迷走する顕正会を斬る


淺井昭衞会長の足跡と変節

    顕正会年表 (私家版)


      
1月1日
 宗門、早瀬日如管長「新年の辞」
「立宗759年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗しく新年をお迎えの御事と存じ上げます。… 昨今の国内外の諸相を見ると、末法濁悪の世相その侭に混迷を極め、為に多くの人々が先行きの不安を抱え憂苦しているのが現状であります。… 何事もそうであるように、問題解決の為には、先ずその原因を突き止め、そこから真の解決を見出していかなければ根本的解決を図ることが出来ないのであります。… 本年「実践行動の年」に当たり、… 各講中共に僧俗一致・異体同心して、一人も漏れず大折伏戦に参加して実践行動を起こし、以て平成27年・33年の目標達成を目指して、愈々御精進されますよう衷心よりお祈り申し上げ、新年の御挨拶といたします」(「大白法」804号 )
1月1日
 顕正会、浅井昭衛会長、年頭の辞「広宣流布はすでに直線コース
「広宣流布が近づけば、天魔自ら打ちくだって、正系門家の内部から御遺命を破壊しようとするのである。天魔はまず、正系門家における最大実力者であり、政治野心に燃える池田大作の身に入った。池田は忽ちに「国立戒壇」を捨て、「民衆立」と称して、学会員だけで建てた正本堂を「御遺命の戒壇」と偽った。…
 顕正会は大事の御遺命を守り奉らんと、必死に宗門・学会を諌めた。池田大作は顕正会の口を塞がんと、宗門に解散処分を下させた。このとき顕正会は一万二千であった。… 顕正会のたゆむことなき死身弘法は、本年ついに一五〇万に達せんとしているのである。これほどの不思議はない。解散処分を受けた非力弱小の一講中が、一五〇万の地涌の大集団となったのだ。…
 ここに大聖人御予言の「前代未聞の大闘諍、一閻浮提に起こるべし」が事実となるのである。すでに御在世の大蒙古と酷似する軍事超大国・中国は、忽然として隣の大陸に姿を現わしている。… そして二〇一二年をみつめて台湾統一も進められよう。中国の国産空母は現在二隻が建追申であるが、二〇二一年に実戦配備するとの予定が、数年も前倒しになると伝えられている。中国の日本侵略はすでに最終段階、顕正会の御奉公も最終段階。広宣流布はすでに直線コースに入っているのである。…
 この最終段階の御奉公こそ「仏法を得べき便り」と歓喜し、断固としてその使命を果たし、一人ひとりが仏果を遂げさせて頂こうではないか。平成二十三年元旦 (「顕正新聞」第1193号 )
1月3日
 宗門、総本山、1月度広布唱題会の砌 早瀬日如管長「御言葉」
「貪瞋癡の三毒によって苦しむ人々を救う道は、ただ折伏しかないことは、皆様も充分、御承知のことと存じます。しかし、承知していただけでは意味がありません。本年は理屈ではなく、一人ひとりが、「実践行動」を起こして折伏を行じ、自らも大御本尊様の広大なる功徳を享受するとともに、塗炭の苦しみにあえぐ多くの人達を救い、もって仏祖三宝尊への御報恩を尽くされますよう心からお願いを申し上げ、本日の挨拶といたします」(「大白法」第805号 )
1月7日  高倉良一 香川大学教授、人権侵害や不法行為を受けたとして、原田稔会長らを提訴。
 創価学会員である高倉良一教授が、創価学会の原田稔会長や山本哲史副会長(四国担当)ら4人の幹部を相手取り、東京地方裁判所に損害賠償請求訴訟を起こした。訴状によると、2003年ごろから高倉良一教授は「創価学会のやり方や池田大作名誉会長の行動に疑問を抱き」、また多額の寄付金にも疑問を抱いた。高倉良一教授は妻(創価学会員)に疑問を理解させようと彼の日記6冊を渡したところ、それが創価学会本部の知るところとなり、高倉良一らは「徹底して査問による強迫、強要」をされた。こうした "人権侵害や不法行為" を受けたとして提訴に及んだ。(「仏教タイムス」)
1月10日  創価学会、新時代第46回本部幹部会開催(創価国際友好会館)、「学び 語り 祈り 動き 挑め!」
 池田大作名誉会長メッセージ「なかんずく広宣流布のため、学び、語り、祈り、戦い、動き、果敢に勝負に挑んでいく。この学会活動こそ、自分が幸福になるだけではない。父母も、家族も、友人も、縁する人々を、皆、朗らかに幸福へ、永遠の幸福へとリードしていける、最も確かな正義の大道なのであります。…
 妙法は、全生命を照らす太陽の光であります。どんなに時代の闇が深くとも、ひとたび地涌の菩薩が躍り出て題目を唱え広めゆくならば、わが地域も国土も、必ず大いなる希望の光で照らしていける。… 仏法は「煩悩即菩提」であり、「変毒為薬」です。題目の師子吼で、悩みも病魔も全部、吹き飛ばしていくのです。大事な節目のこの一年、わが創価家族が皆、大きく諸天善神を動かし、人生の勝利の実証を断固と示しゆかれることを、私と妻も真剣に祈り、題目を送り続けます」
1月16日
 顕正会、臨時壮年部地区部長会開催、壮年部廃止。
 浅井昭衛会長「男子十万結集の第一段階は一昨年の三万であったが、いよいよ 十万の中間に五万結集をなさなければならない。私はそれを三年後の平成二十六年・二〇一四年に実現したいと決意している。
 ここに壮年部は男子部と合流して、一体になって戦う時を迎えた。いよいよ男子・壮年の別なく、ともに三大秘法を持つ日本男児として、広布最終段階を戦う組織を構築したい。これが私の思いである」(「顕正新聞」第1196号 )
(※ 男子十万結集も、今までと同様に男子部と壮年部が協調して進めればよいので、壮年部廃止の理由になっていない。浅井昭衛会長はかつて、「壮年部は私の本籍地である」「四者肩を並べて広宣流布を進める体制」と、語っていた。しかし、社会的経験・分別のある壮年は、自身の権威の維持に邪魔なのである。教学部を廃止し、壮年部を廃止し、独裁体制の強化に舵を切った。櫻川 記 )
1月20日  東京地方裁判所、谷川佳樹副会長が矢野絢也元公明委員長・新潮社を訴えた訴訟判決。谷川佳樹が矢野絢也に対し「子息の身に人命に関わるかもしれない」とは言っていない、と訴えた裁判。
 谷川佳樹の言い分が認められ勝訴したが、下記の点で逆に谷川の脅迫行為が認められた。 原告らの発言から、被告矢野絢也が息子家族に危害が及ぶ恐怖を感じたことが認められた。原告が「息子がどうなってもいいのか」といった趣旨のことを言って、被告矢野を脅迫したという点は真実である。被告矢野は家族への危害を感じ、評論活動をやめると最終的に確約することを余儀なくされた、と認定した。
1月20日  中華人民共和国、2010年国内総生産(GDP)が日本を抜き、世界第2位となることが確実となる。
1月22日
 宗門、フィリピン共和国ケソン市で広宣山法開寺寺号公称、板本尊入仏法要奉修。
1月26日
 顕正会、1月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「大人事を断行 壮年部廃止」「一国捨離・門下違背のゆえに亡国迫る」
 浅井昭衛会長「期を画する組織改革と大人事を断行いたしました。すべては広布最終段階の直線コースを迎えての、私の決意であります。… このたび壮年部を男子部に合流させ、男子部一本の組織といたしました。… 広布最終段階の直線コースは、男子部、女子部、婦人部の、三本の柱で戦うことが確定いたしました。… 平成二十六年八月に、男子部はいよいよ五万人の男子部大会を開催する。この五万結集が成れば、男子十万結集も必ず成る。…
 あれほど権勢を誇った池田大作は、… ついにいま「生ける屍」のごとくになってしまった。彼は昨年五月十三日に開かれた本部幹部会を最後に、今日にいたるまで一切の集会に姿を見せなくなってしまった。その病状は極秘にされているが、密かに伝えられるところによれば、呂律がまわらず、しゃべれない。また判断力を失っているごとく、とも伝えられております。…
 では、「時の貫首」として御遺命を破壊せんとした細井日達・阿部日顕の罰はどうか。… 最大の罰は、「御相承の授受」ができなかったことです。… これ、大聖人様がお許しにならなかったのです。…
 中国の尋常ならざる急膨張を見てごらんなさい。… この異常な軍事膨張は今、世界各地で軋轢を起こしていますね。… すでに南からは尖閣諸島と沖縄に狙いがつけられ、日本海側からもこの圧力です。このように中国は着々と日本列島を制圧せんとしている。ゆえに私は「もう広布最終段階は直線コースに入っている」というのであります。…
 この他国侵逼は仏法のゆえに起きたものであれば、日蓮大聖人に帰依しなければ絶対におさまらない。対治できなければ日本は必ず亡ぶ。このとき、大聖人様は広宣流布をあそばす。この重大な御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命を守り奉った顕正会以外、どこにありましょうか」
 横田高明副理事長「このたび男子部においては首脳幹部の呼称も変更され、「男子部長」は「総男子部長」に、「男子第○部長」は「第○男子部長」に、また「副男子部長」は「総男子副部長」となり、新任の総男子副部長には、私、横田高明と行成公一郎氏が任命されました」
 横田高明 総男子副部長に、行成公一郎 総男子副部長に、赤羽潤 第十三男子部長に任ずる。工藤安子 第十六女子部長に、小林由里 第十七女子部長に、石坂繭子 第十八女子部長に任ずる。谷律子 第十婦人部長に、小野恵子 第十一婦人部長に、工藤孝子 第十二婦人部長に任ずる。(「顕正新聞」第1196号 )
1月30日  創価学会、香港・マカオSGI代表者会議開催(香港・九龍)、「仏法西還50周年 世界広布の夜明け」
 池田大作SGI会長メッセージ「皆様方こそ、私にとって、久遠元初からの固い絆で結ばれた、かけがえのない地涌の兄弟姉妹だと思っております(大拍手)。… 皆様方の尊貴なる絶対勝利の人生と異体同心の団結を、世界広宣流布の模範の中の模範として、私は万年までも宣揚していきたいのであります。…
 仏法とは、賢者の「勇気」の実践です。何ものも恐れない。いかなる苦難にも、喜び勇んで立ち向かい、断固として勝ち越えていく。その究極の勇気が信心です。… 明るく朗らかに正義の大仏法を、創価の希望の哲学を語り抜いていってください。語った分だけ、幸福の仏縁が結ばれ、常楽我浄のスクラムが広がります。 さあ、いよいよです! 創価学会創立100周年(2030年)へ、アジア広布70周年(2031年)へ、新たな一閻浮提広宣流布の夜明けが来ました。 愛する「心のふるさと」、香港、マカオの友よ! 久遠より誓いし、共戦の同志よ! 創価精神を継ぎゆく、不二の弟子よ! 私と一緒に、黄金の広布と人生の歴史を綴りましょう!」
 (※ この3年後の2014年、香港で雨傘運動が起きた。200万人を超える反政府デモが起き、同年10月4日に戒厳令に近い「緊急状況規則条例」が発動された。2020年7月1日、中華人民共和国政府は香港国家安全維持法を施行し、同法に基づき男女10人を逮捕。この他、禁止されていた集会に参加したとして約360人を拘束し、一国二制度は崩壊した。"何ものも恐れない。断固として勝ち越えていく" ことを教えた"世界広宣流布の模範"の「久遠の同志」を、中華人民共和国の数々の大学・機関から数多の名誉称号を貰っている、池田大作SGI会長はたやすく見捨てた。櫻川 忠 )
