、「もし言ったとおりになったら、そのときどうする』この確信で私はいく」(「顕正新聞」第0961号 )
(※ いまは、文献学・仏教学・宗教学・宗教哲学等という、多くの関連する学問分野がある。そうした成果を無視し、自己流に日蓮大聖人の御文を繋ぎ合わせ、偏見と妄想で "日本が亡ぶ" と叫んでも、まともな人は相手にしない。浅井昭衛会長は必要な勉強も努力もせず、"わかってもらおうなどとは思わない"・"憎まば憎め" と逆ギレし、"すべてを大聖人様に任せ" と責任を転嫁している。どんな妄想を抱こうと勝手だが、"皆さんの力を借りたい" などと、他者を巻き込むことは止めにしよう。御一人で、国家を諌暁された大聖人から、お叱りを蒙ることだろう。櫻川 記 )
4月4日
 宗門、総本山、4月度広布唱題会。
 阿部日顕管長「今、民主主義の社会の上から、世の中では「自由・平等・尊厳」ということがよく言われております。しかし、本当の意味で自由を持っている人がはたしてあるでしょうか。また、平等の境界を本当に掴んでいる人がどれだけいましょうか。さらに、侵すべからざる生命の尊さをそのまま顕しておる人々がどこにおりましょうか。私はここに、大聖人様の下種仏法を信じ、妙法を唱えておる人以外に、この3つの内容が生活の上に、心の上にはっきり顕れている方は絶対にないと断言いたします」(「大白法」第643号 )
4月25日
 顕正会、4月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「諌暁書出来に百万顕正会沸く」
 浅井昭衛会長「私は、圧力に弱い書店や慢心している新聞社が、どんなに冷たい態度をしようが眼中におかない。そのようなものの力を借りるつもりはない。ただ百万顕正会の信心の力で、日本を救うこの大諫暁を成し遂げていこうと決意しているが、皆さんどうか。…
 いまの日本を見るに、いよいよ亡国の大難が起こる『時』を迎えている。私はこのことを感ずるゆえに、何としても、前もってこの大難を全日本人に告げ知らせ、以てことの起きたとき、一時に日蓮大聖人に帰依せしめんと、この諫暁書を著わしたのである。大聖人様は口舌の徒の発言をお許しにはならない。ここに御遺命を守護し奉り、百万の死身弘法を成し遂げたことを以て、謹んでお許しを賜り、言うべき大事を言い切らせて頂いた。…
 一国諫暁に符節を合わせるごときこの天変。仏法の眼からみるならば、容易ならざることと思わざるを得ない。この天変こそ日本に残された時間の少ないことを示すものである。いま日本の人々は遊び戯れるばかりで、あたかも『火宅に遊ぶ子』のごとくであるが、早くめざめさせなければいけない」
 秋山恵実子 第三女子部長に、安沢昌子 第四女子部長に、大沼千恵美 第五女子部長に任ずる。(「顕正新聞」第0964号 )
4月28日
 顕正会、「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」(浅井昭衛著)発刊、「歴史的な一国諌暁の書」
「日本は今、亡国の前夜を迎えている!。まもなく起こる巨大地震の連発を号鐘として、国家破算・異常気象・食糧危機・大疫病(感染病)などの災難が続発したのち、亡国の災厄たる他国侵逼がこの国を襲うであろう――。
 日蓮大聖人は三大秘法という根源の仏法をもって、全人類をお救い下さる末法の御本仏であられる。この御本仏を流罪・死罪にして、当時の日本国は大蒙古の責めを受け、国まさに亡びんとした。「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」とはこれである。いま七百年を経て、日本の人々は未だに日蓮大聖人に背き続けている。加えて、国政を左右するほどの巨大勢力となった創価学会は、大聖人の唯一の御遺命たる「国立戒壇建立」を抛った。この二つを因として、いま日本は亡びんとしているのだ。
 日本に残された時間は少ない。早く日蓮大聖人の仏法にめざめ、立正安国を実現しなければ、日本は取り返しのつかぬことになる」(「顕正新聞」第0963号 )
5月12日
 宗門、宗務院、「創価学会員への折伏教本」(折伏教本編纂委員会 編纂)発刊。
「本書は、従来の創価学会の破折書とは趣きを異にし、創価学会員に対して直接、積極的に折伏の手を差しのべたものであり、宗門発行の書籍としては画期的なものと言えよう。この本では、創価学会員が池田創価学会の実態を見つめ、その誤りに気づいて日蓮正宗の正しい教えに帰依できるよう、平易な言葉で語りかけている。
 内容は、「総論」と「各論」で構成され、「総論」では、創価学会の実態と誤りを総合的に要約して説明し、「各論」では、現在の創価学会員が抱いている様々な疑問や考えを7つのタイプに分け、問答形式をもって説明している。… 池田創価学会に騙されている学会員にとっては、本書が覚醒のきっかけとなり、正法に帰依する糸口になることは間違いないであろう。… 法華講員は、この本を熟読し、大いに活用して創価学会員を救い出すための折伏に、勇猛果敢に邁進していこうではないか」(「大白法」第646号 )
5月16日
 顕正会、歴史的"高校生大会"開催(国立横浜国際会議場)、「王仏冥合の憲法こそ歴史的必然
 浅井昭衛会長「三人秘法をたもつ若き高校生が、このように数千名も集まって大会を開くということは、七百年来かってないことである。これこそ広宣流布が近づくゆえに、大聖人様のお力により若き地涌の流類が続々と集う姿である。…