1月31日  検察審査会、小沢一郎民主党元代表を強制起訴。資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)罪で小沢元代表を強制的に起訴した。
2月4日  創価学会、戸田記念国際平和研究所、モロッコ・ムスリム学術者連盟、戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議共済(モロッコ・ラバト市)
 池田大作SGI会長メッセージ「宗教の目的は本来、“人々の幸福のため”にあることを忘れてはなりません。そして、その最終的な目的を常に心に留めて、ともに連帯し行動していくことが大事なのです。… ただし、単に会話をすれば済むというわけではありません。 それが、他人の弱点を突いて自分の意のままに操作しようとする意図に基づくものや、自分の考えを一方的に押しつけて他人の考えを否定するようなものであっては断じてなりません。 また学術的な話し合いや、紛争を解決するための話し合いも重要ですが、明確な結果を出そうとする目的意識が伴わなければ意味がなくなってしまうことを、銘記する必要があります」
2月6日
 宗門、総本山、2月度広布唱題会の砌 早瀬日如管長「御言葉」
「宗門は昨年、国内外ともに折伏の気運が高まり、大きな成果を挙げて、平成27年・33年へ向けて大きく前進することができました。… どうぞ本年「実践行動の年」もこの勢いをもってさらに精進を重ね、すべての支部が必ず誓願を達成されますよう、心からお祈りいたします」(「大白法」第807号 )
2月6日
 宗門、菅野日龍能化 (常観院日龍贈上人、大宣寺初代住職)逝去、享年78歳。
「御尊能化は、昭和8年3月31日、福島県東和町に御出生。昭和22年9月4日、菅野慈俊御尊師を師範として得度、そののち昭和33年に縁あって師僧変更され、総本山第66世日達上人の徒弟となられた。昭和35年4月に千葉県・清涼寺住職として赴任、翌36年7月10日に大宣寺が建立され初代住職に就任された。法臘60余年、御生涯を宗門の興隆発展に捧げられる中、平成14年10月に能化に補任された」(「大白法」 平成23年2月16日号 )
2月6日  創価学会、東洋哲学研究所・創立構想50周年記念シンポジウム開催(インド・・ニューデリー 創価菩提樹講堂)、「「仏教人間主義《ヒューマニズム》の光」を送れ」
 池田大作名誉会長メッセージ「私は、研究所の目指すべき方針として、三つの柱を立てました。 第1に、アジアと世界の宗教の研究、第2に、法華経の歴史的、学術的、思想的研究、第3に、仏教の「人間主義」「平和主義」の理論的研究、ならびに人材の輩出です。 東洋哲学研究所は、この指針のもと、構想から50年の歴史を刻んできました。…
 ここに示された「自己」とは、宇宙根源の「法」と一体となった「大我」であり、利己心や煩悩にとらわれた「小我」ではありません。宇宙生命と融合し、一体となった「自己」(大我)こそ、内面を制御する力であり、真に自立した「自己」です」
2月23日
 宗門、総本山、立正安国論正義顕揚七五〇年 第12回記念局委員会開催。
 法華講連合会、臨時理事会開催、特別御供養を推進。
2月25日
 顕正会、2月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、折伏成果 11,820名、「中東騒乱こそ世界大動乱の口火」 「諸天の動き只ならぬを見つめよ!」
 浅井昭衛会長「この世界動乱の口火こそ、いま中東・北アフリカ一帯で起きている民衆暴動・政権崩壊のドミノであると、私は思っております。…
 まずチュニジアに始まってエジプトに飛び火し、さらにリビア、バーレーン、イエメン、サウジアラビア、イラン、イラク、ヨルダン、シリア、クウェート、スーダン、オマーン、アルジェリア、モロッコ、モーリタニアなど、中東から北アフリカの全域、十六ヶ国に燃え広がったのです。こんなことは世界史でも曽て例がない。… 反米かつ核開発を続けているイランの勢力を中東全域に拡大させ、その結果、イスラエルを国家存立の危機に追い込み、第六次中東戦争を勃発させる可能性を秘めているのです。…
 このとき、日本は必ず他国侵逼の大難を受ける。どうしてかというと、中国共産党が十三億人民の暴動を抑える手段として、人民に日本を憎ませ、暴動のエネルギーを日本侵略に転化させるからです。…
 今、正系門家まで魔にたぶらかされて国立戒壇の御遺命を抛ってしまった。どうして諸天がこの国を罰せぬ道理があろうか。もうその時が来ている。よって「一閻浮提の大闘諍」そして「他国侵逼」が起こるのであります。この大難は、政治の力でも、軍事力でも、経済力でも、とうてい逃れることはできない」
 黒田博美 第四女子部長に、松宮いづみ 第十九女子部長に任ずる。(「顕正新聞」第1199号 )
2月26日  創価学会、新時代第47回本部幹部会開催(創価国際友好会館)、「広布と人生の勝利王たれ!」
 池田大作名誉会長メッセージ「青年は臆してはいけない。喋らなければいけない。 「声仏事を為す」です。明るく快活に、勇気凛々と声を出し、対話を広げていくことだ。… 「使命の道」は、即「苦難の道」であり「忍耐の道」です。だからこそ「充実の道」となり、栄光の足跡が輝くのであります。 私か歩み続けてきたこの道に、わが青年部は続いてもらいたい。…
 さあ、無敵なる「師弟不二」の信心、そして「異体同心」の団結で、あの地にも、この地にも、勝利、勝利の創価桜を爛漫と咲かせゆこう! 全同志が「冬は必ず春となる」との希望の人生を勝ち開かれることを祈りに祈って、私のメッセージといたします。皆、お元気で!」
2月 日  国税庁、2月から5月にかけ宗教法人「顕正会」を、任意調査。顕正会では、理事長と会計担当と税理士の三人が対応した。国税局課税部資料調査課、略して料調(リョーチョー)は、任意調査の最強部署とされる。料調の調査の結果、顕正会に税務上の問題はなかった。
3月11日  東北地方太平洋沖地震発生、午後2時46分、震源地は三陸沖約130km付近、深さ24km。地震規模はマグニチュード 9.0(日本の観測史上最大)、最大震度は 7。
 人的被害:死者 19,747名、行方不明者 2,556名、負傷者 6,242名。
 建物の被害:全壊 122,005棟、半壊 283,156棟、一部破損 749,732棟。( 令和3年3月時点 緊急災害対策本部資料 )
 各地の津波の高さ:福島県相馬で 9.3m以上、岩手県宮古で 8.5m以上、大船渡で 8.0m以上、宮城県石巻市鮎川で 8.6m以上、宮城県女川漁港で 14.8m、最大遡上高 40.1mの巨大津波痕跡が確認されている。
 地震から約1時間後に、遡上高 14~15mの津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、1~5号機で全交流電源を喪失した。原子炉を冷却できなくなり、1号炉・2号炉・3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生。大量の放射性物質の漏洩を伴う、重大な原子力事故となった。国際原子力事象評価尺度で最悪のレベル7、チェルノブイリ原子力発電所事故と同等に位置づけられた。
 関東・東北地方の広い範囲で液状化現象が発生し、建築物の傾斜や断水、ガス供給停止、水田への土砂の堆積などの被害が生じた。
3月11日  福島第一原子力発電所は、1・2・3号機が共に全交流電源喪失状態に陥り、東京電力は、第1次緊急時態勢を発令、原子力災害対策特別措置法第10条に基づく特定事象発生の通報を、海江田万里経済産業大臣、佐藤雄平福島県知事、渡辺利綱大熊町長、井戸川克隆双葉町長、関係各機関に対して行った。
 枝野幸男官房長官は首相官邸で記者会見、「原子力緊急事態宣言」の発令を発表、福島県対策本部から1号機の半径2kmの住民1,864人に避難指示が出された。
 内閣総理大臣の要請により、防衛大臣が自衛隊の原子力災害派遣命令を発出。菅直人首相は、1号機の半径3km以内の住民に避難命令を出し、半径3kmから10km圏内の住民に対し「屋内退避」の指示を出した。
3月12日  早朝、菅直人首相がヘリコプターで福島第一原子力発電所に1時間弱滞在し、職員らから状況の説明を受けた。午後、原子力安全・保安院は、福島第一原子力発電所の1号機周辺でセシウムが検出され、核燃料の一部が溶け出た可能性があると発表。夕刻、1号機の海水注入について内閣総理大臣が指示を出し、海水注入が開始された。
3月13日
 宗門、大白法、「東日本大震災に対する災害対策会議開催」
「宗門に、大震災に対する「東日本大震災対策本部」が設置され、去る三月十三日午後七時より第一回災害対策会議が、総本山において、御法主日如上人猊下御臨席のもと開催された。 会議では、被災地並びに各メディアからの情報をもとに被災状況の把握と、今後、宗門としての被災寺院・檀信徒並びに被災自治体に対する支援などが検討された」(「大白法」平成23年4月1日号 )
3月13日  3号機の非常用炉心冷却装置の高圧注水系が停止し、冷却水が沸騰して水位が下がり燃料棒が露出し始めた。東京電力は、「冷却装置注水不能」として原子力災害対策特別措置法15条に基づく通報を行った。
 午前の記者会見で枝野官房長官は、1号機の原子炉圧力容器内部が海水で満たされている、と述べた。3号機については、安全弁を開いたことで原子炉圧力容器内部の圧力が低下し、真水の注入を開始したと述べた。格納容器の排気が開始され、ホウ酸の混入が開始された。燃料棒の上部 1.9メートルが冷却水から露出したため、海水注入に踏み切った。
 官房長官は午後の記者会見で、「爆発的なことが万一生じても、避難している周辺の皆さんに影響を及ぼす状況は生じない」と述べた。
3月14日  海水が少なくなったため、1号機と3号機への海水の注水を停止。3号機の「冷却機能喪失」により、原子力災害対策特別措置法第15条に基づき、特定事象の通報を行った。3号機の建屋が爆発し、大量の煙が上がった。
 枝野官房長官は、1号機と同様の水素ガス爆発であると発表。この爆発で建屋は骨組だけになり、作業をしていた作業員・自衛隊員の11人が負傷した。官房長官は、「原子炉格納容器の堅牢性は確保されており、放射性物質が大量に飛散している可能性は低い」と発言した。
 夕刻、2号機の冷却水が大幅に減少し燃料棒がすべて露出、ポンプの燃料が切れて海水注入ができなくなっていた。東京電力は再び海水注入を開始、次第に水位は回復した。
3月15日  早朝、茨城県北東部(日立市)から県東部(鉾田市)にかけて、南下する高濃度放射線量が観測された。最大で北茨城市で 5.575マイクロシーベルト/時 の高濃度放射線量が観測された。関東地方全域の広範囲で、高濃度放射線量が初めて観測された。
 福島第一原子力発電所所員の90%にあたる約650人が、吉田所長の命令により、福島第二原発へ退避した。 群馬県衛生環境研究所(前橋市)の、空間放射線量測定値が上昇し、午後には 0.562マイクロシーベルト/時 となった。
3月16日  創価学会、聖教新聞、池田大作名誉会長メッセージ、「断じて負けるな 勇気を持て 希望を持て」
「このたびの東日本大震災に際し、被災なされた皆様方に、重ねて心よりお見舞いを申し上げます。 大地震・大津波より6日目。安否を確認できない方々も多数おられます。 皆様方の疲労も、さぞかし深いことでしょう。体調を崩されぬよう、そして十方の仏菩薩から守りに護られますように、私も妻も、全国の同志も、世界の同志も、一心不乱に題目を送っております。…
 いかなる苦難も、永遠に幸福になるための試練であります。すべてを断固と「変毒為薬」できるのが、この仏法であり、信心であります。 また、逝去なされたご親族やご友人の追善回向を懇ろに行わせていただいております。本当に残念でなりませんが、生命は永遠であり、生死を超えて題目で結ばれています。 妙法に連なる故人は必ず諸天に擁護されて成仏され、すぐに近くに還ってこられます。これが仏法の方程式であります。… 一段と強く広宣流布を誓願し、共々に励まし合い、支え合いながら。この大災難を乗り越え、勝ち越えてまいりたい。 断じて負けるな! 勇気を持て! 希望を持て! と祈り叫んで、私のメッセージとさせていただきます」
3月16日  早朝、4号機で再び出火。3号機で白煙が上がり、水蒸気が出たものと推測された。
 放射線量が上昇し、福島第一の正門で 10ミリシーベルト/時 のガンマ線が検出された。この放射線量の上昇について、原子力安全・保安院は記者会見で「圧力抑制室が破損した2号機が原因である可能性が高い」とした。
3月17日  使用済み核燃料プールの水位が低下していた3号機に対し、陸上自衛隊の CH-47 ヘリコプター2機が消火バケットを使い、計4回30トンの放水を行った。
 夕方、警視庁機動隊の高圧放水車が3号機に対し、地上から最初の放水を行った。 当初予定の44トンのうち、12トンを放水したところで終了した。自衛隊の大型破壊機救難消防車と救難消防車計5台が、3号機に対して約30トンの注入を行った。
3月18日  創価学会、聖教新聞、池田大作名誉会長メッセージ、「東北の人材城は厳然」
「私の心も東北にあります。愛する皆様方と一緒です。どれほど痛ましい、甚大な被害か。改めて、心よりお見舞い申し上げます。… 一番、純朴で親切な、一番、誠実で忍耐強い、わが東北の友の偉大な奮闘に、私は心で熱い涙を流しながら、最敬礼しております。… いかに深い悲しみや苦しみにあっても、絶対に負けない。 妙法を唱え、妙法とともに生き抜く、わが生命それ自体が、金剛にして不壊の仏だからであります。…
 いまだに、ご家族や同志・友人の安否が掌握できない方々の心中は察するにあまりあります。 私も妻と題目を送り続けております。… どうか、大変でしょうけれども、一日一日、無量無辺の大功徳を積みながら、人類が仰ぎ見る「人間共和の永遠の都」を、東北天地に断固として創り上げていってください。 私も、愛する東北の皆様のために、いよいよ祈り、総力を尽くしてまいります。 最も大きな難を受けた東北が、最も勝ち栄えていくことこそが、広宣流布の総仕上げだからであります」
3月19日  福島第一事務所本館北側の空気中から、内部被曝の危険性が高い放射性ヨウ素131と、セシウムなどを検出。ヨウ素131は、空気中の吸引濃度限度の約6倍の1ccあたり、5.9ミリベクレルだった。これにより、核燃料の損傷が確実となった
3月21日  創価学会、聖教新聞、池田大作名誉会長、創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ。
「人間は、どんな悲嘆にも屈しない。一人も残らず、幸福を勝ち取るために生まれてきました。乗り越えられない歎難は絶対にない。 試練が大きければ大きいほど、それに立ち向かって粘り強く戦い続ける。 そこにこそ、人間の究極の勝利の力が引き出されるのであります。これが、人生と文明を貫く歴史の法則であります。
 「持続」こそ、成功の母であります。
 「持続」こそ、幸福の泉であります。
 「持続」こそ、勝利の光なのであります。
 ともあれ、未曽有の大震災の渦中に旅立つ皆さんの使命は計り知れません」
3月24日  東京地方裁判所、乙骨正生への名誉毀損を認め、創価学会が敗訴。
 創価新報(平成18年2月1日号)掲載の「青年部座談会」の発言で、「恩を知らない畜生にも劣るやつ」「デマには必ず裏がある」「金のため、自分の損得だけで平気で裏切る。カメレオンだ」などと中傷した副会長・青年部幹部に対し、55万円の損害賠償を命じた。
3月25日
 顕正会、3月度総幹部会開催 (本部会館)、「正嘉の大地震に次ぐ今回の大地震」「大罰の時代の号鐘、広宣流布の大瑞」
 浅井昭衛会長「このたび東日本を襲った巨大地震は、日本の観測史上最大のマグニチュード9・0でありました。死者・行方不明の数は昨日二十四日現在で二万七千人超、しかし未だその全貌はわかりません。大津波がいかに恐るべきものか。全日本人が改めて知りましたね。今回、大津波が襲った地域は、なんと青森・岩手・宮城・福島、さらに茨城・千葉までの長い沿岸です。しかも津波の高さは10メートルを超え、場所によっては20数メートルにも達したという。…
 私はこのことを感じたゆえに、七年前の平成十六年の諌暁書「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」の冒頭に、こう記した。「日本は今、亡国の前夜を迎えている。その亡国は、どのような災難によってもたらされるのかといえば ― まもなく始まる巨大地震の連発を号鐘として、国家破産、異常気象、大飢饉、大疫病等の災難が続発し、ついには亡国の大難たる自界叛逆と他国侵逼が起こるのである … 」と。それより七年を経て、いよいよ今、大罰の号鐘たる巨大地震が発生したのであります。…
 いいですか。今回の巨大地震を仏法の眼で見れば、これまさしく ― 広布前夜の大罰の時代到来の号鐘であり、同時に、いよいよ広宣流布が成就し全日本人が救われる大瑞であります。まさに広宣流布は最終段階の直線コース、もうゴールが見えて来たのです。諸天の活発なる動きに、もし地上の戦いが遅れたら、何とも大聖人様に申しわけない
 しかし、先ほども聞きました。大地震の被災地では入信勤行が続々と行われていると。あの大災害の中でも、顕正会員は毅然として立っているのです。私は聞きながら涙が出てきた。これこそ地涌の菩薩の魂ではないか」(「顕正新聞」第1202号 )
3月26/27日
 宗門、法華講連合会、春季総登山会・第48回総会開催、2万5570名余が参集。
 早瀬日如管長「まず初めに、今回の東日本大震災により被災された皆様、同じく災害に遭われた本宗信徒の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。… 本年「実践行動の年」は、来るべき平成27・33年の目標に向かって2年目に当たる、まことに大事な年であります。すなわち、本年「実践行動の年」の意義をしっかりと心肝に染めて立ち上がり、総力を結集して折伏の実践行動を起こすべき重要な年であります。… 本年はすべての支部が必ず折伏誓願を達成することであります。どうぞ、皆様には、「大悪をこれば大善きたる」との御金言を拝し、ますます強盛な信心に立ち、誓願達成へ向けて御精進くださるよう心から願い、本日の挨拶といたします」(「大白法」810号 )
4月10日  第17回統一地方選挙、2009年(平成21年)に国政の政権交代後の初の統一地方選挙、民主党政権に対する審判の意味合いを持った選挙された。直前の3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震の影響で、防災・原子力発電所の扱いも争点となった。
 公明党は大幅議席減、東京特別区議選の公明党の当選者は 169人(前回は178人)、全国市議選の当選者は 915人(前回は974人)で、議席数を 60議席減らした。
4月12日  国際原子力機関 (IAEA)、東京電力福島第一原発事故の国際評価をレベル7に引き上げ、旧ソ連・チェルノブイリ原子力発電所事故と同レベル評価。
4月16日
 宗門、大白法、「一日も早い復興を」
「停電だったり、固定電話も携帯電話も繋がりにくい悪条件の中、本宗寺院の安否情報の収集に当たった宗務院庶務部の尽力により、地震発生から五日後の三月十六日の昼過ぎまでに、すべての寺院の無事が確認されたことは、不幸中の幸いであった。 この上は、犠牲となられた所属檀信徒の菩提を懇ろに弔うと共に、地域復興の拠点として、また広布推進の法城として、弥増しての活躍を祈りたい。…
 最愛の家族を亡くした人、住む家を流された人、働く場所を失った人等々。心のケアが必要な方や、支援の必要な方が、多くあることだろう。御法主日如上人猊下が「お見舞い」に仰せられるごとく、被災者各位がこのたびの重苦を一日も早く癒し、力強く再起を図ることを願うと共に、すべての被災地が一日も早く復興することを、衷心より祈るものである」(「大白法」4月16日号 )
4月20日  創価学会、創価新報、「容赦なき供養収奪に非難囂々」
「去る3月26・27日、未曽有の大震災からわずか2週間だというのに、日顕宗は、全国から信者をかき集め、法華講春季登山を強行した。 登山の開催自体に宗内外から疑問視する声が上がったが、初日の講頭会では、身内の法華講幹部から不平不満が噴出した。
 とりわけ紛糾したテーマは、宗門執行部の身勝手な理由で本年末に行われる4回目の「特別供養」。 そもそも、当初の計画になかった工事を次々と追加し、予算を肥大させたのは、日如(上人)、八木(総監)ら宗門執行部である。 その無責任、無計画の゙尻拭い゙を信徒にさせるというのだから、講頭連中が怒るのも無理はない」(「創価新報」2011年4月20日号 )
4月28日  創価学会、新時代第48回本部幹部会開催(関西池田記念会館)、「常勝の関西よ永遠なれ」
 池田大作名誉会長メッセージ「今年の5月3日は、わが師・戸田城聖先生が大難を乗り越えて、第2代会長に就任されてより、60周年となります。 「60年」という佳節を、西洋では「ダイヤモンドの祝典」と呼んで寿ぎます。戸田先生と私たちの大誓願である「一閻浮提広宣流布」は、まさしく、今、ダイヤモンドの如く、最強にして無敵、金剛にして不壊の輝きを増しております。…
 日蓮仏法は、全人類に開かれた「人間宗」であり、この太陽の大仏法を、創価学会は世界192カ国・地域の民衆に開いてきたのであります。… 悟り澄まして戦わない仏などおりません。 妙法のため、人々のため、社会のため、現実の悩みや苦しみの真っ只中に飛び込んで、泥まみれ、汗まみれになって戦い抜く生命こそ、真実の仏であります。 この仏の生命の真髄を発揮しゆく、何ものにも負けぬ民衆の正義の陣列──これが、創価学会であり、その模範こそ、私の手作りの「常勝大関西」なのであります。…
 どんな苦難であっても、断固として変毒為薬し、勝ち越えゆく力が、人間そして青年の生命に具わっていることを、未来永遠の人類に示し切っていくためであります。今、東日本大震災に立ち向かい、わが誉れの青年部が、壮年部、婦人部の皆様方と一体になって、師子奮迅の力で戦ってくれています」
4月29日  創価学会、東日本大震災復興祈念勤行会開催(宮城・岩手・青森・秋田・山形・福島の各会館)