 仏法のゆえに悪口を言われるならば、過去の罪障の消滅となる。また大聖人のお味方をして怨嫉を受けるならば、むしろ仏弟子としての誇りではないか。この澄み切った、ふてぶてしいまでの肚を決め切ってほしい。… 何より大事なことは、一人ひとりが仏法の実証を、示していくことである。……いまのタガの外れたような全国の高校において、三大秘法をたもつ顕正会高校生がキラリと光って仏法の実証を示すとき、いかなる怨嫉の教師も口を閉じ頭を下げる。このとき、妨害の壁は破れ、広宣流布の潮流は滔々と流れ出すと私は確信しているが、全国の高校生諸君、どうか。…
 広宣流布の暁の憲法の前文は、次のような大精神が謳われなければならない。すなわち『日本国は、国家の安泰と国民の幸福のため、日蓮大聖人の仏法を国教と定める』… さらに『日本国は、日蓮大聖人が全人類に授与された本門戒壇の大御本尊を、全人類のために守護することを国家目的とする』。…
 この新しい日本を築くには、無数の力ある人材が出て来なければならない。私はそれを顕正会の高校生に期待する。いまはまだ歳若くとも、やがて無数の高校生が力ある有為の人材に育ち、新しい日本の中核となることを、私は念願している。そのために本日、高校生大会を開いたのである。どうか一人ひとりが上野殿のごとく、大聖人様から『賢人殿』とお褒めを頂けるようなけなげの信心に立ち、新しい日本を築く人材に成長してほしい」(「顕正新聞」第0966号 )
(※ 歴史的 "高校生大会"、二度と開催されることはなかった。櫻川 忠 )
5月22日  小泉純一郎首相、北朝鮮を再訪問し、朝鮮労働党の金正日総書記と会談。拉致被害者の蓮池薫さん、祐木子さん夫妻の子供2人と、地村保志さん、富貴恵さん夫妻の子供3人と一緒に帰国した。
5月25日
 顕正会、5月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「"諌暁書"しんしんと列島を覆う」
 浅井昭衛会長「いよいよ折伏弘通を開始する。まず百万以後の初陣の六・七月、二万の大折伏を成し遂げたい。… 私は高校生を鵬雛と思っている。将来の日本のために、この鵬雛をみんなで守り育ててほしい。…
 日本を救うのはもう広宣流布以外にはない。そこに今回の一国諫暁の重大意義がある。仏法の眼を以てみるとき、平成九年の第一回諫暁のときにも大彗星が出現し、今回の諫暁にはさらに三つの彗星、二つの太陽が出現していることは、只事でない。これ亡国の凶兆であり、同時に、いよいよ三大秘法が広宣流布する大瑞である。大聖人様の絶大威力によって『日本国一時に信ずる』の時が近づいているのである。… この御化導のお手伝いを申し上げるのは、もう顕正会以外にはあり得ない」(「顕正新聞」第0967号 )
6月1日
 宗門、大白法、僧俗指導会より 早瀬日如庶務部長「破邪顕正の実践」
「今、イラクをはじめパレスチナやチェチェンなど、世界の至る所で戦争やテロや暴動などが繰り返され、無益で残酷な殺戮が毎日行われています。また、我々の身近な所でも、悲惨で不幸な事件や事故や災害などが絶え間なく起きています。…
 世の中の不幸と混乱の原因、それがたとえ天災であれ、戦争やテロなどの人災であれ、それはすべて間違った思想、間違った教え、すなわち邪義・邪宗の謗法の害毒によるのであり、この邪義・邪宗の謗法を対治しなければ、人々の幸せも平和も実現しないのであります。すなわち、これが「立正安国」の原理であり、「破邪顕正」の大事の意義もここに存しているのであります。このことを我々個々の信心に当てはめて言えば、折伏もせず、邪義・邪宗の謗法をそのまま放置しておくような信心では、大聖人の破邪顕正の精神に即する正しい信心とは言えません」(「大白法」第646号 )
6月16日
 宗門、大白法、土居崎慈成宗会議長「瞳曚を打ち、一凶を禁ずる時なり」
「今、日本を取り巻く環境は、大聖人御在世当時にも似た状況を呈しており、イラク戦争の余波は今にも家庭に影響を及ぼさんとし、政治にあっても、混迷する平成不況を脱する手段を見出せず、社会全体を覆い尽くす暗雲は人の心にも影を落とし、邪な宗教に奔走する人々が後を絶ちません。…
 本年1月12日の唱題行の折に、御法主上人猊下は、「今日における邪悪の甚だしき一凶とは創価学会である(趣意)」と断ぜられております。現在『ニセ本尊』を仕立てて、日本支配を企てる創価学会こそ、現時にあっての一凶であり、文化や芸術に名を借りて民衆を誑惑する元凶であります。しかしながら、御法主上人猊下の御指南は、別しては創価学会かを一凶と断ぜられますが、総じての意義を拝すれば、日本国乃至世界中に蔓延る邪教を破折する旨を御指南あそばされているのです」(「大白法」第647号 )
6月25日
 顕正会、6月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「三つの謗法を顕すは悪の根の切断」
 浅井昭衛会長「顧みれば顕正会は昭和三十二年八月に発足してより、弛むことなく死身弘法に励んできた。そして弘通一万になんなんとするとき、御遺命破壊の大悪を眼前にして宗門諫暁に立ち、理不尽なる解散処分を受けた。しかしその弾圧を乗り越え、昨年十一月、ついに死身弘法は百万に達し、これを資格とし本年四月、いよいよ大規模な一国諫暁に立ち上がった。これまさしく歴史的な段階に突入したのである。… ここにいよいよ広宣流布のゴールを見つめ、大聖人様への忠誠を貫く肚を決め切っていきたい。この思いから、原点の月・八月に、大事な幹部大会を開催するのである。
 このとき、大聖人様に忠誠を貫く百万の仏弟子の大集団が日本に出現した。そして諫暁書において、池田大作の三つの謗法をはっきりと顕わした。すなわち一には御遺命違背、二には戒壇の大御本尊蔑如、三には謗法与同。この三つの失を顕わしたことは、まさに悪の根を絶ったものである。… 撰時抄には『日出でぬれば星かくる、賢王来たれば愚王ほろぶ』と仰せあそばす。この譬喩を借りれば大聖人様に忠誠を貫く仏弟子の大集団出現して御遺命の正義を顕わせば、御遺命に背く悪人どもは必ず亡ぶということである。日本を救うため、そして八百万学会員を救うため、いよいよ諫暁書を片手に勇躍して折伏を進めていきたい」(「顕正新聞」第0970号 )
7月11日  第20回参議院議員通常選挙、二大政党制の傾向が強まる。自由民主党・公明党を合わせ参議院の過半数を維持し、小泉純一郎内閣は政権を維持した。公明党は1議席増の11議席を獲得、比例862万票を獲得。
7月13日
 顕正会、三条会館(新潟県三条市)を閉鎖。平成16年7月新潟・福島豪雨、7月12日夜から13日にかけ停滞する梅雨前線が活発化し、新潟・福島の両県で豪雨となった。新潟県では、死者 15 名、 床上浸水 2,141 棟、床下浸水 6,118 棟、家屋全壊 70 棟、半壊 5,354 棟 の被害が出た。顕正会の三条会館も、水没した。
7月28日
 顕正会、7月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「初陣六・七月法戦 爆発的折伏」
 浅井昭衛会長「この大精神とは、日蓮大聖人に対し奉る忠誠心以外にはない。もし大聖人ここにましまさば何を命じ給うかと、このことだけを行動原理として戦ってきたのが顕正会の歴史である。ゆえに大事の御遺命が破壊されんとするを見ては身を捨てて宗門諫暁に立ち上がり、いま日本の亡びんとするを見ては大規模なる一国諫暁に立ち上がっているのである。…
 この永き歴史において、百万の死身弘法を成し遂げ一国諫暁に立った今こそ、まさに歴史的段階というべきである。ここに、いよいよ広宣流布のゴールを見つめて、最終段階の御奉公を大聖人様に誓い奉るべく、八月二十二日、幹部大会を開催するのである。…
(参議院選挙における自民党の惨敗について)小泉首相が諫暁書を無視してわざと真言の川崎大師に詣でて、特別の厄除け札などを受けた罰である。…
(一千万票を大きく下回った学会の凋落について)これ実に、諫暁書の威力による。池田大作の謗法の根を断ち切った諫暁書が徐々に学会の組織に浸透し、真面目な学会員がめざめ始めた。その結果が、この思いもかけぬ減少となったのである。…
 大聖人様の御遺命に背いた大謗法の根が露われ断ち切られた以上、もう学会は必ず亡びる。しかしだからこそ、顕正会に対する怨嫉は今後いっそう激しくなる。これが三類のハシリになる。…
 しかし、この諫暁書で必ず広宣流布の勝負は決せられると私は確信している。大聖人様が、いつまでも日本一同の謗法と、御遺命に背く輩を許しおかれることがあろうか。必ずや諸天の働きにより『日本国一時に信ずる事あるべし』は眼前の事実となる」
 浅野恭浩 五十峯武 男子部幹事に任ずる。松本修 壮年部幹事に任ずる。(「顕正新聞」第0973号 )
8月6日
 宗門、登座25周年奉祝行事の砌、阿部日顕管長「御言葉」
「まず、私は登座以来、君達ばかりでなく、宗門全体の僧侶の人達に三原則というものを申し上げてきたのです。その一つは「祖道の恢復」ということであります。これは当然、日興上人の「二十六箇条」の御指南を基準としておるわけです。… 次が「広布への前進」ということであります。必ず広宣流布へ前進していくという宗門の在り方を、我々一人ひとりが常に心肝に染めていかなければならないわけである。… 三番目が「異体同心の確立」であります。… まず僧侶が異体同心の模範をきちんと示していかなければならないのであります。…
 それから、もう一つは教義の問題ですが、御書を根本とするということは日興上人の「二十六箇条」に示されております。… 垂迹の上のところに執われて、そういうことを色々とやっておることが本当の学者だと考え、他宗の学者と意見の相違を論じたりして、一分において他宗の学者の考え方を正すなどということを行っている者もいるようだが、君達が根本の大聖人の法体のところから、すなわち御化導の上から堂々と破折をするなり、あるいは論争するならば、それは結構です。大いにやってもらいたい。しかし、そこのところを外れて、「中古天台がどうだ」、「天台の五時八教が本当である」とか「五時八教は信じられない」などと、垂迹のところをもって論争するのであれば、それは意味がないのです。