 池田大作名誉会長メッセージ「皆様は一日また一日、断固として生き抜き、耐え抜いてこられました。君も勇敢であった。貴女《あなた》も偉大であった。東北だからこそ負けなかった。東北だからこそ屈しなかった。… この60年、皆様と私が命を懸けて築いた創価の青葉城は、永遠に崩れない。後継の青年部も本当に立派に戦ってくれています。わが東北家族が、この大難を勝ち越えゆくことこそ、世界広宣流布の最大の瑞相であり、全人類の希望の光である」
4月30日
 顕正会、4月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、折伏成果 16,217名、「広布前夜の"大罰の時代"見つめよ」「大聖人様は大罰の中にお救い下さる」
 浅井昭衛会長「今回のマグニチュード9・0の巨大地震だけは、これを想定していた学者は一人もいなかったですね。… ところが今回の巨大地震は、宮城県沖を含む四つの領域が一斉に連動し、南北五〇〇キロ、東西二〇〇キロという巨大な震源域となって列島を揺さぶったのです。まさか四つの領域が連動するとは思わなかった、四つの岩盤が同時に割れるとは思わなかった ― これが学者たちのいう「想定外」ということだった。…
 この諸天の怒りを感ずるゆえに、私は七年前の諫暁書「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」において「まもなく始まる巨大地震の連発を号鐘として、… ついには亡国の大難たる他国侵逼が起こる」と言い切ったのであります。これを見て、学会・宗門の怨嫉者たちは「そんなことが起こるものか」とあざ笑った。私はその悪口を聞きながら 「もし、そうなったらどうする」と、いつも心の奥で思っておりました。彼等には仏法がわからないのです。
 全日本人がこの大現証を眼前に拝し、掌を合わせ頭を地につけ「南無妙法蓮華経」と唱え奉る時は、まもなく来る。この重大御化導のお手伝いを申し上げるのが、広布前夜に召し出だされた、地涌の流類の大軍勢・顕正会であります。その顕正会は、本年秋にはいよいよ一五〇万になる。今後の御奉公を思えば、胸が高鳴る」
 河野尚子 第十三女子部長に、柳田正枝 第十四婦人部長に任ずる。(「顕正新聞」第1205号 )
5月1日
 宗門、総本山、5月度広布唱題会の砌 早瀬日如管長「御言葉」
「要は「実践行動の年」にふさわしく、一人ひとりが、理屈ではなく、折伏実践の行動をおこすことであります。… 信心も折伏を行じなければ、今まで積んできた功徳もいつの間にか、なくなってしまいます。我々一人ひとりが一生成仏を果たし、仏国土を実現するためには、地涌の菩薩としての振る舞い、すなわち「上求菩提、下化衆生」の誓願のもと、唱題を重ね、折伏を行じていくことが最善の方途であることを知らなければなりません。特に、今回の東日本大震災の惨状を目の当たりにする時、その感を深くするものであります。… 信心とは理屈でなく、 実践行動であります。 なかでも我々は、折伏という実践行動を起こしてこそ、過去遠々劫の罪障を消滅し、一生成仏を遂げることができるのであります。… まだ年末までには時間があると思ったら負けます。… 今の一時を無駄にすることなく折伏を行じ、 本年度は全支部が必ず折伏誓願を達成されますよう心から念じ、本日の挨拶といたします」(「大白法」第813号 )
5月1日
 宗門、大白法、「大謗法対治の時」
「当初、大地震の被災国であった日本は、原子力運用の技術はあったであろうが未熟な意識によって福島原発事故を世紀の大事故となし、世界中に汚染物質をまき散らす加害国となった。国内でも東北・関東圏に住む者は、放射性物質と長く付き合っていくこととなった。…
 もちろん、私たちはこれから、力強く復興に立ち上がらなければならない。たとえば放射性物質で汚染された土地を洗浄し、再び耕すことのできるようにしたり、地域の生活・経済を再生したり等々。… 私たちも決意を新たに、今、何を置いてもなすべきことである折伏を、速やかに行動に移そう。日本一国の大謗法を、全国の各地で同時に、「立正安国」を掲げ対治する時である」(「大白法」5月1日号 )
5月3日  創価学会、記念本部幹部会開催。池田大作名誉会長は体調悪化で出席せず、「創立100周年へ希望の前進」とメッセージ。
5月3日  創価学会、第三文明社、池田大作著「平和の朝へ 教育の大光 ウクライナと日本の友情」発刊、対談者 ミハイル・ズグロフスキー。
 第1章 文化の大地
 第2章 核なき時代へ
 第3章 教育の聖業
 第4章 人類的課題への挑戦  
5月7日
 宗門、法華講連合会定例理事会、法華講富士会館(吾妻橋)で開催。法華講連合会委員長が永井藤蔵新委員長に交代して初めての理事会、48名の理事並びに連合会の各幹事が出席。
5月15日
 宗門、秋山日浄能化 (常智院日浄上人、法霑寺第10代住職) 逝去、享年86歳。
5月15日
 顕正会、浜松会館御入仏式厳修、「戒壇建立の地に広布の大熱風起こせ」(「顕正新聞」第1207号 )
5月18日  創価学会、池田大作名誉会長、中華人民共和国マカオ特別行政区・マカオ科技大学「名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
5月23日
 顕正会、5月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「偽戒壇・正本堂以降 日本は亡国の道を」
 浅井昭衛会長「さて東日本巨大地震は、原発が、地震にいかに脆く弱いものかということを、白日のもとに晒しました。福島原発は地震直後、すでに炉心溶解、いわゆるメルトダウンを起こしていたことが、今になって分かった。しかも収束の目処は今なお不明ですよ。…
 こんどの巨大地震で、初めて原発の危険性が白日に晒されましたが、私は原発はすべてやめるべきだと思っております。それに替わる代替エネルギーも、当面は火力発電で、そして将来は太陽熱・地熱・水力等の自然エネルギーでやるのです。本気になったら必ずできる。広宣流布になったら必ずそうなる。だから早く広宣流布しなければいけないのであります。…
 見てごらんなさい。正本堂完成の年に、中国の周恩来首相は池田大作を動かし、田中内閣に働きかけて日中国交樹立をなさしめている。これより日本から膨大なカネがODAの名目で中国に流れ、文化大革命で疲弊し切っていた中国を蘇らせ、いま日本を脅かす軍事超大国、核の大国ができたわけであります。… まさに他国侵逼といい、国家破産といい、原発災害といい、日本を亡ぼす災厄の元は、すべて正本堂に起因している。御本仏の御遺命に背けば国亡ぶこと、よくよく知るべきであります。…
 実は宗門は、池田大作に要求されて昭和四十五年四月二十七日に、宗教法人・日蓮正宗の責任役員会において、国立戒壇の放棄を機関決定している。これこそ「宗門の公式決定」ですよ。これが未だに呪縛となっているのです。まさに第六天の魔王の力を感ずる。かくて学会はもちろん宗門も、正本堂というインチキ手品の種がバレても、なお「国立戒壇」だけは頑なにこれを否定しているのです。…
 ここに諸天は怒り、いよいよ巨大地震を号鐘とする「大罰の時代」が始まったのであります。いいですか。第六天の魔王というのは、仏様の化導を妨げるのをその役割としている。よって御在世の日本国は、この天魔の働きにより国中が正念を失い、あろうことか大慈大悲の大聖人様の御頸を刎ね奉らんとした。そして今にいたるまで背き続けているのです。加えて今、正系門家まで天魔にたぶらかされ、御遺命を抛ってしまった。どうして、国の亡びぬことがあろうか。それが、いま始まった大罰の時代なのであります」
 山家理恵 第二十女子部長に任ずる。(「顕正新聞」第1208号 )
5月26日  創価学会、池田大作名誉会長、中華人民共和国・海南師範大学「名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
6月4日  創価学会、新時代第49回本部幹部会/結成60周年記念開催(創価国際友好会館)
 池田大作名誉会長メッセージ「愛する東北をはじめ、全世界の大切な大切な同志が、一人ももれなく健康で、すべてを変毒為薬しながら、大勝利の人生を飾りゆかれることを、心からお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます」
6月10日  創価学会、聖教新聞社、池田大作著「希望の花束3 池田名誉会長の指針から」発刊。
6月25日  "ゴルゴとマリア"、創価学会員による中傷サイト閉鎖。宗門を誹謗し続けた、創価学会幹部のものと見られる「ゴルゴとマリア」サイトが、謝罪文を掲載し閉鎖された。
「このサイトには、妙観講をはじめ創価学会と敵対する相手を中傷する内容の怪文書(フェイクなど)が片っ端から掲載されていました。妙観講がプロバイダーに要請していた情報開示が昨年11月に認められ、サイトの運営の名が判明した」(「週刊新潮」7月7日号 )
6月24日
 顕正会、6月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「立正なくして安国なし、ついに大罰の時代ヘ」
 浅井昭衛会長「この総幹部会にしても、本来の開始定刻は午後七時ですよね。しかし、そのだいぶ前から詰めかけて満員になってしまう。そこでやむなく毎月、六時二十五分に開始しているわけです。このように、誰に言われなくとも早く集り広宣流布に燃え立っている。このような熱気ある団体は、日本国に顕正会以外にないと、私は思っております。…
 いいですか。開目抄の心とは「目蓮によりて日本国の有無はあるべし」ということ。そしてこのことは立正安国論に詳しく示してあると仰せられている。だから立正安国論の御意は、開目抄を拝して始めてわかるのです。… ゆえに私は平成十六年の諫暁書の題名を「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」として『立正安国論の御意を日本の人々に広く伝えたのであります。…
 原発事故というのは、ひとたび発生すれば制御不能ですよ。そして放射能汚染による被害は、時間的にも空間的にもどこまで広がるかわからない。それは日本民族の生命を細胞レベルで蝕む恐ろしさがある。このことがわかった以上、もう原発は直ちに廃止しなければいけない。… 旱く全国の原発を廃止しなければ、いつ次の巨大地震が発生するかわからないではないか。そのとき、日本民族の命が危なくなる。何よりも、広宣流布に戦う地涌の菩薩の命が傷ついてはいけない。…
 中国による侵略は刻々と迫っている。六月八日には、またも十一隻からなる中国海軍艦隊が、堂々と沖縄と宮古島の間を通って、西太平洋に進出し、沖の鳥島からグァム島にいたる海域で軍事演習をした。中国艦隊が同海域で軍事演習を実施したのは、これで四回目ですよ。また宮城県沖では中国の調査船が海底調査をしている。このように日本の混乱をよそに、刻々と中国による侵略は迫って来ているのです。…