 ついでに申し上げると「五時八教が信じられない」という説があるが、これは今の研究で、法華経は釈尊滅後300年ごろとか500年ごろの成立であるとしているのです。あらゆる経典がみんなそうであり、その一つひとつは別々の成立なのだと言うのです。では、お釈迦様の教えの中心はなんなのだということになると、結局、ばらばらになってしまっておるから、そこには基本中心は何もなくなってくるのです。… ところが博士と言われるような他宗他門の連中は、自分の宗旨とは懸け離れたような色々な意見をいっているのです。しかも同じ宗旨の人でも、みんな意見が違っているのだ。そのような学者のお世話になって博士号を取ったからといっても、私もろくなことはないと思うのです。つまり、一切が垂迹から来ているということを見るならば、その一つひとつのところに執われる必要はないのです。このことを一つだけ、教義の問題について言っておきたいと思います。… あらゆる仏・菩薩、あらゆる経々はすべて妙法蓮華経から顕れ出たものなのだ。そこをきちんとしていくのが、大聖人の仏法を正しく拝し、御書を中心とする拝し方になるわけです。「その勉学」をしっかり考えてもらいたいと思います」(「大白法」第653号 )
8月12日  週刊新潮、『「自衛隊」幹部に浸透する信徒 100万「顕正会」』
「防衛庁関係者が言う。「公安調査庁がこの春に調べた報告書では"顕正会の信者には自衛官が多い"という調査結果が出ています。実際、信者のなかには防大出身のエリート自衛官もいて、そうした信者たちが自衛隊内で平気で他の隊員を折伏している。部下としても上官に誘われたら断りにくいでしょう。しかし、日本がもうじき破滅するなどという終末思想やカルト的な教えが自衛隊の内部で浸透することは極めて問題です。もし、彼らが自衛隊でなく教団の指示に従うようなことがあったらどうなるのか。顕正会がこの時期に機関誌を大量配布し自衛官の獲得に乗り出している事態はやはり懸念せざるを得ません」
 顕正会の浅井克衛・主任理事も言うのである。「公安機関や自衛隊などは我々をオウムのような危険集団として見ていて、布教活動を妨害したり、昇進の道を閉ざしたりしているんです。しかし、そんな妨害工作の嵐でも信者数は 100万人を突破し、この増加は止まりません。やがて国民のほとんどが顕正会の信者になり、そうすれば憲法を改正して、顕正会が国教になるでしょう」
 なるほど、やっぱり過激なのである」(「週刊新潮」8月12・19日 夏季特大号 )
8月13日  アテネオリンピック開催、8月29日までの17日間、ギリシャの首都アテネで開催された。
 日本勢は東京五輪と並ぶ史上最多の金メダル16個の活躍を見せ、メダル総数でも最多の37個を獲得した。
8月22日
 顕正会、幹部大会開催 (国立横浜国際会議場)、7千人が参集。「三百万の死身弘法を近い奉る」
 浅井昭衛会長「いま私は思う。四十七年にわたるこれまでの戦いは未だ序分であり、準備段階である。本年の一国諫暁以後の戦いこそ、顕正会の使命を果たす戦い。大聖人様に命かけて忠誠を貫くのは、いよいよこれからである。こう私は決意しているが、本日参加の全幹部の決意は、どうか。…
 創価学会の仏法違背については、諫暁書において池田大作の三大謗法を挙げた。しかし実は、これよりさらに重い罪が宗門にはある。ことに六十七世・阿部日顕管長の罪は重い。…
 彼は ①二冊の悪書を著わして御遺命を破壊せんとした ②「河辺メモ」で戒壇の大御本尊を誹謗した ③身延の坊主を招き謗法と与同した。全く池田大作の三大謗法と同じではないか。いや、立場から言えばもっと悪い、もっと師敵対である。… このように大聖人の御心に背き奉る者であるから、阿部日顕は相承を受けることができなかった。大聖人様がお許しにならなかったのである。…
 もし阿部管長に会うの機会あらば、この大謗法を一刀両断し、御宝前において五体投地の懺悔を必ずさせる。…
 本格的他国侵逼まで、残された時間は、十有余年はあると思われる。この時間こそ、大聖人様が顕正会に下された時間であると私は拝している。その時までに、何としても、日本国を揺り動かす真の実力を備えなければならない。私はその力を、三百万人の団結であると心に決めている。もし三百万の地涌の流類一結して「早く日蓮大聖人に帰依せよ、さもなければ国が亡ぶ」と声を大に叫ぶならば、一億二千万人は必ず動く。… まさしく三百万こそ広宣流布の鍵である。私はこの三百万をなんとしても十年以内に成し遂げ、重大な御奉公に備えたいと決意しているが、全顕正会員のみなさん、どうか。…
 思えば日目上人は、七十四歳の頽齢(たいれい)を顧みず、再び帰らざるのご覚悟で長途の天奏に立たれ、ついに垂井の雪中において安祥として御遷化あそばされた。… そのとき日目上ご所持の申状の末文には「日目、先師の地望を遂げんがために」とのお文字を拝する。顕正会こそ、この御心を、今に移して戦わなければならない。…
 そしてついに御遺命が成就し、戒壇の大御本尊様が国立戒壇にお出ましのとき、天生原までの四キロの道のりを全員で、両眼を滝のごとくにし御供申し上げたい。…
 さあ本日より、いよいよ新しい戦いである。広宣流布を決する三百万への死身弘法、本日より開始しようではないか」
「全幹部が泣き伏した。滂沱たる涙は頬を伝わり、「先生と運命を共に...」との決意は爆音のごとき大拍手となって、長いあいだ場内に響きわたった」(「顕正新聞」第0976号 )
8月26日
 宗門、第五十三回全国教師講習会の砌(総本山大講堂)、阿部日顕管長御講義
「浅井昭衛が指導するところの妙信講・顕正会においては、徹底して国立戒壇を言っているのです。… そこで、こういうことは若い人も割に知らない意味もあるのではないかと思い、今回、これについて話をしようと思ったのであります。…
 昭和四十七年に『国立戒壇論の誤りについて』という本を出版し … 五十一年に『本門事の戒壇の本義』というものを、内容的にはやや共通しているものがありますが、出版しました。…
 教学部長時代とはいえ、書いた二書のなかにはどうしても当時、創価学会が正本堂の意義付けに狂奔し、その関係者からの強力な要請もあって、本来の趣旨からすれば行き過ぎが何点かあったようにも、今となっては思うのです。… そういう背景において、… 今考えてみると言い過ぎにも思えるようなことを言ってしまっているのであります。だから、あの書を廃棄すべきかとも考えたけれども、私としては廃棄するべきてはないと思ったわけです。…
 結局、道理から言っても国立戒壇は誤りですから、『国立戒壇論の誤りについて』のなかにおいて国立戒壇が間違いだと言ったことは正しかったと思っております。…
 池田は、おそらくあの大石寺開創七百年慶讃大法要の時に、この私が「大石寺を本門寺と改称したい」とか、「改称する」と言うことを期待していたと思うのです。それなのに「未来のことだ」と言ったものだから、怒ったのでしょう。だけど色々な状況上、私は一宗を統率させていただくという意味において、安易に「本門寺と改称する」などとは言えないし、また、あそこで「本門寺にする」とか、「本門寺になる」というような意味のことを言わなくて、私はよかったと思っておるのであります。…
 私が教学部長時代に書きました『国立戒壇論の誤りについて』と『本門事の戒壇の本義』という本があります。そのなかに、正本堂は広布の時に『一期弘法抄』『三大秘法抄』の戒壇となる建物だというように、その時はそう思って書いたけれども、現在においては不適当であると、これははっきり言っております。…
 先程から言っているように私が書いたけれども、そこにはたしかに、戒壇の建物は広布完成前に建ててよいとか、正本堂が広布時の戒壇の建物と想定するような、今から見れば言い過ぎやはみ出しがあるけれども、これはあくまで正本堂の意義を『三大秘法抄』の戒壇に作り上げようとした創価学会の背景によらざるをえなかったのです。つまり、あの二書は正本堂が出来る時と出来たあとだったが、浅井の色々な問題に対処することも含めておるわけで、強いて言えば全部、正本堂そのものに関してのことなのであります。そういうことですから、正本堂がなくなった現在、その意義について論ずることは、はっきり言って、全くの空論であると言ってよいと思います。
 あのなかでは、王法や勅宣・御教書に対する解釈を述べるなかで、「建築許可証」というようにも書いてしまってある。これは当時の在り方において、学会からの具申的な勧誘もあり、私がそのように書いてしまったのです。けれども、今考えてみると、やはり今は、勅宣・御教書は、その現代的な拝し方としても、そういう軽々しいものとして考えるべきではなく、もっと深い背景的意義を拝すべきと思うのです。…
 国主が国民であるならば、国民が総意において戒壇を建立するということになり、国民の総意でもって造るのだから、そういう時は憲法改正も何もなく行われることもありうるでしょう。… しかし、私は「国主立ということを言いなさい」と言っているわけではありません。 ただ私は、国主立という言い方もできるのではなかろうかという意味で言っているだけで、正規に大聖人が我々に示され、命令された御戒壇は何かと言えば御遺命の戒壇、いわゆる本門寺の戒壇であります」(「大日蓮」平成16年11月号 )
9月1日  ロシア連邦を構成する北オセチア共和国、国内で3番目に大きい町ベスランで、チェチェン独立派武装勢力が学校を占拠した。児童・生徒や父母ら、約1,500人を人質にして体育館内に立てこもった。発生から50時間以上が経過した3日、武装勢力が仕掛けていた爆弾が爆発したのをきっかけに、治安部隊が突入、銃の乱射などで330人以上が死亡した。
9月5日
 顕正会、鴻巣会館落成御入仏式挙行、「秋田県こそ東北広布の先陣切れ!」
 浅井昭衛会長「三百万の団結があれば必ず日本は救える。… 百万が三百万になるには、一人ひとりが三倍の器にならなければいけない、三倍の力を持たなければいけない。御本尊のお力を頂けば、不思議の力が出てくる。早く全幹部が、一人で十人・百人・千人・万人の信心を守り励ます、力ある人材になってほしい。本日の鷹巣会館の建立を機に、秋田こそ全国広布の先陣を切ってほしい」(「顕正新聞」第0977号 )
9月10日  創価学会、新「勤行」を制定。"五座三座" を "一座" に省略。
9月19日
 顕正会、名古屋会館落成御入仏式挙行、「東海・北陸広布へ師子奮迅の力で」
 浅井昭衛会長「竜の口と蒙古の責めの二大現証こそ、全日本人が理屈ぬきに大聖人様の偉大さを知り、ひれ伏すべき大現証である。… この竜の口と蒙古の責めの二大事実を以て、いよいよ広く全日本人に日蓮大聖人の偉大さを知らせるべき時が来た。その武器が、今回の諫暁書である。…
 このときの日目上人御所持の申状には『日目、先師の地望を遂げんがために後日の天奏に達せしむ』とある。… しかし、その『先師の地望』は、未だに遂げられていない。大聖人御入滅後七百年、今こそ『先師の地望』を果たす御奉公をしなければいけない。ここにいま、顕正会は新しい戦いを起こしているのである。さあ、広宣流布の勝負を決する三百万に向かって、師子奮迅の前進をしようではないか」(「顕正新聞」第0978号 )