 世界広布の鍵となる日本は、今、大罰の時代に突入した。これこそ「広宣流布し」の大瑞であります。このとき大聖人様は、六万恒河沙といわれる無数の地涌の菩薩を召し出だして、広宣流布に戦わしめられる。「春を留めんと思へども夏となる」(妙密上人御返事)と。もう広宣流布は誰にも止めることができない。歴史の必然なのであります」
 市川静香 第十八女子部長に任ずる。(「顕正新聞」第1211号 )
6月28日  創価学会、池田大作名誉会長 Japan Times(ジャパンタイムズ)寄稿文、「復興への勇気(The courage to rebuild)」
「未曾有の被害を残した3・11の東日本大震災から3カ月余が過ぎた。… 愛する家族や生活の基盤を一瞬にして奪われた苦しみに加え、先の見えない不安、収束しない原発事故への懸念、景気の後退、風評被害等々、再起に立ちはだかる壁は少なくない。だからこそ、心は負けてはならない。…
 言葉を失う残酷な大災害であったが、私たちは大きく三つの「希望」を見出している。第1の「希望」は、世界との、また身近な地域での人間の連帯である。… 第2の「希望」は、被災者の不屈の勇気である。… 第3の「希望」は、行動する青年たちの熱と力である。… 復興への道は遠い。しかし、このような勇気ある青年たちの姿に励まされながら、地域の方々と手を携え、被災地復興のため、前進していきたい」
7月1日  東京電力管内、「計画停電」を実施。
 原発停止が相次ぎ、各地で電力供給不足が深刻化した。東電管内では震災直後、地域ごとに送電を一定時間止める「計画停電」を実施。夏場の7月1日~9月9日には、政府が37年ぶりに「使用制限」を発動した。
7月1日  中華人民共和国、『国防動員法』が正式発効、この日は中国共産党創設90周年、同法の概要は以下のとおり。
 ・ 有事発生の際、全国人民代表大会常務委員会の決定の下、動員令が発令される
 ・ 国防義務の対象者は、18歳から60歳の男性と、18歳から55歳の女性
 ・ 個人や組織が持つ物資や生産設備は、必要に応じて徴用される
 ・ 有事の際、交通・金融・マスコミ・医療機関は必要に応じ、政府や軍が管理する。
  外資系企業も、その対象となる
 ・ 国防の義務を履行せず また拒否する者は、罰金または刑事責任に問われる
7月3日  創価学会、聖教新聞社、池田大作著「随筆 我らの勝利の大道」発刊。
7月3日  創価学会、第三文明社、池田大作著「21世紀のナポレオン 歴史創造のエスプリ(精神)を語る」発刊、対談者 シャルル・ナポレオン。
7月9日  創価学会、新時代第50回本部幹部会開催(東京牧口記念会館)、「人類に勇気と希望の福光を!」
 池田大作名誉会長メッセージ「広宣流布は、いかなる風雪も越えて、民衆の幸福と世界の平和を築く大偉業であります。この広宣流布の総仕上げの原動力となり、人類に希望の福光(福の光)を送る「地涌の正義の旗頭」こそ、わが愛する東北の皆さんであります。…
 如説修行の団体である創価学会で、「行学の二道」に励み、心広々と指揮を執った時には、間違いなく仏の大功徳に包まれていく。… 何があっても、心は屈服してはならない。粘り強き闘将は、必ず最後は勝ち切っていけるのです。… 私の300を超す「知性の宝冠」の一切を譲り託しゆく君たちは、絶対に負けない「幸福の博士」である。絶対に勝ち抜いていける「魂の王者」である」
7月12日  創価学会、池田大作名誉会長、大韓民国・国立忠州《チュンジュ》大学「名誉経営学博士号」「名誉碩座《せきざ》教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
7月17日  創価学会、新・改革通信、「大震災が起こる”と人々を脅し、法を下げる宗門」
「日蓮正宗は「法華経の大良薬を以て此の大難をば治すべし・悲惨な災害を繰り返さないために」と題したパンフを作成して配布しているが、その内容は被災者の恐怖をあおり立てる、反社会的なものだ。… これを読んだ世間の人々は何と思うであろうか。 おそらく、”この宗教に帰依しなければ、また大震災が起こる”と、民衆の恐怖をあおり立てる”恐ろしいカルト的な宗派”と感じるだろう。…
 どの時代でも、常に民衆を苦しめてきたのは、”悪しき権威”と”理由なき差別”である。宗門問題の本質も同じである。日顕は法主の権威で信徒をひれ伏せさせようとし、歯向かう者を容赦なく切り捨てた」(「新・改革通信」NO.107号 )
7月24日  日本のテレビ放送、アナログ放送を廃止。東日本大震災被災地を除き、地上デジタルテレビ放送へ全面移行、アナログBS放送も停波した。
7月28日
 顕正会、7月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、折伏成果 17,191名、「見よ!国立戒壇放棄と偽戒壇正本堂を」「忠誠貫く150万顕正会あれば日本は亡びず」
 浅井昭衛会長「迎える八月は、顕正会の「原点の月」であります。… 顕正会が発足したのが昭和三十二年の八月。死罪に等しき解散処分を受けたのも、昭和四十九年の八月。… ことに広布最終段階の御奉公を誓い奉ったあの儀式から、一年七ヶ月を経て超巨大地震が発生し、ついに大罰の時代に突入した。…
 池田大作は、解散処分翌年の昭和五十年十月、宗門の宗会議員法華講連合会の役員会、そして創価学会の副会長室、この三つの機関に顕正会を誹謗する決議書を作らせ、これを全宗門・全学会員に周知徹底させた。その決議内容は、顕正会を指して「御法主上人の御指南に背く師敵対の大謗法者」と罵ったものです。ここにも「法主」の権威を利用して顕正会を抹殺せんとの魂胆が見える。また宗門の教学部長だった阿部日顕が池田大作に命じられて、二冊目の悪書「本門事の戒壇の本義」を書いて顕正会を誹謗したのも、このころでした。…
 ここに今、日本はついに広布前夜の「大罰の時代」に突入したのであります。その号鐘が、3・11の超巨大地震だった。巨大地震は一回では終わらない。3・11の超巨大地震で、日本列島の地殻構造は変化を来たしたのです。今後、首都圏直下が、東海・東南海・南海連動の巨大地震が、さらに活断層による内陸型巨大地震も列島各地を襲うに違いない。これが広布前夜の大地動乱であり、亡国の先兆なのであります。そして国家破産等の災厄が続いたのち、ついに恐るべき他国侵逼が起こり、日本国は亡びんとする。…
 ここに、御遺命を守り奉った顕正会が、いま大聖人様に召し出だされているのです。… 今、つたなき凡夫が、この重大な御化導のお手伝いをさせて頂けるとは、何という宿縁、何と有難いことか。この御奉公に喜び馳せ参ずる者は、必ず一生成仏の仏果を頂ける」
 伊藤留美 第七女子部長に、工藤安子 第十三女子部長(第十六女子部長兼任)に任ずる。(「顕正新聞」第1214号 )
7月29日  創価学会、池田大作名誉会長、フィリピン共和国・国立パンガシナン大学「名誉人文学博士号」「名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
8月4日  創価学会、フェイク、「現宗門の坊主・信者は「クズ」だ」
「「法体」とは大御本尊を意味しており、相承によって神秘的な力が法主に伝わるというのではない。 しかも、日顕と日如には相承がない。したがって、現宗門の主張は、クズ共の妄言にすぎないのである。… 大聖人の仏法では一切衆生が「題目の力用」によってのみ御本尊の功力を享受できる。この御本尊は坊主共の専有物ではない。大聖人の信心を受持する全民衆に開かれている」(「フェイク」第1224号 )
8月25日
 顕正会、8月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「事故の惨禍を知って推進する者は国賊」
 浅井昭衛会長「さあ、いよいよ一五〇万の大法城が実現する歴史的な段階を迎えましたね。… この大法城を打ち固めれば、明年には二万人の婦人部大会が、明後年には三万人の女子部大会が、そして三年後には五万人の男子部大会が、敢然と開催される。濁乱・亡国の日本にいよいよ立つ。御本仏の軍勢の出陣であれば、まさに胸躍る思いであります。…
 その中でことに、亡国をもたらす災厄が三つ、はっきりと日本の前途に見えてきた。… 一つには、原発事故による放射能汚染です。… 第二は国家破産、この災難はまさに現代の「飢渇」であります。… 第三が、いよいよ最大の難たる他国侵逼であります。私は、この三つのうち、第一・第二は先難であり、第三こそ恐るべき後災であると思っております。今、広宣流布の最終段階に入って、この三つの災厄が急速に、その姿を現わして来たのであります。…
 そしてLNGによる火力発電の中でも、最新鋭のコンバインドサイクル発電が最も勝れている。… このガス・コンバインドサイクル発電機が列島各地に設置されれば、原発などは全く不要なのであります。その上で、ゆっくりと太陽光、地熱、水力、海流等の自然エネルギーによる発電を考えていけばいいのです。…
 見てごらんなさい。EUのギリシャ、イタリアはすでに国家破産寸前でしょ。米国は財政悪化で国債が格下げされた。中国のバブルも破裂寸前。そして日本は世界一の大借金国家。この四つの国家・地域が震源地となり、相互に関連して世界大恐慌になるのです。… もう日本の国家破産は「起こるか、起こらないか」ではない。「それはいつか」という問題だけなのです。…
 いかなる災難が起ころうとも、大聖人様を命かけて信じ、広宣流布のお手伝いをする者は、必ず御守護を頂く。… ゆえに大聖人様は四条抄に「何なる世の乱れにも」と仰せられ また新尼抄には「諸王は国を扶け万民は難をのがれん」と御断言あそぱされている。だから、何があっても大丈夫なのであります」
 横田高明 第十三男子部長に任ずる。(「顕正新聞」第1217号 )
8月29日  民主党、代表選挙実施。野田佳彦、前原誠司、海江田万里、鹿野道彦、馬淵澄夫の5人が立候補。第1回目の投票で海江田の143票に次ぐ102票を獲得、過半数を獲得した候補がいなかったため決選投票に。小沢一郎への批判票を集めた野田が、215票を獲得して海江田を逆転し、第9代民主党代表に選出された。
9月2日  野田佳彦、第95代内閣総理大臣に就任、民主党と国民新党の連立による野田佳彦内閣が発足した。
9月4日
 宗門、パナマ共和国にて「立正山大廣寺」寺号公称板御本尊入仏法要奉修。パナマ全土、コロンビア、ロサンゼルスから、代表信徒340余名が参集した。
 早瀬日如管長「この立正山大廣寺は、1996(平成8)年11月、非営利法人「日蓮正宗テンプル・パナマ」が認可されたのち、2001(平成13)年、僧侶常駐がかない、… より交通至便で御信徒が集まりやすいカルメン地区に移転が決定し … 布教所から寺院へ昇格して寺号を公称し … 板御本尊入仏法要が盛大かつ厳粛裡に執り行われるに至りましたことは、… 心からお喜び申し上げるものであります。… 今、宗門は来たる2015(平成33)年・第二祖日興上人御生誕770年を期して、 法華講員50%増と2021(平成33)年 ・宗祖日蓮大聖人御聖誕800年までに、法華講員80万人の体勢を構築することを目指して、大前進をしております。… このたびの立正山大廣寺公称ならびに板御本尊入仏法要を機になお一層の信心に励まれ、僧俗一致の磐石なる体勢を構築して、一天広布を目指して師子奮迅の働きをなされますよう、心からお祈り申し上げます」(「大白法」821号 )  