9月19日  中華人民共和国、共産党第16期中央委員会第4回総会(4中総会)開催。江沢民党中央軍事委員会主席の辞任を承認、胡錦濤党総書記(国家主席)が後任に選出された。これにより、胡錦濤が党・国家・軍の3つの最高ポストを握った。
9月27日
 宗門、平成16年 第2回講頭会開催、"恒常的な御供養に関する建議書" 奉呈。
「審議では、はじめに柳沢会長が登壇し、審議内容について、3月に行われた講頭会で「恒常的な形で御供養を行う」ことが賛同者多数によって議決され、… このたびは正式に「建議書」として奉呈申し上げたく、その文書案を確認・賛同いただきたいと説明した。ここで「建議書案」が配布され、質疑応答を経て、出席者全員の賛同を得て議決された。…
 引き続いて、講頭会として審議する項目、(1) 講中に関する事項、(2) 宗門の維持経営に関する事項、(3) 興学布教その他に関する事項のなかで、特に創価学会員への折伏について、各支部講頭から活動状況・意見が種々出された。…
 御法主上人猊下は、… 皆様方総意により正法の護持弘宣のための御供養を決議されたことに対し、心からうれしく、また有り難く存ずるとの御言葉を仰せられた」(「大白法」平成16年10月16日号 )
9月28日
 顕正会、9月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、折伏成果 11,462名、「三大謗法助ける三悪人 山崎・小川・大草」「"教学室" "広報室"を新設」
 浅井昭衛会長「学会との『修羅と悪竜の合戦』より身を守るため、阿部日顕は三人の悪党どもを身の周りに集めた。… 山崎正友・小川只道・大草一男ら三人の、信心のカケラもない腐りきった … 阿部宗門に巣食う三悪人。…
 この山崎の大謗法を知って許している阿部日顕をみるとき、『河辺メモ』における彼の謗言も宜なるかなと思わざるを得ない。また山崎のこの大謗法を知りながら行動を共にしている大草や小川も、戒壇の大御本尊に敵対する者と言わねばならない。… このような信心のカケラもない山崎を使って、阿部日顕は身延の坊主を大石寺に招いていたのである。その狙いは何か。それは、創価学会を共通の敵として、身延と手を結ぼうというところにある。…
 このようなことは、富士大石寺の歴史において、曾てあったことがない。七百年来かってなき濁乱が起きたということは、七百年来かってなき亡国の大難がいよいよ起こるということである。宗門を目興上人・日目上人の清き流れに戻すことも、日本を亡国から救うのも、ひとえに顕正会の三百万にかかっている。大聖人様から頂いた時間は、あと十有余年しかない」
 浅井克衛 教学室長に任ずる、西澤礼子 広報室長に任ずる。(「顕正新聞」第0979号 )
(※ "御遺命守護完結" と念願の "百万達成" が成り、"歴史的な一国諌暁" を果たし次の三百万の初陣に際し、顕正会ナンバー2の浅井克衛理事(青年部長)が、形ばかりの "教学室長" に就任した。それから数ヶ月の後、総幹部会の壇上からその姿が消え一切の活動を停止、消息不明となった。顕正会では、浅井克衛理事の話題はタブーであり、質問することさえ許されない。独裁国家と、同様である。現在(令和5年)も存命中であることは、当方として確認ができている。浅井克衛理事失脚後、浅井昭衛会長は "宗門復帰" どころか、「宗門の濁乱が日本を亡ぼす」「不敬の御開扉を中止せよ」「四悪人を宗門から追放せよ」「対決申し入れ」と、明確な路線転換をして行く。(平成10年5月に、"教学室" は新設されている) 櫻川 忠)
10月1日
 宗門、大白法、「『折伏教本』を広く社会に向けて公開」
「創価学会破折書『折伏教本』が発刊されて4カ月が経つが、… 学会の攻撃性・欺瞞性など、その本性をさらに広く社会に糺弾するため、朝日新聞(9/12付)の広告欄に『折伏教本』を紹介した。これによって創価学会は、新たな読者層からも、その不正直さを追及されることが必至となろう」(「大白法」第654号 )
10月1日
 宗門、大白法、異流儀破折「創価学会 - 勤行の方式を改変」
「創価学会は、平成16年9月10日付の聖教新聞紙上において「創価学会の『勤行』および『御祈念文』の制定」と題する発表を行った。読経を、方便品と自我偈だけ、それも各1回(一座)だけでよいとしたのである。… 寿量品の長行の読誦を廃止して、方便品と自我偈だけの略式にしたことである。これは教学的には最大級の邪義である。
 まず、略式について致命的欠陥がある。略式には「存略」と「欠略」の2通りがある。前者の「存略」とは正しい略式で、本式の意義が内在していることを言う。ところが「欠略」は間違った略式のために、本式の意義が欠落して邪義となることを言うのである。しかるに創価学会の「方便品・自我偈」は、略するも何も、最初から長行を廃止しているのであるから、欠略というより欠落であって、まさに「インチキ勤行」である。これに対し、日蓮正宗で読む自我偈は、寿量品の長行の略式である。すなわち根本の勤行である、総本山の丑寅勤行の意義を円具する略式であって、本体のある略式である。したがって「存略」であり、功徳において全く欠けるところがないのである。要するに、外見は似ていても、正邪・賞罰には天地の異なりがあるのだ」(「大白法」第654号 )
10月8日  創価学会、聖教新聞、「イラクに大量破壊兵器存在せず」と報道。
 イラク戦争の根拠とされた "大量破壊兵器" は存在しなかったと結論づけた、アメリカ合衆国調査団の調査結果を報道。公明新聞では、報道せず。
10月23日  新潟県中越地震発生、死者68人。新潟県中越地方を震源として発生したM6.8、震源の深さ13キロの直下型地震。1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以来、観測史上2回目の最大震度7を記録した。
10月17日
 顕正会、新潟会館落成御入仏式挙行、「明年五月"一万人の県大会"を!」
 浅井昭衛会長「新潟は、大聖人様の佐渡御流罪の折の尊い足跡が刻まれた地である。… 私はこの新潟こそ、全国の先陣を切って県大会を開くべきと思っている。そこで本日これを決定する。期日は来年の五月八日、場所は新潟県最大の集会所の『朱鷺メッセ』。ここで一万人の新潟県大会を開こうと思っているが、皆さん、どうか。…
 新潟が一万人の大集会を開き、すべての県がそれに続いて一万人の大集会ができるようになれば、もう広宣流布は眼前である。… 佐渡御流罪のとき大聖人様を悪口罵詈した新潟こそ、事の広宣流布の時においては、全県民あげて大聖人様を讃嘆申し上げなければいけない」(「顕正新聞」第0981号 )
10月25日  日蓮宗現代宗教研究所、宗教研究科 犀角独歩講演開催、「大石寺漫荼羅本尊の真偽について 所謂「本門戒壇の大御本尊」の図形から見た鑑別
10月26日
 顕正会、10月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「四悪人を宗門から追放せよ」
 浅井昭衛会長「もう一つ、どうしても言わねばならぬことがある。… 大聖人の御心に背く御開扉を直ちに中止せよ。…
 いかなる大災害にもビクともせぬ、いざという時には、御宝蔵ごと地下深くに格納し奉ることのできるような完璧の御宝蔵を造り、広宣流布のその日まで、堅く秘蔵・厳護し奉るべきである。…
 今の宗門をみれば、阿部日顕のもと三人の悪党どもが塒を巻いている。これら四人の悪人どもを、早く本山から追放しなければいけない。そして不敬の御開扉を直ちに中止し、戒壇の大御本尊様を堅固なる御宝蔵に奉安申し上げ、日興上人の御心のまま、広宣流布のその日まで堅く秘蔵し奉らなければいけない。… 濁乱の宗門を、日興上人・日目上人の清き流れに還すのも、日本を亡国の淵より救うのも、ただ顕正会の力強い前進にかかっている」(「顕正新聞」第0982号 )
11月1日
 宗門、大白法、野村淳信師 論苑「可畏謗罪」
「平成6年に改訂版として宗務院より発行された『祖文纂要』という本がある。この中に「可畏謗罪章」という項目がある。「可畏謗罪」とは「謗法の罪を畏るべき」ということで、日蓮正宗においては宗祖大聖人、御開山上人以来、謗法を固く誡められているのは周知の通りである。…
「自分はしっかり信心しているから大丈夫」と思っているが、果たして謗法を容認していることはないか。なかには、朝夕の勤行・御講・唱題会・勉強会・支部総登山・座談会等には欠かさず参加していることが、信心強盛であると思っている人がいる。しかし年間実践テーマの、下種・折伏、家庭訪問、教学研鑽で邪義破折、法統相続となると、「嫌われたらどうしよう」「恥ずかしい」等と言って嫌がる。これでは本当の信心の姿であるとはとても言えない。… 広宣流布への絶えざる修行なくして即身成仏はあり得ない。特に今日の「一凶」である池田創価学会の謗法を破折して、「平成21年『立正安国論』正義顕揚七五〇年」に向かって御奉公に精進していただきたい」(「大白法」第656号 )
11月2日  アメリカ合衆国、大統領選挙の投票が行われた。共和党のジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領が、民主党のジョン・フォーブズ・ケリー上院議員を退け、再選を果たした。イラク戦争の是非などをめぐり、国を二分する激しい選挙戦が展開されたが、結局、2001年9月の同時多発テロを受け、ブッシュ大統領の強硬姿勢が支持された。
11月7日
 宗門、11月度広布唱題会の砌、阿部日顕管長「御言葉」
「その年によって太陰暦と太陽暦のずれがありますから、ある年は10月の終わり、11月の初めに御会式が奉修されたり、ある年は12月の初めのころに奉修されたりと、毎年、移動していたのであります。それがずっと続いておりましたが、行事の日程等を作る上から、また色々な面から不便であるということで、御先師日達上人の時に、弘安5年の10月13日を新暦で表すと11月の21日に当たるということが明らかになり、それ以降、毎年、総本山においては11月の20日に御逮夜法要、21日に御正当会という意味において御会式を執り行っておるのであります」(「大白法」第657号 )
11月18日  創価学会、聖教新聞 "寸鉄"欄、「野たれ死ぬまで攻め抜け」。
「青年よ、仏敵を打ち砕け。学会迫害の悪人は厳罰で、野たれ死ぬまで攻め抜け」と。
11月21日
 顕正会、札幌事務所御入仏式挙行。
 加藤礼子理事が、浅井昭衛会長のメッセージを代読「札幌会館建つの日、私は必ず此の地に参ります」(「顕正新聞」第0984号 )
11月26/30日
 宗門、阿部日顕管長、中華民国親修。