9月9日  創価学会、池田大作名誉会長、中華人民共和国・集美大学「名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
9月10日  創価学会、新時代第51回本部幹部会開催(東京牧口記念会館)、「永遠に異体同心で前進!」
 池田大作名誉会長「大聖人の正統の尊き門下として、創価の三代の師弟は、この生命の極致の大道を断固と進み抜いてきました。一歩も退かず、一度もぶれておりません。 最も苦労した人が、最も幸福になれる。最悪の試練に打ち勝った生命が、最善の仏の生命となれる。 妙法の「変毒為薬」の大功力を、創価の師弟は一人一人の勝利の無数の実証をもって、人類に示し切ってきました」
 本部人事。文化本部長・本多正紀、社会本部長・忍田和彦、副教育部長・山本哲也、儀典部主事・森田康夫、儀典部長・五郎部芳勝、教宣部主事・緒方博光、教宣部長・芝田晴一郎、婦人部教宣部長・川原恵子、教宣部書記長・山中二三雄。
9月12日
 宗門、総本山、宗祖御難会奉修。
9月12日  創価学会、聖教新聞社、池田大作著「希望の経典「御書」に学ぶ1」発刊。
9月16日  創価学会、池田大作名誉会長、大韓民国・国立釜慶《プギョン》大学「名誉国際地域学博士号」授与式(創価大学本部棟)。
9月24日  週刊現代、「反学会に転じた池田名誉会長の「金庫番」」
「埼玉・所沢市にある「能安寺」という寺の機関紙(9月1日付)に書かれたコラムが、創価学会関係者の間で大きな話題を集めている。「ある学会幹部の入溝」と題したコラムの内容は、聖教新聞社専務理事などを 歴任した中西治雄氏が今年7月、学会と対立関係にある日蓮正宗(以下、宗門)の信徒になったというもの。中西氏は、池田氏が会長に就任(1960年)する前の1950年代から側近として仕え、一時は「影の会長」 「池田氏の金庫番」と呼ばれていた人物である」(「週刊現代」9月24日号 )
9月25日  創価学会、池田大作名誉会長、ザンビア共和国・国立ザンビア大学「名誉法学博士号」授与式(創価大学本部棟)。
9月27日
 顕正会、9月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「福島事故は「首都圏壊滅」の一歩手前だった」[仏国土・麗しき日本を汚染させてなるものか]
 浅井昭衛会長「平成十六年、こんどは「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」と題して、第二回の諌暁書を著わした。この書の冒頭に私は「まもなく始まる巨大地震の連発を号鐘として、国家破産、異常気象、大飢饉、大疫病等の災難が続発し、ついには亡国の大難たる自界叛逆と他国侵逼が起こる」と言い切りました。それより七年後の本年、日本史上最大級の「3・11超巨大地震」が発生し、これより、現代の疫病たる原発事故による「放射能汚染」と、現代の飢渇たる「国家破産」が眼前に迫り、さらにその後ろに「他国侵逼」の影も見えるようになってきたのであります。…
 福島第一原発の事故はまだ収束の目処も立ってない。また事故原因も、電源喪失が津波によるのか地震によるのかさえ、まだ明らかにされてない。しかるに「再稼揚宣言」をするとは、国民をナメた話ではないか。まだ放射能は垂れ流しで、人々のDNAを破壊し続けているんですよ。被曝を恐れて子供たちは外で遊び回ることもできない。原発事故で避難生活を強いられている福島県民は、県外への五万五千人を合わせれば一〇万人にも及ぶ。…
 私は憂える ―。次の巨大地震が起きたらどうなるかと。日本列島は3・11超巨大地震で一瞬のうちに五メートルも東に移動した。この衝撃で列島の地殻は不安定になり、大地動乱の時代、本格的活動期に突入しているのです。明日にも巨大地震が起こるかもしれない。また日本の海岸は全くの無防備、いつテロにより原発が破壊されるかもしれない。だからこそ原発は直ちに全廃しなければいけない。だが「原発利益共同体」の輩は利権に目がくらんで、原発事故の恐ろしさを見ようとしないのであります。… 世間の人々は、原発災害・国家破産・他国侵逼の恐ろしさに、今ようやく少しづつ気がつき始めた。だがまだ、この災いの根源を知らない。根源を知らなければ解決のしようもない。これを知るのは顕正会だけであります」
 星修一 儀礼室委員に任ずる。(「顕正新聞」第1220号 )
10月1日  月刊テーミス、「学会をまとめる真の後継者」掲載。
「池田Xデーが囁かれるなか、原田会長派VS.正木理事長派の対立や、関東VS.関西創価学会の対立も浮上してきた。 早くも「東京が長男・博正氏を立てるなら、関西では三男・尊弘氏を担ぐ」(学会関係者)という話もある。 また、池田氏が最も可愛がっていた二男・城久氏の子息も後継者レースに噂される。
 先の月光部隊メンバーは「後継の最右翼は秋谷(栄之助)前会長だ。池田氏亡き後、バラバラになっていく創価学会をまとめ上げるのは彼しかいない」という。現在は最高指導会議議長として学会本部には顔を出しているというものの、一時は「一日中、誰も話しかけないこともあった」(学会関係者)ほど。 しかし、最近は中西問題もあって、再び表舞台に出てきた。いよいよXデーとなれば、秋谷氏が後継者となり、池田氏の威光はなくなる」(「月刊テーミス」2011年10月号 )
10月9日  創価学会、新時代第52回本部幹部会開催(名古屋市中部池田記念講堂)、「社会に希望を! 活力を吹き込め」
 池田大作名誉会長メッセージ「ゆえに、御本仏に直結する私たちが、一人また一人と、若き地涌の菩薩を呼び出していく。すなわち、わが「青年学会」を間断なく拡大していくことこそ、「仏になる道」なのであります。そして、それは人類を最高の幸福境涯へ高めゆく道であり、世界の平和の大海原を永遠に開きゆく道であります」
10月10日  創価学会、池田大作SGI会長、学術ネットワーク集団「ヨーロッパ科学芸術アカデミー」(本部=オーストリア・ザルツブルク)・「平和の光」賞授与式(ドイツ・ビングン市 SGIヴィラ・ザクセン総合文化センター)。
10月12日  創価学会、潮出版社、池田大作著「民衆こそ王者 池田大作とその時代2[励ましの城]篇」発刊。
10月13日  創価学会、池田大作名誉会長、フィリピン共和国・国立中央ルソン大学「終身名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
10月13日  創価学会、新・改革通信、「歴代法主書写の本尊に「一機一縁」はない」
「宗門は、創価学会が授与している日寛上人御書写の本尊は、時の浄圓寺住職に与えられた「一機一縁」の御本尊であるから、それを形木御本尊にし、授与者でない人々が拝んでも、功徳はないと言っている。 しかし、この「一機一縁」理論は、まったくのねつ造である。
 本来、大聖人が顕わされた一閻浮提総与の大御本尊以外の御本尊は、特定の門下に与えられたものなので、「一機一縁」の本尊と称する。すなわち、戒壇本尊とそれ以外の本尊の違いを説明するために作られた言葉が「一機一縁」である。 しかし、歴代法主の御本尊は、それが誰に授与されたにせよ、あくまでも戒壇本尊を書写したものであり、すべて「一切衆生総与」の御本尊となる。 たとえ、日寛上人が浄圓寺住職に与えた本尊であっても、大御本尊を写したものである限り、誰が拝しても功徳は同じである。もし、それを否定するのなら、大御本尊否定である」(「新・改革通信」NO.109号 )
10月15日  創価学会、新・改革通信、「宗門も末寺の本尊の脇書をこっそり削除」
「日顕らは学会授与の御本尊に対し、「御本尊の脇書を取ったのは大謗法」と難癖をつけていたが、平成六年十一月、「天晴」という会社の社員三名が本山の総一坊、総二坊を訪れ、安置された板御本尊計四体の脇書部分の「願主 法華講総講頭 池田大作」という文字を跡形もなく消してしまった。 また、日顕の息子・信彰が大修寺の住職を務めていた際に、全国の末寺に先駆けて、本堂の板御本尊から名誉会長の文字を削除していた。
 この一連の脇書削除によって、脇書が御本尊の本体でないことが立証された。 つまり、脇書きを消しても御本尊の功徳には変わりがないことを宗門自らが証明したのだ」(「新・改革通信」NO.110号 )
10月17日  創価学会、新・改革通信、「御本尊は開眼する側であり、開眼されるものではない!」
「宗門は『木絵二像開眼之事』等を引用して、”本尊には開眼が必要”と躍起になっているが、大聖人が仰せになっているのは、「木絵の開眼は法華経による」ということだ。 すなわち、「法華経」とは「御本尊」のことであり、あくまでも御本尊は木絵を開眼する側であり、他のものに開眼されるべきものではない。
 ところが、今の宗門の言い分では、法主が御本尊を開眼する立場になり、御本尊、大聖人よりも上になってしまう。何という慢心であろうか」(「新・改革通信」NO111号 )
10月19日  創価学会、新・改革通信、「相承の証拠が何もない日顕は”ニセ法主”」
「日顕自身が本山の複数の僧侶の前で「早瀬日慈さんあたりが受けているのではないかとも思ったが、待っていても何も言い出さないので、自分から名乗って登座した」と話している。 たしかに、緊急重役会議で早瀬日慈は何も言わずに、日顕が法主に就任した。後年、早瀬日慈は、「自分が我慢したから、阿部さんが法主になった」と話している。
 このような証言からも分かるように、日顕は正式な手続きを経ずに自作自演で法主になった。 だから、相承のない”ニセ法主”だ。法主の座を盗んだニセ法主のあとを継いだのが日如だ。日顕を除歴しない限り、永遠にニセ法主の血脈が流れるのである」(「新・改革通信」NO.112号 )
10月20日  創価学会、池田大作名誉会長、中華人民共和国・井岡山大学「名誉教授」称号授与式(創価大学本部棟)。
10月21日  創価学会、新・改革通信、「法道院の近くのアパートで本尊を印刷」
「戦前・戦後の宗門では、東京の末寺がそれぞれ、有縁の法主の本尊を印刷して信徒に下付していた。… 創価学会が誕生し、急激に信徒が増えたため、本尊を統一する必要が出てきた。 そして、昭和二十七年、宗門の「布教会」が、日寛上人の御形木本尊に統一することを決定した。
 そして、本尊の印刷を請け負ったのが、豊島区・法道院内の「仏書刊行会」であった。 ただ、実際に、本尊の印刷を行っていたのは、僧侶ではなく、従業員の信徒であった。しかも、印刷が行われていた場所は、近くのアパートの一室であったというのだ」(「新・改革通信」NO.113号 )
10月21日  講談社、矢野絢也「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」出版、創価学会の依頼を受け、20年前の国税調査に税逃れのため工作したと暴露。
「国税幹部 "後でバレたら重大なことになる。こちらもそちらも"、矢野 "理屈通りなら頭を下げて頼まない"、緊急のやりとりを「黒い手帳」を元に再現。宗教とカネのタブーに迫る問題作」(「BOOK」)
10月23日  創価学会、新・改革通信、「南無妙法蓮華経と唱えるだけの「数珠の開眼」」
「今回の宗門事件が起こるまで、「開眼」と言えば、宗内では「数珠の開眼」か「墓石の開眼」のことだった。御本尊の開眼など口にする者はいなかった。… その作法として「御開眼は読経唱題中に導師が数珠を両手にかけ、南無妙法蓮華経と祈念する」とある。 特別な祈念などない。… 「御本尊」と「唱題」によって数珠が開眼されるのである。常に御本尊は開眼する側にあり、開眼されるものではない」(「新・改革通信」NO.114号 )
10月25日  創価学会、池田大作名誉会長、イギリス・バッキンガム大学「名誉文学博士号」授与式(創価大学本部棟)。
10月25日  創価学会、新・改革通信、「本山よりも財力のあった東京の末寺が御本尊を印刷」
「創価学会が誕生する前は、大石寺は財政的に窮乏していた。ところが、東京の寺院はある程度の檀家がいて、収入が安定していた。東京の末寺は財力があったから、御本尊を印刷できたのである。…
 戦後、財政的に窮乏していた本山は、その打開策として、富士宮市や観光協会と話し合い、本山の観光地化を進めていた。 そのことを知った戸田会長は、大石寺が他宗のように宗教を売り物にする観光地となることを恐れて月例登山を提案した。 そして、昭和二十七年から創価学会の月例登山が始まり、その御供養で本山は運営が賄えるようになった。 今、宗門は”登山をしないと成仏しない”などと言っているが、かつては登山会などなく、御開扉を受けることが出来たのは、一部の僧侶でしかなかった」(「新・改革通信」NO.115号 )
10月26日
 顕正会、10月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「事前告知から動執生疑・断疑生信へ」
 浅井昭衛会長「七年前の平成十六年、第二回の諌暁書「再び日本国民に告ぐ 日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」を著わした。… このとき私は全顕正会員に、「前もって耳に入れておけばこそ、事の起きたとき、人々は深刻にこれを理解する」と申しました。全顕正会員が信心の真心で、この諌暁書を広く国中に配布してくれましたこと、私は心から有難く思っております。当時人々は、火宅にあそぶ子供のごとくでした。「覚らず、知らず、驚かず、怖じず」の人々が多かった。また顕正会を怨嫉する、御遺命を破壊せんとした学会・宗門の無道心の輩は「浅井は大地震だ他国侵逼だのと、世間を脅している。そんなことが起こるはずがない」と悪口・嘲笑していた。…
 そして本年三月十一日、日本史上最大級の超巨大地震が発生し、日本は「大罰の時代」に突人したのです。この大地震こそ日本亡国の前相、また広宣流布成就の大瑞であります。この巨大地震により、現代の「大疫病」ともいうべき放射能汚染と、現代の「大飢饉」たる国家破産、さらに恐るべき他国侵逼が、人々の限にもようやく映るようになってきた。ここに広宣流布の戦いは、「事前告知」の段階から、いよいよ動執生疑・断疑生信へと進んできたのであります。…
 第六十六代・細井日達は池田大作にへつらってしまった。… ここに日興上人以来七百年、「国立戒壇」を唯一の宿願としてきた正系門家から、国立戒壇の御遺命は消滅してしまったのです。第六天の魔王は手を叩いて喜んだに違いない。だが、大聖人様はこの大悪事を許し給わない。ゆえに顕正会をして宗門・学会を諌暁せしめ、諸天をして宗門・学会を分裂・抗争せしめ、ついに正本堂を打ち砕き給うたのであります。…
 いま諸天は大聖人様の仰せのままに励んでいる。このとき、地上の我等の戦いが遅れては、何とも申しわけない。大聖人様の大慈大悲と大恩徳を日本一同に教えるのは、御遺命を守り奉った顕正会以外、どこにありましょうか。人々に原発災害・国家破産を指摘するのも、近き将来の他国侵逼を見つめさせるのも、偏に日蓮大聖人を信ぜしめるため、お題目を唱えさせるためであります」
 恩田早知 第十五婦人部長に任ずる。(「顕正新聞」第1223号 )
(※ ここで、「日蓮大聖人を信ぜしめるため、お題目を唱えさせるため」とは、「顕正会に入会させるため」と同義であることは、誰にも判るだろう。それは、「浅井先生絶対」の会員を作ることである。 理の赴くところ、原発災害・国家破産を指摘するのも、近き将来の他国侵逼を見つめさせるのも、ひとえに人々を顕正会に入会させ「自分(浅井)を尊崇せしめるため」、ということに帰着する! 櫻川 記 )
10月27日  創価学会、新・改革通信、「折伏どころか、勤行さえできない墓檀家たち」
「もちろん、折伏などしていなかったから、信徒数は少なく、あらたに御本尊を受ける者もいなかった。 それでも、代々の法主は御本尊を書写していたが、それは新入信者のためではなく、供養が多い者に下付するための本尊であった。 大石寺の周辺、讃岐、仙台などの古い檀家、いわゆる墓檀家は複数の御本尊を受持している者が多い。話を聞くと、様々な法要の折に多額の供養をして、その”褒美”として、御本尊を下付されたというのだ」(「新・改革通信」NO.116号 )
10月27日  週刊文春、「遂に看護師が病状を証言」掲載。
「今年に入り、その病状は、脳梗塞に加え糖尿病、認知症により、奇声を上げ自分の著作や写真を投げはじめたり、他人を認識できないほど進行しているということである。
 もはや、池田氏の病状を隠すことは会員を欺くことであり、隠し通せるものではないことが、今回の告白で明らかとなった。聖教新聞にウソを書き続けることは止め、素直に現状を報告すべきである」(「週刊文春」10月27日号 )
10月31日  外国為替市場、1ドル=75円31銭を付け、ドルの最安値を記録した。日米金利差の縮小観測や欧州債務危機を受け、ドルやユーロを避けた投資資金が比較的安全とされる円に向かう流れとなった。
11月1日  創価学会、新・改革通信、「御開扉はもともと「内拝」で非公式なもの」
「大御本尊は広宣流布の時まで「秘蔵」されるべきものであったが、特別な縁故の者や信心の篤い者に「内拝」ということで、非公式に参拝させるようになった。… 「内拝」とは秘蔵されている大御本尊を特例として内々に拝するという意味である。 大御本尊は「秘蔵」されている状態なので、あえて水も供えないし、樒も飾らないのである。…
 丑寅勤行は、客殿での五座の勤行が終わった後に、導師を務めていた法主と供の僧侶が「遙拝所」に移動する。そこには樒が飾られている。そして、その「遙拝所」で方便・自我偈の読経をする。すなわち、遥か遠くにある大御本尊を拝するので、これを「遙拝」というのである。…
 御開扉は今でも「内拝」であり、非公式な参拝である。非公式であるから、成仏のために必須ではない。また「遥拝」ならば、たとえ自宅からでも拝することができる。ところが、宗門はそれをいかにも正式なものとして誤魔化して、「御開扉を受けないと成仏できない」などと信徒を脅している」(「新・改革通信」NO.117号 )
11月3日  創価学会、新・改革通信、「法主の住まいはバラック」
「戦後間もない頃の宗門がどんな状態にあったか。… 昭和二十年六月十七日に起きた大石寺の火災で、大奥、書院、客殿等を焼失。… 追い打ちをかけるように戦後の農地改革の波である。大石寺の土地は、戦前三十一万八千坪あったものが、わずか五万一千坪になった。六分の一に激減である。 昭和二十三年十一月に客殿は再建されたが、御影堂は雨漏りがし、五重塔はさらに状態がひどく、雨が降り込んでくるほど傷んでいた。当時の日昇上人の住まいも、バラックというありさまだった。…
 檀家はというと、自分たちの生活が手一杯で、大石寺のことを考えるどころではなく、本山からすっかり遠ざかっていた。檀家を、どうやって大石寺に参詣させるか。さまざまに議論、検討された。… そうしたなかで、大石寺復興の目玉として計画されたのが”観光地化”であった」(「新・改革通信」NO.118号 )
11月4日  創価学会、「池田大作思想研究サミット」開催(北京市内)、「人間主義のルネサンス──池田研究の成果と展望」
 池田大作名誉会長メッセージ「人間主義とは、万人の生命に秘められた尊極なる「精神の力」を目覚めさせ、生き生きと解き放っていく旭光《きょっこう》にほかなりません。… 一人の人間の生命は、宇宙大にして永遠なる最極の宝塔なり──この生命尊厳の法理が明かされた法華経も、貴国で漢訳され、体系化されて、日本にまで流伝されました。法華経の人間主義を基調とした「平和の文化」が、貴国の随・唐代はいうまでもなく、日本の平安朝などにおいても、絢爛と花開いたことは、歴史家からも感嘆されるところであります。…
 人間主義の復興とは、一人一人の人間が、いわゆる「小我」から「大我」へと自身の境涯を広げ、その「大我」と「大我」とが和合し、人類全体が「万邦協和」「大同世界」の境地へと再生しゆくことといってもよいでありましょう。明年は、中国と日本の国交正常化から40周年であります。共々に手を携えて、人間主義の大いなる潮流を世界中に広げ、民衆が躍動し、青年が飛翔しゆく希望に満ちた平和な未来へ、英知を結集し力強い歩みを進めゆくことを心に期して、私のメッセージとさせていただきます」
11月5日  創価学会、新時代第53回本部幹部会開催(東京牧口記念会館)、「妙法の大興隆の時が到来」
 池田大作名誉会長メッセージ「たとえ、どんな災難や国難が起こったとしても、苦悩に喘ぐ民衆のため、「妙法が興隆する大瑞相」へと、転じていかねばならない。また、必ず大悪を大善に変えて、平和と繁栄の楽土を築いていくことができる。…
 21世紀の創価の青年群が決然と立ち上がった。ゆえに新たな妙法の大興隆の時が来たと、私は誇り高く宣言したいのであります(大拍手)。… 不屈の大精神で、幸福勝利の種を、いよいよ喜び勇んで蒔いていくことを、深く決意し合って、私のメッセージといたします」
11月5日  創価学会、新・改革通信、「登山会で初めて本山が活気づいてきた」
「日達法主の話(昭和四十八年八月の教師講習会) 「全国の信徒からいくらかでも燈明料をあげていただいて、本山の威儀を保とうとその当時の宗務当局が考えまして、全国の法華講の信者の主な方に本山に来ていただいて相談いたしました。ところが年に五十円の醵金(きょきん)をしてほしいということを申し出ましたところ、それがほとんど不可能であった」…
 法華講が総本山を外護するための御供養を拒否したこと、さらに、本山を謗法まみれにさせる観光地化の愚策から、本当に大石寺を守るために、戸田先生の赤誠の一念によって開始されたのが登山会であった」(「新・改革通信」NO.119号 )
11月7日  創価学会、新・改革通信、「本山を救ったのは法華講ではなく、創価学会」
「創価学会の登山会により、大石寺の観光地化を阻止することもできた。すなわち、戸田会長の英断により、謗法厳戒の信心を守ることもできたのだ。…
 とうとう、一方的に創価学会を破門にした。その暴挙は「五逆罪」のひとつである「破和合」の大罪である。大罪を犯した大石寺に行き、供養することは「謗法与同」である。だから、たとえ大聖が住まわれていた身延であっても詣でないように、敢えて大石寺に行かないことが正しい信心の姿である。 登山しなくても「遥拝」すれば、意義は同じはず。…