「妙法広布が大躍進する中華民国・台湾に、11月26日より30日までの5日間にわたり、御法主日顕上人猊下が3度目となる御下向をあそばされた。このたびの御訪台は、台湾中西部の中台布教所および東北部にある東台布教所がそれぞれ山院号を公称し、板御本尊入仏法要奉修の大導師を賜るためのものである」(「大白法」第659号 )
11月29日
 顕正会、11月度総幹部会開催 (大宮ソニックシティ)、折伏成果 13,860名、「一凶三悪 断じて宗門から追放せん」
 浅井昭衛会長「三大謗法は三つに分かれていても、その根は一つ。ただ戒壇の大御本尊に対し奉る不敬・冒涜に尽きる。詮ずるところ、彼には戒壇の大御本尊様への信がないのである。心に魔が入っている。だからお賽銭稼ぎのような不敬の御開扉が、平然とできるのである。…
 阿部日顕こそ、三大謗法を犯して御本仏に背き、国を亡ぼす一凶である。そしてこれを助ける山崎・大草・小川らは三悪である。この一凶三悪を断じて追放して、富士大石寺を清らかにしなければいけない。さもなければ大聖人様に申しわけない。…
 阿部日顕は御遺命を破壊せんとし、戒壇の御本尊様を偽物呼ばわりし、身延の坊主を招いた謗法者、しかも『ニセ貫首』である。もう大聖人様はこれをお許しにならない。明年より、三百万をめざしての大折伏とともに、この一凶三悪追放の戦いを強く進めていきたい」
 佐藤和彦 儀礼室委員に任ずる。(「顕正新聞」第0985号 )
11月 日  瓔珞出版事務局、犀角独歩「必携図解 大石寺彫刻本尊の鑑別」(プレリリース版) 発刊。 
12月1日
 宗門、大白法、於10月度登山会 柳沢喜惣次総講頭「激励」
「先日の台風23号。これは巨大な台風でしたね。… 今までは日本海側は台風に対して結構、無防備ですね。そういうところから、死亡者・行方不明者が合計で80名以上、しかも年配の方が多い。…
 年を取ると、若いときと違って境界が高くなってくる。境界が高くなってくるから苦しみが出てくる。しかしまた、その苦しみを乗り越えていくと楽しみが出てくる。… 面倒くさいことは「どうでもいいか」でみんな片づけてしまう。これでは折伏する気がなくなってしまう。だから、生活に対する考え方をもう一遍、見直していただきたい。…
 また、国土・社会も同じです。かつて念仏王国と言われた北陸地方のように、その国土に展開してきた社会が滅びていく。真言を主体としたところの国土社会もだんだん滅びていく。そこで、生活と教えは密接な関係があるということを、しつかりと肚に入れなければだめです。…
 次に、折伏の成果ということについて触れていきます。誓願の目標はちゃんと立て、数字で表現しないとだめなんです。… やはり数字で言わなければ判らない。… そこに、先ほどの御法話の御指導のごとく創価学会を、みんなで折伏しなければだめです。個人的にあっちでちょこちょこ、こっちでちょこちょこでなく、全体で一挙に組織を組んで折伏する、そういうことをどんどん実現していく者は、どんな地震が来ても天の加護を受ける。私はこのことを声を大にして申し上げる。… さあ、最後に、残った2ヵ月でどうやるかです。これは今までの話をまとめれば判りますけれど、自分の兄弟、親族、それを一つ乃至二つ、みんながやれば今年の誓願は達成です。納得していただけますか。だけどこれは、3階から飛び降りるような気合いですよ、ということを付け加えさせていただきます」 (「大白法」第658号 )
12月12日  しんぶん赤旗、「創価学会墓地計画に有権者の6割超す反対署名」と報道。
 新潟県能生(のう)町、人口1万5百人の町が1万8千基の創価学会巨大墓地計画で揺れている。町民は環境保全などを訴え、一ヶ月で有権者の6割を超す反対署名を集めて町議会に提出した。
12月 日  創価学会、壮年部有志、公明党・創価学会本部へ "申入れ書" を提出。
「私たちは、創価学会員として、あるいは創価学会の平和主義に共鳴する者として、近年の学会と公明党の関係に大きな危惧と疑問を抱いております。ご承知のように、公明党は、昨年の米英軍によるイラク侵攻に対して、国内外の広範な反戦の声を無視し、小泉政権の与党としてこれを追認し、また、続く自衛隊のイラク派遣、多国籍軍参加を推進してきました。この党の姿勢は、なによりも平和の党であり戦争に断固反対する政治勢力として、公明党を認識していた私たちの信頼を大きく裏切るものでした。…」
12月21日
 顕正会、12月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「阿部 国立戒壇の否定だけは正しかった」
 浅井昭衛会長「(全国教師講習会(平成十六年八月二十六日)の阿部日顕管長の講義について)この講義の所詮は、国立戒壇のさらなる否定と二冊の悪書の幕引きにあること、明々白々である。これを読んで、私はますます阿部日顕の謗法を責めなければとの思い、胸の奥に湧くをおぼえている。大事の御遺命を破壊する者を見て放置し、呵責し追放しなければ、大聖人様の怨となる、大不忠の者となるのである。私は明年、顕正会の命運を賭して、…阿部日顕の謗法を責めんと決意をしている」
 羽間義則 壮年部長に、小峰勝彦 壮年部副部長に任ずる。長島淑江 第二女子部長に、加藤礼子 第四女子部長(総合女子部長兼任)に任ずる。(「顕正新聞」第0987号 )
 

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