 「内拝」はあくまでも非公式なものであり、特例である。だから、通常は「遥拝」となり、大御本尊は遠くから拝するものである。ところが、宗門は「御開扉を受けないと成仏できない」などと、大御本尊を、信徒を脅すための手段にしている。これこそ、宗祖の御精神に背く大謗法である」(「新・改革通信」NO.120号 )
11月16日
 宗門、大白法、【特集】「創価学会破門20年」①「創価学会問題の元凶 歴代御法主上人への背信」
 「創価学会問題の元凶…、それは池田大作にある。 創価学会は、以前にも昭和52年路線と呼ばれる大謗法に手を染めたが、その原因も、正本堂建立以後の大作の指導にあった。 このことは彼が、当時、聖教新聞紙上に、 「近年の宗門との問題が昭和四十七年、正本堂建立以降の、学会の広布第二章の進み方の基調と、そのうえで、私が展開した昭和五十二年の一連の指導に、発端の因があったことは事実であります」(聖教新聞 昭和五十五年四月二日付) と、自らの責任を認めていることからも裏付けられる。大作はその責任をとって、創価学会会長職を辞任せざるを得なかった。…
 正法に背けば「地獄の業」であり、大聖人は予(かね)てこれを厳しく諭(さと)されている。にもかかわらず、多くの創価学会員は、池田大作の強い邪心に魅入られ、その呪縛から今なお逃れられない。またそのことに気付くこともできないのである。一切衆生を三悪道へと引きずり込むこの大悪心、まさに池田大作は、現代の第六天魔王なのである。…
 大作の一連の所業は、日顕上人のみならず、大慈悲をもって創価学会を正しく導いて来られた歴代の御法主上人の御信頼をことごとく裏切り、蹂躙するものである。これは血脈の尊厳を冒涜するものと言わざるを得ず、日蓮正宗の三宝を破壊する大悪行に他ならない。この悪逆非道を何と見るか。宗門史において、果たしてこれほどの悪人がいたであろうか。池田大作は、稀代の大謗法者なのである」(「大白法」平成23年11月16日号 )
11月16日
 宗門、大白法、【特集】「創価学会破門20年」②「破門20年の因果 日蓮正宗は正法広布へ大前進」
 「この20年を振り返るとき、創価学会は破門から二年後の平成五年に、日蓮正宗の御本尊を模造した通称『ニセ本尊』の作製・販売を開始したのを皮切りに、創価学会第二代会長・戸田城聖氏も厳しく戒めていた謗法路線へとひた走る。 いくつか例を挙げれば、僧侶不在・戒名なしの学会葬(友人葬)の開始。平成九年、秋谷会長(当時)が『謗法払い不要』を明言。この頃より謗法団体と親しく活動するようになる。その後、公明党の現職議員が神輿(みこし)を担ぐ。また、平成十四年には創価学会会則を変更して、『日蓮正宗の教義』を放棄し、『本門戒壇の大御本尊を根本』とすることをやめた。さらに平成十六年になると、五座三座の勤行を廃止し、「方便品・自我偈の読誦と唱題」を正式な勤行とすると発表。 こうして、本尊・教義・化儀を次々と改変していった。…
 日蓮正宗から破門された後、宗門から御本尊が下付されなくなったため、平成五年、ついに自前の本尊の作製・販売を始めた。この本尊を宗門では『ニセ本尊』と呼ぶが、その理由は、総本山第二十六世日寛上人がお認(したた)めになられた御本尊をコピーし、授与書きを削り取るなど、勝手に改ざんした物である。唯授一人の相伝による開眼がなく、御法主上人の許可がない。総本山から下付されたものではない。主にこの三点があげられる。
 かつて、創価学会第二代会長・戸田城聖氏が御本尊について、代々の御法主上人が允可(いんか)・下付されていない『ニセ本尊』には、「魔性の力が入っている。だからコワイ」とはっきり、断言している」(「大白法」平成23年11月16日号 )
11月18日  創価学会、池田大作名誉会長、ロシア連邦・ロシア国立貿易経済大学「名誉博士号」授与式(創価大学本部棟)。
11月26日
 顕正会、11月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「戒壇建立には国家意志の表明が不可欠」「国民投票こそ国立戒壇建立の関所」
 浅井昭衛会長「大罰ついに現われて国まさに亡びんとするとき、… 一五〇万の地涌の菩薩の大集団が、ここに出現したのであります。…
 一方、御遺命を破壊せんとした池田大作・細井日達・阿部日顕の三悪人は、いずれも大罰を受けてしまった。こんな不思議なことはない。これこそ大聖人様の厳たる賞罰であります。…
 日本には十八万有余にのぼる宗教法人があるそうですが、私は、このすべてに課税すべしという考えを前々から持っております。専門学者によれば、全宗教法人に課税すれば年間約四兆円の税収となるとのことです。… 何よりも私が思っていることは、税務調査が入れば、腐敗し切った邪教の実態が明るみに出て、邪教退治が進むということ。このことを期待しているのであります。…
 そして実は本年二月、この国税庁の料調が顕正会に調査に来たのです。なんで顕正会を狙ったのか、その背後関係はわからない。東日本大震災直前の二月から四月・五月にかけて、最初は六人で、のちには四人の調査官が徹底して調査をしました。対応したのは理事長と会計担当と税理士の三人です。しかしいくら調査しても、彼等が狙いとするものは何も出てこなかった。広宣流布以外の支出は顕正会においては一銭もないからです。最後に料調の主査が理事長に、こう言ったという。「私たちはいろんな宗教団体を見ているので先入観がありましたが、調べるにしたがって、顕正会さんが本当にまじめな団体であることがよくわかりました」…
 私は昭和二十年の敗戦を、広宣流布の遠序と前々から言ってきました。それは国家権力による弾圧がなくなり、民衆による大法弘通が妨げられなくなったからです。… 燃えるような戒壇建立の熱願が国中に満つるとき、この国民の総意が、国会の議決となり、閣議決定となり、天皇の詔勅となる。ここに国家意志の公式表明による、御遺命の国立戒壇が富士山天生原に建立されるのであります。
 では、国民の総意とは、具体的にはどのように表わされるのかと言えば国民投票による多数決で決せられる。すなわち、日本国民の過半数の六千万人が戒壇建立を熱願するとき、大事は決せられるのです。まさにこの国民投票こそ国立戒壇建立の関所であります」(「顕正新聞」第1226号 )
 (※ 浅井昭衛会長は 「国民投票による多数決」「日本国民の過半数の六千万人が戒壇建立を熱願」と述べ、事戒壇の重要な前提である「広宣流布」の定義を変更した。この一点に於いて、教条主義から修正主義への大転換が為されたことに、気づいた人はどれだけいるだろうか。
 正本堂を「御遺命の戒壇」とした惑義を否定するため、「広布の条件を満たしていない」と淺井昭衞氏は論じて来た。ところがその「広布の条件」では、国が滅んでしまうことになる。過去の自説の論理では、辻褄が合わなくなってしまった。「自説は完璧」と自惚れていた淺井昭衞氏にはそれが見えず、今になって綻びに気づいた。
 今の「六千万・戒壇説」を是とするなら、過去の「糺し訴う」は非となってしまう。宗門や創価学会や政治家には厳しい批判をするが、その「批判の論拠」が同時に自らに当てはまることに、浅井会長はついに気づくことがない。自分だけは別格で、常にダブルスタンダードなのである。他者には「これ等はこれ凡夫の思慮」等と決めつけ、自分の思慮は「凡慮でない」と思っている。櫻川 忠 「顕正会の崩壊は近い」)
11月28日  創価学会、聖教新聞、原田稔会長「正邪は完全に決着」。
「もはや邪義まみれの日顕宗に、日蓮大聖人からの「信心の血脈」は一切、流れていない。富士の清流ではなく濁流と化してしまった。結局、信徒も全盛期の2%に激減。文証でも理証でも現証の上からも、世界広布を推進する学会こそ大聖人直結の団体なのです。正邪は完全に決着しています」
12月11日
 顕正会、長岡会館御入仏式厳修、「佐渡会館みつめ猛進」(「顕正新聞」第1227号 )
12月14日  創価学会、池田大作名誉会長、ウズベキスタン共和国 テルメズ大学「名誉教授」称号授与式(タシケント写真会館)。
12月14日  創価学会、池田大作名誉会長、ウズベキスタン共和国・芸術団体・「フォトグラニカ賞」授与式(タシケント写真会館)。
12月16日  野田佳彦首相、福島第一原子力発電所の原子炉が "冷温停止状態" を達成したとして、原発事故の「収束宣言」を行なった。
12月17日  国際詩人団体「世界詩歌協会」、"池田大作SGI会長の「桂冠詩人」称号受章30周年を祝賀する集い" 開催 (インド共和国・チェンナイ 創価池田女子大学)
 池田大作SGI会長メッセージ「詩人の心の共鳴は、物理的な距離を超え、民族や文明の差異を超え、世代や時代の隔たりをも超えて、何ものにも引き裂かれることのない金剛不壊の人間の連帯を築き、そして広げてくれるものであります」
12月17日  朝鮮民主主義人民共和国、最高指導者金正日総書記が死去。
12月20日
 顕正会、12月度総幹部会開催 (川口総合文化センター)、「六千万人が地涌の菩薩の魂にめざめれば」「大事は決し宗門も皇室もあるべき姿に」
 浅井昭衛会長「六ヶ所再処理工場には、… すでにウラン換算の重量で、二千八二七トンという膨大な量になっている。もしこの工場で、福島第一原発と同じような事故が起きたら、「原子炉を百基まとめて爆発させたような大惨事が起こる」と専門家は述べております。…
 野田総理は四日前の十二月十六日、「福島第一原発の事故は収束した」と宣言しました。だがこの宣言も、… ウソばっかりですね。… 底が抜けた空っぽの原子炉で「冷温停止」などということは全く意昧のないことなのです。そこで野田首相は「冷温停止」とは言わずに、「冷温停止状態」という曖昧な言葉を使って、いかにも収束したかのごとくごまかしているのであります。…
 福島第一原発の事故だけでもこれほどの大惨事ですよ。そのうえに、もし続発する地震やテロによって相次いで原発事故が起きたなら、それこそ日本が滅亡してしまうではないか。野田首相がもし国家・国民の安危を憂えているなら、今すぐ為すべきことは、まやかしの「収束宣言」ではなくて、「原発の即時廃止宣言」であると私は思っておりますが、みなさん、どうですか。(大拍手)…
 そのような中、昨日、北朝鮮の独裁者・金正日急死の情報が世界を駆けめぐった。いよいよ朝鮮半島および東アジアが激動期を迎えたのです。日清・日露の戦争原因を見てもわかるように、朝鮮半島の混乱と不安定は、日本にとって死活的に重要な意味を持っております。… 時代は世界動乱に入りつつあるのです。…
 私はいま思っております--。たとえ政治家がこの大事を理解できなくても、宗門僧侶が国立戒壇の御遺命に背き続けようとも、構わない。日本国民の六千万人が地涌の菩薩の魂にめざめればいいのです。国民過半数の六千万人が国立戒壇建立を熱願すれば、事は決する。日本は救われる」(「顕正新聞」第1228号 )
12月21日  週刊文春、「池田氏の病状記事」につき、謝罪し取り消し。
 週刊文春(10月27日号)における池田大作名誉会長の記事につき、創価学会から "証言者とされる人物はおらず、記事内容は事実無根" との抗議を受け調査にあたった。元看護師との連絡がとれず、掲載記事について謝罪し取消した。(「同」12月29日号 )
 

                前年   一覧    翌年